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32 さぁ、幕開けです
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ついにデビュタントの日がやって来た。
この日の為にお母様とお兄様と一緒に一生懸命選んだドレスを身につける。
デビュタントのドレスは白が基本。
そこに私の瞳の色のターコイズブルーの繊細なレースや刺繍を胸元や袖口、ドレスの裾にふんだんに飾って軽やかだけれどゴージャスに仕上げた。
我ながらとても似合っていると思う。
そして私の横には、同じ白が基調のジュストコールの袖口をさりげなくターコイズブルーの刺繍で飾られたディアンジェロ様が立っている。
私をエスコートしてくれる為だ。
いやもう、恐ろしく美しすぎて、え、私霞んじゃってない?
ちょっと悲しいかもしれない。
いやいや、気後れしてる場合じゃない。
ちょっと見ペアルックに見えちゃうのが恥ずかしかったりするんだけど、周りへの牽制なのだし。
「この子綺麗すぎてそうそう人が寄り付かないから、人避けに便利よ。」
とはユリアーナ様の弁。
確かに、一目で負けと分かる一般男子は近付かないだろうし、自分より綺麗な男性ってのも女性的にはアレよね~。
あら、でもそうすると、近づいてくるのって勘違いな迷惑人間ばっかとかじゃない?
うわぁ、それはそれで悲惨な。
なんて事を勝手に思って同情していたら、
「ミリアンナ、君なんだかとっても失礼な事考えてないかな?」
にっこりそれはもう綺麗な笑顔で宣った。
こっわ!
「とんでもないです!ごめんなさい!」
「、、、謝ってる時点で肯定してるって自覚ある?」
慌てて両手で口を押さえると、
「いやもう、ほんと君って面白いね!」
今度は、本当に可笑しそうに笑われた。
うわぁ、そういう表情もできるんだ。
人間ぽい、、、あ、人間だった。
ポケっと見てると、
「もっと失礼な事考えてそうだね?」
口を押さえたまま、プルプルと頭を横に振る。
喋ったらボロが出そうだから、ゼスチャーで否定。
すると、ディアンジェロ様は更に笑みを深くした。
「僕相手にその反応は家族以外では初めてだよ。」
「???」
どういう反応?
え?失礼を働くって事?
でもね、心で思っただけじゃん?
理不尽~って、眉間に皺がよる。
「悪い意味じゃないよ。そんな顔をしないの。」
クスクス笑いながら、そっと私の頭を撫でる。
綺麗にセットされてるから、崩さない様に慎重に。
え、なにこれなにこれ⁈
人外美形が、優しく微笑んで頭撫でてくるって、いや、何の罠なの⁈
顔が真っ赤になってる自覚がある。
脳内大パニックだ‼︎
「すごく可愛い顔だけどね、一応君公爵令嬢だから、もう少しポーカーフェイスを学ぼうね?」
可愛い顔⁈
いや、あなたにこんなことされて、ポーカーフェイス貫ける女の子います⁈
私だって美形ってお兄様やアレク殿下で見慣れてたはずだけどね?
次元が違うでしょ!
ふわりと笑ってそのセリフ、もはや兵器だと思うの‼︎
「、、、ディアンジェロ、気に入ったのは分かったから、その位でやめてあげて。」
「姉上?」
お兄様にエスコートされたユリアーナ様が近付いて来て仰った。
お兄様の瞳の色である藍色にユリアーナ様の紫色を差し色にして揃えられた二人の衣装は驚くほど映えて本当にお似合いだ。
お兄様の嬉しそうなお顔!
うふふ、顔のニヨニヨが止まらないわぁ。
頑張れ、お兄様!
