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35 幸せならそれでいい(エピローグ3) 王太子
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エストリア伯爵の姿が小さくなった頃。
ふぅ、と溜息をついて、振り返る。
「こんなもので良かったのかい?リディアム?」
柱の影からニコリと笑みを浮かべて途轍もなく美しい男が現れた。
ボウアンドスクレープで頭を下げる。
「ご助力感謝致します、王太子殿下。」
「ヤメロ、気持ち悪い。」
「あはは、でもほんとに感謝してるんだよ、面倒な事頼んでごめんね?」
「まぁ、エストリアをこのまま潰させる訳にはいかないからな。けどお前にとっては、あいつは愛しい嫁を虐げた敵だろうに、なぜ塩を贈るような真似をするんだい?」
「貴方が言ってたでしょ?アリーチェはエストリアを大切に思っていたって。もしこのままエストリアが潰れちゃったら、それを知ったアリーチェが後悔するでしょ?自分が見捨てたからだって。アリーチェが哀しむ芽は摘んでおかないと。」
「、、、あぁ、心が広い訳じゃなく、嫁大事なだけだったか。、、、ぶれないな。」
「十分広いでしょうが。」
心外だと言う顔で宣う。
表情が随分と豊かになったな。
外交でラジアンに行く度に、ラジアンの王子王女達と共にリディアムも一緒に遊び回っていた。
女性不信だとかでこちらに来ていたのに、嫁を見つけて連れ帰るなんて何があったのか。
「今度こそアリーチェ嬢を紹介してくれよ?」
「え~、手を出さないって約束してくれます?」
「私にだって愛する妃がいるんだぞ!」
「あはは。そうそう、デヴィッドにアリーチェ呼び禁止はグッジョブでした!有難う御座います!」
そう言って嬉しそうに笑う。
まぁ、幸せそうならいいよ。
お前もレティシアも私にとっては弟妹のようなものなのだから。
(fin)
✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎
これにてアリーチェ編完結です。
ご覧頂きありがとうございました。
栞をつけてお話しを追っかけてくださった方、❤️やエールを送って下さった方、本当にありがとうございました。
たくさんの感謝を!
しばらく休憩致しますが、同じ世界観のエスト王国五家のシリーズ、順に投稿していきますので、よろしければまたお付き合い頂ければ幸いです。
次は公爵家編、王道の逆行転生復讐(?)物です。(が、コメディ色強いです。)
成長したユリアちゃんとアンジェ君も出てきます。
よろしくお願い致します。
ふぅ、と溜息をついて、振り返る。
「こんなもので良かったのかい?リディアム?」
柱の影からニコリと笑みを浮かべて途轍もなく美しい男が現れた。
ボウアンドスクレープで頭を下げる。
「ご助力感謝致します、王太子殿下。」
「ヤメロ、気持ち悪い。」
「あはは、でもほんとに感謝してるんだよ、面倒な事頼んでごめんね?」
「まぁ、エストリアをこのまま潰させる訳にはいかないからな。けどお前にとっては、あいつは愛しい嫁を虐げた敵だろうに、なぜ塩を贈るような真似をするんだい?」
「貴方が言ってたでしょ?アリーチェはエストリアを大切に思っていたって。もしこのままエストリアが潰れちゃったら、それを知ったアリーチェが後悔するでしょ?自分が見捨てたからだって。アリーチェが哀しむ芽は摘んでおかないと。」
「、、、あぁ、心が広い訳じゃなく、嫁大事なだけだったか。、、、ぶれないな。」
「十分広いでしょうが。」
心外だと言う顔で宣う。
表情が随分と豊かになったな。
外交でラジアンに行く度に、ラジアンの王子王女達と共にリディアムも一緒に遊び回っていた。
女性不信だとかでこちらに来ていたのに、嫁を見つけて連れ帰るなんて何があったのか。
「今度こそアリーチェ嬢を紹介してくれよ?」
「え~、手を出さないって約束してくれます?」
「私にだって愛する妃がいるんだぞ!」
「あはは。そうそう、デヴィッドにアリーチェ呼び禁止はグッジョブでした!有難う御座います!」
そう言って嬉しそうに笑う。
まぁ、幸せそうならいいよ。
お前もレティシアも私にとっては弟妹のようなものなのだから。
(fin)
✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎
これにてアリーチェ編完結です。
ご覧頂きありがとうございました。
栞をつけてお話しを追っかけてくださった方、❤️やエールを送って下さった方、本当にありがとうございました。
たくさんの感謝を!
