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38 パジャマパーティーしませんか?
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デビュタントが無事終わり、エストロジアの邸に戻ってきた。
皆んな疲れてたみたいで晩餐はなし。
各々部屋で軽食を取って済まそうと解散する。
「じゃあね、ミリアンナ。今日は頑張ったね、疲れたろう?しっかりお休み。」
「ありがとう,お兄様もね。」
ユリアーナ様がいらしても、ちゃんと私も気遣ってくれる。
さすがお兄様、ぶれないわぁ。
「おやすみ,ミリアンナ。また明日。良い夢を。」
そう言って,手の甲にキスをして部屋に戻って行ったのはディアンジェロ様。
やだもうなんなの⁈
私をどうしたいの⁈
顔は真っ赤で頭はパニック!
ディアンジェロ様が、ずっとおかしい!
婚約者の演技?今必要ないでしょ⁈
そうしてゆだった頭とほてった顔を、湯浴みをして慰めて、部屋着に着替えてのんびりしていたら、部屋にノックの音が響いた。
「どなたでしょう?」
と言いながら、メイミが応対してくれる。
いらしたのはユリアーナ様だった。
「御免なさいね、お疲れかしら?」
「大丈夫です!心配事がなくなったのでむしろ元気です!」
「うふふ。なら良かったわ。あのね、お話ししたいことがあるの。良かったら一緒にお泊まりしません?私のお部屋にお茶の用意もしてあるの。」
コレはアレですか⁈一緒にお泊まり会⁈
パジャマパーティー⁈
「喜んで‼︎」
あ、居酒屋な返事になっちゃった。
ユリアーナ様は、ふふふ、と笑ってた。
夜着に着替えてユリアーナ様のお部屋に行くと、アフタヌーンティーよろしく色とりどりの軽食やお菓子が用意されていた。
うわぁお、背徳感にテンション上がる!
「うふふ、皆んなには内緒ね?こっそりケインに用意させたの。」
なんて、あのかぁんわいい笑顔で仰る。
一体誰が逆らえるの?無理でしょ。
ケインも逆えなかったのね、きっと。
「もちろんです!」
拳を握って肯定した。
ああ,また公爵令嬢にあるまじき、、、ま、いっか。
そうして軽食をつまみながら取り止めのない話をしていたのだけど、ユリアーナ様が少し緊張されたのが伝わった。
何だろう?と思って待っていたら、
「あのね、ミリアンナ様。もしかして、日本という国をご存知ではないかしら、、、?」
そう仰った。
ニホン?2本?いや,国って仰った。
まさか、日本⁈
「まっ、まさか、ユッ、ユリアーナ様も、転生者、、、?」
「!ああ!やっぱりそうなのね⁈ミリアンナ様も転生者なのね⁈私と同じ様に予知夢を見たって聞いた時から、もしかしてって思っていたの!」
えええー⁈
マジですかー⁈
ユリアーナ様も転生者だったなんて!
その後は種明かし合戦だった。
「そんな⁈じゃぁ、ミリアちゃんは前世の記憶どころか逆行までした記憶があるって事⁈」
ユリアーナ様が真っ青な顔で口を両手で覆って仰った。
様付けって居心地悪くて、愛称にちゃん付けで呼んでもらう事にした。
だって、未来の兄嫁さんだし?
義姉になる(はずだ)もん!
頑張れ、お兄様!
そして私もユリア様って呼ぶのを許して貰ったの。
様はいらないって言われたけど、そこはね?お義姉様だし?
「はい。エストロジア物語のスピンオフのお話しそのままのミリアンナの一生を経験して殺されて、気付いたら10歳に戻ってて、その衝撃でか前世を思い出したんです。」
「なんて事!あんな酷い目に遭ってたなんて!可哀想に、辛かったでしょう?大丈夫よ。今世は絶対に私が守ってみせるから!」
そう言ってユリア様が泣きながら抱きしめてくれた。
お兄様達には夢で見たとしか言えなかったけど、アレは本当に経験した事。
あの絶望と苦しみを、そして恐怖を分かってもらえる事がこんなに有難い。
涙が溢れて止まらなかったけれど、ユリア様はずっと抱きしめて一緒に泣いてくれた。
やがて涙がおさまった頃、
不思議に思っていた事を聞いた。
「ユリア様は、どうしてこんなに私達に親身になって下さるのでしょう?未来を知っているからの正義感ですか?」
悪者が蔓延るのが許せない的な?
「内緒ね?私エスト五家物語の中で実はサイラス様がいち推しだったのよ。」
うふふ、とあのかぁんわいいお顔で仰った。
「ええ⁈でも、お兄様って言っちゃなんだけどちょい役ですよね⁈」
そりゃぁ、妹の欲目を抜いても、ハイスペック男子なのは間違い無いけども!
「そうなんだけど。ねぇ、ミリアちゃんはエストロジア物語のスピンオフ、今の状況のお話しは読んでたのよね?」
「はい。でもすっごい内容に腹が立って、細かい部分はあまり覚えてないんです。」
「悲しい事思い出させるけど、サイラスが亡くなる所は覚えてる、、、?」
「それも、落馬事故としか。」
「そっか~。」
「あの!知ってたら教えて下さい!お兄様がどうして亡くなったのか。もし同じ事が起きたらって心配で!」
「そこは私が手を打つから大丈夫よ。でも、うーん、多分また泣いちゃうと思うんだけど。」
「お願いします!」
「分かったわ。」
そうして語ってくれた内容は。
ユリア様の仰った通りに涙が止まらなくて。
翌朝、ユリア様と共に酷い顔で朝食に現れた私達に家族みんなが絶叫した。
皆んな疲れてたみたいで晩餐はなし。
各々部屋で軽食を取って済まそうと解散する。
「じゃあね、ミリアンナ。今日は頑張ったね、疲れたろう?しっかりお休み。」
「ありがとう,お兄様もね。」
ユリアーナ様がいらしても、ちゃんと私も気遣ってくれる。
さすがお兄様、ぶれないわぁ。
「おやすみ,ミリアンナ。また明日。良い夢を。」
そう言って,手の甲にキスをして部屋に戻って行ったのはディアンジェロ様。
やだもうなんなの⁈
私をどうしたいの⁈
顔は真っ赤で頭はパニック!
