[完結]転生したので私を殺したクズな王子に復讐します。、、、お兄様達が。

masato

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24 リンドバーグ姉弟

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「あねうえー‼︎」

お兄様に抱きついたユリアーナ様の首根っこを引っ張って引き剥がしながら、天使様が叫んだ。

「まずは挨拶が先です!母様に告げ口しますよ⁈礼儀正しくして下さい!」
「‼︎御免なさい‼︎」

そうして、一歩下がって恭しくカーテシーをされ、ご挨拶をして下さる。
「非礼お詫び致します。ラジアン国より参りました。リンドバーグ公爵家が長女ユリアーナにございます。エストロジア家の皆様にはお初にお目もじ致します。こちらは弟のディアンジェロでございます。」
「公爵家嫡男、ディアンジェロ・フォン・リンドバーグと申します。姉が大変失礼いたしました。どうぞよろしくお願い致します。」

天使様の名前はディアンジェロ様と仰るのね。
完璧なボウアンドスクレープ。
さすが公爵家、二人ともなんて綺麗な所作。
はっ、私も一応公爵令嬢だったわ。
もっと礼儀作法頑張ろう!

「もう、アンジェいじわる言わないで。だってサイラス様に逢えたの9年ぶりよ?懐かしくて嬉しかったんですもの。」
「アンジェと呼ぶのはやめて下さい。僕の名前はディアンジェロです。9年前なら止めてませんよ。姉上はもういいお年でしょうが。」
「ちょっと、失礼ね、その言い方は無くない⁈」

仲のいいご姉弟なのね。
でもまるで妹と兄みたい。
天使様もといディアンジェロ様は、ユリアーナ様とお話ししてると表情が豊かになって人間ぽくなるのね、って元々人間だわ。
自分の思考に内心クスクスと笑っていると、

「初めまして?貴方がミリアンナ様かしら。サイラス様から貴女の事を聞いていたの。逢えて本当に嬉しいわ。私とも仲良くして下さるかしら?」

にっこりと笑ってユリアーナ様が仰った。
うわぁ、なにこれなにこれ!笑ったお顔は雰囲気が全然変わって、むっちゃくちゃ可愛すぎるんですけどー‼︎

「も、もつ、勿論です‼︎こちらこそよろしくお願い致します‼︎」

噛んじゃったー!!
公爵令嬢にあるまじき行為ー!
後でお母様に怒られるー!

「うふふ、緊張なさらないでね?嬉しいわ。貴女とはたくさんお話ししたい事があるの。まずは、お誕生日おめでとうございます。」

そう言って、王太子殿下と共に、薔薇の花束を贈って下さった。

「ありがとうございます。」

この薔薇をいただくたびに思い出す。
ターコイズブルーのバラの花言葉。
それは、

「奇跡」
「夢かなう」
「不可能を可能にする」
「神の祝福」

みんなの気持ち。
きっと大丈夫。
そう思わせてくれる、勇気をくれるから。
私は今も笑顔でいられるのだ。


「さぁ、殿下方、立ち話も何ですし、どうぞこちらへお越しください。ささやかながら祝いの準備をしております。どうぞ一緒に祝ってやって下さい。」

お父様が皆んなを晩餐室に促していく。
ふと横に居るお兄様が、あれから何も話さないでいるのに気付いて見上げた。

「お兄様?」

お兄様は口元に手を当てて、目を見開いてユリアーナ様の後ろ姿を凝視しながら、、、顔を真っ赤にしていた‼︎

え~⁈なにこれなにこれ⁈
お兄様の真っ赤な顔ってすっごいレアなんですけどー‼︎
ユリアーナ様に抱きつかれて照れちゃった⁈
いや、あのお兄様が⁈ナイナイ‼︎
て事は、て事は、てことは~⁈
脳内キャッキャしてたら、お兄様がはっとして気を取り直しちゃった。
チェッ、残念。

「コホン」

と、わざとらしく咳をしてお兄様が手を差し出してエスコートしてくれる。

「さぁ、僕たちも行こうミリアンナ。」
「はい、お兄様。」
「お花は飾ってもらおうね、貸してごらん。」

と言って、私が抱えた花束を受け取ってくれた。
近くに控えていたメイドに、

「とりあえず晩餐室に飾ってくれるかな?パーティーが終わったら、ミリアンナの部屋に飾り直してあげて。」
「はい、かしこまりました。」
「よろしくね。さぁ、行こう?ミリアンナ。」

我が兄ながらスマートだわぁ。
だからこそ、さっきの顔が気になっちゃう。
うーん、聞いちゃえ。

「お兄様、ユリアーナ様とお知り合いなのですか?」
「えっ!あー、うん。9年くらい前にアレク殿下が立太子された時に、ラジアンへ挨拶と交友の為に行かれてね、その時ご一緒させていただいたんだよ。その時にお会いしたんだ。ほら、ユリアーナ様も9年ぶりって仰っていただろう?」
「そうだったんですね。」

チラリとお兄様を見上げる。
目を細めて懐かしむ様なお顔。

初恋、、、だったりして?

「ユリアーナ様すっごくお綺麗ですよね。お小さい頃も可愛かったですか?」
「そうだね、初めて見た時は妖精かと思ったよ。」

おお!ディアンジェロ様に対する私の感想と同じ!
あの姉弟、やっぱりヒト以上の美しさよね!

「でも、中身はやんちゃでね、表情はコロコロ変わるし、好奇心旺盛だしで僕はずっと振り回されまくりだったよ。」

クスクスと笑いながら語ってくれる。
ああ、なんて優しい表情。

「素敵な思い出なんですね。」
「そうだね。」
「逢えてよかったですね。」
「、、、そうだね。」

あれ?ちょっと暗くなっちゃった?
会いたくなかったなんて事は無いわよね?
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