「だってね?姉上。この程度じゃ、ほら、全然効いてませんよ?」
「あら、ほんと。凄いわね?」
「もうちょっと本気で行くかな?」
「、、、ほどほどにね?時間はたっぷりあるんだから。無理強いはダメよ?」
「嫌だなぁ、僕がそんな真似するはずないでしょう?」
「貴方はお父様と違って、その顔を武器にできるからねぇ。」
にっこり答えるディアンジェロ様とため息を付くユリアーナ様。
でも、お兄様頑張れコールを送っていた私にはお二人の会話は耳に入っていなかった。
「それじゃミリアンナ、私達は先に会場に行っているよ。ディアンジェロ殿、ミリアンナをよろしくお願いします。」
「はい、お任せ下さい。」
そう言って頭を下げたお父様達は、私達と別れて舞踏会の会場に入って行った。
お兄様とユリアーナ様も小さく手を振ってくれた。
「頑張ってね、ミリアンナ。」
「ディアンジェロ、頼んだわよ。」
デビュタントを迎える令嬢は付き添いと共に、専用のドアから入場する。
前回の付き添いはお父様だったけれど、今回は一応婚約者(候補)と言うことでディアンジェロ様だ。
私には縁談が決まっていると周知する為。
すでにフランクリンへの牽制が始まっている。
今回デビュタントを迎える令嬢は私を含めて15人。
ほとんどの方の付き添いは父親みたいなので、ただでさえ婚約者(候補)が付き添っている私は目立つ。
更に言えば、エスコートして下さるのが本当に人かって程整った容姿の大国ラジアンの筆頭公爵家嫡男。
うーん、今日1日で私時の人ね。
よく考えたらこれ、フランクリン避けどころか全男子避けになってない?
まぁ、皆んなが死ななきゃいいんですけど。
やがて舞踏会の開始を告げるファンファーレが鳴り、楽団がメロディを奏で始める。
いよいよ入場だ。
爵位が低い者から入場して行くので、筆頭公爵家の私は最後、トリである。
とことん目立つわぁ。
「ミリアンナ、何を思ってるのか分からなくもないけど、もうちょっと顔を整えようね。」
む、失礼な。
これでも公爵令嬢、それなりには整った容姿だわ。貴方相手に反論するのは烏滸がましいけども。
「だから表情だってば。君さっきは随分と呆けた顔してたよ。作りは良いんだから、ちゃんと取り繕いなよ。仮にも公爵令嬢でしょ?」
「う、、、気をつけます。」
「うん、取り敢えず、余裕を見せて微笑んでね。それだけで十分可愛いから。」
ふわりと微笑んで仰る。
なんか、笑顔の質が今までと違わない⁈
かっ、可愛いって言った⁈
ヤメテ、顔赤くなる!
余計に表情作れないってば!
「さぁ、僕らの番だよ。前を向いて、気を引き締めてね。」
「、、、はい!」
そして私の名前が呼ばれた。
「エストロジア公爵家長女 ミリアンナ・エストロジア様」
盛大な拍手に迎えられて、舞踏会の大広間に足を踏み入れた。
この日の為にお母様とお兄様と一緒に一生懸命選んだドレスを身につける。
デビュタントのドレスは白が基本。
そこに私の瞳の色のターコイズブルーの繊細なレースや刺繍を胸元や袖口、ドレスの裾にふんだんに飾って軽やかだけれどゴージャスに仕上げた。
我ながらとても似合っていると思う。
そして私の横には、同じ白が基調のジュストコールの袖口をさりげなくターコイズブルーの刺繍で飾られたディアンジェロ様が立っている。
私をエスコートしてくれる為だ。
いやもう、恐ろしく美しすぎて、え、私霞んじゃってない?
ちょっと悲しいかもしれない。
いやいや、気後れしてる場合じゃない。
ちょっと見ペアルックに見えちゃうのが恥ずかしかったりするんだけど、周りへの牽制なのだし。
「この子綺麗すぎてそうそう人が寄り付かないから、人避けに便利よ。」
とはユリアーナ様の弁。
確かに、一目で負けと分かる一般男子は近付かないだろうし、自分より綺麗な男性ってのも女性的にはアレよね~。
あら、でもそうすると、近づいてくるのって勘違いな迷惑人間ばっかとかじゃない?
うわぁ、それはそれで悲惨な。
なんて事を勝手に思って同情していたら、
「ミリアンナ、君なんだかとっても失礼な事考えてないかな?」
にっこりそれはもう綺麗な笑顔で宣った。
こっわ!
「とんでもないです!ごめんなさい!」
「、、、謝ってる時点で肯定してるって自覚ある?」
慌てて両手で口を押さえると、
「いやもう、ほんと君って面白いね!」
今度は、本当に可笑しそうに笑われた。
うわぁ、そういう表情もできるんだ。
人間ぽい、、、あ、人間だった。
ポケっと見てると、
「もっと失礼な事考えてそうだね?」
口を押さえたまま、プルプルと頭を横に振る。
喋ったらボロが出そうだから、ゼスチャーで否定。
すると、ディアンジェロ様は更に笑みを深くした。
「僕相手にその反応は家族以外では初めてだよ。」
「???」
どういう反応?
