31 / 46
31.全員、ポンコツ
しおりを挟む
「・・あ、あの・・皆さんで・・良かったら・・モルさんも・・踊って下さい。」
今日も赤いほっぺが可愛いピコさんがそう言うと、カンデラ君がホッとした表情で胸をなでおろす。
「そ、そうです、皆で! 皆で恥をかけば怖くありません! さぁ、モルさんも!! 僕一人が可愛いピコさんの前で恥をかくのは嫌です!!」
恥・・・まぁ確かに。 俺もダンスなんて踊った事無いな・・・ん? ところでカンデラ君、どさくさに紛れてピコさんに“ 気になってます ”アピールしてない?
「ピコさん、申し訳ないが心得がなくてね。 教えてくれるかな?」
分からない事は聞くのが一番なので聞いてみる。
ピコさんは嬉しそうに笑うと、キラキラ瞳を輝かせて、
「はいっ! 足はこう、1、2、3、4、5、6。 コレの繰り返しです。 男女で組んで、左、左、右、右、・・あ、コレは女性のパートですね・・」
男性パートの動きが分からないピコさんが困ってしまうと、ジュール嬢がズイッ!と前に出て来て、男性パートを披露する。 彼女はいつもカワイイ女の子を相手に、男性パートを踊っているらしい。
「男性パートは緩急あるのよ。 女性を軽やかにリードして輝かせるの。 足は1、2、3、4、5、6。 で、右、右、左、左、女性をターンさせて、で、ターンしながら次のパートナーへ。 パートナーがチェンジしていくワケ。 なのでカンデラ君、お目当ての女子と踊っている短い間に口説かないと、ね。」
「なっ・・!? ぼ、ぼぼぼ僕は、ピコさんに対して、そんないやらしい気持ちなんて・・はっ・・」
ジュール嬢に乗せられて、ウッカリ告白してしまったカンデラ君。 ウン、女性は恐い。 更に恐いのはどうやらピコさん、告白されたことに気付いていない?
「じゃ、じゃあモルさん、お、お願いします! ・・あ! あの木の所で!」
・・・やっぱり気付いていない。 ピコさん、恋愛に関してはかなり鈍感な様である。 ナゼかカンデラ君に涙目で睨まれているが、ピコさんが鈍感なのは俺のせいではない。
「え・・あぁ、そうだね・・あの大木の下・・ピコさんとユニが踊る約束をした場所だね・・じゃ、皆で踊ろう、ホラ、カンデラ君、涙目で俺を睨まないで・・」
俺達は少し移動して大木の下まで行く。 音楽は続いているものの、踊り疲れてしまったのか、他の人達は芝生の上で休んでいる。
「・・俺達4人だけか・・ジュール嬢、女性パートは踊れるのかな?」
女性パートがピコさんだけだと、疲れさせてしまうだろう。 ジュール嬢も可愛いピコさんと踊りたいだろうが、ここは我慢してもらうしかない。
「えッモルさんが踊るの!? えッ私とペアで!? 嘘でしょう!? イ、イヤよ・・だ、だって私、モルさんにはちょっとドキドキするのよ・・男相手にドキドキしたくないわ!」
・・・何ワケの分からない事を言っているんだ?・・ハッ・・!? す、鋭い視線が背後から!? な、何で今度はピコさんが涙目で俺を睨んでいるんだ!?
「・・モルさん、私と踊ってくれるんじゃないんですかッ!? 私とペアじゃイヤなんですかッ!?」
女子達は一体何を言っているんだ・・カンデラ君は宙を見つめているし・・・
「ペアも何も、次々に踊る相手がチェンジしていくんだろう? まぁ、4人しかいないけど、ペアじゃなく、皆で踊るんだろう?」
「「 ・・はッ・・! 」」
ダンス経験のある女子達が何故か基本的なシステムを勘違いしていた事にようやく気付き赤面する。
全く・・・何の時間だったんだ・・・
今日も赤いほっぺが可愛いピコさんがそう言うと、カンデラ君がホッとした表情で胸をなでおろす。
「そ、そうです、皆で! 皆で恥をかけば怖くありません! さぁ、モルさんも!! 僕一人が可愛いピコさんの前で恥をかくのは嫌です!!」
恥・・・まぁ確かに。 俺もダンスなんて踊った事無いな・・・ん? ところでカンデラ君、どさくさに紛れてピコさんに“ 気になってます ”アピールしてない?
