[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato

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5 あんたなんか大嫌いと叫んだら

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お昼休み。

食堂も教室も居心地が悪くて、いつもの人気のない裏庭の大きな木の下に小さなシートを広げて座る。
家から持ってきたバスケットのランチボックス。
学園に入学した頃はお友達とワイワイ言いながらランチを食べていた。
一年前,キャサリンが入学してきてデヴィッド様との噂が立ち始めると気不味くなって一人でこっそり食べるようになった。
どこにいても針の筵。

私が何をしたというの?
確かに爵位を継げなくなったのを残念に思ったわ。
でも態度に出したつもりもない。
それがそんなにいけない事だったって言うの?
それとも、キャサリンみたいに可愛くないから?
でもそれって,私を産んだ親のせいじゃない? 

あ,なんかものすごく腹が立ってきた。

「デヴィッドのバッカ野郎!あんたなんか大っ嫌いだわ!二度と私の前に顔出すんじゃないわよ!このp~野郎!」

気がついたら叫んでた。
ハァハァ 息が切れる。
あぁ、私結構限界なんだわ。

「もう、本当に消えてしまいたい、、、。」

ガックリと膝を抱えて項垂れていると、

「あははは!なんだそれ!」

頭上からなんとも楽しげな声が降ってきた。

「だっ、誰⁈」

もたれ掛かっていた木の上を仰ぎ見ると、にっこり笑った青年が木の幹に跨ってこちらを見下ろしていた。
綺麗なサラサラのプラチナブロンドにアメジストみたいな紫の瞳。
デヴィッド様も整ったお顔立ちだけれど、この人は人外レベルの美形だわ。
知ってる。隣国からの留学生で、確か公爵家の次男だと女子が騒いでいた。

慌てて立ち上がり、カーテシーで挨拶をする。

「お見苦しい姿をお見せして申し訳ございません。公子様にご挨拶申し上げます。」

「こっちこそごめんね。畏まらないで?」

そう言って、するりと木から降り立った。

やっぱり楽しげな笑みをはいて、うわぁ、やっぱり美形だわ!眼福!
顔ちっさ!スタイル良すぎ!え,何?肩幅あるのに腰細!足長!ホントに同じ人間?

ポケっと見てると、また大笑いを始められてしまった。


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