[完結]転生したので私を殺したクズな王子に復讐します。、、、お兄様達が。

masato

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54 さあ、最後の幕を上げましょう。(ユリアーナ)

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あの後一旦仕切り直すと言うことで控室に下がった。
エストロジア公爵がアズロ公爵を捕らえてくるのを待つ為に。
そして、ディアンジェロにはミリアちゃんと公爵夫人を呼びに行かせた。

サイラス様とディアンジェロにはミリアちゃんに断罪を見せるのはどうかと反対されたけれど、でもね、ここできちんとけりをつけないと前をしっかり向けないと思うの。
誰が何をしたか、誰のせいで何が起こったか。
その結果誰がどう責任を取らなければならなかったか。
全てを知った上で、乗り越えてほしいから。
人から聞いた事で納得はできないと思うの。
1番辛い思いをしたミリアちゃんだからこそ、真実を受け止めてほしい。
そしてその強さがあると信じているわ。

コンコン、とノックの音が部屋に響いた。
今この部屋にいるのは、サイラス様と私。
未婚の男女が二人きりでいていいのって?
ふふん、既成事実ドンと来いだわ!

「どうぞ。」
「失礼する。」

部屋に入って来たのはフレッドだった。
ロイエンタール家の跡取り息子。
子供の頃はよく一緒に遊んだっけ。
部屋の中に私達二人きりだったのを見て、ちょっと怯んだみたい。
そういえばコイツのせいでサイラス様と一緒に木から落ちたのよね。
あの後しばらくは口も利いてやらなかったっけ。
私のサイラス様に怪我させるなんて許すまじ!
そのまま疎遠にもなったわね。

「おひさしぶりですね、ロイエンタール公子様。ご立派になられましたわね。」

にこりと微笑んで挨拶する。
もちろん社交用の。
あ、ちょっと傷ついた顔。
知ったこっちゃないけどね!

「、、、ユリア、いい加減許してもらえないか?」
「何をでございましょう?」

貼り付けた笑顔は変えない。
あの後サイラス様に対してやらかした無礼を許してやるもんか。
お前がいらん事言ったせいで、あの後サイラス様に会って貰えずに、エストに帰っちゃったんだから!
せめて文通の約束くらいは取り付けたかったのに!
サイラス様に婚約者とかできてたら、ほんと呪ってやるところだったわよ。

私の怒りを感じたのか、フレッドは標的をサイラス様に変えた。

「エストロジア公子殿、改めてご挨拶申し上げる。小さい頃にお会いしたのを覚えておいでだろうか?」
「こちらこそ、この度はご助力ありがとうございます。、、、もちろん覚えておりますよ。その節はきちんとご挨拶もできず申し訳ありませんでした。」

サイラス様が頭を下げる。
そんな必要ないのに。
とんでも失礼なことを言ったのはコイツなんだから。
レティシア伯母様にバッチリ聞いたんだからね!

「いや、あの時は本当に失礼な態度だった。深く謝罪する。自分がどれほど幼稚だったか、思い出すのも恥ずかしい。全て単なる言いがかりだ。本当に申し訳なかった。」

そう言って、深く頭を下げた。
あら、ちょっとは成長したのかしら?

「あ、頭を上げてください。大丈夫ですよ、そんなに気になさらないで下さい。」
「許してもらえるだろうか?」
「もちろんです。」

サイラス様がにこりと微笑んで言う。
優しいなぁ。
嫌味の一つでも言ってやればいいのに。
なんて、意地悪く思っていたら、フレッドがこっちを向いた。

「ユリア、これで許してくれないか?もうお前の邪魔は決してしないと誓うから。」

サイラス様を見ると、ふわりと微笑んでくれた。
もういいよという事なんだろう。
サイラス様がそう言うなら仕方ないわね。

「分かったわ。私も大人気なかったわね。」

そう言って、今度は社交じゃない笑顔で微笑んだ。
フレッドはホッとしたように息をついた。

「ありがとう。、、、良かった。母上に絶対ユリアの怒りを解いて来いって言われてたんだ。今ならチャンスだって。」

そう言って笑った顔はちょっと寂しそうだった。
知っていたわよ?あなたの初恋が私だったって。
でも仕方ないじゃない、私はサイラス様がいいの。
同情も謝罪も失礼よね、だから気づかないふりをするわ、一生ね。

「レティシア伯母様はお変わりなく?」
「相変わらず逞しいよ。」
「まあ、怒られるわよ?」

クスクスと笑う。

「今回の件だってな、お前からの手紙を読んだ母上が怒り狂ってロイエンタール騎士団総出で探索させられたんだぞ?薬草畑を見つけて犯人どもを確保した後なんてな、なんて言ったって思う?」
「えー?」
「種一つ残すな、全て焼き払え!だよ。」
「うわぁ。で?焼き払ったの?」
「もちろんだ。父上は母上の望みは全部叶える。おかげで、一帯の森の三分の一が焼失したわ。」
「うわぁ、、、。」
「まぁどの道、あんな危険な物残すわけにはいかないからな。」

レティシア伯母様は相変わらずね。

そうこうしていると、みんなが揃ったと知らせが来た。

さぁ、最後の幕を開けましょうか。
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