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校外学習その三
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獲物を倒し終えた俺たちは、即座に辺りを警戒する。
学校でも教わったが、そういう時が一番危ないと教わったからだ。
戦いが終わったと思った時、人は一番気が緩むと。
それに獲物の横取りを狙ったり、俺たち自身が狙われてる可能性もある。
「……どうやら、平気そうね。他に仲間もいなそうだわ」
「僕の耳にも、近くには反応ありません」
「それなら平気かな」
「そうみたいっすね」
全員で顔を見合わせ、ひとまず武器を仕舞う。
さて、獲物を倒したのはいいけど……デカすぎじゃね?
馬には乗り切らないし、嫌な予感しかしない。
「それじゃあ、砦に戻るわ。血の匂いを嗅ぎつけて、他の生き物が来る前に」
「そうですね。森でも、そうやって教わりました」
「それはいいけど、どうやって持ってく? 小さい方はともかく、大きな方は馬に乗らないかと」
「アレク、頑張ろうぜ」
「やっぱりそうなる?」
トールが全てを悟った表情で、俺の方を叩く。
どうやら、嫌な予感が的中したらしい。
「アレク……まさかと思うけど、か弱い私達に担げなんていわないわよね?」
「いや、お前はか弱くないし。ムチムチして……」
「——何か言ったかしら?」
「い、いえ! 運ばせて頂きます!」
アブナイアブナイ……危うく、俺の命も亡くなるところだった。
本人は気にしてるみたいだが、女の子はそれくらいが良いと思うけどね。
「それなら良いわ。運ぶにしても、とりあえず血止めだけはしないといけないわね。トール、火で首元を焼いてちょうだい」
「了解っす。んじゃ、行きますぜ」
トールが荷物からバーナーを取り出し、ボアの出血痕を火炙りにする。
これで、しばらくは血が流れないし、保存の意味でも鮮度が保たれるってわけだ。
◇
小さいボアを馬に乗せ、セレナとメルルが辺りを警戒する。
そんな中、俺とトールは……チャクラを全開にして踏ん張っていた。
ただいま、二メールを超えるクレイジーボアを、二人で担いで歩いているからです。
俺は前、トールが後ろを担ぐ形だ。
「お、おもっ!」
「こ、こいつは堪えるぜ……!」
「トール、もう少し力を入れてよ!」
「ばかやろー! これでも全力だっての! お前みたいな規格外と一緒にすんな!」
「どういう意味だよ!?」
「そのままの意味だよ!」
「ちょっと!? 静かにしなさいよ!」
「「お前がなっ!」」
「ダメですっ……! みんな静かにしてよぉ~」
「「「ごめんなさい」」」
その泣きそうな表情に、俺たちは全面降伏するのだった。
その後、歩き続け……日が暮れる直前に、何とか砦に帰還する。
流石に俺たちを見かねてか、あとは二人がやってくれるそうだ。
なので、トールとその場で座り込む。
「つ、疲れたぁ……」
「ま、全くだ……アレクみたいな規格外じゃないっての」
「だから、何の話?」
「気づいてねえのか? 体力はともかく、お前のチャクラ量は俺達とは比べ物にならないんだよ」
「そうなの?」
「ったく、相変わらずだな。それも、黒髪である証だろうに」
そういや、そんな話もあったか。
黒髪の者は生まれつきチャクラが多いとか。
そんな会話をしていると、二人が戻ってくる。
「アレクー! トール! 合格だって! 時間も日が暮れる前だし、大物だって! 子連れは警戒心が強いのにすごいって褒められたわ」
「そいつは良かった。まあ、間違いなくメルルのおかげだね」
「それはそうだな」
「ええ、そうね」
「え、えっ!? 僕ですか?」
俺たちが視線を向けると、メルルが慌てふためく。
どうやら、自覚がないらしい。
「そりゃ、そうさ。あの耳がなければ、そのまま近づいてバレてたさ」
「ぼ、僕、役に立ってましたか?」
「「「もちろん」」」
「……えへへ、ありがとうございます……僕、ここに来て良かったです……グスッ」
「えっ? お、おい?」
いきなり、メルルが泣き出してしまった。
何かまずいことを言っただろうか?
