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61.決意(*流血のシーンがあります。ご注意ください。)
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「ハァッ・・ハァッ・・も、もう・・っ、あれん様ぁ・・もう、2回目だよぉ・・」
僕、郷里 トモヤはボックスティッシュからババババッとティッシュを高速で手に取り、自らの精液を受け止める。 後部座席のあれん様の寝姿がセクシー過ぎて、我慢出来ずに車を停めて、自慰行為に及んでいる。
(いっそ、もう、してしまおうか・・いや、ダメだダメだ、クソ吉田を殺すまでは、あれん様に触れてはならない・・前みたいな事になったら、取り返しがつかない)
僕は、幼少の頃、白い馬をペットにしていた。 すごく綺麗で、可愛くて、何より僕にとても懐いていた。
『僕の宝物、スノウ、大好きだよ!』そう言って、すごく可愛がった。
ある日、親戚の子が遊びに来た時、スノウがその子を乗せて楽しそうに走った。
その子は乗馬が趣味なので、馬も乗せやすかったんだろう。
僕は笑顔でそう思った。 だが・・・
「キャ~~~ッ、ぼ、坊ちゃま・・スノウ!!・・あぁ~~ッ!!」
メイドの声で我に返った。 明け方、僕の姿が見えないと、僕を捜していたメイドが馬小屋で目にしたのは・・・ナタを手に持ち、そのナタも僕自身も血だらけで、さらにその僕の傍には真っ白な体を真っ赤に染め息絶えているスノウがいた・・・
『スノウが、悪いんだよ・・ボク意外を愛するから・・乗せるから・・』
ボクがそう言うのをもう一人の僕が聞いていた。悲しくて、涙が止まらなかった・・
僕の中に、我慢できる僕と、我慢出来ないボクがいる。
我慢出来ないボクは、僕が知らない間に、愛する者に罰を与えてしまう。
・・・スノウの様な事は、その後にも何回かあった・・・で、何回目かの時、偶然気付いた。 僕の宝物に手を出した相手が死んでしまえば、ボクは宝物を傷つけずに我慢できると。
だから、あれん様と愛し合う前に、どうしても吉田を殺さなければならない!
そして、僕はもう我慢が出来ない! 一刻も早く、あれん様を・・・!
そう、一刻も早く、僕は吉田 悠人を殺さなければならない!!
僕があれん様と愛し合う為に!!
ボクがあれん様を殺さない為に!!
今夜、僕とボクは、吉田 悠人を銃殺する!!!
――それから数分車を走らせ、やっと山頂付近の山荘に着いた。
この低山は、以前サラ様を拉致監禁した所ではなく、もっと整備が行き届いた山だ。
一見、手入れされずほったらかしに見えるが、実はそうではない。
低山とは言え山頂まで車で行けるのも、そのおかげだ。
かつては狩場として、僕の先祖が個人の愉しみの為、又、大切な客に秘密のもてなしをする為使用されたが、今ではそういった使用はされていない。それでも、いつでも使える様に整備は怠りなくされている。
この8階建ての塔の様な山荘も、古びた外観を良い意味で裏切り、中は快適そのものだ。 冷暖房は整えてあるし、屋上までエレベーターで行けるし、階ごとに違う楽しみがある。 1階はパーティー用、2階はシアター、3階は古いゲーム・・等々。 最近は狩りではなく、逢引用に使われてるらしい。
「お~い! 来たな、トモ君! 待ったよ! 少し遅れてるよ?」
山荘から太った中年が出て来る。 従弟のテッキ―、郷里 光輝だ。
20年前もパッとしなかったけど、ホントただのおっさんにしか見えない。
とはいえ、実はテッキ―は天才だ。 今回、彼を呼んだのも、その為。
「あぁ、分かってる。 早速だけど、頼んだものは?」
「もちろん、抜かり無いさぁ! こっち、俺の車の中!」
そう言って、テッキ―は車のトランクを開け、2丁・・(丁でいいんだろうか?)のテッキ―お手製の特別な銃・・(銃でいいんだろうか?)を自慢げに見せる。
銃と言うにはかなり大振りなのだが、その威力を考えれば、超小型と言える。
この銃で小動物を撃てば、元は何だったか分からないくらい粉々に粉砕できる。
人間の頭を撃てば、首から上を吹っ飛ばす事が出来る。
心臓を撃てば、体に大きな空洞ができるだろう。
つまり、1発で確実にあの世へ逝ってもらえるワケだ。
・・・本当はうんと苦しませて殺したいが、吉田は妙な武術を使うという。
触れる事無く相手を攻撃できるというのだから、反撃のスキを与えず必ず1発で仕留めなければならない。
銃は2丁・・・特別な弾を装填する為、1丁で1発しか撃てない。
とは言え、僕の銃の腕前は確かだ。 ほぼほぼ百発百中。 2丁もあれば充分!