「ピコさん、申し訳ないが心得がなくてね。 教えてくれるかな?」
分からない事は聞くのが一番なので聞いてみる。
ピコさんは嬉しそうに笑うと、キラキラ瞳を輝かせて、
「はいっ! 足はこう、1、2、3、4、5、6。 コレの繰り返しです。 男女で組んで、左、左、右、右、・・あ、コレは女性のパートですね・・」
男性パートの動きが分からないピコさんが困ってしまうと、ジュール嬢がズイッ!と前に出て来て、男性パートを披露する。 彼女はいつもカワイイ女の子を相手に、男性パートを踊っているらしい。
「男性パートは緩急あるのよ。 女性を軽やかにリードして輝かせるの。 足は1、2、3、4、5、6。 で、右、右、左、左、女性をターンさせて、で、ターンしながら次のパートナーへ。 パートナーがチェンジしていくワケ。 なのでカンデラ君、お目当ての女子と踊っている短い間に口説かないと、ね。」
「なっ・・!? ぼ、ぼぼぼ僕は、ピコさんに対して、そんないやらしい気持ちなんて・・はっ・・」
ジュール嬢に乗せられて、ウッカリ告白してしまったカンデラ君。 ウン、女性は恐い。 更に恐いのはどうやらピコさん、告白されたことに気付いていない?
「じゃ、じゃあモルさん、お、お願いします! ・・あ! あの木の所で!」
・・・やっぱり気付いていない。 ピコさん、恋愛に関してはかなり鈍感な様である。 ナゼかカンデラ君に涙目で睨まれているが、ピコさんが鈍感なのは俺のせいではない。
「え・・あぁ、そうだね・・あの大木の下・・ピコさんとユニが踊る約束をした場所だね・・じゃ、皆で踊ろう、ホラ、カンデラ君、涙目で俺を睨まないで・・」
俺達は少し移動して大木の下まで行く。 音楽は続いているものの、踊り疲れてしまったのか、他の人達は芝生の上で休んでいる。
「・・俺達4人だけか・・ジュール嬢、女性パートは踊れるのかな?」
女性パートがピコさんだけだと、疲れさせてしまうだろう。 ジュール嬢も可愛いピコさんと踊りたいだろうが、ここは我慢してもらうしかない。
「えッモルさんが踊るの!? えッ私とペアで!? 嘘でしょう!? イ、イヤよ・・だ、だって私、モルさんにはちょっとドキドキするのよ・・男相手にドキドキしたくないわ!」
・・・何ワケの分からない事を言っているんだ?・・ハッ・・!? す、鋭い視線が背後から!? な、何で今度はピコさんが涙目で俺を睨んでいるんだ!?
「・・モルさん、私と踊ってくれるんじゃないんですかッ!? 私とペアじゃイヤなんですかッ!?」
女子達は一体何を言っているんだ・・カンデラ君は宙を見つめているし・・・
「ペアも何も、次々に踊る相手がチェンジしていくんだろう? まぁ、4人しかいないけど、ペアじゃなく、皆で踊るんだろう?」
「「 ・・はッ・・! 」」
ダンス経験のある女子達が何故か基本的なシステムを勘違いしていた事にようやく気付き赤面する。
全く・・・何の時間だったんだ・・・
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
香死妃(かしひ)は香りに埋もれて謎を解く
液体猫
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞受賞しました(^_^)/
香を操り、死者の想いを知る一族がいる。そう囁かれたのは、ずっと昔の話だった。今ではその一族の生き残りすら見ず、誰もが彼ら、彼女たちの存在を忘れてしまっていた。
ある日のこと、一人の侍女が急死した。原因は不明で、解決されないまま月日が流れていき……
その事件を解決するために一人の青年が動き出す。その過程で出会った少女──香 麗然《コウ レイラン》──は、忘れ去られた一族の者だったと知った。
香 麗然《コウ レイラン》が後宮に現れた瞬間、事態は動いていく。
彼女は香りに秘められた事件を解決。ついでに、ぶっきらぼうな青年兵、幼い妃など。数多の人々を無自覚に誑かしていった。
テンパると田舎娘丸出しになる香 麗然《コウ レイラン》と謎だらけの青年兵がダッグを組み、数々の事件に挑んでいく。
後宮の闇、そして人々の想いを描く、後宮恋愛ミステリーです。
シリアス成分が少し多めとなっています。
偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる