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そのまま、兵士達や冒険者の方々が巡回をする道を進んでいく。
この辺一帯を警護しているみたいなので、あちこちにいる生徒達もリラックスしている。
ただ、俺たちのように川にまで向かう者は少ないみたいだ。
「そういえば、合格者はどれくらいいたの?」
「ほんの一握りだったみたい。みんな演習どころか、森に入ったのも初めてって人も多かったから」
「あぁー……普通はそうなんだ?」
「当たり前じゃない。平民とか貴族関係なく、子供は基本的にそんなところに行かないわよ」
……おかしいなぁ。
こちとら、十三歳の頃には放り込まれたんだけど?
もっと言えば、十歳を過ぎた頃から激しい鍛錬をしてたし。
「前も言いましたけど、わたしだって初めてですから」
「いや、女の子はわかるんだ。ただ、男ならどうなのかなって」
「ほんと、ユウマがどんな生活を送っていたか気になるわ。今度、故郷に行ったら聞かせてもらいましょう」
「はは……楽しみにしてて」
間違いなく、引かれる可能性大である。
まずは、俺がぼろぼろになる姿を見せることになるはずだ。
「でも、まさかカイル王子も失格になるとは思ってませんでした」
「えっ? ……そうなの? あの人、戦闘能力的には問題なかったと思うけど」
「ええ、槍と魔法を使えるタイプで貴方に近いもの。ただ、経験不足と獣人をパーティーに入れてなかったのが敗因かしら。道に迷ったり、罠にかかったりしたみたい」
「なるほど……探索において、獣人の能力は重要だからね」
気配や匂いに敏感で、危険を察知する能力に長けている。
レオンがいたおかげで、俺は風の結界を使わずに済んだ。
何より基本的に頑丈なので、前衛を任せることも可能だ。
「ええ、私だってレオンやユウマがいなかったら危なかったわ。もっと、私自身が力をつけていかないと」
「その気持ちがあれば平気だと思うよ」
「ええ、そうですよっ」
「ふふ、二人共ありがとう」
そんな会話をしていると、視界が開けて大きな川が目に入る。
自然豊かな森の中、日差しが指して水面がキラキラ光って幻想的だった。
近くに生き物の気配もなく、ここならのんびり出来そうだ。
「わぁ……綺麗ですっ!」
「ええ、本当に……ふふ、頑張った甲斐があったわ」
「しかも、貸切状態ってやつだ」
「みんな、まだ疲れてゆっくりしてるみたいですね」
「私達は適度に休憩してたから、そこまでじゃないし。ほんと、色々と学びがある演習だったわ」
……どうやら、セリスはほとんど迷いが晴れた様子だ。
これなら、もう心配する必要はないかな。
「それで、何をするの?」
「決まってるじゃない! カレン! 行くわよ!」
「はいっ!」
二人が長いスカートを巻くい、裸足になって川の中に入っていく。
「あはっ、冷たくて気持ちいい」
「えへへ、ほんとですっ」
「それっ!」
「きゃ!? や、やりましたねっ! えいっ!」
「ひゃん!? もう! カレンってば!」
「おおっ……」
水を掛け合って、美少女二人が水辺で戯れている……いい眺めだ。
というか、俺は見てていいのだろうか? とりあえず、生足が綺麗で目が離せないのですが?
