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6 美形の笑顔はご褒美ですか?
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「あぁ、ごめんごめん。そんなに面と向かって褒められたの初めてで」
「えぇっ?声出てました⁈」
「うん,しっかりね。熱烈に褒めてくれてありがとう?」
「かっ,かえすがえす失礼をっ!」
最敬礼に頭を下げる。
信じられない,なんたる失態!
あぁ、やっぱり私大分限界なんだわ。
「うん,大丈夫。気を悪くなんてしてないよ。おべっかは鬱陶しいけど、君のはほんとにただの感想でしょう?むしろ嬉しいよ。」
にっこり笑った顔がもう神々しい。
あぁ、久しぶりだわ、こんなふうに無邪気に笑いかけてもらえたのは。
しかもこんな人外の美形に。
もしかして、人生最後のご褒美ですか?神さま、、、。
馬鹿な事を考えてたら、また涙が滲んできて。
たまらず俯いてしまった。
「うわぁ、ごめん、気に障った?」
「ううん、違うの、嬉しくて。」
「え?」
しばらく涙が止まらなかったのだけど、人外の公子様はそっと頭を撫でてくれていた。
それが余計に涙を止めてくれなかったのだけど。
「落ち着いた?」
ようやく涙が治まったところで、公子様が心配そうに聞いてきた。
「大丈夫です。本当に申し訳ございませんでした。」
「うん,大丈夫。良かったら,ちょっとお話ししようか?」
「はい?」
「改めて、隣国ラジアンから留学してきた、リディアム・フォン・リンデンバーグです。よろしくね。」
「大変失礼致しました。エストリア伯爵家のアリーチェ・エストリアと申します。」
「うん,アリーチェ嬢と呼んでもいいかな?」
「はい、もちろんです。」
「じゃぁ、僕はリディって呼んでね。」
「は⁈いやいやいや,そんな無茶な⁈」
「くすくすくす、あーほんと、楽しいね、君は。」
「、、、からかってます?」
「至って真面目に言ってるよ。」
またにっこり。
いいやもう。この顔もはや兵器よね。
コレに怒りを向けられる人っているかしら。
「ねぇ、質問してもいいかな?気を悪くしたら答えなくてもいいよ。」
「、、、何でしょう?」
「さっき叫んでた“馬鹿野郎”は、デヴィッド・ロマロフ侯爵令息で合ってる?」
一瞬で顔が強張る。
「あ、不敬とか言うつもりは無いよ?事情はちょっと知ってるし?」
あぁ、情け無くて、また涙が出そう。
こんな方にまで,私の悪評は広まっているの?
「うーん、じゃぁね、イエスかノーでいいから教えてくれる?」
興味本位?何が知りたいと言うの?
でも、醜聞好きな令嬢達とは雰囲気が違う。
「はい」
「じゃぁ、まず、君はデヴィッド卿が本当に好きでは無いの?」
「はい、寧ろ大っ嫌いです。」
「ブッ、う、うん、そっかぁ。じゃぁ、噂で彼からの婚約解消に応じないって言うのは嘘?」
「寧ろ解消して欲しいと言っているのは私です。」
「彼が応じないと言う事?」
「いいえ、私の両親がきいてくれないのです。」
「何故?」
「キャサリンは可愛いから嫁ぎ先に困らないけど,私は可愛くないので嫁ぎ先が無いからだそうです。」
「はぁ⁈そんな事を言われたの⁈実の親に⁈馬鹿だろう‼︎」
びっくりして声が出なかった。
「えぇっ?声出てました⁈」
「うん,しっかりね。熱烈に褒めてくれてありがとう?」
「かっ,かえすがえす失礼をっ!」
最敬礼に頭を下げる。
信じられない,なんたる失態!
あぁ、やっぱり私大分限界なんだわ。
「うん,大丈夫。気を悪くなんてしてないよ。おべっかは鬱陶しいけど、君のはほんとにただの感想でしょう?むしろ嬉しいよ。」
にっこり笑った顔がもう神々しい。
あぁ、久しぶりだわ、こんなふうに無邪気に笑いかけてもらえたのは。
しかもこんな人外の美形に。
もしかして、人生最後のご褒美ですか?神さま、、、。
馬鹿な事を考えてたら、また涙が滲んできて。
たまらず俯いてしまった。
「うわぁ、ごめん、気に障った?」
「ううん、違うの、嬉しくて。」
「え?」
しばらく涙が止まらなかったのだけど、人外の公子様はそっと頭を撫でてくれていた。
それが余計に涙を止めてくれなかったのだけど。
「落ち着いた?」
ようやく涙が治まったところで、公子様が心配そうに聞いてきた。
「大丈夫です。本当に申し訳ございませんでした。」
「うん,大丈夫。良かったら,ちょっとお話ししようか?」
「はい?」
「改めて、隣国ラジアンから留学してきた、リディアム・フォン・リンデンバーグです。よろしくね。」
「大変失礼致しました。エストリア伯爵家のアリーチェ・エストリアと申します。」
「うん,アリーチェ嬢と呼んでもいいかな?」
「はい、もちろんです。」
「じゃぁ、僕はリディって呼んでね。」
「は⁈いやいやいや,そんな無茶な⁈」
「くすくすくす、あーほんと、楽しいね、君は。」
「、、、からかってます?」
「至って真面目に言ってるよ。」
またにっこり。
いいやもう。この顔もはや兵器よね。
コレに怒りを向けられる人っているかしら。
「ねぇ、質問してもいいかな?気を悪くしたら答えなくてもいいよ。」
「、、、何でしょう?」
「さっき叫んでた“馬鹿野郎”は、デヴィッド・ロマロフ侯爵令息で合ってる?」
一瞬で顔が強張る。
「あ、不敬とか言うつもりは無いよ?事情はちょっと知ってるし?」
あぁ、情け無くて、また涙が出そう。
こんな方にまで,私の悪評は広まっているの?
「うーん、じゃぁね、イエスかノーでいいから教えてくれる?」
興味本位?何が知りたいと言うの?
でも、醜聞好きな令嬢達とは雰囲気が違う。
「はい」
「じゃぁ、まず、君はデヴィッド卿が本当に好きでは無いの?」
「はい、寧ろ大っ嫌いです。」
「ブッ、う、うん、そっかぁ。じゃぁ、噂で彼からの婚約解消に応じないって言うのは嘘?」
「寧ろ解消して欲しいと言っているのは私です。」
「彼が応じないと言う事?」
「いいえ、私の両親がきいてくれないのです。」
「何故?」
「キャサリンは可愛いから嫁ぎ先に困らないけど,私は可愛くないので嫁ぎ先が無いからだそうです。」
「はぁ⁈そんな事を言われたの⁈実の親に⁈馬鹿だろう‼︎」
びっくりして声が出なかった。
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