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27 リンドバーグ公爵からの親書(サイラス)
しおりを挟む「まぁ、落ち着きなさい、サイラス。つまりな、どちらとでも良いから縁を結びませんかと言う打診だ。まだ正式な申し込みではない。」
「は?え?」
どう言う事だ?
「お見合いとでも言うのかな?どうしてもと言うわけではないが、縁を結べれば嬉しい、その程度のものだ。しばらく相性を見てみて、当人が望めば如何だろうか?と仰って下さっているんだよ。」
当人が望めば、、、だって、、、?
それは、本当に、もしかするとユリアーナ様に手が届くかもしれないと言うこと?
そんな夢見たいな事が、、、本当に、、、?
「ですからね、ミリアンナ様にフランクリン王子がダンスを申し込んできたとしても、ディアンジェロが盾になりますわ。ほら、見かけは良いので十分牽制になるでしょう?性格は可愛くないからあんまりおすすめできないけど。」
「失礼ですね、姉上が普通なら僕はこうなってませんよ。」
うーん、どっちが年上だかわかんないな。
でも、ちょっと冷静になってきたぞ。
「つまり、ディアンジェロ様はミリアンナの婚約者候補としてデビュタントでエスコートして下さると言う事でしょうか?」
「はい。両家が婚約を進めているという状況下では流石に王子の横槍も断れますよね。ミリアンナ様は僕がお守りしますのでお任せ下さい。」
「そんな!ディアンジェロ様には何のメリットもありませんのに、甘えてしまってよろしいのですか⁈」
ミリアンナが、恐縮した様に叫んだ。
そうだよな、目的と言えばフランクリンの娘をラジアンの王妃にしたくないって事くらい?
ユリアーナ様は、僕らを死なせたくないとも仰って下さっていたけれど。
「もちろんです。その為に僕たちはエストに来ました。貴女を守ることはエストロジアを、さらにはエスト王国を、そして我がラジアンを守る事にもなります。僕達にも出来る事をお手伝いさせて下さいね。」
ニコリと微笑んでサラリと宣う。
そのとんでもない人外レベルの綺麗な顔で。
え、彼僕より2歳も下だよね?
ちょっと負けた気になっちゃったんだけど!
さすがリンドバーグの小公爵ってか!
あ、アレク殿下もちょっと目を見開いてる。僕とおんなじ事思ったな?
ハッ、ミリアンナは⁈
こんなん普通惚れちゃわない⁈
、、、と思ったら。
「有り難うございます!本当に本当に助かります!お手数おかけしますが、よろしくお願いします!良かったー!」
と、元気いっぱいに叫んでた。
あ、よっぽどフランクリン対策ができて嬉しかったんだな~。それどころじゃないってか。
おや、ディアンジェロ様もちょっとびっくりしてる。
こう言う反応が来ると思ってなかったか?
ふむ。
「ですが、婚約者候補と名乗ってしまってもよろしいのですか?破談になった時にそちらにご迷惑は?」
一応聞いてみる。破談前提だし。
ミリアンナはいいんだよ?
別に嫁に行かなくてもいいし。
「その為の私と貴方よサイラス様。」
「ユリアーナ様?」
「私と貴方、ディアンジェロとミリアンナ様。どちらが縁を結んでもいいし、結ばなくても良い。そう言うスタンスよ。難しく考えないでね?リンドバーグが相手なら、エスト王家でもそうそう無茶は通せないわ。十分牽制になるでしょう?私達にも貴方方を守るお手伝いをさせて下さいね。」
にこりと微笑んで仰った。
僕らを守ると言って下さるのか。
「有り難うございます。ご助力に心からの感謝を。」
そう答えるのがやっとの僕に、
今度は、あの心からの笑顔で笑ってくれた。
胸が苦しくなる、僕の大好きな笑顔で。
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