僕がニヤニヤしながら特別な銃を手に取っていた、その時――
「・・・うわぁ~~、何このコ、すっごく綺麗・・・真っ白じゃない? あぁ~~、やっぱりだよ! この胸、ビーチク! スゴイピンク!! ねぇ、すごいよ、幼女のだって、こんなにピンクじゃないもん・・・」
なっ・・はあぁ??!
僕は思わず貴重な銃を取り落としそうになる。
「離れろ!! 触るな!! 僕のだ!! 僕のあれん様だ!! 離れろおぉぉ!!」
僕は半狂乱で叫ぶ。
だ・・だって、だって、まだ僕だって、指一本触れてない、大切な、尊いあれん様を勝手に脱がし・・
「み、見るなっ!! あれん様の体を見ていいのは、僕だけだ!!」
「え~~、いいじゃぁ~ん、見るだけなら、減るもんじゃなし・・うぅ~ん、本当に、奇跡みたいに綺麗な子だねぇ・・ねぇ、あの子思い出すねぇ、スノウ・・だっけ? 真っ白い体に、銀のたてがみ・・・あの子も《奇跡の様に美しい馬》って言われてたんだよねぇ・・」
はっ・・
そうだ、コイツだった・・僕のスノウを乗りまわし、ボクにスノウを殺させたのは・・・
「ねぇ、トモ君が楽しんだ後でいいから、このコ、俺に頂戴! いいでしょ、どうせトモ君、殺しちゃうじゃん、スノウも殺しちゃったじゃん! 俺、凄く気に入ってたから、凄く後悔したんだ。 どうせ殺すなら、俺がもらえば良かったって。
・・トモ君? どうしたの? 何で俺にその銃を向けるの??」
「・・あれん様から離れろ! 車を降りるんだ! よし、車のドアを閉めて。 ソッチ、ソッチの木の前に立て! 早くしろ!」
「・・ねぇ、怒ったんなら謝るよ、だけどさ、あの子は、独り占めしていい子じゃないよ? あんな奇跡の子は、みんなで楽しまなくちゃ。 もちろん、トモ君が飽きるまで楽しんだ後でいい・・」ドォゥン!バシュッ!!・・・・
・・ハァッ・・ハァッ・・ハァッ・・
スノウの様に、あれん様に乗るつもりだったんだろうが、させねぇよ!!!
お前は昔から、僕の宝物を欲しがる悪癖があった・・そうだった・・スノウだけじゃなかった・・お前のせいで、失った宝物たち・・・
あれん様にだけは、絶対、誰にも!手を出させはしない!! 絶対、絶対だ!!!
だが、もう大丈夫・・・
にやけながらあれん様を要求し続ける口は二度と喋れなくなった・・口どころか上半身、胃辺りから上が吹っ飛んで、もう、無い。 やっぱりお前は天才だったな、テッキ―、この銃、思ってた以上の威力だよ。
さぁ、威力は確認できた・・・残り1発だが、心配ない。 僕は射撃の名手なのだから。 僕は、この銃で、必ず・・・
吉田 悠人、お前の心臓を撃ち抜いてやる!!!