え?失礼を働くって事?
でもね、心で思っただけじゃん?
理不尽~って、眉間に皺がよる。
「悪い意味じゃないよ。そんな顔をしないの。」
クスクス笑いながら、そっと私の頭を撫でる。
綺麗にセットされてるから、崩さない様に慎重に。
え、なにこれなにこれ⁈
人外美形が、優しく微笑んで頭撫でてくるって、いや、何の罠なの⁈
顔が真っ赤になってる自覚がある。
脳内大パニックだ‼︎
「すごく可愛い顔だけどね、一応君公爵令嬢だから、もう少しポーカーフェイスを学ぼうね?」
可愛い顔⁈
いや、あなたにこんなことされて、ポーカーフェイス貫ける女の子います⁈
私だって美形ってお兄様やアレク殿下で見慣れてたはずだけどね?
次元が違うでしょ!
ふわりと笑ってそのセリフ、もはや兵器だと思うの‼︎
「、、、ディアンジェロ、気に入ったのは分かったから、その位でやめてあげて。」
「姉上?」
お兄様にエスコートされたユリアーナ様が近付いて来て仰った。
お兄様の瞳の色である藍色にユリアーナ様の紫色を差し色にして揃えられた二人の衣装は驚くほど映えて本当にお似合いだ。
お兄様の嬉しそうなお顔!
うふふ、顔のニヨニヨが止まらないわぁ。
頑張れ、お兄様!
「だってね?姉上。この程度じゃ、ほら、全然効いてませんよ?」
「あら、ほんと。凄いわね?」
「もうちょっと本気で行くかな?」
「、、、ほどほどにね?時間はたっぷりあるんだから。無理強いはダメよ?」
「嫌だなぁ、僕がそんな真似するはずないでしょう?」
「貴方はお父様と違って、その顔を武器にできるからねぇ。」
にっこり答えるディアンジェロ様とため息を付くユリアーナ様。
でも、お兄様頑張れコールを送っていた私にはお二人の会話は耳に入っていなかった。
「それじゃミリアンナ、私達は先に会場に行っているよ。ディアンジェロ殿、ミリアンナをよろしくお願いします。」
「はい、お任せ下さい。」
そう言って頭を下げたお父様達は、私達と別れて舞踏会の会場に入って行った。
お兄様とユリアーナ様も小さく手を振ってくれた。
「頑張ってね、ミリアンナ。」
「ディアンジェロ、頼んだわよ。」
デビュタントを迎える令嬢は付き添いと共に、専用のドアから入場する。
前回の付き添いはお父様だったけれど、今回は一応婚約者(候補)と言うことでディアンジェロ様だ。
私には縁談が決まっていると周知する為。
すでにフランクリンへの牽制が始まっている。
今回デビュタントを迎える令嬢は私を含めて15人。
ほとんどの方の付き添いは父親みたいなので、ただでさえ婚約者(候補)が付き添っている私は目立つ。
更に言えば、エスコートして下さるのが本当に人かって程整った容姿の大国ラジアンの筆頭公爵家嫡男。
うーん、今日1日で私時の人ね。
よく考えたらこれ、フランクリン避けどころか全男子避けになってない?
まぁ、皆んなが死ななきゃいいんですけど。
やがて舞踏会の開始を告げるファンファーレが鳴り、楽団がメロディを奏で始める。
いよいよ入場だ。
爵位が低い者から入場して行くので、筆頭公爵家の私は最後、トリである。
とことん目立つわぁ。
「ミリアンナ、何を思ってるのか分からなくもないけど、もうちょっと顔を整えようね。」
む、失礼な。
これでも公爵令嬢、それなりには整った容姿だわ。貴方相手に反論するのは烏滸がましいけども。
「だから表情だってば。君さっきは随分と呆けた顔してたよ。作りは良いんだから、ちゃんと取り繕いなよ。仮にも公爵令嬢でしょ?」
「う、、、気をつけます。」
「うん、取り敢えず、余裕を見せて微笑んでね。それだけで十分可愛いから。」
ふわりと微笑んで仰る。
なんか、笑顔の質が今までと違わない⁈
かっ、可愛いって言った⁈
ヤメテ、顔赤くなる!
余計に表情作れないってば!
「さぁ、僕らの番だよ。前を向いて、気を引き締めてね。」
「、、、はい!」
そして私の名前が呼ばれた。
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