[完結]転生したので私を殺したクズな王子に復讐します。、、、お兄様達が。

masato

文字の大きさ
38 / 64

38 パジャマパーティーしませんか?

しおりを挟む
デビュタントが無事終わり、エストロジアの邸に戻ってきた。
皆んな疲れてたみたいで晩餐はなし。
各々部屋で軽食を取って済まそうと解散する。

「じゃあね、ミリアンナ。今日は頑張ったね、疲れたろう?しっかりお休み。」
「ありがとう,お兄様もね。」

ユリアーナ様がいらしても、ちゃんと私も気遣ってくれる。
さすがお兄様、ぶれないわぁ。

「おやすみ,ミリアンナ。また明日。良い夢を。」

そう言って,手の甲にキスをして部屋に戻って行ったのはディアンジェロ様。
やだもうなんなの⁈
私をどうしたいの⁈

顔は真っ赤で頭はパニック!
ディアンジェロ様が、ずっとおかしい!
婚約者の演技?今必要ないでしょ⁈

そうしてゆだった頭とほてった顔を、湯浴みをして慰めて、部屋着に着替えてのんびりしていたら、部屋にノックの音が響いた。

「どなたでしょう?」

と言いながら、メイミが応対してくれる。
いらしたのはユリアーナ様だった。

「御免なさいね、お疲れかしら?」
「大丈夫です!心配事がなくなったのでむしろ元気です!」
「うふふ。なら良かったわ。あのね、お話ししたいことがあるの。良かったら一緒にお泊まりしません?私のお部屋にお茶の用意もしてあるの。」

コレはアレですか⁈一緒にお泊まり会⁈
パジャマパーティー⁈

「喜んで‼︎」

あ、居酒屋な返事になっちゃった。
ユリアーナ様は、ふふふ、と笑ってた。


夜着に着替えてユリアーナ様のお部屋に行くと、アフタヌーンティーよろしく色とりどりの軽食やお菓子が用意されていた。
うわぁお、背徳感にテンション上がる!

「うふふ、皆んなには内緒ね?こっそりケインに用意させたの。」

なんて、あのかぁんわいい笑顔で仰る。
一体誰が逆らえるの?無理でしょ。
ケインも逆えなかったのね、きっと。

「もちろんです!」

拳を握って肯定した。
ああ,また公爵令嬢にあるまじき、、、ま、いっか。

そうして軽食をつまみながら取り止めのない話をしていたのだけど、ユリアーナ様が少し緊張されたのが伝わった。
何だろう?と思って待っていたら、

「あのね、ミリアンナ様。もしかして、日本という国をご存知ではないかしら、、、?」

そう仰った。
ニホン?2本?いや,国って仰った。
まさか、日本⁈

「まっ、まさか、ユッ、ユリアーナ様も、転生者、、、?」
「!ああ!やっぱりそうなのね⁈ミリアンナ様も転生者なのね⁈私と同じ様に予知夢を見たって聞いた時から、もしかしてって思っていたの!」

えええー⁈
マジですかー⁈
ユリアーナ様も転生者だったなんて!

その後は種明かし合戦だった。


「そんな⁈じゃぁ、ミリアちゃんは前世の記憶どころか逆行までした記憶があるって事⁈」

ユリアーナ様が真っ青な顔で口を両手で覆って仰った。
様付けって居心地悪くて、愛称にちゃん付けで呼んでもらう事にした。
だって、未来の兄嫁さんだし?
義姉になる(はずだ)もん!
頑張れ、お兄様!
そして私もユリア様って呼ぶのを許して貰ったの。
様はいらないって言われたけど、そこはね?お義姉様だし?

「はい。エストロジア物語のスピンオフのお話しそのままのミリアンナの一生を経験して殺されて、気付いたら10歳に戻ってて、その衝撃でか前世を思い出したんです。」
「なんて事!あんな酷い目に遭ってたなんて!可哀想に、辛かったでしょう?大丈夫よ。今世は絶対に私が守ってみせるから!」

そう言ってユリア様が泣きながら抱きしめてくれた。
お兄様達には夢で見たとしか言えなかったけど、アレは本当に経験した事。
あの絶望と苦しみを、そして恐怖を分かってもらえる事がこんなに有難い。
涙が溢れて止まらなかったけれど、ユリア様はずっと抱きしめて一緒に泣いてくれた。


やがて涙がおさまった頃、
不思議に思っていた事を聞いた。

「ユリア様は、どうしてこんなに私達に親身になって下さるのでしょう?未来を知っているからの正義感ですか?」

悪者が蔓延るのが許せない的な?

