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鈴鐘の血4
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「でも、十年前の萌音の結婚パーティーの時、二人でなにか揉めていませんでしたか?」
何かを思い出したかのように、遠くを見つめながら口を開いたのは茉緒さんだった。
「確か、披露宴が終わったころだったと思いますけど」
よくもまあそんな昔のことを覚えているものである。社が感心していると、記憶力の良い人間がもう一人いた。寿社長だった。
「ああ、そう言えばそうじゃったの」
「社長、よく覚えてますね」
「まあの、あの温厚な馬虎君が怒っているのをはじめて見たからの」
「はあ、そんなに怒ってたんですか?馬虎さん」
「ああ、ワシは鈴鐘家と仕事柄関わりが多くての、馬虎君とも良く顔を合わせてたんじゃが、いつもの馬虎君とはまるで別人のようで恐ろしかったよ」
別人とまで言わしめるほど、激高することを言われたのだろうか。
「それで鮮明に覚えていたんですか?だとしても、何を温厚な馬虎さんを怒らせたんですか、湯布院さん」
「馬鹿な、別に……俺が何かしたわけじゃない」
「ふん、何もしないで馬虎さんが怒るものか」
そこまで傍観を決め込んでいた修が割り込んできた。嫌なやつだが、どうにも馬虎さんのこととなると口を挟まずにいられないらしい。やはり、修と馬虎さんの間には、何か関係があったのではないか?
「俺はアイツのことを思って助言してやっただけだ!」
「助言だと?」
「ふん、アイツあんな温厚そうな顔をして、正体はとんでもないやつだからな。俺が身の程を知らせてやったまでだ」
遺体の傍に落ちていた文面を思い出す。お前の正体を知っている……
「確かあの時、馬虎さんがこう怒鳴っていたと思うんです」
よほどその時のことが印象的だったのだろうか、再び茉緒さんが口を開いた。
「『私は鈴鐘家とは関係ありません!』って」
「鈴鐘家と関係がない?でも馬虎さん、ずっと鈴鐘家に仕えてきたんですよね?それをなんで関係がないだなんて、怒るようなことしたんですかね」
不思議そうに言ったのは華ちゃんだ。確かにおかしい。そんなに怒ることでもなかろうに、そう社は思ったところで思い出した。馬虎さんが大切に持っていた、茉緒さんとの写真。もしや湯布院さんは、馬虎さんと茉緒さんの関係を知っていたのだろうか。
そう思い茉緒さんの顔色をうかがうものの、特に変わったふうではない。そもそもそれを露わにされて困るのは茉緒さんも同じだろうに、自ら進んで馬虎さんの過去を暴こうとするような発言をするだろうか?
「一体、馬虎さんは何者だって言うんです」
「ふん、知りたきゃ自分で調べな」
そう言って、チラリと茉緒さんの方を見たのは社の気のせいだろうか。そこで社はますます確信した。やっぱり、馬虎さんと茉緒さんには男女の関係があって、二人の間に産まれた子が修だったのではないか。そして、恐らく修も、誠一さんさえそれを知っていた。
誠一さんが馬虎さんのことをどう思っていたかはわからないが、あのおっとりとした人ならば、それさえも許してくれたのかもしれない。そして久しぶりに馬虎さんに再会するも、彼は殺されてしまった。その死をあの修が悼む――それもそうだろう、父親が殺されてしまったのだ。そう考えれば辻褄が合うではないか。
そして、それをネタに十年前は失敗したものの、再び湯布院は馬虎さんを強請ろうとした。なにしろ彼の会社は火の車らしいし、とにかく金が手に入る可能性があれば片っ端からやるしかなかったのかもしれない。けれどそれは失敗に終わり、業を煮やした湯布院が馬虎さんに襲いかかった。現に、馬虎さんの財布がなくなっていたではないか。
あっという間に馬虎さん殺しの犯人を、誠一から湯布院へと切り替えて社は声高に叫んだ。
「もしかして、馬虎さんと鈴鐘家の誰かとの秘密の関係を知って、それをネタに馬虎さんを強請ろうとしたんじゃないですか?」
「鈴鐘家の誰かとの秘密の関係?はっ、昼ドラの見すぎなんじゃないか」
けれど渾身の社の推理は、あっけなく湯布院氏に却下されてしまう。
「大体その誰かって誰なんだよ、それが特定できなければただの妄想じゃないか」
言い返され、社は一瞬躊躇したものの後にも引けず、そっと華ちゃんに耳打ちする。
「華ちゃん、馬虎さんと茉緒さんの写真、僕のジャケットの左ポケットに入ってるの、出してもらえる?」
なにしろ後ろ手に縛られてしまっているので、物を取り出すのも一苦労だ。確実な証拠がないのにこれを持ち出すのは気が引けたが、何も茉緒さんや誠一さんを弾劾するつもりで出すわけでもない。
