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12 ミリアンナの覚書(サイラス)
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慌てて覚書を取りに部屋へと戻り、取って返してやって来たミリアンナから手渡されたモノは
「、、、すごいな。」
「、、、すごいね。」
「、、、すごいわね。」
大量の紙の束だった。
その後ミリアンナは、ご機嫌でアフタヌーンティーを満喫して部屋にもどって行った。
僕たちはそのまま残り、この覚書を精査している。
「なるほど、一週間も眠っていた訳だな。とんでも無い量だ。」
「神の視点とはよく言ったモノですね。ミリアンナとは関係のない事柄も多いですよ。」
「そうね。例えば、、、これ、どう思う?」
「何ですか?、、、え⁈これって、国王陛下とミランダ妃の結婚の真相って⁈」
「コレによると、陛下は王太子だった時にミランダ妃のハニートラップにかかって、責任を取らされて結婚したとなっているわ。」
「は⁈」
「確かに急な婚姻ではあったのよね。」
「ハニートラップなんて言葉ミリアンナに誰が教えたんだ⁈神も神だ!なんてモノ見せるんだ!」
「、、、サイラス、憤るのそこ?」
「コホン。陛下はミランダ妃を嫌っていたと思うんだがな?」
父が咳払いで話題を戻す。
「何でも、アズロ家の夜会に招待された際に薬を盛られてミランダ妃の待つ部屋に二人きりで閉じ込められて?拒否する為に陛下は自分の腕に噛みついて痛みで気絶。でも翌朝ベッドの中の二人が発見されて、陛下は無実を訴えたけど翌月ミランダ妃の妊娠が判明。相手が公爵家だった為押し切られて婚姻。アズロ家側からは正妃に挿げ替えろと言って来たが断固拒否で側妃となったと。だから陛下はその時の子であるフランクリンを自分の子とは認めていない、、、とあるけど。」
「何ですか?その喜劇。」
「まぁ、確かにフランクリン王子は早産だったな。婚姻後すぐに産まれたイメージがある。だから表向きは政略結婚だったが、実は既にそう言う関係だったのではと言うデマも飛んだ。」
「うーん、我らが国王陛下がそんな間抜け、、、失礼、チョロい、いやええと」
「サイラス、もう繕わんでいい。」
父がため息を吐いた。
だってそんな子供騙しに引っかかるなんて、危機管理無さすぎじゃん?
王家バカなの?って思うじゃん?
「はい。俄かに信じ難いですが、もしこの話が真実なら、王家はフランクリンの味方になるはず無いですよね?」
「そうね。王家の子で無いと知っているなら邪魔以外の何者でも無いと思うでしょうし。でもこうは考えられないかしら?フランクリンの王位継承権を放棄させたくて、臣籍降下させる為にエストロジアを餌にしたとか?」
「流石に餌にするには大きすぎだろう。アズロとエストロジアが手を組んだら逆に王家も手を出せなくなるぞ。」
「じゃぁやっぱり王家は敵じゃないと見ていいかしらね。」
母も思案顔。
うん、王家が敵かそうじゃ無いか、コレ最重要だからね。
「明日学園でアレク殿下にちょっと探り入れてみます。この話が事実なら王家にとってとんだ醜聞で弱みにもなりますよね?」
「本当にこんな間抜けやらかして王族の血族でもない者を認知したなんてバカな話、自分の息子に話すとは思えんがな?」
うわ、父上も間抜けでバカって言ってるし。
「それならそれで。殿下に陛下への不信感を持ってもらって、とっとと王位継承して頂くのもいいんじゃ無いですかね?ミリアンナの話じゃ、アレク殿下は敵じゃ無さそうですし?」
ミリアンナの夢の中で陛下はミリアンナを見捨てている。フランクリンと男爵令嬢の再婚を認めるなんて。そんな奴、王になんて要らなくね?さすがに不敬で言えないけど。
「ふむ。殿下は今14歳か。一連の事件が始まる頃には成人しておられる。それもいいかもな。」
「殿下は正妃様に似て聡明でいらっしゃいますしね。」
父と母も同意する。
母上も手厳しいね、正妃様に似てだって。
既に我が家では国王陛下への信頼は地に落ちているね。
「よし、エストロジアはアレク殿下を大々的に支持するとしよう。」
「あと、まず最優先はグレンとケインの身元調査ですね。」
「そうだな。送り込まれて来た時点で作り込まれておるだろうが、できる限り調べてみよう。ケインのラジアン出と言うのも引っかかる。」
「ミリアンナの夢では、フランクリンと男爵令嬢の娘がラジアンの王妃になると言ってましたからね。何か繋がりがあるかも知れません。」
「まさか、エストロジア簒奪にラジアンが関わってるって事なの⁈」
「いや、それは無いでしょう。現時点でそんな事をしてもラジアンにメリットは無いです。」
「そう言えば、宰相は若い頃ラジアンに長い事遊学していたな。ああそうだ、リンドバーグ公爵と仲が良かったと記憶している。」
「リンドバーグ公爵ですって⁈」
「あ、ああ。」
しまった、ついリンドバーグの名に食いついてしまった。
不審に思われなかったよな?
