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26サプライズにもほどがある
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今年の私のお誕生会には、すっごいゲストがやってきた。
殿下、サプライズにもほどがあると思うの。
大国ラジアンの筆頭公爵家の嫡男と御令嬢よ⁈確か王位継承権までお持ちだったわよね?
心の準備が絶対必要な方々だわ。
どうしてそんな方々が私如きの誕生日にわざわざ、いらっしゃって下さるの⁈
って思ったのだけれど。
ユリアーナ様の後ろに立ったケインが、親指を立てて、サムズアップ⁈
ああ、分かった!
ケインの言ってたデビュタントでのフランクリン対策の
「女神様‼︎」
あっ、しまった、声に出てた‼︎
慌てて口を押さえて真っ赤になる。
出てしまった言葉は戻らない。
しかもめっちゃ大きな声出た!
恥ずかしい!!!
「あはは、そうだね、ユリアーナ公女は女神みたいに綺麗だよね?」
「あの、いえ、そうではなく、いえ、そうなんですけど‼︎」
「誰かさんにとってもそうだと思うよ?ねぇ、サイラス?」
「殿下!」
私が慌てていると、今度はお兄様まで慌て出した。
あ、またちょっと頬が赤い。
やっぱりそうよね?そうなんだ~!
うわぁ、なぁんだか甘酸っぱいわぁ~!
なんてニヨニヨしていたら。
「うふふ、聞いた?アンジェ、女神だなんて初めて言われたわよ!」
ユリアーナ様が嬉しそうに仰って、
「まぁ、黙ってればそれなりに?それより、僕はディアンジェロです。変な省略しないで下さいよ。」
なんて、ディアンジェロ様が、ため息をついて面倒くさそうに仰る。
いや、それなりってレベルじゃないと思うんですけども。
まぁ、天使な貴方からするとそうなんでしょうか。
その顔毎日鏡で見てたら、そりゃぁそこらの人間なんてカボチャかピーマンよね、
私は丸顔だからかぼちゃかしら?
なんて馬鹿な事を考えてたら、シェフ渾身のランチを食べ終えてました。
あああっ、やだもっとしっかり味わって食べるんだったー‼︎
「どうしたの?ミリアンナ。口に合わなかったかい?」
「とんでもないです!全部凄く美味しかったです!もっと食べたいって思いましたわ。」
本当は味なんか覚えてないけど、もっと食べたいのは本当。
「ふふふ、良かったね。でもこの後はミリアンナの大好きなスイーツが沢山あるから、おかわりは我慢しようね。」
「はい!楽しみです!」
お兄様がにっこり笑って言ってくれた。
我が家は皆んな甘党なので、パティシェはこだわり抜いた人材で。
彼の作るデザートは絶対王宮のシェフにも負けてないはず!
なんて思っていたら、お兄様がちょっと気合を入れたように感じた。
何かな?と思ったら、
「ユリアーナ様もお食事はお口に合いましたか?」
おお~、ユリアーナ様に話しかける為の気合いでしたか!
やん、甘酸っぱい~!
頑張れお兄様‼︎
「ありがとうございます、サイラス様。とっても美味しかったですわ。」
そしてまたあのかぁんわいい笑顔!
これ絶対脈あると思う。
頑張れお兄様‼︎
「時にリンドバーグ公爵令嬢、」
「公爵様、敬称は不要ですわ。どうぞユリアーナとお呼び下さいませ。」
「んん、ではそうさせて頂こう、ユリアーナ様」
んもう!
お父様ったら空気読めないの⁈
お兄様がせっかく頑張ってたのに!
