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学び舎の祟り
学び舎の祟りー26
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あれから三日後、丸藤さんが推理……いいや、まるで予言だ、言った通りに小俣が意識を取り戻した。
そして彼女ははっきりと証言した。
自分を落としたのは、佐倉達だと。
その証言通りに警察が傷害事件として捜査をし、四階の校庭側の教室、三―一の教室だ、その窓の手すりに、彼らの指紋や小俣の髪だとかが見つかった、らしい。
三年生の教室になんて、僕ら一年生はまず行くことなんてないというのに。
「私のためだったって、佐倉君は言うとったみたい」
小俣が目を覚ましてから一週間。
ようやく二組の、いや学校全体が落ち着いてきて、僕とルリは七瀬さんと少し話をした。
というのも。
「事件んこと、調べてくれてたんでしょう?」
優しく吹く風に髪をなびかせ、七瀬さんが言った。
放課後の屋上。
鍵はまだ直ってなくて、こないだ探偵が難なく開けたダイアルロックが掛けられているだけ。
つい最近まで渦中にいた彼女は学校全体の有名人で、その彼女と話すには人気のない場所が必要だった。
あの、ぼんやりとした紫乃の姿は見えなかった。
「でも、もとはと言えば七瀬さんのためじゃなくて」
彼女の言葉に、僕は小さな声で答えた。
「二組の友達が、不安がってたから」
始まりはミズホの話だ。やっぱり彼女も後ろめたかったのだろう、自分にも祟りが起こるんじゃないかと、不安がっていたから。
それを、ルリが心配していたから。
「純粋に、誰かの役に立ちたい、と思うのは素敵なことだわ」
穏やかな表情を浮かべ、彼女は呟く。
「きっと、最初こそ佐倉君だってそう思うてくれとったんやろうね」
そうだ。佐倉君はきっと、七瀬さんのことが好きで。
「でも、結局私は、彼らの復讐の手段にされただけ」
まつげを伏せ、彼女はフェンスに背を預ける。
「別に、小俣に何を言われても、それに従うしかできない人たちから何をされても、私はなんとも思わんかったのに」
だから、そいつをやっつけることよりも。
「ちゃんと話してみたかったわ、あの人たちと」
そしたら、こんな風にならんかったかもしれないのにね、と彼女は困ったような顔をして僕らを見つめた。
「でも、小俣からけっこうひどいことをされたって」
七瀬さんはなんでもない風に言うけれど、それに耐えられなかったから、佐倉君たちは七瀬さんを利用してまで小俣に復讐しようとした。
それを、なんでもないなんて、なんで彼女は軽々と言えるのだろう。
「くだらないことに割いてる時間は、私にはないの」
そう静かに言う彼女の胸元で、鈍く光るものが揺れた。
「そのお守りは?」
同じくそれに気づいたのだろう、ルリが声を上げる。
「もしかして、それがあるから視える、の?」
前に、彼女に言われた。あなたも視えるの、と。
それが気のせいでないのなら。
「違うわよ、これは、アスクレピオスの杖」
じゃらり、と音を立てて取り出したのは、一つの棒に蛇が絡みつくモチーフ。
観光地の土産屋で売ってそう、だなんて僕は前に思ってしまったけれど。
「ギリシャ神話の、名医アスクレピオスの持っていた杖。医療の象徴やね」
「なんでそんなものを?」
「私、病気を治せる医者になりたいの」
そう言う声は、凛として良く響いた。
「父も医者で。でも」
私の病気はまだ治せなくて。
「でもきっと、自分で自分を治してみせる。そして、同じく苦しんどる人を助けたいの」
だから、私は急いで勉強しなきゃならないの、と力強く言った。
「もともとこの学校に進学する予定でもなかったの。ちょっと、親の都合で一時的にいただけ」
それももう終わりで、彼女はアメリカの学校に行くのだと言う。
「だから、どんな理不尽な目に遭っても、少しの間我慢すればいいだけやったから」
そう呟いて、彼女は胸元の杖を握りしめた。
「でも、確かに何かいる気がするの」
何か。そうとしか説明できないもの。
「あなたも視えるんでしょう?」
「……ここにいる、屋上の幽霊のこと?」
「そうじゃないわ。その子は今回の事件とは関係ない。多分、もっと違う何か」
そう問われ、僕は小さくうなずいた。
視えると言っても丸藤さんの力を借りてるだけだし、結局昼間は紫乃だって良く見えなくて、何かが居るって感じてるだけ、なんだけど。
「佐倉君、こう言ってたらしいわ」
ペンダントを握りしめて、彼女は小さく呟いた。
「神様が、僕らを導いたんだ。って」
「え?」
神様って、あの丸藤さんとか、ミサキみたいなのが?