「内緒ね?私エスト五家物語の中で実はサイラス様がいち推しだったのよ。」

うふふ、とあのかぁんわいいお顔で仰った。

「ええ⁈でも、お兄様って言っちゃなんだけどちょい役ですよね⁈」

そりゃぁ、妹の欲目を抜いても、ハイスペック男子なのは間違い無いけども!

「そうなんだけど。ねぇ、ミリアちゃんはエストロジア物語のスピンオフ、今の状況のお話しは読んでたのよね?」
「はい。でもすっごい内容に腹が立って、細かい部分はあまり覚えてないんです。」
「悲しい事思い出させるけど、サイラスが亡くなる所は覚えてる、、、?」
「それも、落馬事故としか。」
「そっか~。」
「あの!知ってたら教えて下さい!お兄様がどうして亡くなったのか。もし同じ事が起きたらって心配で!」
「そこは私が手を打つから大丈夫よ。でも、うーん、多分また泣いちゃうと思うんだけど。」
「お願いします!」
「分かったわ。」

そうして語ってくれた内容は。
ユリア様の仰った通りに涙が止まらなくて。
翌朝、ユリア様と共に酷い顔で朝食に現れた私達に家族みんなが絶叫した。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『婚約破棄ありがとうございます。自由を求めて隣国へ行ったら、有能すぎて溺愛されました』

鷹 綾
恋愛
内容紹介 王太子に「可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄された公爵令嬢エヴァントラ。 涙を流して見せた彼女だったが── 内心では「これで自由よ!」と小さくガッツポーズ。 実は王国の政務の大半を支えていたのは彼女だった。 エヴァントラが去った途端、王宮は大混乱に陥り、元婚約者とその恋人は国中から総スカンに。 そんな彼女を拾ったのは、隣国の宰相補佐アイオン。 彼はエヴァントラの安全と立場を守るため、 **「恋愛感情を持たない白い結婚」**を提案する。 「干渉しない? 恋愛不要? 最高ですわ」 利害一致の契約婚が始まった……はずが、 有能すぎるエヴァントラは隣国で一気に評価され、 気づけば彼女を庇い、支え、惹かれていく男がひとり。 ――白い結婚、どこへ? 「君が笑ってくれるなら、それでいい」 不器用な宰相補佐の溺愛が、静かに始まっていた。 一方、王国では元婚約者が転落し、真実が暴かれていく――。 婚約破棄ざまぁから始まる、 天才令嬢の自由と恋と大逆転のラブストーリー! ---

悪役令嬢に転生!?わたくし取り急ぎ王太子殿下との婚約を阻止して、婚約者探しを始めますわ

春ことのは
恋愛
深夜、高熱に魘されて目覚めると公爵令嬢エリザベス・グリサリオに転生していた。 エリザベスって…もしかしてあのベストセラー小説「悠久の麗しき薔薇に捧ぐシリーズ」に出てくる悪役令嬢!? この先、王太子殿下の婚約者に選ばれ、この身を王家に捧げるべく血の滲むような努力をしても、結局は平民出身のヒロインに殿下の心を奪われてしまうなんて… しかも婚約を破棄されて毒殺? わたくし、そんな未来はご免ですわ! 取り急ぎ殿下との婚約を阻止して、わが公爵家に縁のある殿方達から婚約者を探さなくては…。 __________ ※2023.3.21 HOTランキングで11位に入らせて頂きました。 読んでくださった皆様のお陰です! 本当にありがとうございました。 ※お気に入り登録やしおりをありがとうございます。 とても励みになっています! ※この作品は小説家になろう様にも投稿しています。

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

分厚いメガネを外した令嬢は美人?

しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。 学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。 そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。 しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。 会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった? この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。 一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。

出来損ないと呼ばれた公爵令嬢の結婚

奏千歌
恋愛
[できそこないと呼ばれても][魔王]  努力をしてきたつもりでした。  でもその結果が、私には学園に入学できるほどの学力がないというものでした。  できそこないと言われ、家から出ることを許されず、公爵家の家族としても認めてもらえず、使用人として働くことでしか、そこに私の居場所はありませんでした。  でも、それも、私が努力をすることができなかった結果で、悪いのは私のはずでした。  私が悪いのだと、何もかもを諦めていました。  諦めた果てに私に告げられたことは、魔法使いとの結婚でした。  田舎町に住む魔法使いさんは、どんな方なのか。  大きな不安を抱え、長い長い道のりを歩いて行きました。

【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。

ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。 彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。 婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。 そして迎えた学園卒業パーティー。 ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。 ガッツポーズを決めるリリアンヌ。 そのままアレックスに飛び込むかと思いきや―― 彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。

美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ 

さら
恋愛
 会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。  ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。  けれど、測定された“能力値”は最低。  「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。  そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。  優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。  彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。  人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。  やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。  不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。

処理中です...