「我が家にいらしたのは何か理由がおありでしょうか?もちろん、殿下とたまたま一緒になって遊びに来てくださったと言うのでも大歓迎ですが。」
「そうですね、もちろん理由があって参りました。でも今はミリアンナ様のお誕生祝いの最中ですもの。無粋な話は後程に致しませんか?」
にこりと微笑んで仰った。
気を遣って下さるのね。
本当にお優しい方。
だけれども、
「いいえ、ユリアーナ様。お気遣いは本当に有り難く思います。ですが、それはきっと私に関係する事なのでしょう?でしたらぜひ教えて下さいませんか?私のデビュタントの為にいらして下さったのでしょうか?」
「デビュタントの?どういう事でしょうか?」
お父様達が不審なお顔をされる。
そうだった、デビュタントでフランクリンの暴走があるかもって言うのは、私とケインとメイミの予想でしかなくて、お父様達にはまだ相談してなかったんだった。
ユリアーナ様が、フッと息を吐いて微笑まれた。
「そうですね、不安はとっとと消しておきましょうか。」
そう言って、後ろに控えていたケインに目配せをされた。
「まずは公爵様、こちらをご覧頂けますか?父からの親書です。」
「リンドバーグ公爵様からの⁈」
そう言って、お父様はケインから渡されたお手紙に目を通して、驚いたように顔をユリアーナ様に向けた。
「こっ、これは本気でしょうか⁈」
「冗談でこんなこと致しませんわ。いかがでしょう、、、、ご了承、頂けますか?」
「もちろんです!こちらとしては願ってもない事です!ですが、宜しいのでしょうか?」
「それこそ、もちろんですわ。」
ユリアーナ様がホッとしたように、そして、とても嬉しそうに微笑まれる。
え、何?あのお手紙には何が書かれてたの?
「では、順を追って説明させて頂きますね。」
ユリアーナ様が、お水を一口飲まれて続けられた。
「まず、私が皆様エストロジア家の未来を予知夢で見たと言う荒唐無稽な話を信じて下さった事、感謝致します。」
「とんでもない、こちらこそ過分なご助力有り難く思っております。ケインにもとても助けられております。」
頭を下げられたユリアーナ様に、お父様が慌てて答える。
「少しでもお役に立てたなら嬉しいですわ。」
にこりと微笑む。
あ、これはお兄様用じゃない笑顔だ。
「そのケインから、相談がありましたの。今度のミリアンナ様のデビュタントで、もしもフランクリン王子が接触してきたらどう対処すべきか?と。」
「王子が⁈」
「舞踏会で求婚されてダンスを申し込まれるという断り難い状況で、無理やり公認扱いされる懸念はないか?、、、、と。」
「「「、、、なっ⁈」」」
家族みんなが絶句した。
じっと聞いていらしたアレク殿下が頷かれる。
「うん、確かにあり得るね。エストロジアに潜り込ませてたネズミを排除されたから、あいつら焦ってるぞ。」
「そんなの断るに決まってるだろう!」
「冷静に考えろ、サイラス。求婚は断れても、王子からのダンスは断り難いだろう。不敬だと難癖つけられるぞ。」
「姑息な、、、。」
「そして、お前も知ってるだろう?暗黙の了解で、2度続けて踊れば恋人同士、3度続ければ婚約者だ。絶対3度踊るまで逃がしてくれないだろうな。そうすれば、先に求婚を断った事も無かったことにされるだろう。」
「そんなふざけた真似、、、!」
お兄様が苦虫を噛み潰したようなお顔で呟かれる。
お父様達も同じお顔で。
ああ、やっぱりみんなあり得ると思ったんだわ。
「ですから、私達が参りましたの。ミリアンナ様が、第二王子からのお誘いをお断りできるように。」
そしてまたにっこり。
今度はちょっとだけ意地悪そうなお顔で。
「そこで、先ほどお渡ししました親書です。」
ユリアーナ様がお父様に視線を向けると、何かに気づいたようにお父様がハッとした表情になった。
「あ、ああ、なるほど、そう言うことでしたか!」
「なんなんですか、父上⁈僕たちにもわかるように教えて下さい!」
「ああ、すまない。先程の親書だがね、リンドバーグ公爵家から我がエストロジアへの縁談の申し込みなんだよ。」
「「「はぁ⁈」」」
お兄様と私とついでにアレク殿下の驚きの声が響いた。
「つまりな、ディアンジェロ様とミリアンナの、そしてサイラスとユリアーナ様との縁談だな。」
「「「はぁぁ⁈」」」
3人の、さっきよりも大きな声が響いた。
「どどドド、どう言うことですか⁈」
お兄様、どもりすぎですわ!