僕、郷里 トモヤはボックスティッシュからババババッとティッシュを高速で手に取り、自らの精液を受け止める。 後部座席のあれん様の寝姿がセクシー過ぎて、我慢出来ずに車を停めて、自慰行為に及んでいる。
(いっそ、もう、してしまおうか・・いや、ダメだダメだ、クソ吉田を殺すまでは、あれん様に触れてはならない・・前みたいな事になったら、取り返しがつかない)
僕は、幼少の頃、白い馬をペットにしていた。 すごく綺麗で、可愛くて、何より僕にとても懐いていた。
『僕の宝物、スノウ、大好きだよ!』そう言って、すごく可愛がった。
ある日、親戚の子が遊びに来た時、スノウがその子を乗せて楽しそうに走った。
その子は乗馬が趣味なので、馬も乗せやすかったんだろう。
僕は笑顔でそう思った。 だが・・・
「キャ~~~ッ、ぼ、坊ちゃま・・スノウ!!・・あぁ~~ッ!!」
メイドの声で我に返った。 明け方、僕の姿が見えないと、僕を捜していたメイドが馬小屋で目にしたのは・・・ナタを手に持ち、そのナタも僕自身も血だらけで、さらにその僕の傍には真っ白な体を真っ赤に染め息絶えているスノウがいた・・・
『スノウが、悪いんだよ・・ボク意外を愛するから・・乗せるから・・』
ボクがそう言うのをもう一人の僕が聞いていた。悲しくて、涙が止まらなかった・・
僕の中に、我慢できる僕と、我慢出来ないボクがいる。
我慢出来ないボクは、僕が知らない間に、愛する者に罰を与えてしまう。
・・・スノウの様な事は、その後にも何回かあった・・・で、何回目かの時、偶然気付いた。 僕の宝物に手を出した相手が死んでしまえば、ボクは宝物を傷つけずに我慢できると。
だから、あれん様と愛し合う前に、どうしても吉田を殺さなければならない!
そして、僕はもう我慢が出来ない! 一刻も早く、あれん様を・・・!
そう、一刻も早く、僕は吉田 悠人を殺さなければならない!!
僕があれん様と愛し合う為に!!
ボクがあれん様を殺さない為に!!
今夜、僕とボクは、吉田 悠人を銃殺する!!!
――それから数分車を走らせ、やっと山頂付近の山荘に着いた。
この低山は、以前サラ様を拉致監禁した所ではなく、もっと整備が行き届いた山だ。
一見、手入れされずほったらかしに見えるが、実はそうではない。
低山とは言え山頂まで車で行けるのも、そのおかげだ。
かつては狩場として、僕の先祖が個人の愉しみの為、又、大切な客に秘密のもてなしをする為使用されたが、今ではそういった使用はされていない。それでも、いつでも使える様に整備は怠りなくされている。
この8階建ての塔の様な山荘も、古びた外観を良い意味で裏切り、中は快適そのものだ。 冷暖房は整えてあるし、屋上までエレベーターで行けるし、階ごとに違う楽しみがある。 1階はパーティー用、2階はシアター、3階は古いゲーム・・等々。 最近は狩りではなく、逢引用に使われてるらしい。
「お~い! 来たな、トモ君! 待ったよ! 少し遅れてるよ?」
山荘から太った中年が出て来る。 従弟のテッキ―、郷里 光輝だ。
20年前もパッとしなかったけど、ホントただのおっさんにしか見えない。
とはいえ、実はテッキ―は天才だ。 今回、彼を呼んだのも、その為。
「あぁ、分かってる。 早速だけど、頼んだものは?」
「もちろん、抜かり無いさぁ! こっち、俺の車の中!」
そう言って、テッキ―は車のトランクを開け、2丁・・(丁でいいんだろうか?)のテッキ―お手製の特別な銃・・(銃でいいんだろうか?)を自慢げに見せる。
銃と言うにはかなり大振りなのだが、その威力を考えれば、超小型と言える。
この銃で小動物を撃てば、元は何だったか分からないくらい粉々に粉砕できる。
人間の頭を撃てば、首から上を吹っ飛ばす事が出来る。
心臓を撃てば、体に大きな空洞ができるだろう。
つまり、1発で確実にあの世へ逝ってもらえるワケだ。
・・・本当はうんと苦しませて殺したいが、吉田は妙な武術を使うという。
触れる事無く相手を攻撃できるというのだから、反撃のスキを与えず必ず1発で仕留めなければならない。
銃は2丁・・・特別な弾を装填する為、1丁で1発しか撃てない。
とは言え、僕の銃の腕前は確かだ。 ほぼほぼ百発百中。 2丁もあれば充分!
