[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato

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17 リディの宝物(レティシア)

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いとこで幼馴染のリディアムが、隣国エスト王国に留学する事になったのは半年程前の事。
公爵家嫡男で頭も顔もいいとくれば超優良物件。にも関わらず、婚約者はいまだに決められていない。
羨ましい事に政略結婚の必要も無いのだから、狙われまくるのも仕方ないわよね。
落としたもん勝ちよ。
おかげでヒートアップしたリディアム争奪戦から逃げ出したのよね。
気持ちは分かるわぁ。
何でウチの国、肉食女子ばかりなのかしらね?

可哀想に、あの子の夢は可愛いお嫁さんを貰って愛でる事だって言うのに。
「ブッ、クック。」
あー、ダメ可笑しい。

リディアムからはたまに便りが届く。
国を出る時に、心配だから連絡はよこしなさいと言ったから。
ちゃんと律儀に守っているの。
そういうところが可愛いのよね、我が弟は。

その手紙に最近よく登場する女の子。
婚約者と家族の酷い仕打ちに負けないで、自分1人の力で生きようとしてる健気な子。
ああ、リディ、やっと見つけたのね?
貴方の大切な宝物を。

任せて!
お姉様がバッチリ援護してあげるわ!

そう決意して、無理矢理1か月の留学をもぎ取ってやってきたこの国で。
やっと会えたリディアムの宝物は。

「なんて可愛いの!」

私のお気に入りになった。
さすがリディアムね。
いい趣味よ。褒めてあげる。
そうね、ラジアンに連れ帰ったら、私の輿入れまでの間くらい侍女になってもらっちゃおうかしら?
アリーチェの花嫁修行にも丁度いいんじゃ無い?
王女の侍女なんて箔も付くわよ。

あら、また一つリディアムに貸ができちゃうわね?
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