お気持ちはわかりますけども‼︎
私は言葉が出ません!
殿下、サプライズにもほどがあると思うの。
大国ラジアンの筆頭公爵家の嫡男と御令嬢よ⁈確か王位継承権までお持ちだったわよね?
心の準備が絶対必要な方々だわ。
どうしてそんな方々が私如きの誕生日にわざわざ、いらっしゃって下さるの⁈
って思ったのだけれど。
ユリアーナ様の後ろに立ったケインが、親指を立てて、サムズアップ⁈
ああ、分かった!
ケインの言ってたデビュタントでのフランクリン対策の
「女神様‼︎」
あっ、しまった、声に出てた‼︎
慌てて口を押さえて真っ赤になる。
出てしまった言葉は戻らない。
しかもめっちゃ大きな声出た!
恥ずかしい!!!
「あはは、そうだね、ユリアーナ公女は女神みたいに綺麗だよね?」
「あの、いえ、そうではなく、いえ、そうなんですけど‼︎」
「誰かさんにとってもそうだと思うよ?ねぇ、サイラス?」
「殿下!」
私が慌てていると、今度はお兄様まで慌て出した。
あ、またちょっと頬が赤い。
やっぱりそうよね?そうなんだ~!
うわぁ、なぁんだか甘酸っぱいわぁ~!
なんてニヨニヨしていたら。
「うふふ、聞いた?アンジェ、女神だなんて初めて言われたわよ!」
ユリアーナ様が嬉しそうに仰って、
「まぁ、黙ってればそれなりに?それより、僕はディアンジェロです。変な省略しないで下さいよ。」
なんて、ディアンジェロ様が、ため息をついて面倒くさそうに仰る。
いや、それなりってレベルじゃないと思うんですけども。
まぁ、天使な貴方からするとそうなんでしょうか。
その顔毎日鏡で見てたら、そりゃぁそこらの人間なんてカボチャかピーマンよね、
私は丸顔だからかぼちゃかしら?
なんて馬鹿な事を考えてたら、シェフ渾身のランチを食べ終えてました。
あああっ、やだもっとしっかり味わって食べるんだったー‼︎
「どうしたの?ミリアンナ。口に合わなかったかい?」
「とんでもないです!全部凄く美味しかったです!もっと食べたいって思いましたわ。」
本当は味なんか覚えてないけど、もっと食べたいのは本当。
「ふふふ、良かったね。でもこの後はミリアンナの大好きなスイーツが沢山あるから、おかわりは我慢しようね。」
「はい!楽しみです!」
お兄様がにっこり笑って言ってくれた。
我が家は皆んな甘党なので、パティシェはこだわり抜いた人材で。
彼の作るデザートは絶対王宮のシェフにも負けてないはず!
なんて思っていたら、お兄様がちょっと気合を入れたように感じた。
何かな?と思ったら、
「ユリアーナ様もお食事はお口に合いましたか?」
おお~、ユリアーナ様に話しかける為の気合いでしたか!
やん、甘酸っぱい~!
頑張れお兄様‼︎
「ありがとうございます、サイラス様。とっても美味しかったですわ。」
そしてまたあのかぁんわいい笑顔!
これ絶対脈あると思う。
頑張れお兄様‼︎
「時にリンドバーグ公爵令嬢、」
「公爵様、敬称は不要ですわ。どうぞユリアーナとお呼び下さいませ。」
「んん、ではそうさせて頂こう、ユリアーナ様」
んもう!
お父様ったら空気読めないの⁈
お兄様がせっかく頑張ってたのに!