「言われた通りにちゃんとやってれば、成功したのにって」
なのにやっぱり、怖くなったのだと言う。
「誰か、佐倉君たちに入れ知恵をした人間がいた……?」
「警察もそう思って調べてるみたいだけど、まだよくわからんみたい」
神様。
そいつが、人間には不可解な……僕と丸藤さんを閉じ込めたりだとかしたやつなのだろうか。
「それが、七瀬さんには視える?」
「佐倉君が言ってるのと同じなんかはわからない。なんとなく何かがいる、それくらいしか」
そう言って、彼女はフェンス越しに校庭に目をやった。
そこでは野球部やサッカー部が練習をしていて、隅の方では友達同士なんだろう、バレーをしたり、追いかけっこしたりして騒いでる生徒らの姿。
とても、禍々しいものがいるように見えないけれど。
でも、復讐心を利用して、人間に害をなすなんて、きっとそれは神様なんかじゃない。
丸藤さんは、きっとそんなことはしないはずだ。
「あなた達も気を付けてね」
じゃあ。そうとだけ残し、彼女は去っていく。力強く一歩一歩進んでいく。
その背を見送って、ルリが呟いた。
「ちゃんと、話せばよかったんにね」
足元に目をやって、彼女は続ける。
「もちろん話したって、何ば言いよるかわからん人もおるし、伝わらん人もおるばってん」
そうだ、この世界には、どうしたって分かち合えないものがいる。
獣に人間の言葉は通じない。でも。
話してみなければ、それさえもわからない。
「佐倉君だって、憧れとったなら素直にそういえば良かったんに」
惜しかね、と彼女は指を鳴らした。
「結構気になっとったっみたいやし。七瀬さんさ、佐倉君んこと」
こぎゃんことがなかれば案外お似合いやったんやなかと、と言って見せてから、
「なんて。みんなが素直に好き勝手にふるまっても困るしさ、難しいよね」
それに、そう簡単にうもういくとも限らんし、と彼女はため息をついた。
「みんな、人生楽しゅう過ごそうとしとるだけなんにね。なんでこうも上手くいかんのやろ」
ああ、本当に、彼女の言う通りだ。
誰だって、不幸になりたくて生きてるわけじゃない。なのに、不幸な人間を作ってしまう。
例えば、紫乃。あの子だって。
閉じた扉を一度振り返り、僕らは屋上を後にした。
その日の夜。
僕は夢を見た。あの屋上で、月を見ていた。
気づけば隣に紫乃がいて、こないだは不気味に思えたその笑顔が、ひどく穏やかそうだった。
ありがとう、と彼女が言った気がした。
瞬きする間に紫乃の姿が消えて、僕の手は何かを握っていて。
その手を開いたところで目が覚めた。
いつもと変わらない朝。けれど一つだけ違っていたのは。
紫乃みたいにはかなげに輝く、小さな石の欠片が枕元に転がっていた。
そして彼女ははっきりと証言した。
自分を落としたのは、佐倉達だと。
その証言通りに警察が傷害事件として捜査をし、四階の校庭側の教室、三―一の教室だ、その窓の手すりに、彼らの指紋や小俣の髪だとかが見つかった、らしい。
三年生の教室になんて、僕ら一年生はまず行くことなんてないというのに。
「私のためだったって、佐倉君は言うとったみたい」
小俣が目を覚ましてから一週間。
ようやく二組の、いや学校全体が落ち着いてきて、僕とルリは七瀬さんと少し話をした。
というのも。
「事件んこと、調べてくれてたんでしょう?」
優しく吹く風に髪をなびかせ、七瀬さんが言った。
放課後の屋上。
鍵はまだ直ってなくて、こないだ探偵が難なく開けたダイアルロックが掛けられているだけ。
つい最近まで渦中にいた彼女は学校全体の有名人で、その彼女と話すには人気のない場所が必要だった。
あの、ぼんやりとした紫乃の姿は見えなかった。
「でも、もとはと言えば七瀬さんのためじゃなくて」
彼女の言葉に、僕は小さな声で答えた。
「二組の友達が、不安がってたから」
始まりはミズホの話だ。やっぱり彼女も後ろめたかったのだろう、自分にも祟りが起こるんじゃないかと、不安がっていたから。
それを、ルリが心配していたから。
「純粋に、誰かの役に立ちたい、と思うのは素敵なことだわ」
穏やかな表情を浮かべ、彼女は呟く。
「きっと、最初こそ佐倉君だってそう思うてくれとったんやろうね」
そうだ。佐倉君はきっと、七瀬さんのことが好きで。
「でも、結局私は、彼らの復讐の手段にされただけ」
まつげを伏せ、彼女はフェンスに背を預ける。
「別に、小俣に何を言われても、それに従うしかできない人たちから何をされても、私はなんとも思わんかったのに」
だから、そいつをやっつけることよりも。
「ちゃんと話してみたかったわ、あの人たちと」
そしたら、こんな風にならんかったかもしれないのにね、と彼女は困ったような顔をして僕らを見つめた。
「でも、小俣からけっこうひどいことをされたって」
