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44 勝手なことばかり言う父親(グレン)
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俺の名はグレン・サイフォス。
サイフォス男爵家の次男だ。
とは言え、実際は男爵家当主の妹の子だ。
母は俗に言う高位貴族の愛人で。
父には認知して貰えないので、伯父に養子として戸籍を貰っているのだ。
妹も同様。
まぁ、色々事情もあるんだろう。
親父とはほとんど会うことはないが、十分な金銭的援助も貰ってるし文句はない。
男爵家としては破格の待遇で。
だから、伯父の家族にも冷遇されるどころか随分と大事にして貰えた。
俺らのおかげで裕福になったんだもんな。
妹はそこそこ美人で、親父に連れられよく王城に連れて行かれてた。
男爵令嬢がだ。普通はあり得ないよな。
それもこれも親父が司法局長なんていう肩書と国王陛下の友人だから。
そんで妹は第二王子と恋仲だっていうから笑っちまうよな。
男爵令嬢がだぞ?
親父の公私混同はいっそ清々しいほどだ。
我が親ながら、欲の塊だ。
あいつの望みは国内最高位の貴族であるエストロジアを手に入れる事。
王位を狙ってた事もあったみたいだが、流石に諦めたらしい。
自分はたかだか伯爵のくせにな。
そんで俺はエストロジアを中から崩す為に執事として送り込まれた訳だ。
いずれは家令として、エストロジアを掌握する為に。
しかも当主はフランクリン王子で公爵夫人に妹を据えるって言うんだから、どんな夢見てんだって思ったけどな。
だが隣国のリンドバーグ公爵家の姉弟がやって来て雲行きが怪しくなってきた。
あいつらなんだか俺を疑ってそうで気持ち悪い。
俺の駒だった副執事のジェイクが地下牢に入れられたと聞いて、俺らの企みがバレたのかと思ったし。
まぁ、調べたら、あの野郎勝手に横領してたらしく、それがバレただけだった。
焦らせやがって!
ローリー経由で情報収集も指示出しも出来るけど、ガイやレーナとの連絡が直接取れないのも気にかかる。
俺はもう気が気じゃなくてとっとと逃げ出したいのに、親父はまだエストロジアを手に入れる夢を諦められないらしい。
とにかく親父の言う通りに、ブツを受け取って邸内に隠したら、直ぐにここから逃げ出そう。
こんな企みに関わってたってバレたら首が飛ぶ!
足早に裏門の方へ行く。
商会を偽装した親父からの荷物が届いたのだ。
昨日の荷物と合わせて、これで最後だ。
レーナ経由で手下も呼んである。
最も、誰が手下だなんて顔も覚えちゃいないけどな。
「おい、早く馬車から荷物を下ろせ。とっとと地下の第三倉庫に運び込んでくれ!」
早く早く!見つからないうちに!
そして、とっとと逃げなくちゃ!
サイフォス男爵家の次男だ。
とは言え、実際は男爵家当主の妹の子だ。
母は俗に言う高位貴族の愛人で。
父には認知して貰えないので、伯父に養子として戸籍を貰っているのだ。
妹も同様。
まぁ、色々事情もあるんだろう。
親父とはほとんど会うことはないが、十分な金銭的援助も貰ってるし文句はない。
男爵家としては破格の待遇で。
だから、伯父の家族にも冷遇されるどころか随分と大事にして貰えた。
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男爵令嬢がだ。普通はあり得ないよな。
それもこれも親父が司法局長なんていう肩書と国王陛下の友人だから。
そんで妹は第二王子と恋仲だっていうから笑っちまうよな。
男爵令嬢がだぞ?
親父の公私混同はいっそ清々しいほどだ。
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あいつの望みは国内最高位の貴族であるエストロジアを手に入れる事。
王位を狙ってた事もあったみたいだが、流石に諦めたらしい。
自分はたかだか伯爵のくせにな。
そんで俺はエストロジアを中から崩す為に執事として送り込まれた訳だ。
いずれは家令として、エストロジアを掌握する為に。
しかも当主はフランクリン王子で公爵夫人に妹を据えるって言うんだから、どんな夢見てんだって思ったけどな。
だが隣国のリンドバーグ公爵家の姉弟がやって来て雲行きが怪しくなってきた。
あいつらなんだか俺を疑ってそうで気持ち悪い。
俺の駒だった副執事のジェイクが地下牢に入れられたと聞いて、俺らの企みがバレたのかと思ったし。
まぁ、調べたら、あの野郎勝手に横領してたらしく、それがバレただけだった。
焦らせやがって!
ローリー経由で情報収集も指示出しも出来るけど、ガイやレーナとの連絡が直接取れないのも気にかかる。
俺はもう気が気じゃなくてとっとと逃げ出したいのに、親父はまだエストロジアを手に入れる夢を諦められないらしい。
とにかく親父の言う通りに、ブツを受け取って邸内に隠したら、直ぐにここから逃げ出そう。
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最も、誰が手下だなんて顔も覚えちゃいないけどな。
「おい、早く馬車から荷物を下ろせ。とっとと地下の第三倉庫に運び込んでくれ!」
早く早く!見つからないうちに!
そして、とっとと逃げなくちゃ!
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