[完結]転生したので私を殺したクズな王子に復讐します。、、、お兄様達が。

masato

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23サプライズプレゼント

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今日は私の13歳の誕生日。

空は冴え渡り、雲ひとつない青空で。
神様もエールを贈ってくれているみたい。

だって、いよいよ物語が始まるのだ。
この一月後のデビュタントの大舞踏会から。


結局あの後も、デビュタントでフランクリンが絡んできた時の対処法に良い案は浮かばなかった。
自然と落ち込みがちになる私にケインは、

「もう大丈夫です。対策はバッチリです!」

と微笑んでくれたのだけど、具体的なことは何も教えてくれず、

「もう直ぐ分かります!楽しみにしてて下さい。」

と言うばかり。
ケインは信用してるわよ?
でも、そんなの、不安なのはしょうがないじゃない?
何で教えてくれないの?

そんな風に悶々としてたからか、お兄様が仰った。

「ミリアンナ、お前の誕生日には、王太子殿下が来てくれるって言ってたよ。とびっきりのプレゼントを持っていくから楽しみにしておいてくれ、とも仰ってたよ。」
「えええ⁈」
「ただな~、お前にとってもすっごいプレゼントだぞ!って仰ったんだよ。ミリアンナと僕へのすっごいプレゼントって何だろうね?」

お兄様がしきりに首を傾げる。
王太子殿下からのプレゼント。
恐れ多いのだけど、何かしらね?
一昨年も去年もロイヤルローズの花束を自ら持って来てくださった。
花言葉を思い出しては心が温かくなった。

すっごいプレゼントだぞって事は、違う物よね?
何かしら、、、?


そんな事を考えている間に誕生日がやって来た。
今日は私が主役。
メイミが指示する中、メイド達がドレスと髪を綺麗に整えてくれる。

淡いピンクから薄碧へのグラデーションが綺麗なエンパイアタイプのドレスに、少しだけ大人っぽくハーフアップにした髪には、ドレスを飾る小さな薔薇とリボンの装飾とお揃いで作った髪飾りを付ける。
お母様とお兄様と一緒に一生懸命考えて作ってもらった、私だけのドレス。
着るのがとても楽しみだったの。
ドレスを作りに行くと言ったら、お兄様もついて来て。
一番ノリノリで楽しんでたわ。
あの時は、一体何着のドレスを試着させられたかしら?
そして、一緒に注文したデビュタント用のドレスももう直ぐ出来上がるそう。
うん、くよくよ考え込んでも仕方ないわよね。
今日は思いっきり楽しみましょう!

「さぁ、ミリアンナ様、お支度が整いましたよ。皆様お待ちです。参りましょう。」
「ありがとう。」

そう言って立ち上がると、
メイミ達支度を手伝ってくれていたメイド達が一斉に頭を下げた。

「「「ミリアンナ様、お誕生日おめでとうございます。これからの1年間もつつがなく幸福であられる事をお祈りいたします。」」」
「!ありがとう、みんな。」

幸せを願ってくれる人達がいる。
それはなんてありがたい事だろう。
思わず涙が出そうになったけれど、ぐっと我慢する。
だって、今日は楽しく過ごすと決めたから。
できる限りの笑顔を見せて。

身支度が終わり、メイミに付き添われて階下に向かう。
今回もパーティーに使うのは舞踏室ではなくて晩餐室。
エントランスに続く大階段を降りていくと、お兄様を始め、家族と沢山の使用人達が出迎えてくれていた。

デビュタント後の来年の誕生日からは、社交のために付き合いのある貴族を中心に呼び、大々的なパーティーを開く様になるので、こんな風に内輪だけで祝うのはこれが最後となる。

「13歳おめでとう、ミリアンナ。」
「おめでとう。もう立派なレディね。」
「見違えるほど綺麗だよ!勿論いつもだってとびきり可愛いけどね!」
「「「おめでとうございます、お嬢様!」」」

みんなが笑顔で祝ってくれる。
お兄様もブレないわぁ。

「ありがとうございます。とっても嬉しいです。」

あぁ、やっぱり気心の知れた人達からのお祝いは気楽で楽しいわぁ。
来年からは、ずーっとおすまししてなきゃいけなくなっちゃうんだなぁ。
ストレス溜まりそうだなぁ。

そんな風にお祝いしてもらっていたら、執事のケインが王太子殿下の来訪を伝えてきた。

「アレクサンダー殿下の馬車がおつきです。」

知らせと同時に、正面玄関の重厚なドアが開かれる。
使用人達は即座に一列に並び頭を下げた。
何だかここ一年くらいで、使用人の質が上がった気がするのは気のせいかな?
いけないいけない、私達家族もご挨拶。

「アレクサンダー王太子殿下にご挨拶申し上げます。ようこそお越し下さいました。」
「わざわざのお運びありがたく存じます。」

父と母が挨拶の口上を述べ、私もカーテシーでご挨拶をする。

「うん。歓待ありがとう。お邪魔するよ。皆楽にしてくれ。そしてミリアンナ嬢、誕生日おめでとう。」
「勿体無いお言葉です。ありがとうございます。」

そう言って下げていた頭を上げると。
いつも通りに、鮮やかなターコイズブルーのロイヤルローズの大きな花束を抱えた王太子殿下の横に、恐ろしく美しい少年と少女が立っていた。

二人とも色味がよく似ているし雰囲気も似ているからおそらく姉弟なのだろう。

少年は私と同じくらいの年齢かな?
短めのサラサラなプラチナブロンドに、煌めくアメジストの様な紫の瞳で、神様どんだけ精魂込めたのって位に整った顔立ちなのに、表情はなく憮然として立っていた。
表情がないから、本当に人間?って言いたくなるほど。
精霊とか天使って言われても納得するわぁ。
え、少年よね?ズボン履いてるし。

少女の方は多分お兄様位の年齢?
少年と同じ、サラッサラストレートのプラチナブロンドの髪は腰まで届き、絹糸の様に光を反射して煌めいていた。
瞳も同じアメジストみたいに綺麗だけれど、こちらは少しだけ吊り目がちで、それがちょっとだけ悪戯っぽい雰囲気を纏わせてて、、、。

「、、、まさか、ユリアーナ様、、、?」

隣に立っていたお兄様が呆然とした様に呟いた。

「え⁈」

ユリアーナ様ってラジアン王国のリンドバーグ公爵令嬢の⁈
予知夢を見て、私達を助けてくれようとしてた、あの⁈どうしてここに⁈
パニックになりかけた時に、お兄様の言葉を拾ったらしいユリアーナ様?が、パッとお顔を嬉しそうにお兄様に向けた。

「サイラス様!覚えていてくれて嬉しいわ!久しぶり!会えて本当に嬉しいわ‼︎」

そう言って、あろうことか、お兄様に抱きついたのだ。

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