ディアンジェロ様が、ずっとおかしい!
婚約者の演技?今必要ないでしょ⁈
そうしてゆだった頭とほてった顔を、湯浴みをして慰めて、部屋着に着替えてのんびりしていたら、部屋にノックの音が響いた。
「どなたでしょう?」
と言いながら、メイミが応対してくれる。
いらしたのはユリアーナ様だった。
「御免なさいね、お疲れかしら?」
「大丈夫です!心配事がなくなったのでむしろ元気です!」
「うふふ。なら良かったわ。あのね、お話ししたいことがあるの。良かったら一緒にお泊まりしません?私のお部屋にお茶の用意もしてあるの。」
コレはアレですか⁈一緒にお泊まり会⁈
パジャマパーティー⁈
「喜んで‼︎」
あ、居酒屋な返事になっちゃった。
ユリアーナ様は、ふふふ、と笑ってた。
夜着に着替えてユリアーナ様のお部屋に行くと、アフタヌーンティーよろしく色とりどりの軽食やお菓子が用意されていた。
うわぁお、背徳感にテンション上がる!
「うふふ、皆んなには内緒ね?こっそりケインに用意させたの。」
なんて、あのかぁんわいい笑顔で仰る。
一体誰が逆らえるの?無理でしょ。
ケインも逆えなかったのね、きっと。
「もちろんです!」
拳を握って肯定した。
ああ,また公爵令嬢にあるまじき、、、ま、いっか。
そうして軽食をつまみながら取り止めのない話をしていたのだけど、ユリアーナ様が少し緊張されたのが伝わった。
何だろう?と思って待っていたら、
「あのね、ミリアンナ様。もしかして、日本という国をご存知ではないかしら、、、?」
そう仰った。
ニホン?2本?いや,国って仰った。
まさか、日本⁈
「まっ、まさか、ユッ、ユリアーナ様も、転生者、、、?」
「!ああ!やっぱりそうなのね⁈ミリアンナ様も転生者なのね⁈私と同じ様に予知夢を見たって聞いた時から、もしかしてって思っていたの!」
えええー⁈
マジですかー⁈
ユリアーナ様も転生者だったなんて!
その後は種明かし合戦だった。
「そんな⁈じゃぁ、ミリアちゃんは前世の記憶どころか逆行までした記憶があるって事⁈」
ユリアーナ様が真っ青な顔で口を両手で覆って仰った。
様付けって居心地悪くて、愛称にちゃん付けで呼んでもらう事にした。
だって、未来の兄嫁さんだし?
義姉になる(はずだ)もん!
頑張れ、お兄様!
そして私もユリア様って呼ぶのを許して貰ったの。
様はいらないって言われたけど、そこはね?お義姉様だし?
「はい。エストロジア物語のスピンオフのお話しそのままのミリアンナの一生を経験して殺されて、気付いたら10歳に戻ってて、その衝撃でか前世を思い出したんです。」
「なんて事!あんな酷い目に遭ってたなんて!可哀想に、辛かったでしょう?大丈夫よ。今世は絶対に私が守ってみせるから!」
そう言ってユリア様が泣きながら抱きしめてくれた。
お兄様達には夢で見たとしか言えなかったけど、アレは本当に経験した事。
あの絶望と苦しみを、そして恐怖を分かってもらえる事がこんなに有難い。
涙が溢れて止まらなかったけれど、ユリア様はずっと抱きしめて一緒に泣いてくれた。
やがて涙がおさまった頃、
不思議に思っていた事を聞いた。
「ユリア様は、どうしてこんなに私達に親身になって下さるのでしょう?未来を知っているからの正義感ですか?」
悪者が蔓延るのが許せない的な?
「内緒ね?私エスト五家物語の中で実はサイラス様がいち推しだったのよ。」
うふふ、とあのかぁんわいいお顔で仰った。
「ええ⁈でも、お兄様って言っちゃなんだけどちょい役ですよね⁈」
そりゃぁ、妹の欲目を抜いても、ハイスペック男子なのは間違い無いけども!
「そうなんだけど。ねぇ、ミリアちゃんはエストロジア物語のスピンオフ、今の状況のお話しは読んでたのよね?」
「はい。でもすっごい内容に腹が立って、細かい部分はあまり覚えてないんです。」
「悲しい事思い出させるけど、サイラスが亡くなる所は覚えてる、、、?」
「それも、落馬事故としか。」
「そっか~。」
「あの!知ってたら教えて下さい!お兄様がどうして亡くなったのか。もし同じ事が起きたらって心配で!」
「そこは私が手を打つから大丈夫よ。でも、うーん、多分また泣いちゃうと思うんだけど。」
「お願いします!」
「分かったわ。」
そうして語ってくれた内容は。
ユリア様の仰った通りに涙が止まらなくて。
翌朝、ユリア様と共に酷い顔で朝食に現れた私達に家族みんなが絶叫した。
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