しばらく休憩致しますが、同じ世界観のエスト王国五家のシリーズ、順に投稿していきますので、よろしければまたお付き合い頂ければ幸いです。
次は公爵家編、王道の逆行転生復讐(?)物です。(が、コメディ色強いです。)
成長したユリアちゃんとアンジェ君も出てきます。
よろしくお願い致します。
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みんなの感想(10件)
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妹はおとがめなしか。
姉の婚約者奪って、変な金持ちのところに嫁がずに済んで、姉は追い出して、スペシャルラッキー状態じゃないか。跡継ぎ教育とか受けてなくて自分の家って意識ないから、自分の家がうまいこと夫の家から搾取されていても気にしないだろうし。
ちょっとそこら辺がもやもやしたかな。
ご感想ありがとうございます!
そうですね、そう言うご意見もあると思ってました。
ただ、キャサリンはデヴィッドを略奪するつもりも姉を追い出すつもりも無く結果的にそうなったんですよね。常識含めきちんと教育されないのも虐待だと思うんです。
でも知らないことも罪だとは思うので、家族を失い、デヴィッドは贖罪として大切にはしてくれるけれど、愛してはくれない。、、、と言う罰で十分かなと思います。
まあ散々虐げられたのに、クズの方に戻るとかありえないよな。誤解だとか言い訳してるけど、それで都合よく縋り付いてくるとか自分だけが楽したいの見え見え。それでもこれ以上どころか命まで奪われてるのに、助けてくれた人を踏み台にして何のプラスになる事してない僕ちゃん悲劇のヒロインでちゅ君に靡くアホもいるから、俺だって許されていいだろってバカが増えるんすよねぇ……物語がしっかりしてるし、長々と主人公を虐める描写しといてやり返す場面は10行ぐらいで済ませるとかせずしっかりやってるのも良いです。いじめられた側に寄り添って書いてるか、自分のした事を掘り起こされて面倒な事になりたくないから都合よく許されたい虐めた側の気持ちで書いてるかの違いですよね。
ツッコミ所をあげるなら、そんなに領地を愛しているならクズの無能とその生産者と汚チ◯コ豚は焼却処分して別の人に任せた方がいいだろって思いました。
ご感想ありがとうございます!
私も元さや嫌いなので(笑)。
その通り!なんで許せちゃうかなぁ?と言うところからできたお話なのです。
そしてアリーチェが領地にあまり執着してない件はあえてスルーしたんですが、わぁ、気にして下さって嬉しいです。
そもそもアリーチェには領地愛って無いんですよね。義務と責任で領地を守ろうとしてました。自分にしかできないなら領民の為に精一杯努力しよう的な。でもお前じゃなくて良いと言われたので切り捨てたんですが、やっぱり罪悪感的なのはあって、それを感じたリディアムがこっそり手を打った感じです。
リディアムがアリーチェを溺愛してるエピソードが書きたかっただけですねwww。
苦難に立ち向かう凛々しい強い女のコが好きで、そんなコが溺愛されちゃうの大好物なので、タイトル見て飛びつきました笑
それにしてもレティシア様がなんともカッコイイ!
アリーチェも強いけど、なんというか余裕の強さ?笑
「お前たちのラジアンへの立ち入りは遠慮するわ」の捨て台詞にはシビれました。
それを流れるようにダメ押しするリディアム様もさすが出来る男!
リディアム様の活躍(暗躍)で親たちの理不尽の理由も分かって読後感もスッキリ。エスト王国五家シリーズもとても楽しみですが、短編でもいいのでレティシア様の婚家での活躍なども読みたいなぁ~と期待しておりますワクワク.。.:・゚♡・:.。.
ご感想ありがとうございます!
私も強い女の子大好きです!
レティシア様かっこいいって言っていただけて凄く嬉しいです。
1番お気に入りのキャラなので!
次作でほんのちょこっとだけレティシア様も出てきます。
またよろしければお付き合い頂けたら嬉しいです。