15 / 35
15 お前にはやらない(リディ)
しおりを挟む
『ふふ、そのおかげでリディアム様とこうして過ごせているなら、お勉強頑張ってた甲斐がありましたね。』
そう言って微笑んだ彼女の可愛かった事!
少し頬を染めて、本当に嬉しそうにふわりと微笑む。
あんな可愛い顔であんなセリフ、、、。
「勘違いしない方が無理だろうが!」
いやいや、落ち着け、まだだ。
とにかくがっつり信用を得てからラジアンに連れていって、ゆっくり囲い込む。
辛い思いをしていた分、めちゃくちゃ甘やかして絶対手に入れて見せる。
固く心に誓う。
初めて数学で僕を負かした才女の正体は直ぐに分かった。
アリーチェ・エストリア伯爵令嬢。
婚約者と妹が恋仲で、それを邪魔する悪女だとか。
いや、おかしいだろう、何でそれで悪女なのさ。
普通婚約者が浮気すりゃ怒って当たり前だろう?
それが実妹だって?ふざけるなって話だろう?
そもそも浮気する奴が悪いに決まってる。
この国の倫理観どうなってるんだよ?
まぁ、僕が怒っても仕方ないけどね。
そんなこんなで、ついつい彼女に目が行くようになった。
噂のせいで、皆んなから遠巻きにされ、1人でいることが多い。
でも、下を向いたりはしない、意思の強そうな瞳でしっかり前を向く。
陰口が聞こえても動じない、時には苦笑さえ浮かべる。
強い子だな。
そのうち昼休憩時には裏庭の奥の大きな木の影でひっそりランチボックスを広げているのを見つけた。
女の子に追いかけられて逃げた先に彼女が居たのだ。
ああ、ご飯くらい落ち着いて食べたいよね。
その気持ちよく分かるよ。
ご飯を食べて、読書して、時にはうたた寝して。
たまに猫が寄ってくるとランチの残りをあげている。
他人の目が無いからだろう、リラックスしているのが分かる。
時には欠伸をしたり、読書で泣いたり笑ったり、特に猫に向ける笑顔は本当に可愛くて。
ああ、強いんじゃない、強がってるんだなって。
あのくるくる変わる表情をもっと近くで見ていたいと。
辛い時には側で支えてあげられたらと。
そう思う頃にはもう本気で好きになっていた。
それから、毎日彼女がくる前にこの木に登って様子を見るのが日課になった。
いやね、僕だって、コレちょっとやばい人じゃんって思わなくはないよ?
でもこんな人気の無いところで何かあったら大変だし!って言い訳のもとで、レティシアにはストーカーだと責められた行動を続けていた。
件の婚約者と妹も見つけた。
と言っても、あいつら全然隠れてないし、いい度胸だよなぁと。
気にも止めず過ぎ去ろうとしてふと耳にした言葉。
「アリーチェはやっぱり僕を恨んでいるんだろうな。」
は?いや、何言ってんの?こいつ。
浮気したら恨まれるの当たり前でしょ?
「でも本当に僕はアリーチェが好きなんだ。こんな事になるなんて、どうしたらいいんだろう。」
いやいや、どう言う状況?
全くもって意味が分からない。
ただコイツが本気でアリーチェを好きだと言うのは本当なんだろう。
浮気相手に宣言してるくらいだし。
頭には?マークが飛び交う。
けれどあの日。
アリーチェの雄叫びに思わず笑いが止まらなかったあの日。
アリーチェがデヴィッドを好きじゃないと言うのなら、もう遠慮なんてしない。
安心して。
アリーチェは僕が責任持って幸せにしてみせるから。
そう言って微笑んだ彼女の可愛かった事!
少し頬を染めて、本当に嬉しそうにふわりと微笑む。
あんな可愛い顔であんなセリフ、、、。
「勘違いしない方が無理だろうが!」
いやいや、落ち着け、まだだ。
とにかくがっつり信用を得てからラジアンに連れていって、ゆっくり囲い込む。
辛い思いをしていた分、めちゃくちゃ甘やかして絶対手に入れて見せる。
固く心に誓う。
初めて数学で僕を負かした才女の正体は直ぐに分かった。
アリーチェ・エストリア伯爵令嬢。
婚約者と妹が恋仲で、それを邪魔する悪女だとか。
いや、おかしいだろう、何でそれで悪女なのさ。
普通婚約者が浮気すりゃ怒って当たり前だろう?
それが実妹だって?ふざけるなって話だろう?
そもそも浮気する奴が悪いに決まってる。
この国の倫理観どうなってるんだよ?
