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2 これが噂の転生というものかしら?
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盗賊に襲われ命を落とした、、、筈だった。
なのに、目覚めると見知った部屋のベッドの上だった。
「え?」
きょろきょろと部屋の中を見回す。
違和感の正体は直ぐにわかった。
ここは私が結婚する前まで使っていた部屋だわ。
一年前まで、お兄様がまだ生きていらした頃。
ふとドレッサーの鏡が目に入り、また違和感を覚える。
「髪が短い?いいえ、私が幼いのだわ!」
慌てて鏡の前まで行き、じっと見つめる。
十歳くらい?
フランクリンと婚約した頃よりもまだ幼い面ざし。
「フランクリン」
という名を思い浮かべた途端、激しい頭痛が襲ってきた。
それと同時に、こことは全く異なる世界の記憶が流れ込んでくる。
私は、日本という国で過ごしていた19歳の女子大生だった。
両親をすでに亡くし兄弟も無く、孤独ではあったけど、僅かながらも両親が遺産を残してくれてたので、生活にそれほど困る事はなく、勉強とバイトを頑張って一生懸命生きていた、高原行美という名の女の子だった。
楽しみはゲームとライトノベル。
異世界の物語が大好きだった。
現実から逃避できるから。
そうしてある日ふつりと記憶が途切れてる。
、、、死んじゃったのかな?
頭痛が少しずつ治ってくると、ゆっくりと状況を考える。
今の私はエストロジア公爵家の娘。
おそらく、あの時盗賊に襲われ命を失ったけれど、何かの力が働いて時を逆行したのね。
その衝撃で、前世というべきか、高原行美として生きた記憶を思い出した。
そして驚くべき事に、この世界は行美が読んでいたライトノベルの世界だわ。
「エスト王国五家物語」
というシリーズもので、それぞれの家の令嬢の物語だった。
でも待って、エストロジア家のお話の主人公は私じゃないわ。
確か、イライザという名で、、、⁈
そうだ、イライザの両親は、元第二王子のフランクリンとその幼馴染の男爵令嬢だった筈。
臣籍降下してまでエストロジア公爵家に婿入りして公爵家を支えようとしたのに、当主である義兄と妻が立て続けに亡くなり、悲劇の人となった元王子を、幼馴染の男爵令嬢が献身的に励まして、共に手を取り合って公爵家を守っていくという美談。
その二人の娘が主人公のイライザだった。
でも、スピンオフで、実は公爵家の家族を事故に見せかけて手にかけたのはフランクリン王子だったっていうのが出版されて炎上したのよね。
フランクリンは側妃の子だったんだけど、この側妃が不倫していた為に、フランクリンの出生も怪しまれていて、普通なら王子が臣籍降下するなら侯爵以上の爵位を譲られる筈が、一代限りの伯爵位しか叙爵されない予定だったとか。
それを知ったフランクリンがエストロジア簒奪を企てたのだ。
両親の事故死も兄の落馬もミリアンナの襲撃さえも全て。
さらには、初めから男爵令嬢と再婚する予定だったのだと。
世論を味方につける為、美談に仕立て上げて。
そんな奴の娘が隣国ラジアン王国の王妃になるっていう物語だったっけ。
犯罪者の娘がそれって許されるの?って大炎上よ。
私も、無いわ~って思った。
結局フランクリンも証拠不十分で不起訴だったし。後味わる~って。
ほんと誰得ってノベルだったわ。
でも、納得ね。
だからあんなに執拗に結婚を申し込んできたのね。
13歳の小娘なんて、さぞかし手の平で転がしやすかったでしょう。
そのせいで、お父様もお母様もお兄様も殺されてしまうだなんて!
なんて事、私が愚かだったばっかりに!
覚えてなさい、フランクリン。
今世ではお前の思い通りになんてさせないわよ。
ノベルでは不起訴だったけど、絶対追い詰めてやる。
なのに、目覚めると見知った部屋のベッドの上だった。
「え?」
きょろきょろと部屋の中を見回す。
違和感の正体は直ぐにわかった。
ここは私が結婚する前まで使っていた部屋だわ。
一年前まで、お兄様がまだ生きていらした頃。
ふとドレッサーの鏡が目に入り、また違和感を覚える。
「髪が短い?いいえ、私が幼いのだわ!」
慌てて鏡の前まで行き、じっと見つめる。
十歳くらい?
フランクリンと婚約した頃よりもまだ幼い面ざし。
「フランクリン」
という名を思い浮かべた途端、激しい頭痛が襲ってきた。
それと同時に、こことは全く異なる世界の記憶が流れ込んでくる。
私は、日本という国で過ごしていた19歳の女子大生だった。
両親をすでに亡くし兄弟も無く、孤独ではあったけど、僅かながらも両親が遺産を残してくれてたので、生活にそれほど困る事はなく、勉強とバイトを頑張って一生懸命生きていた、高原行美という名の女の子だった。
楽しみはゲームとライトノベル。
異世界の物語が大好きだった。
現実から逃避できるから。
そうしてある日ふつりと記憶が途切れてる。
、、、死んじゃったのかな?
頭痛が少しずつ治ってくると、ゆっくりと状況を考える。
今の私はエストロジア公爵家の娘。
おそらく、あの時盗賊に襲われ命を失ったけれど、何かの力が働いて時を逆行したのね。
その衝撃で、前世というべきか、高原行美として生きた記憶を思い出した。
そして驚くべき事に、この世界は行美が読んでいたライトノベルの世界だわ。
「エスト王国五家物語」
というシリーズもので、それぞれの家の令嬢の物語だった。
でも待って、エストロジア家のお話の主人公は私じゃないわ。
確か、イライザという名で、、、⁈
そうだ、イライザの両親は、元第二王子のフランクリンとその幼馴染の男爵令嬢だった筈。
臣籍降下してまでエストロジア公爵家に婿入りして公爵家を支えようとしたのに、当主である義兄と妻が立て続けに亡くなり、悲劇の人となった元王子を、幼馴染の男爵令嬢が献身的に励まして、共に手を取り合って公爵家を守っていくという美談。
その二人の娘が主人公のイライザだった。
でも、スピンオフで、実は公爵家の家族を事故に見せかけて手にかけたのはフランクリン王子だったっていうのが出版されて炎上したのよね。
フランクリンは側妃の子だったんだけど、この側妃が不倫していた為に、フランクリンの出生も怪しまれていて、普通なら王子が臣籍降下するなら侯爵以上の爵位を譲られる筈が、一代限りの伯爵位しか叙爵されない予定だったとか。
それを知ったフランクリンがエストロジア簒奪を企てたのだ。
両親の事故死も兄の落馬もミリアンナの襲撃さえも全て。
さらには、初めから男爵令嬢と再婚する予定だったのだと。
世論を味方につける為、美談に仕立て上げて。
そんな奴の娘が隣国ラジアン王国の王妃になるっていう物語だったっけ。
犯罪者の娘がそれって許されるの?って大炎上よ。
私も、無いわ~って思った。
結局フランクリンも証拠不十分で不起訴だったし。後味わる~って。
ほんと誰得ってノベルだったわ。
でも、納得ね。
だからあんなに執拗に結婚を申し込んできたのね。
13歳の小娘なんて、さぞかし手の平で転がしやすかったでしょう。
そのせいで、お父様もお母様もお兄様も殺されてしまうだなんて!
なんて事、私が愚かだったばっかりに!
覚えてなさい、フランクリン。
今世ではお前の思い通りになんてさせないわよ。
ノベルでは不起訴だったけど、絶対追い詰めてやる。
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