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5 誓い
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「スノウッ!? アイリーン嬢ッ!?
あ、あぁ…あぁぁぁぁ~~~~~ッ!?」
「ちょっ!? 何コレ!?
魔法が使えないわ!?
ルーツ殿下ッ、こんな拘束具、外してッ!!
私はあなた様をたぶらかす魔女から、あなた様を救ったのよッ!!」
‥‥あぁ‥‥よかった…王子様、悪臭女を捕らえたんだワン…
王子様、王子様は源さんだったんだワン…
ずっと優しくしてくれたのに、今頃気付いて、ごめんねワン‥‥
そして‥‥
【アイちゃん‥‥ごめんワン‥‥】
今、アイちゃんは仰向けに倒れていて、僕はアイちゃんに覆いかぶさってるワン。
僕は胸から下が、アイちゃんはお腹から下が無い状態ワン‥‥
僕は大型犬だけど、殆どはモフモフで、実際の体は細いワン‥‥
だから僕が受けただけでは魔弾矢の威力は弱まっただけで、結局アイちゃんは‥‥
【悔しいワン!…僕、非力過ぎて、アイちゃんを守れなかったワン…】
「スノウ…あぁ、みるくだったのね…今頃思い出すなんて‥‥
バカ…また、身を挺して私を庇うなんて‥‥バカ…バカ‥‥」
アイちゃんはそう言いながら力を振り絞って僕を抱き締めたワン。
【ごめんワン‥‥助けれなかったワン…悔しいワン…】
「ウウン…充分…助けてくれ‥た…大好‥き…大‥切‥‥」
【次は…強い人間‥生まれて…アイちゃん‥守り…抜くワン】
「守っ‥くれなくて…いい‥いいわ…側…居て‥くれれば‥それだけ…幸せ」
【側…居るワン…誓うワン…ずっと…永遠に…】
「私…も‥誓うわ…永遠…捧げる…永遠に…」
【「‥‥愛してる‥‥】」
小さな祈りの様な会話は最後に重なり
同時にこと切れた亡き骸は、揃って安らかに微笑んでおり
空は澄み渡り
風はやさしく
日差しは柔らか
それでも愛犬と初恋の人の亡き骸を抱き締める優しい王子の慟哭は
いつまでもいつまでも響き渡り、穏やかな春の風景を哀しみに染めたといいます
あ、あぁ…あぁぁぁぁ~~~~~ッ!?」
「ちょっ!? 何コレ!?
魔法が使えないわ!?
ルーツ殿下ッ、こんな拘束具、外してッ!!
私はあなた様をたぶらかす魔女から、あなた様を救ったのよッ!!」
‥‥あぁ‥‥よかった…王子様、悪臭女を捕らえたんだワン…
王子様、王子様は源さんだったんだワン…
ずっと優しくしてくれたのに、今頃気付いて、ごめんねワン‥‥
そして‥‥
【アイちゃん‥‥ごめんワン‥‥】
今、アイちゃんは仰向けに倒れていて、僕はアイちゃんに覆いかぶさってるワン。
僕は胸から下が、アイちゃんはお腹から下が無い状態ワン‥‥
僕は大型犬だけど、殆どはモフモフで、実際の体は細いワン‥‥
だから僕が受けただけでは魔弾矢の威力は弱まっただけで、結局アイちゃんは‥‥
【悔しいワン!…僕、非力過ぎて、アイちゃんを守れなかったワン…】
「スノウ…あぁ、みるくだったのね…今頃思い出すなんて‥‥
バカ…また、身を挺して私を庇うなんて‥‥バカ…バカ‥‥」
アイちゃんはそう言いながら力を振り絞って僕を抱き締めたワン。
【ごめんワン‥‥助けれなかったワン…悔しいワン…】
「ウウン…充分…助けてくれ‥た…大好‥き…大‥切‥‥」
【次は…強い人間‥生まれて…アイちゃん‥守り…抜くワン】
「守っ‥くれなくて…いい‥いいわ…側…居て‥くれれば‥それだけ…幸せ」
【側…居るワン…誓うワン…ずっと…永遠に…】
「私…も‥誓うわ…永遠…捧げる…永遠に…」
【「‥‥愛してる‥‥】」
小さな祈りの様な会話は最後に重なり
同時にこと切れた亡き骸は、揃って安らかに微笑んでおり
空は澄み渡り
風はやさしく
日差しは柔らか
それでも愛犬と初恋の人の亡き骸を抱き締める優しい王子の慟哭は
いつまでもいつまでも響き渡り、穏やかな春の風景を哀しみに染めたといいます
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