まぁ、僕が怒っても仕方ないけどね。
そんなこんなで、ついつい彼女に目が行くようになった。
噂のせいで、皆んなから遠巻きにされ、1人でいることが多い。
でも、下を向いたりはしない、意思の強そうな瞳でしっかり前を向く。
陰口が聞こえても動じない、時には苦笑さえ浮かべる。
強い子だな。
そのうち昼休憩時には裏庭の奥の大きな木の影でひっそりランチボックスを広げているのを見つけた。
女の子に追いかけられて逃げた先に彼女が居たのだ。
ああ、ご飯くらい落ち着いて食べたいよね。
その気持ちよく分かるよ。
ご飯を食べて、読書して、時にはうたた寝して。
たまに猫が寄ってくるとランチの残りをあげている。
他人の目が無いからだろう、リラックスしているのが分かる。
時には欠伸をしたり、読書で泣いたり笑ったり、特に猫に向ける笑顔は本当に可愛くて。
ああ、強いんじゃない、強がってるんだなって。
あのくるくる変わる表情をもっと近くで見ていたいと。
辛い時には側で支えてあげられたらと。
そう思う頃にはもう本気で好きになっていた。
それから、毎日彼女がくる前にこの木に登って様子を見るのが日課になった。
いやね、僕だって、コレちょっとやばい人じゃんって思わなくはないよ?
でもこんな人気の無いところで何かあったら大変だし!って言い訳のもとで、レティシアにはストーカーだと責められた行動を続けていた。
件の婚約者と妹も見つけた。
と言っても、あいつら全然隠れてないし、いい度胸だよなぁと。
気にも止めず過ぎ去ろうとしてふと耳にした言葉。
「アリーチェはやっぱり僕を恨んでいるんだろうな。」
は?いや、何言ってんの?こいつ。
浮気したら恨まれるの当たり前でしょ?
「でも本当に僕はアリーチェが好きなんだ。こんな事になるなんて、どうしたらいいんだろう。」
いやいや、どう言う状況?
全くもって意味が分からない。
ただコイツが本気でアリーチェを好きだと言うのは本当なんだろう。
浮気相手に宣言してるくらいだし。
頭には?マークが飛び交う。
けれどあの日。
アリーチェの雄叫びに思わず笑いが止まらなかったあの日。
アリーチェがデヴィッドを好きじゃないと言うのなら、もう遠慮なんてしない。
安心して。
アリーチェは僕が責任持って幸せにしてみせるから。
656
あなたにおすすめの小説
愛を知らないアレと呼ばれる私ですが……
ミィタソ
恋愛
伯爵家の次女——エミリア・ミーティアは、優秀な姉のマリーザと比較され、アレと呼ばれて馬鹿にされていた。
ある日のパーティで、両親に連れられて行った先で出会ったのは、アグナバル侯爵家の一人息子レオン。
そこで両親に告げられたのは、婚約という衝撃の二文字だった。
夫婦という名の協力者、敵は令嬢
にゃみ3
恋愛
齢十二歳にして公爵夫人となった、セレスティア。
常に命を狙われる危険と、露骨な敵意に晒される立場。
同年代の令嬢たちからは妬みと侮蔑を向けられ、年長の貴婦人たちからは距離を置かれる。
そんな生活を送り始めて、早くも六年が経った頃。
「私、公爵様とお近づきになりたいんです!」
夫に好意を寄せる、自らが公爵夫人の座に就きたいと言い出した令嬢が現れて……。
黒く爛れた世界でたった二人の幼い夫婦が、どれほど苦しい思いをして生きてきたか。それは、当人である二人にしか分からないことだ。
とある侯爵令息の婚約と結婚
ふじよし
恋愛
ノーリッシュ侯爵の令息ダニエルはリグリー伯爵の令嬢アイリスと婚約していた。けれど彼は婚約から半年、アイリスの義妹カレンと婚約することに。社交界では格好の噂になっている。
今回のノーリッシュ侯爵とリグリー伯爵の縁を結ぶための結婚だった。政略としては婚約者が姉妹で入れ替わることに問題はないだろうけれど……
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。
冷徹公に嫁いだ可哀想なお姫様
さくたろう
恋愛
役立たずだと家族から虐げられている半身不随の姫アンジェリカ。味方になってくれるのは従兄弟のノースだけだった。
ある日、姉のジュリエッタの代わりに大陸の覇者、冷徹公の異名を持つ王マイロ・カースに嫁ぐことになる。
恐ろしくて震えるアンジェリカだが、マイロは想像よりもはるかに優しい人だった。アンジェリカはマイロに心を開いていき、マイロもまた、心が美しいアンジェリカに癒されていく。
※小説家になろう様にも掲載しています
いつか設定を少し変えて、長編にしたいなぁと思っているお話ですが、ひとまず短編のまま投稿しました。
夏の眼差し
通木遼平
恋愛
伯爵令嬢であるティナの婚約者とティナの妹が恋仲になり、ティナは婚約を解消することになる。婚約者に対して特に思い入れはなかったが、姉妹の婚約のすげ替えについての噂と勝手なことばかり言う妹に気疲れしたティナは、昔から彼女を気にかけてくれていたイライザ夫人の紹介で夫人の孫娘リネットの話し相手として雇われることになった。
家から離れ、リネット共に穏やかな日々を過ごすティナは、リネットの従兄であるセオドアと出会う。
※他サイトにも掲載しています
籠の鳥
夜宮
恋愛
エリーは子爵家の跡取り娘だ。
まだ幼い頃に母を亡くしたものの、愛してくれる父と可愛い妹がいる。
何不自由なく暮らしていたが、年頃になり、婚約者候補の青年ができることになるとエリーの胸にある思いが浮かび上がるようになる。
もう一人の青年に出会うことで生まれた思いを胸にエリーは一つの選択をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる