[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato

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14 図書館勉強会

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放課後の勉強会を始めてひと月。
着実に自分の身についてるのが分かる。
元々基礎知識は問題ないので、必要なのはラジアン国についての知識不足を補う事。
例えばラジアン語の読み書きは出来るので、発音のチェックだとか、固有の地理や歴史、社交界のバランスなどラジアン国民として必要な知識などだ。

元々学ぶ事は好きだから、知らない知識に触れられるのはとても興味深かった。
また、リディアム様は本当に博識だった。
何を質問しても響くように返ってくる。
自分はそこそこ頭がいいと思っていたけれど、それが恥ずかしくなってしまった。

「リディアム様は本当に何でもご存じですね。」
「そんなことは無いよ。でも褒めてくれて嬉しいよ。」
「以前、私をライバルだって思って下さっていたって仰いましたけど、とんでもないです。」
「あははは、こちらに留学した最初の試験でね、実は君に負けてたんだ。」
「え?」
「しかも数学で負けちゃったから、かなり落ち込んだ。僕ね、あっちでも数学で首席取れなかった事なかったから。」
「すみません、、、。」
「相手が女性だったから余計に気になってね。そうしたら試験の度に常にどの教科でも優秀者になってたろう?どんな子だろうって興味が湧いたんだ。」

元々学ぶのが好きではあるのだけど、デヴィッド様の事で友達と遊ぶこともなくて暇な時間があり過ぎる上に、悩むのが嫌で勉強に打ち込んでたというのもあるのだけど。

「ふふ、そのおかげでリディアム様とこうして過ごせているなら、お勉強頑張ってた甲斐がありましたね。」
「っ! 、、、そう言ってもらえるとすごく嬉しいよ。」

にっこり微笑む人外の美貌。
手を合わせたくなっちゃうわ。
でもちょっと引き攣ってるような?
気のせいよね?

「うん、もう発音も完璧、ネイティブ並みだよ。他の知識も最低限は入ったし。流石だね、下級官吏ならもう合格できるよ。」
「本当ですか⁈」
「うん、後2か月で卒業だし、具体的に色々決めていこうか。」
「具体的に、、、」
「いざとなったら迷っちゃった?」
「いいえ、不安がないと言えば嘘になりますけど、ラジアンに行くのは決めているんです。でも、具体的にはどうしたらいいかわからなくて。普通に父に言えば頭ごなしで反対されます。何よりリディアム様にご迷惑が掛かってはと。」
「うん、そうだね。大丈夫最強の味方を召喚してるから。来週にはやってくるよ。」
「ええっ?どなたがいらっしゃるんですか?」
「それはお楽しみ。卒業式の後、君の家に行って婚約破棄とラジアンに行く事の宣言と、そのまま出立でいいかな?」
「い、いきなりですか⁈」
「絶対邪魔できない人を連れて行くからね。」
「だ、大丈夫でしょうか?絶対父は怒り狂うと思うんですけど。」
「大丈夫だと思うよ。君の言う通り父上が権力に弱い人なら、両手を上げて喜ぶんじゃないかな?」
「ええええ~」
「君はそれまでに荷物と心の整理をしなよね?一旦ラジアンに行ったら中々帰っては来れないから、、、。」
「、、、はい。」

どこまでも気遣って下さるのですね。
でも、最強の味方って誰なんだろう。
まさか、リディアム様のお父様、、、?
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