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9リディアムの事情2(リディ)
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「災難だったわよねぇ。まぁ、外野で見てる分には面白かったけど。」
「あの、僕何が起こったのかわからないんですが。」
「もう、楽にしてってば。私達いとこ同士じゃないの。そうね、要するに貴方と仲良くなりたいご令嬢達が起こした大乱闘に巻き込まれただけよ。」
「僕と?」
「筆頭公爵家の跡取りで王妹を母に持つ美少年、とんでも優良物件だもの。狙われるわよねぇ。」
「そんなの嬉しくない。」
「くすくす、そうねぇ、みんなハイエナみたいだったから怖かったわね。ほんとにこの国の淑女教育心配だわ。」
ふうとため息をついて紅茶を啜る。
え、この子確か同い年だよね?
なんか凄い年上みたいに感じるんだけど。
「あの、殿下は僕と同い年ですよね、、、?」
「そうよ?え、どういう意味?」
「いえ、すごくしっかりされてると思って!」
美しい顔の眉間に皺がよる。そんな表情でさえ十分綺麗だけれど。
「褒め言葉と受け取っておくわ。」
今度は少し意地悪そうな笑顔を見せて言う。気分を悪くさせてはないみたいでホッとする。
「王女だからねぇ、そりゃぁ色々有るのよ。基本自分の身は自分で守らなきゃだし。」
「自分の身は自分で、、、。」
「そうよ、貴方も今回で分かったでしょう?色々な意味で狙われる立場にいるって事。強くなりなさいな。」
「、、、殿下はまるで僕の先生か保護者みたいな事を仰るのですね。」
子供と言われたみたいでちょっと不貞腐れて言うと、殿下は吹き出した。
「ふふふ、そうね、私ずっと勝手に貴方のこと弟みたいに思っていたの。だから今日会えるのを凄く楽しみにしていたのよ?」
「弟ですか?」
「ええ、メアリー叔母様からよく貴方のお話を聞いていたし、貴方と私はいとこで血が濃いし同じ公爵家に二代続けて王女が降嫁するなんて有りえないから、絶対に政略結婚の相手にはならないでしょう?つまり、そういう意味では私にとって貴方は純粋な身内だわ。」
そう言って、笑った顔は本当に母上に似ていて。
この人は本当に姉としての好意を持ってくださっているのだなと、ストンと腑に落ちた。
「だからね、リディ、覚えていてね。私は絶対に貴方の味方よ。今日出会ったあの子達は怖かったかもしれないけど、きっと貴方にピッタリの女の子がどこかにいるわ。だから可愛いお嫁さんの夢を諦めちゃダメよ?ずっと応援しているわ。」
「⁈母様から~⁈」
「あははは!可愛い夢よね‼︎それを聞いた時に、なんって可愛いのかしらって~!」
「殿下‼︎」
真っ赤になって叫ぶ僕と、涙を滲ませて大笑いするレティシア王女の、それが最初の出会いの思い出。
王女のおかげで、僕は女性不審にならずに済んだのだろう。
苦手では有るけれど。
王女に抱いた温かい感情は、姉への思慕か淡い初恋か、今となってもわからないけれど。
「あの、僕何が起こったのかわからないんですが。」
「もう、楽にしてってば。私達いとこ同士じゃないの。そうね、要するに貴方と仲良くなりたいご令嬢達が起こした大乱闘に巻き込まれただけよ。」
「僕と?」
「筆頭公爵家の跡取りで王妹を母に持つ美少年、とんでも優良物件だもの。狙われるわよねぇ。」
「そんなの嬉しくない。」
「くすくす、そうねぇ、みんなハイエナみたいだったから怖かったわね。ほんとにこの国の淑女教育心配だわ。」
ふうとため息をついて紅茶を啜る。
え、この子確か同い年だよね?
なんか凄い年上みたいに感じるんだけど。
「あの、殿下は僕と同い年ですよね、、、?」
「そうよ?え、どういう意味?」
「いえ、すごくしっかりされてると思って!」
美しい顔の眉間に皺がよる。そんな表情でさえ十分綺麗だけれど。
「褒め言葉と受け取っておくわ。」
今度は少し意地悪そうな笑顔を見せて言う。気分を悪くさせてはないみたいでホッとする。
「王女だからねぇ、そりゃぁ色々有るのよ。基本自分の身は自分で守らなきゃだし。」
「自分の身は自分で、、、。」
「そうよ、貴方も今回で分かったでしょう?色々な意味で狙われる立場にいるって事。強くなりなさいな。」
「、、、殿下はまるで僕の先生か保護者みたいな事を仰るのですね。」
子供と言われたみたいでちょっと不貞腐れて言うと、殿下は吹き出した。
「ふふふ、そうね、私ずっと勝手に貴方のこと弟みたいに思っていたの。だから今日会えるのを凄く楽しみにしていたのよ?」
「弟ですか?」
「ええ、メアリー叔母様からよく貴方のお話を聞いていたし、貴方と私はいとこで血が濃いし同じ公爵家に二代続けて王女が降嫁するなんて有りえないから、絶対に政略結婚の相手にはならないでしょう?つまり、そういう意味では私にとって貴方は純粋な身内だわ。」
そう言って、笑った顔は本当に母上に似ていて。
この人は本当に姉としての好意を持ってくださっているのだなと、ストンと腑に落ちた。
「だからね、リディ、覚えていてね。私は絶対に貴方の味方よ。今日出会ったあの子達は怖かったかもしれないけど、きっと貴方にピッタリの女の子がどこかにいるわ。だから可愛いお嫁さんの夢を諦めちゃダメよ?ずっと応援しているわ。」
「⁈母様から~⁈」
「あははは!可愛い夢よね‼︎それを聞いた時に、なんって可愛いのかしらって~!」
「殿下‼︎」
真っ赤になって叫ぶ僕と、涙を滲ませて大笑いするレティシア王女の、それが最初の出会いの思い出。
王女のおかげで、僕は女性不審にならずに済んだのだろう。
苦手では有るけれど。
王女に抱いた温かい感情は、姉への思慕か淡い初恋か、今となってもわからないけれど。
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