[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato

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22 せっかくの旅立ちの日に、貴方の顔なんか見たく無いわ

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卒業式の朝。

空は晴れ渡り、雲ひとつない快晴。
まるで神様が私の新しい出立を祝福してくれているみたいで嬉しい。
やっぱり気持ちよく旅立ちたいもの。

卒業式では、成績上位者の表彰も行われる。
有難い事に、私も表彰を受けられると打診があった。
実は表彰者は、文官・武官を目指す者は希望すれば推薦を貰えるのだ。
当初私もそれを目指そうかと思っていたのだけれど、ラジアンに行くと決めたから。
でも、ラジアンで文官を目指すのに、自信にはなったわ。
大丈夫。頑張れるわ。


いつものように馬車で学園に向かう。
いつもと違うのは、馬車にはキャサリンだけでなく、父母も乗っているという事。
私の卒業式に参加する為だ。
当初、彼らは来るつもりは無かったらしい。
娘の卒業式を祝う気もなかったのね。
今更どうでも良いけれど。

何故来ることになったかと言うと、何故かデヴィッドが私をエスコートすると言い出したのを断ったから。
今まで一度も迎えにも送ってきた事もないくせに、何を今更と思ったし、デヴィッドも卒業するからもうキャサリンと学園で過ごせるのも最後になるから名残惜しくなって口実にされたのかと腹が立ったから。
それを知った父が慌てて、断ったのは家族で向かう事になっていたからという言い訳をしたのだ。
もちろん凄く怒られた。
別にいいんだけど。
もう今日で2度と顔を見ない人達だもの。

「全くお前は勝手な事ばかりしおって。デヴィッド君に失礼が過ぎるだろう!いい加減我儘はやめろ。」
「我儘ですか。」
「そうだろう!せっかく迎えに来て下さるというのに勝手に断ったりして。拗ねるのも大概にしないか。そんなだからデヴィッド君に嫌われるんだ。」
「構いませんわ。でしたらさっさと婚約破棄して下さいな。」
「だから、いい加減にしろと言っている!」

はぁ、と息をついて気持ちを落ち着ける。
今更言い争っても無駄だわ。
この人達にとって私はただの道具だもの。
こんな不毛な言い争いも今日で最後だもの。

その後も父と母が何か言っていたけど、無視して目を閉じていた。
傍目には反省しているように見えたのかしら。
そのうち、お小言は収まっていた。

隣に座ったキャサリンは白けた顔で見ているだけで、何も口を挟んではこなかった。

私ならもっとデヴィッド様に優しくしてあげるのに

とでも思っているんでしょうね。
安心して?
のしを付けて差し上げるわ。
どうぞお幸せにね。



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