「我が家にいらしたのは何か理由がおありでしょうか?もちろん、殿下とたまたま一緒になって遊びに来てくださったと言うのでも大歓迎ですが。」
「そうですね、もちろん理由があって参りました。でも今はミリアンナ様のお誕生祝いの最中ですもの。無粋な話は後程に致しませんか?」
にこりと微笑んで仰った。
気を遣って下さるのね。
本当にお優しい方。
だけれども、
「いいえ、ユリアーナ様。お気遣いは本当に有り難く思います。ですが、それはきっと私に関係する事なのでしょう?でしたらぜひ教えて下さいませんか?私のデビュタントの為にいらして下さったのでしょうか?」
「デビュタントの?どういう事でしょうか?」
お父様達が不審なお顔をされる。
そうだった、デビュタントでフランクリンの暴走があるかもって言うのは、私とケインとメイミの予想でしかなくて、お父様達にはまだ相談してなかったんだった。
ユリアーナ様が、フッと息を吐いて微笑まれた。
「そうですね、不安はとっとと消しておきましょうか。」
そう言って、後ろに控えていたケインに目配せをされた。
「まずは公爵様、こちらをご覧頂けますか?父からの親書です。」
「リンドバーグ公爵様からの⁈」
そう言って、お父様はケインから渡されたお手紙に目を通して、驚いたように顔をユリアーナ様に向けた。
「こっ、これは本気でしょうか⁈」
「冗談でこんなこと致しませんわ。いかがでしょう、、、、ご了承、頂けますか?」
「もちろんです!こちらとしては願ってもない事です!ですが、宜しいのでしょうか?」
「それこそ、もちろんですわ。」
ユリアーナ様がホッとしたように、そして、とても嬉しそうに微笑まれる。
え、何?あのお手紙には何が書かれてたの?
「では、順を追って説明させて頂きますね。」
ユリアーナ様が、お水を一口飲まれて続けられた。
「まず、私が皆様エストロジア家の未来を予知夢で見たと言う荒唐無稽な話を信じて下さった事、感謝致します。」
「とんでもない、こちらこそ過分なご助力有り難く思っております。ケインにもとても助けられております。」
頭を下げられたユリアーナ様に、お父様が慌てて答える。
「少しでもお役に立てたなら嬉しいですわ。」
にこりと微笑む。
あ、これはお兄様用じゃない笑顔だ。
「そのケインから、相談がありましたの。今度のミリアンナ様のデビュタントで、もしもフランクリン王子が接触してきたらどう対処すべきか?と。」
「王子が⁈」
「舞踏会で求婚されてダンスを申し込まれるという断り難い状況で、無理やり公認扱いされる懸念はないか?、、、、と。」
「「「、、、なっ⁈」」」
家族みんなが絶句した。
じっと聞いていらしたアレク殿下が頷かれる。
「うん、確かにあり得るね。エストロジアに潜り込ませてたネズミを排除されたから、あいつら焦ってるぞ。」
「そんなの断るに決まってるだろう!」
「冷静に考えろ、サイラス。求婚は断れても、王子からのダンスは断り難いだろう。不敬だと難癖つけられるぞ。」
「姑息な、、、。」
「そして、お前も知ってるだろう?暗黙の了解で、2度続けて踊れば恋人同士、3度続ければ婚約者だ。絶対3度踊るまで逃がしてくれないだろうな。そうすれば、先に求婚を断った事も無かったことにされるだろう。」
「そんなふざけた真似、、、!」
お兄様が苦虫を噛み潰したようなお顔で呟かれる。
お父様達も同じお顔で。
ああ、やっぱりみんなあり得ると思ったんだわ。
「ですから、私達が参りましたの。ミリアンナ様が、第二王子からのお誘いをお断りできるように。」
そしてまたにっこり。
今度はちょっとだけ意地悪そうなお顔で。
「そこで、先ほどお渡ししました親書です。」
ユリアーナ様がお父様に視線を向けると、何かに気づいたようにお父様がハッとした表情になった。
「あ、ああ、なるほど、そう言うことでしたか!」
「なんなんですか、父上⁈僕たちにもわかるように教えて下さい!」
「ああ、すまない。先程の親書だがね、リンドバーグ公爵家から我がエストロジアへの縁談の申し込みなんだよ。」
「「「はぁ⁈」」」
お兄様と私とついでにアレク殿下の驚きの声が響いた。
「つまりな、ディアンジェロ様とミリアンナの、そしてサイラスとユリアーナ様との縁談だな。」
「「「はぁぁ⁈」」」
3人の、さっきよりも大きな声が響いた。
「どどドド、どう言うことですか⁈」
お兄様、どもりすぎですわ!
お気持ちはわかりますけども‼︎
私は言葉が出ません!
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