[完結]転生したので私を殺したクズな王子に復讐します。、、、お兄様達が。

masato

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40 物語は変えられる

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(区切りたくて短くなったので連続投下です)




お兄様は
最後まで私を心配してくれていたのね。
命が消えるその瞬間まで。

「お兄様っ!」

ユリア様の仰ったように泣き出してしまった私を、ユリア様はずっと抱きしめて背を撫でていてくれた。

「そんな風にミリアンナを大切に思い続けたサイラス様がいじらしくて可哀想で大好きだったのよ。」

と、ユリア様が仰った。

「ユリア様、変えられますよね?物語とは違う未来を迎える事が出来ますよね?強制力なんて無いですよね?」

絶対あんな未来を迎える訳にはいかないもの!
だけどどうしても不安が消えなくて。

「もちろんよ。そのために私がいるんだもの。」

ユリア様は力強く断言された。
迷いのない言葉に涙が止まる。

「ねぇ、ミリアちゃんはエストリア物語は読んだのよね?」
「え?はい、アリーチェ様のお話ですよね。ユリア様のお母様の。」
「そうよ。ねぇ、その結末は覚えてる?」
「はい、もちろんです。卒業式の後でアリーチェ様は、ずっと不実な態度だったデヴィッド様に婚約破棄を申し出たんだけど、デヴィッド様は本当はアリーチェ様がお好きで、自分が婿養子に入るせいでアリーチェ様から伯爵位を奪う事になった罪悪感からそっけない態度を取ってたと知って、お許しになって二人でエストリア領を盛り立てるっていうハッピーエンド、、、え?でも、アリーチェ様はリンドバーグ公爵様とご結婚されて、、、る?」
「ふふふ、そうね。お母様はデヴィッド卿を許したりしなかったわ。それどころか、エストリア伯爵家もこのエスト王国さえも捨ててラジアンに渡ったの。」
「、、、物語と違う、、、。」
「そうね。更に言うと、エストロジアの本編は覚えてる?」
「フランクリンの娘のイライザがラジアンに留学して色々あって王太子に見そめられるんですよね?」
「ええ。で、ディアンジェロも出てきたわよね?リンドバーグ公爵として。王太子の側近の父親だったわよね?彼の家族構成覚えてる?リンドバーグ家には代々子供は1人しか生まれない、なんて揶揄される場面が無かったかしら?」
「、、、ディアンジェロ様は、公爵家の一人息子だったはず⁈」
「そうよ。アリーチェお母様はリンドバーグに嫁いでなかったし、まして、ユリアーナという娘は存在してなかったわ。」
「そんな⁈」
「安心して?強制力なんて存在しないわ。私という存在がその証だもの。」
「ユリア様。」
「ね?絶対貴女を守ってみせるから、安心してね。私には、リンドバーグにはその力があるわ。サイラス様が大切にしていた貴女を、私が守るわ。」

強い瞳で言い切って下さる。
ストンと腑に落ちた。
ああ、この方は本当にお兄様が大切なんだ。
だから私たちも大切に思って下さる。
こんなにも思って下さる。

「ありがとうございます。お義姉様。」
「えっ⁈」
「うふふ。」

もう大丈夫。
この世界は物語なんかじゃ無い。
自分の力で努力すれば未来は絶対変わる。
変えてみせるわ。
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