僕がニヤニヤしながら特別な銃を手に取っていた、その時――
「・・・うわぁ~~、何このコ、すっごく綺麗・・・真っ白じゃない? あぁ~~、やっぱりだよ! この胸、ビーチク! スゴイピンク!! ねぇ、すごいよ、幼女のだって、こんなにピンクじゃないもん・・・」
なっ・・はあぁ??!
僕は思わず貴重な銃を取り落としそうになる。
「離れろ!! 触るな!! 僕のだ!! 僕のあれん様だ!! 離れろおぉぉ!!」
僕は半狂乱で叫ぶ。
だ・・だって、だって、まだ僕だって、指一本触れてない、大切な、尊いあれん様を勝手に脱がし・・
「み、見るなっ!! あれん様の体を見ていいのは、僕だけだ!!」
「え~~、いいじゃぁ~ん、見るだけなら、減るもんじゃなし・・うぅ~ん、本当に、奇跡みたいに綺麗な子だねぇ・・ねぇ、あの子思い出すねぇ、スノウ・・だっけ? 真っ白い体に、銀のたてがみ・・・あの子も《奇跡の様に美しい馬》って言われてたんだよねぇ・・」
はっ・・
そうだ、コイツだった・・僕のスノウを乗りまわし、ボクにスノウを殺させたのは・・・
「ねぇ、トモ君が楽しんだ後でいいから、このコ、俺に頂戴! いいでしょ、どうせトモ君、殺しちゃうじゃん、スノウも殺しちゃったじゃん! 俺、凄く気に入ってたから、凄く後悔したんだ。 どうせ殺すなら、俺がもらえば良かったって。
・・トモ君? どうしたの? 何で俺にその銃を向けるの??」
「・・あれん様から離れろ! 車を降りるんだ! よし、車のドアを閉めて。 ソッチ、ソッチの木の前に立て! 早くしろ!」
「・・ねぇ、怒ったんなら謝るよ、だけどさ、あの子は、独り占めしていい子じゃないよ? あんな奇跡の子は、みんなで楽しまなくちゃ。 もちろん、トモ君が飽きるまで楽しんだ後でいい・・」ドォゥン!バシュッ!!・・・・
・・ハァッ・・ハァッ・・ハァッ・・
スノウの様に、あれん様に乗るつもりだったんだろうが、させねぇよ!!!
お前は昔から、僕の宝物を欲しがる悪癖があった・・そうだった・・スノウだけじゃなかった・・お前のせいで、失った宝物たち・・・
あれん様にだけは、絶対、誰にも!手を出させはしない!! 絶対、絶対だ!!!
だが、もう大丈夫・・・
にやけながらあれん様を要求し続ける口は二度と喋れなくなった・・口どころか上半身、胃辺りから上が吹っ飛んで、もう、無い。 やっぱりお前は天才だったな、テッキ―、この銃、思ってた以上の威力だよ。
さぁ、威力は確認できた・・・残り1発だが、心配ない。 僕は射撃の名手なのだから。 僕は、この銃で、必ず・・・
吉田 悠人、お前の心臓を撃ち抜いてやる!!!
応援ありがとうございます!
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