無理な姿勢で華ちゃんに写真を取り出してもらい、寿社長の手に渡す。
「これは何じゃ?」
しげしげと写真を見つめる社長に、社は得意げに言い放つ。
「若かりし頃の馬虎さんと茉緒さんの写真です。馬虎さんの荷物の中にありました。おそらく、お二人にはなにか特別な関係があったのではないでしょうか。たとえば、その写真に写る赤ちゃん。それは、修さん、あなたなのではないですか?」
「これが……俺だと?」
そう返す修の声は、なんだか妙に響いた。
一方茉緒さんの方はさぞかし動揺しているかと思いきや、その顔に浮かんでいたのは困惑の表情だった。それを代弁するかのように、社長が口を開く。
「茉緒君?いや、違うじゃろ、これは美緒君じゃないか」
「え?」
「このお包みはワシが鶴野君に選んでもらってプレゼントしたものじゃ。ほら、ここにブランドタグが付いておる。なあ、そうじゃろ?」
そう言われて鶴野さんが写真を覗き込む。
「ええ、そうですね。お包みにブランド物があるって知って驚いた覚えがあります。確か、イギリスからわざわざ取り寄せしたんですよ」
それはそれは、大層なプレゼントだ。
「でも、その写真の女性、茉緒さんにそっくりじゃないですか」
「ああ、言っておらんかったね、美緒君と茉緒君は双子なんじゃよ」
「双子?」
「名前から推測できんかね?長女の茉緒君と、次女の美緒君」
なるほど、言われてみればそっくりな名前だ。
「じゃあ、これは茉緒さんじゃない?」
「ええ、私ではありませんね。馬虎さんは子供好きなのだと美緒が言っていました。だからこの写真を大切に持っていたのではないでしょうか」
当の茉緒さんにまでそう言われてしまい、あっという間に推理がガラガラと崩れていく音を社は聞いた。
「じゃあ、ここに写ってる赤ちゃんは誰なんですか?」
そこでずいと身を乗り出してきたのは華ちゃんだった。「これ、ここの日付だと、今から三十年くらいですよね?だとここに写ってるのは萌音ちゃんじゃない」
「ああ、それは……」
そこで茉緒が言葉を濁らせた。「きっと馬虎さん、その子が死んでしまったから、その写真を大切に持っていたのかもしれません」
「死んだ?」
「ええ。写真に写っているのは、萌音の亡くなった姉。確か名前は……杏里と言ったと思います」
何かを思い出したかのように、遠くを見つめながら口を開いたのは茉緒さんだった。
「確か、披露宴が終わったころだったと思いますけど」
よくもまあそんな昔のことを覚えているものである。社が感心していると、記憶力の良い人間がもう一人いた。寿社長だった。
「ああ、そう言えばそうじゃったの」
「社長、よく覚えてますね」
「まあの、あの温厚な馬虎君が怒っているのをはじめて見たからの」
「はあ、そんなに怒ってたんですか?馬虎さん」
「ああ、ワシは鈴鐘家と仕事柄関わりが多くての、馬虎君とも良く顔を合わせてたんじゃが、いつもの馬虎君とはまるで別人のようで恐ろしかったよ」
別人とまで言わしめるほど、激高することを言われたのだろうか。
「それで鮮明に覚えていたんですか?だとしても、何を温厚な馬虎さんを怒らせたんですか、湯布院さん」
「馬鹿な、別に……俺が何かしたわけじゃない」
「ふん、何もしないで馬虎さんが怒るものか」
そこまで傍観を決め込んでいた修が割り込んできた。嫌なやつだが、どうにも馬虎さんのこととなると口を挟まずにいられないらしい。やはり、修と馬虎さんの間には、何か関係があったのではないか?
「俺はアイツのことを思って助言してやっただけだ!」
「助言だと?」
「ふん、アイツあんな温厚そうな顔をして、正体はとんでもないやつだからな。俺が身の程を知らせてやったまでだ」
遺体の傍に落ちていた文面を思い出す。お前の正体を知っている……
「確かあの時、馬虎さんがこう怒鳴っていたと思うんです」
よほどその時のことが印象的だったのだろうか、再び茉緒さんが口を開いた。
「『私は鈴鐘家とは関係ありません!』って」
「鈴鐘家と関係がない?でも馬虎さん、ずっと鈴鐘家に仕えてきたんですよね?それをなんで関係がないだなんて、怒るようなことしたんですかね」
不思議そうに言ったのは華ちゃんだ。確かにおかしい。そんなに怒ることでもなかろうに、そう社は思ったところで思い出した。馬虎さんが大切に持っていた、茉緒さんとの写真。もしや湯布院さんは、馬虎さんと茉緒さんの関係を知っていたのだろうか。
そう思い茉緒さんの顔色をうかがうものの、特に変わったふうではない。そもそもそれを露わにされて困るのは茉緒さんも同じだろうに、自ら進んで馬虎さんの過去を暴こうとするような発言をするだろうか?
