14 / 217
第一章
14 現実逃避
しおりを挟む
「特に強く、強引にアル君を愛人に望んでいるのは?」
エリダヌス伯爵様がヤバい程の美声で尋ねます。
「フォマルハウト王弟殿下、カノープス公爵、アルデバラン公爵‥‥‥
そのお三方は何度断っても諦める気配がありません‥‥‥まさか‥‥‥」
「うん‥‥‥そのうちの誰かだろうな‥‥‥」
絶句‥‥‥
い、いや‥‥‥!
「無い、無いですよ!
僕、そんな大物達とお会いしてません!」
「大柄でツンツン金髪に碧眼、首に戦による傷痕。
3か月前に君も接客したね。
誰だったか覚えているかな?」
デネブ様から突然の質問。
「‥‥‥えっ?
‥‥‥確か、ハウト辺境伯様‥‥」
「実はフォマルハウト王弟殿下だ。」
「‥‥なッ‥!?」
「背が高く痩せ型、白髪ロン毛にブラックロングコートを合わせがち‥‥」
「え~と、ノープ伯‥‥
あぁっ!!
カノープス公爵ですか!?
ノープ伯爵は、実はカノープス公爵!?」
「当たり!
やるね、アル。
じゃあ、最後の一人は‥‥」
「っしゃぁ、キタキタ、コツ掴んで来ました!
最後は‥‥‥
ハイッ!
分かりました!
ノーヒントで当てて見せます!」
「アル、大胆だねぇ‥‥
ホントに分かったのかな?」
「お任せください!
‥‥‥バラン子爵ですね?!
バラン子爵が実はアルデバラン公爵‥‥」
「ブッブー、残念!
バラン子爵は、実在の子爵で、」
「うわ、引っ掛けだ!
引っ掛け問題だった!
くやし‥‥あぁっ!
今度こそ分かっちゃいました!」
「ふっ‥‥どうぞ。」
「アルデ伯爵!
間違いないでしょう!
‥‥‥デネブ様?
何笑って‥‥‥
ま、まさか!?」
「そのまさかだよ、
アルデ伯爵も本当にアルデ伯爵。」
「ひどい‥‥‥
ダブル引っ掛け‥‥‥
え?
じゃあ‥‥?」
「3、2、1、ハイッ、終了~~~!
残念、時間切れだからヒント行くよ、
身長2メートル超、筋肉質、紺白バイカラーヘアーで瞳は‥‥」
「え‥‥あ~~ッ、
あぁ、アハハハ、
そうか、そう来たか、
デバラ侯爵ですね、
彼が実はアルデバラン公爵ですね、
はぁ~~、」
「残念だったね。
着眼点は良かったと思うよ?」
「後イチ!
あと一問下さい!
今度は絶対当てて見せます!」
「ん~~、まぁ、名前や身分を偽っている高位貴族は多いからねぇ‥‥
アレは‥‥‥
いや~~、ちょっと難し過ぎるよなァ‥‥」
「そっ、そのアレを下さい!
今度こそ当て‥‥」
「そこまでだ。」
「「 はっ‥‥‥」」
不意にエリダヌス伯爵様に止められました。
「す、すいません、私達だけで盛り上がっちゃって‥‥」
マ、マズイ‥‥すぐに謝りました。
デネブ様も我に返ったようです。
「失礼致しました。
けっして伯爵を仲間はずれにしたわけでは‥‥‥」
「奴らが動き出した。」
「「!!!」」
現実逃避の時間、終了~~~!
‥‥‥のようです‥‥‥
エリダヌス伯爵様がヤバい程の美声で尋ねます。
「フォマルハウト王弟殿下、カノープス公爵、アルデバラン公爵‥‥‥
そのお三方は何度断っても諦める気配がありません‥‥‥まさか‥‥‥」
「うん‥‥‥そのうちの誰かだろうな‥‥‥」
絶句‥‥‥
い、いや‥‥‥!
「無い、無いですよ!
僕、そんな大物達とお会いしてません!」
「大柄でツンツン金髪に碧眼、首に戦による傷痕。
3か月前に君も接客したね。
誰だったか覚えているかな?」
デネブ様から突然の質問。
「‥‥‥えっ?
‥‥‥確か、ハウト辺境伯様‥‥」
「実はフォマルハウト王弟殿下だ。」
「‥‥なッ‥!?」
「背が高く痩せ型、白髪ロン毛にブラックロングコートを合わせがち‥‥」
「え~と、ノープ伯‥‥
あぁっ!!
カノープス公爵ですか!?
ノープ伯爵は、実はカノープス公爵!?」
「当たり!
やるね、アル。
じゃあ、最後の一人は‥‥」
「っしゃぁ、キタキタ、コツ掴んで来ました!
最後は‥‥‥
ハイッ!
分かりました!
ノーヒントで当てて見せます!」
「アル、大胆だねぇ‥‥
ホントに分かったのかな?」
「お任せください!
‥‥‥バラン子爵ですね?!
バラン子爵が実はアルデバラン公爵‥‥」
「ブッブー、残念!
バラン子爵は、実在の子爵で、」
「うわ、引っ掛けだ!
引っ掛け問題だった!
くやし‥‥あぁっ!
今度こそ分かっちゃいました!」
「ふっ‥‥どうぞ。」
「アルデ伯爵!
間違いないでしょう!
‥‥‥デネブ様?
何笑って‥‥‥
ま、まさか!?」
「そのまさかだよ、
アルデ伯爵も本当にアルデ伯爵。」
「ひどい‥‥‥
ダブル引っ掛け‥‥‥
え?
じゃあ‥‥?」
「3、2、1、ハイッ、終了~~~!
残念、時間切れだからヒント行くよ、
身長2メートル超、筋肉質、紺白バイカラーヘアーで瞳は‥‥」
「え‥‥あ~~ッ、
あぁ、アハハハ、
そうか、そう来たか、
デバラ侯爵ですね、
彼が実はアルデバラン公爵ですね、
はぁ~~、」
「残念だったね。
着眼点は良かったと思うよ?」
「後イチ!
あと一問下さい!
今度は絶対当てて見せます!」
「ん~~、まぁ、名前や身分を偽っている高位貴族は多いからねぇ‥‥
アレは‥‥‥
いや~~、ちょっと難し過ぎるよなァ‥‥」
「そっ、そのアレを下さい!
今度こそ当て‥‥」
「そこまでだ。」
「「 はっ‥‥‥」」
不意にエリダヌス伯爵様に止められました。
「す、すいません、私達だけで盛り上がっちゃって‥‥」
マ、マズイ‥‥すぐに謝りました。
デネブ様も我に返ったようです。
「失礼致しました。
けっして伯爵を仲間はずれにしたわけでは‥‥‥」
「奴らが動き出した。」
「「!!!」」
現実逃避の時間、終了~~~!
‥‥‥のようです‥‥‥
1
あなたにおすすめの小説
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる