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2 女伯爵を諦めた日
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エストリア伯爵家、由緒あると言える古い家柄で、領地も豊か、豊富に採れる果物を使っての葡萄酒等の果実酒の生産で有名な堅実でまあまあ裕福な家が我が家である。
残念ながら男児は産まれず、子供は私と妹のキャサリンだけ。
だから、幼い頃から跡取りとして厳しく育てられた。
礼儀作法はもちろん、領地経営や商会経営に社交界の繋がり等々。
もちろん遊ぶ暇などなく。
妹のキャサリンは、礼儀作法こそ厳しく教育されていたけれど、いずれ嫁に行くからとそれ以外は甘く。
たった一つの年の差でこんなにも対応が違うなんて、と、小さい頃は本当に辛かったものだ。
領地の視察で領民達と接して、彼らの生活を守らなきゃと,自分の責任を自覚してからは諦めたけれど。
私達の暮らす、このエスト王国では、女性も家督を継げる。
つまり次期伯爵は私なのだから。
けれど2年前、転機がやってきた。
格上の侯爵家からの縁談だ。
ロマロフ侯爵子息デヴィッドが婿養子に入るという。
格上からの申し出に断る理由は無く、トントン拍子に婚約は整った。
相手は格上、このまま私が爵位を継ぎデヴィッドをただの婿養子とする訳にはいかず、爵位はデヴィッドが受け継ぎ、私は伯爵夫人になる事が決まった。
幼い頃から散々跡取りとして厳しく教育されたのにも関わらず。
今度は伯爵夫人としての教育が始まった。
はっきり言って内心モヤモヤとしたものがあり,素直にこの縁を喜べはしなかった。
それが伝わってしまったのだろうか。
私なりに歩み寄ろうとしたつもりではあったけれど、デヴィッドとの距離は全く縮まらず。
挨拶をしても目も合わせてくれず、「ああ」と一言。
お茶をしても、話が弾むどころか,二つ以上の単語を聞いたこともなく。
笑顔などもっての外。
ああ,彼は格下の家へ婿養子に入るのが嫌だったのね、と気の毒に思っていた。
だけど、違ったのね。
格下の家が嫌なんじゃなくて、私が嫌だったのね。
だって今,妹とはあんなに嬉しそうにしているじゃない、、、。
振り切るように、帰り道を急いだ。
残念ながら男児は産まれず、子供は私と妹のキャサリンだけ。
だから、幼い頃から跡取りとして厳しく育てられた。
礼儀作法はもちろん、領地経営や商会経営に社交界の繋がり等々。
もちろん遊ぶ暇などなく。
妹のキャサリンは、礼儀作法こそ厳しく教育されていたけれど、いずれ嫁に行くからとそれ以外は甘く。
たった一つの年の差でこんなにも対応が違うなんて、と、小さい頃は本当に辛かったものだ。
領地の視察で領民達と接して、彼らの生活を守らなきゃと,自分の責任を自覚してからは諦めたけれど。
私達の暮らす、このエスト王国では、女性も家督を継げる。
つまり次期伯爵は私なのだから。
けれど2年前、転機がやってきた。
格上の侯爵家からの縁談だ。
ロマロフ侯爵子息デヴィッドが婿養子に入るという。
格上からの申し出に断る理由は無く、トントン拍子に婚約は整った。
相手は格上、このまま私が爵位を継ぎデヴィッドをただの婿養子とする訳にはいかず、爵位はデヴィッドが受け継ぎ、私は伯爵夫人になる事が決まった。
幼い頃から散々跡取りとして厳しく教育されたのにも関わらず。
今度は伯爵夫人としての教育が始まった。
はっきり言って内心モヤモヤとしたものがあり,素直にこの縁を喜べはしなかった。
それが伝わってしまったのだろうか。
私なりに歩み寄ろうとしたつもりではあったけれど、デヴィッドとの距離は全く縮まらず。
挨拶をしても目も合わせてくれず、「ああ」と一言。
お茶をしても、話が弾むどころか,二つ以上の単語を聞いたこともなく。
笑顔などもっての外。
ああ,彼は格下の家へ婿養子に入るのが嫌だったのね、と気の毒に思っていた。
だけど、違ったのね。
格下の家が嫌なんじゃなくて、私が嫌だったのね。
だって今,妹とはあんなに嬉しそうにしているじゃない、、、。
振り切るように、帰り道を急いだ。
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