「一体、馬虎さんは何者だって言うんです」
「ふん、知りたきゃ自分で調べな」
そう言って、チラリと茉緒さんの方を見たのは社の気のせいだろうか。そこで社はますます確信した。やっぱり、馬虎さんと茉緒さんには男女の関係があって、二人の間に産まれた子が修だったのではないか。そして、恐らく修も、誠一さんさえそれを知っていた。
誠一さんが馬虎さんのことをどう思っていたかはわからないが、あのおっとりとした人ならば、それさえも許してくれたのかもしれない。そして久しぶりに馬虎さんに再会するも、彼は殺されてしまった。その死をあの修が悼む――それもそうだろう、父親が殺されてしまったのだ。そう考えれば辻褄が合うではないか。
そして、それをネタに十年前は失敗したものの、再び湯布院は馬虎さんを強請ろうとした。なにしろ彼の会社は火の車らしいし、とにかく金が手に入る可能性があれば片っ端からやるしかなかったのかもしれない。けれどそれは失敗に終わり、業を煮やした湯布院が馬虎さんに襲いかかった。現に、馬虎さんの財布がなくなっていたではないか。
あっという間に馬虎さん殺しの犯人を、誠一から湯布院へと切り替えて社は声高に叫んだ。
「もしかして、馬虎さんと鈴鐘家の誰かとの秘密の関係を知って、それをネタに馬虎さんを強請ろうとしたんじゃないですか?」
「鈴鐘家の誰かとの秘密の関係?はっ、昼ドラの見すぎなんじゃないか」
けれど渾身の社の推理は、あっけなく湯布院氏に却下されてしまう。
「大体その誰かって誰なんだよ、それが特定できなければただの妄想じゃないか」
言い返され、社は一瞬躊躇したものの後にも引けず、そっと華ちゃんに耳打ちする。
「華ちゃん、馬虎さんと茉緒さんの写真、僕のジャケットの左ポケットに入ってるの、出してもらえる?」
なにしろ後ろ手に縛られてしまっているので、物を取り出すのも一苦労だ。確実な証拠がないのにこれを持ち出すのは気が引けたが、何も茉緒さんや誠一さんを弾劾するつもりで出すわけでもない。
無理な姿勢で華ちゃんに写真を取り出してもらい、寿社長の手に渡す。
「これは何じゃ?」
しげしげと写真を見つめる社長に、社は得意げに言い放つ。
「若かりし頃の馬虎さんと茉緒さんの写真です。馬虎さんの荷物の中にありました。おそらく、お二人にはなにか特別な関係があったのではないでしょうか。たとえば、その写真に写る赤ちゃん。それは、修さん、あなたなのではないですか?」
「これが……俺だと?」
そう返す修の声は、なんだか妙に響いた。
一方茉緒さんの方はさぞかし動揺しているかと思いきや、その顔に浮かんでいたのは困惑の表情だった。それを代弁するかのように、社長が口を開く。
「茉緒君?いや、違うじゃろ、これは美緒君じゃないか」
「え?」
「このお包みはワシが鶴野君に選んでもらってプレゼントしたものじゃ。ほら、ここにブランドタグが付いておる。なあ、そうじゃろ?」
そう言われて鶴野さんが写真を覗き込む。
「ええ、そうですね。お包みにブランド物があるって知って驚いた覚えがあります。確か、イギリスからわざわざ取り寄せしたんですよ」
それはそれは、大層なプレゼントだ。
「でも、その写真の女性、茉緒さんにそっくりじゃないですか」
「ああ、言っておらんかったね、美緒君と茉緒君は双子なんじゃよ」
「双子?」
「名前から推測できんかね?長女の茉緒君と、次女の美緒君」
なるほど、言われてみればそっくりな名前だ。
「じゃあ、これは茉緒さんじゃない?」
「ええ、私ではありませんね。馬虎さんは子供好きなのだと美緒が言っていました。だからこの写真を大切に持っていたのではないでしょうか」
当の茉緒さんにまでそう言われてしまい、あっという間に推理がガラガラと崩れていく音を社は聞いた。
「じゃあ、ここに写ってる赤ちゃんは誰なんですか?」
そこでずいと身を乗り出してきたのは華ちゃんだった。「これ、ここの日付だと、今から三十年くらいですよね?だとここに写ってるのは萌音ちゃんじゃない」
「ああ、それは……」
そこで茉緒が言葉を濁らせた。「きっと馬虎さん、その子が死んでしまったから、その写真を大切に持っていたのかもしれません」
「死んだ?」
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