「すみません、つい、あまりの大物が出て来たので。」
「そうだな、大国ラジアン一の大貴族だからな。同じ公爵家でもウチとは格が違う。」
「、、、ソウデスネ。」
だから諦めたんだよ。
苦い思い出が蘇る。
いや、今はそんな場合じゃ無い!
「お前も知っているだろう?リンドバーグの現公爵リディアム卿が学生の頃この国の学園に留学されていた事は。」
「もちろんです。もはや伝説ですよ。実家と婚約者に冷遇されていたエストリア伯爵令嬢をレティシア王女と共に救ってラジアンに連れ帰り、王女の侍女を経て公爵夫人とされた。エストリア伯爵令嬢は表彰される程に大変優秀な方だったからだと、この逸話に憧れる女生徒がこぞって勉学に励んだおかげで我が学園の女生徒の学力が爆上がりしたそうですよ?」
「そうだな、彼女に憧れる女性は多い。まぁ、その頃に宰相と懇意になっててな。その縁で、後に文官としての勉学の為に何年かラジアンに行っていたんだよ。その甲斐あって宰相の地位まで登り詰めたんだ。」
「リンドバーグが認める人物なら、宰相はやっぱり敵では無いのでは?」
だって、リンドバーグが認めると言う事は、彼女に認められてると言う事だから。
あの不思議なユリア様に。
「ふむ、リンドバーグか。」
「ねぇ、こっちの紙を見てみて?これによると、ミリアンナの夢では宰相はアズロ卿ではなくってよ?」
「何だって⁈」
「何ですって⁈」
母が見つけた情報に父と共に叫んでしまう。
「なら、宰相は誰だったんだ?」
父の問いに、母はこれ以上ないくらいに眉間に皺を寄せた。
「カルヴァン伯爵よ。」
「、、、すごいな。」
「、、、すごいね。」
「、、、すごいわね。」
大量の紙の束だった。
その後ミリアンナは、ご機嫌でアフタヌーンティーを満喫して部屋にもどって行った。
僕たちはそのまま残り、この覚書を精査している。
「なるほど、一週間も眠っていた訳だな。とんでも無い量だ。」
「神の視点とはよく言ったモノですね。ミリアンナとは関係のない事柄も多いですよ。」
「そうね。例えば、、、これ、どう思う?」
「何ですか?、、、え⁈これって、国王陛下とミランダ妃の結婚の真相って⁈」
「コレによると、陛下は王太子だった時にミランダ妃のハニートラップにかかって、責任を取らされて結婚したとなっているわ。」
「は⁈」
「確かに急な婚姻ではあったのよね。」
「ハニートラップなんて言葉ミリアンナに誰が教えたんだ⁈神も神だ!なんてモノ見せるんだ!」
「、、、サイラス、憤るのそこ?」
「コホン。陛下はミランダ妃を嫌っていたと思うんだがな?」
父が咳払いで話題を戻す。
「何でも、アズロ家の夜会に招待された際に薬を盛られてミランダ妃の待つ部屋に二人きりで閉じ込められて?拒否する為に陛下は自分の腕に噛みついて痛みで気絶。でも翌朝ベッドの中の二人が発見されて、陛下は無実を訴えたけど翌月ミランダ妃の妊娠が判明。相手が公爵家だった為押し切られて婚姻。アズロ家側からは正妃に挿げ替えろと言って来たが断固拒否で側妃となったと。だから陛下はその時の子であるフランクリンを自分の子とは認めていない、、、とあるけど。」
「何ですか?その喜劇。」
「まぁ、確かにフランクリン王子は早産だったな。婚姻後すぐに産まれたイメージがある。だから表向きは政略結婚だったが、実は既にそう言う関係だったのではと言うデマも飛んだ。」
「うーん、我らが国王陛下がそんな間抜け、、、失礼、チョロい、いやええと」
「サイラス、もう繕わんでいい。」
父がため息を吐いた。
だってそんな子供騙しに引っかかるなんて、危機管理無さすぎじゃん?