七瀬さんはなんでもない風に言うけれど、それに耐えられなかったから、佐倉君たちは七瀬さんを利用してまで小俣に復讐しようとした。
それを、なんでもないなんて、なんで彼女は軽々と言えるのだろう。
「くだらないことに割いてる時間は、私にはないの」
そう静かに言う彼女の胸元で、鈍く光るものが揺れた。
「そのお守りは?」
同じくそれに気づいたのだろう、ルリが声を上げる。
「もしかして、それがあるから視える、の?」
前に、彼女に言われた。あなたも視えるの、と。
それが気のせいでないのなら。
「違うわよ、これは、アスクレピオスの杖」
じゃらり、と音を立てて取り出したのは、一つの棒に蛇が絡みつくモチーフ。
観光地の土産屋で売ってそう、だなんて僕は前に思ってしまったけれど。
「ギリシャ神話の、名医アスクレピオスの持っていた杖。医療の象徴やね」
「なんでそんなものを?」
「私、病気を治せる医者になりたいの」
そう言う声は、凛として良く響いた。
「父も医者で。でも」
私の病気はまだ治せなくて。
「でもきっと、自分で自分を治してみせる。そして、同じく苦しんどる人を助けたいの」
だから、私は急いで勉強しなきゃならないの、と力強く言った。
「もともとこの学校に進学する予定でもなかったの。ちょっと、親の都合で一時的にいただけ」
それももう終わりで、彼女はアメリカの学校に行くのだと言う。
「だから、どんな理不尽な目に遭っても、少しの間我慢すればいいだけやったから」
そう呟いて、彼女は胸元の杖を握りしめた。
「でも、確かに何かいる気がするの」
何か。そうとしか説明できないもの。
「あなたも視えるんでしょう?」
「……ここにいる、屋上の幽霊のこと?」
「そうじゃないわ。その子は今回の事件とは関係ない。多分、もっと違う何か」
そう問われ、僕は小さくうなずいた。
視えると言っても丸藤さんの力を借りてるだけだし、結局昼間は紫乃だって良く見えなくて、何かが居るって感じてるだけ、なんだけど。
「佐倉君、こう言ってたらしいわ」
ペンダントを握りしめて、彼女は小さく呟いた。
「神様が、僕らを導いたんだ。って」
「え?」
神様って、あの丸藤さんとか、ミサキみたいなのが?
「言われた通りにちゃんとやってれば、成功したのにって」
なのにやっぱり、怖くなったのだと言う。
「誰か、佐倉君たちに入れ知恵をした人間がいた……?」
「警察もそう思って調べてるみたいだけど、まだよくわからんみたい」
神様。
そいつが、人間には不可解な……僕と丸藤さんを閉じ込めたりだとかしたやつなのだろうか。
「それが、七瀬さんには視える?」
「佐倉君が言ってるのと同じなんかはわからない。なんとなく何かがいる、それくらいしか」
そう言って、彼女はフェンス越しに校庭に目をやった。
そこでは野球部やサッカー部が練習をしていて、隅の方では友達同士なんだろう、バレーをしたり、追いかけっこしたりして騒いでる生徒らの姿。
とても、禍々しいものがいるように見えないけれど。
でも、復讐心を利用して、人間に害をなすなんて、きっとそれは神様なんかじゃない。
丸藤さんは、きっとそんなことはしないはずだ。
「あなた達も気を付けてね」
じゃあ。そうとだけ残し、彼女は去っていく。力強く一歩一歩進んでいく。
その背を見送って、ルリが呟いた。
「ちゃんと、話せばよかったんにね」
足元に目をやって、彼女は続ける。
「もちろん話したって、何ば言いよるかわからん人もおるし、伝わらん人もおるばってん」
そうだ、この世界には、どうしたって分かち合えないものがいる。
獣に人間の言葉は通じない。でも。
話してみなければ、それさえもわからない。
「佐倉君だって、憧れとったなら素直にそういえば良かったんに」
惜しかね、と彼女は指を鳴らした。
「結構気になっとったっみたいやし。七瀬さんさ、佐倉君んこと」
こぎゃんことがなかれば案外お似合いやったんやなかと、と言って見せてから、
「なんて。みんなが素直に好き勝手にふるまっても困るしさ、難しいよね」
それに、そう簡単にうもういくとも限らんし、と彼女はため息をついた。
「みんな、人生楽しゅう過ごそうとしとるだけなんにね。なんでこうも上手くいかんのやろ」
ああ、本当に、彼女の言う通りだ。
誰だって、不幸になりたくて生きてるわけじゃない。なのに、不幸な人間を作ってしまう。
例えば、紫乃。あの子だって。
閉じた扉を一度振り返り、僕らは屋上を後にした。
その日の夜。
僕は夢を見た。あの屋上で、月を見ていた。
気づけば隣に紫乃がいて、こないだは不気味に思えたその笑顔が、ひどく穏やかそうだった。
ありがとう、と彼女が言った気がした。
瞬きする間に紫乃の姿が消えて、僕の手は何かを握っていて。
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