「……トール、アレクに任せていくわよ」
「良いんすか?」
「当たり前じゃない。私だって、そこまで馬鹿じゃないわ」
「へっ、良い女じゃないっすか」
「おい? 二人して何を……」
すると、二人が俺の肩に触れ……。
「アレク、ここは任せるわ。きちんと、メルルの話を聞いてあげて」
「そういうことだ。先に飯の準備をしてくるぜ。セレナ様に任せたら、今日の飯がなくなりそうだし」
「どういう意味よっ!?」
「そ、そういうわけで!」
逃げるトールを追いかけ、セレナが走り出す。
そして……俺とメルルは二人きりになるのだった。
学校でも教わったが、そういう時が一番危ないと教わったからだ。
戦いが終わったと思った時、人は一番気が緩むと。
それに獲物の横取りを狙ったり、俺たち自身が狙われてる可能性もある。
「……どうやら、平気そうね。他に仲間もいなそうだわ」
「僕の耳にも、近くには反応ありません」
「それなら平気かな」
「そうみたいっすね」
全員で顔を見合わせ、ひとまず武器を仕舞う。
さて、獲物を倒したのはいいけど……デカすぎじゃね?
馬には乗り切らないし、嫌な予感しかしない。
「それじゃあ、砦に戻るわ。血の匂いを嗅ぎつけて、他の生き物が来る前に」
「そうですね。森でも、そうやって教わりました」
「それはいいけど、どうやって持ってく? 小さい方はともかく、大きな方は馬に乗らないかと」
「アレク、頑張ろうぜ」
「やっぱりそうなる?」
トールが全てを悟った表情で、俺の方を叩く。
どうやら、嫌な予感が的中したらしい。
「アレク……まさかと思うけど、か弱い私達に担げなんていわないわよね?」
「いや、お前はか弱くないし。ムチムチして……」
「——何か言ったかしら?」
「い、いえ! 運ばせて頂きます!」
アブナイアブナイ……危うく、俺の命も亡くなるところだった。
本人は気にしてるみたいだが、女の子はそれくらいが良いと思うけどね。
「それなら良いわ。運ぶにしても、とりあえず血止めだけはしないといけないわね。トール、火で首元を焼いてちょうだい」
「了解っす。んじゃ、行きますぜ」
トールが荷物からバーナーを取り出し、ボアの出血痕を火炙りにする。
これで、しばらくは血が流れないし、保存の意味でも鮮度が保たれるってわけだ。
◇
小さいボアを馬に乗せ、セレナとメルルが辺りを警戒する。
そんな中、俺とトールは……チャクラを全開にして踏ん張っていた。
ただいま、二メールを超えるクレイジーボアを、二人で担いで歩いているからです。
俺は前、トールが後ろを担ぐ形だ。
「お、おもっ!」
「こ、こいつは堪えるぜ……!」
「トール、もう少し力を入れてよ!」
「ばかやろー! これでも全力だっての! お前みたいな規格外と一緒にすんな!」
「どういう意味だよ!?」
「そのままの意味だよ!」
「ちょっと!? 静かにしなさいよ!」
「「お前がなっ!」」
「ダメですっ……! みんな静かにしてよぉ~」
「「「ごめんなさい」」」
その泣きそうな表情に、俺たちは全面降伏するのだった。
その後、歩き続け……日が暮れる直前に、何とか砦に帰還する。
流石に俺たちを見かねてか、あとは二人がやってくれるそうだ。
なので、トールとその場で座り込む。
「つ、疲れたぁ……」
「ま、全くだ……アレクみたいな規格外じゃないっての」
「だから、何の話?」
「気づいてねえのか? 体力はともかく、お前のチャクラ量は俺達とは比べ物にならないんだよ」
「そうなの?」
「ったく、相変わらずだな。それも、黒髪である証だろうに」
そういや、そんな話もあったか。
黒髪の者は生まれつきチャクラが多いとか。
そんな会話をしていると、二人が戻ってくる。
「アレクー! トール! 合格だって! 時間も日が暮れる前だし、大物だって! 子連れは警戒心が強いのにすごいって褒められたわ」
「そいつは良かった。まあ、間違いなくメルルのおかげだね」
「それはそうだな」
「ええ、そうね」
「え、えっ!? 僕ですか?」
俺たちが視線を向けると、メルルが慌てふためく。
どうやら、自覚がないらしい。
「そりゃ、そうさ。あの耳がなければ、そのまま近づいてバレてたさ」
「ぼ、僕、役に立ってましたか?」
「「「もちろん」」」
「……えへへ、ありがとうございます……僕、ここに来て良かったです……グスッ」
「えっ? お、おい?」
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何かまずいことを言っただろうか?
「……トール、アレクに任せていくわよ」
「良いんすか?」
「当たり前じゃない。私だって、そこまで馬鹿じゃないわ」
「へっ、良い女じゃないっすか」
「おい? 二人して何を……」
すると、二人が俺の肩に触れ……。
「アレク、ここは任せるわ。きちんと、メルルの話を聞いてあげて」
「そういうことだ。先に飯の準備をしてくるぜ。セレナ様に任せたら、今日の飯がなくなりそうだし」
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「そ、そういうわけで!」
逃げるトールを追いかけ、セレナが走り出す。
そして……俺とメルルは二人きりになるのだった。
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