王家バカなの?って思うじゃん?
「はい。俄かに信じ難いですが、もしこの話が真実なら、王家はフランクリンの味方になるはず無いですよね?」
「そうね。王家の子で無いと知っているなら邪魔以外の何者でも無いと思うでしょうし。でもこうは考えられないかしら?フランクリンの王位継承権を放棄させたくて、臣籍降下させる為にエストロジアを餌にしたとか?」
「流石に餌にするには大きすぎだろう。アズロとエストロジアが手を組んだら逆に王家も手を出せなくなるぞ。」
「じゃぁやっぱり王家は敵じゃないと見ていいかしらね。」
母も思案顔。
うん、王家が敵かそうじゃ無いか、コレ最重要だからね。
「明日学園でアレク殿下にちょっと探り入れてみます。この話が事実なら王家にとってとんだ醜聞で弱みにもなりますよね?」
「本当にこんな間抜けやらかして王族の血族でもない者を認知したなんてバカな話、自分の息子に話すとは思えんがな?」
うわ、父上も間抜けでバカって言ってるし。
「それならそれで。殿下に陛下への不信感を持ってもらって、とっとと王位継承して頂くのもいいんじゃ無いですかね?ミリアンナの話じゃ、アレク殿下は敵じゃ無さそうですし?」
ミリアンナの夢の中で陛下はミリアンナを見捨てている。フランクリンと男爵令嬢の再婚を認めるなんて。そんな奴、王になんて要らなくね?さすがに不敬で言えないけど。
「ふむ。殿下は今14歳か。一連の事件が始まる頃には成人しておられる。それもいいかもな。」
「殿下は正妃様に似て聡明でいらっしゃいますしね。」
父と母も同意する。
母上も手厳しいね、正妃様に似てだって。
既に我が家では国王陛下への信頼は地に落ちているね。
「よし、エストロジアはアレク殿下を大々的に支持するとしよう。」
「あと、まず最優先はグレンとケインの身元調査ですね。」
「そうだな。送り込まれて来た時点で作り込まれておるだろうが、できる限り調べてみよう。ケインのラジアン出と言うのも引っかかる。」
「ミリアンナの夢では、フランクリンと男爵令嬢の娘がラジアンの王妃になると言ってましたからね。何か繋がりがあるかも知れません。」
「まさか、エストロジア簒奪にラジアンが関わってるって事なの⁈」
「いや、それは無いでしょう。現時点でそんな事をしてもラジアンにメリットは無いです。」
「そう言えば、宰相は若い頃ラジアンに長い事遊学していたな。ああそうだ、リンドバーグ公爵と仲が良かったと記憶している。」
「リンドバーグ公爵ですって⁈」
「あ、ああ。」
しまった、ついリンドバーグの名に食いついてしまった。
不審に思われなかったよな?
「すみません、つい、あまりの大物が出て来たので。」
「そうだな、大国ラジアン一の大貴族だからな。同じ公爵家でもウチとは格が違う。」
「、、、ソウデスネ。」
だから諦めたんだよ。
苦い思い出が蘇る。
いや、今はそんな場合じゃ無い!
「お前も知っているだろう?リンドバーグの現公爵リディアム卿が学生の頃この国の学園に留学されていた事は。」
「もちろんです。もはや伝説ですよ。実家と婚約者に冷遇されていたエストリア伯爵令嬢をレティシア王女と共に救ってラジアンに連れ帰り、王女の侍女を経て公爵夫人とされた。エストリア伯爵令嬢は表彰される程に大変優秀な方だったからだと、この逸話に憧れる女生徒がこぞって勉学に励んだおかげで我が学園の女生徒の学力が爆上がりしたそうですよ?」
「そうだな、彼女に憧れる女性は多い。まぁ、その頃に宰相と懇意になっててな。その縁で、後に文官としての勉学の為に何年かラジアンに行っていたんだよ。その甲斐あって宰相の地位まで登り詰めたんだ。」
「リンドバーグが認める人物なら、宰相はやっぱり敵では無いのでは?」
だって、リンドバーグが認めると言う事は、彼女に認められてると言う事だから。
あの不思議なユリア様に。
「ふむ、リンドバーグか。」
「ねぇ、こっちの紙を見てみて?これによると、ミリアンナの夢では宰相はアズロ卿ではなくってよ?」
「何だって⁈」
「何ですって⁈」
母が見つけた情報に父と共に叫んでしまう。
「なら、宰相は誰だったんだ?」
父の問いに、母はこれ以上ないくらいに眉間に皺を寄せた。
「カルヴァン伯爵よ。」
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