「ユウマ、何をしてるの?」
「見てません! ごめんなさーい! だからつねらないでぇ!」
「も、もう! そんなことするわけないじゃない!」
「あれ? 普段のご自分の行動は?」
「あれは別っていうか……」
すると、気まずそうに視線を逸らした。
どうやら、自覚はあったらしい。
「ほら、ユウマさんも入ってください!」
「いいのかな?」
「ユ、ユウマしかいないから平気よ」
「……それじゃあ、遠慮なく」
俺もズボンをめくり、川の中に入っていく。
すると、ひんやりしてめちゃくちゃ気持ちいい。
「くぅー! これはいい!」
「ふふ、疲れが吹き飛ぶわよね」
「えへへ、こういう時間もいいです」
少し遊んだ後、近くに岩があったので、そこで三人で寄りかかって足を水に浸かる。
日差しのポカポカで表面が温まり、水で足元が冷たく、なんとも言えない気持ち良さを感じる。
「ユウマは、冒険者になるの?」
「どうだろ? とりあえず、なりたいとは思ってる」
「私も、一度はなってみようかしら。それも、民を守る一つの手よね」
「わたしも、こんな風に冒険者さん達が守ってくれてるって思ってませんでした。そこで頑張る人達を癒せたら素敵だなって」
基本的に冒険者は下に見られることが多い。
学歴や生まれが良くなく、仕方なくなったのだろうと揶揄されることも。
一攫千金や名誉を求めてなる者が多いことは否定しないけど、セリスやカレンみたいに思ってる人もいるだろう。
「じゃあ、三人でパーティーでも組もうか? 無論、そのためには良い成績を取らないとだけど」
「ふふ、それは良いわね」
「頑張りますっ!」
「さて……それじゃ、少し遊ぶわよ! それっ!」
「わわっ!?」
「ふふん、油断大敵ね」
いきなり、セリスが水をかけてくる!
「じゃあ、わたしも!」
「ちょっ!?」
「カレン、連携よ!」
「はいっ!」
左右から二人が水をかけてくる。
それはもう、息のあった連携だった。
すると、同時に放たれた水よりびしょ濡れになってしまう。
「あっ……やりすぎたわ」
「ご、ごめんなさい!」
「……ふふふ、二人共……これでもくらえ!」
「「きゃぁぁ!?」」
俺は魔力で強化した両手で水面を弾き、その余波で二人に水が飛びかかる!
「参ったか……あれ?」
「つ、つめたぁ……」
「び、びしょ濡れですっ……」
そこには全身ずぶ濡れの美少女が二人。
洋服がくっつき、体のラインが出てしまっていた。
端的に言って、えっちですね!
「あはは……少しやり過ぎたかも」
「ユウマ?」
「ユウマさん?」
「ご、ごめんなさーい!」
二人から睨まれ、俺は全面降伏することに。
ちなみに、結局二人からほっぺをつねられましたとさ。
……眼福だったので、それで済むなら安いものである(キリッ)
この辺一帯を警護しているみたいなので、あちこちにいる生徒達もリラックスしている。
ただ、俺たちのように川にまで向かう者は少ないみたいだ。
「そういえば、合格者はどれくらいいたの?」
「ほんの一握りだったみたい。みんな演習どころか、森に入ったのも初めてって人も多かったから」
「あぁー……普通はそうなんだ?」
「当たり前じゃない。平民とか貴族関係なく、子供は基本的にそんなところに行かないわよ」
……おかしいなぁ。
こちとら、十三歳の頃には放り込まれたんだけど?
もっと言えば、十歳を過ぎた頃から激しい鍛錬をしてたし。
「前も言いましたけど、わたしだって初めてですから」
「いや、女の子はわかるんだ。ただ、男ならどうなのかなって」
「ほんと、ユウマがどんな生活を送っていたか気になるわ。今度、故郷に行ったら聞かせてもらいましょう」
「はは……楽しみにしてて」
間違いなく、引かれる可能性大である。
まずは、俺がぼろぼろになる姿を見せることになるはずだ。
「でも、まさかカイル王子も失格になるとは思ってませんでした」
「えっ? ……そうなの? あの人、戦闘能力的には問題なかったと思うけど」
「ええ、槍と魔法を使えるタイプで貴方に近いもの。ただ、経験不足と獣人をパーティーに入れてなかったのが敗因かしら。道に迷ったり、罠にかかったりしたみたい」
「なるほど……探索において、獣人の能力は重要だからね」
気配や匂いに敏感で、危険を察知する能力に長けている。
レオンがいたおかげで、俺は風の結界を使わずに済んだ。
何より基本的に頑丈なので、前衛を任せることも可能だ。
「ええ、私だってレオンやユウマがいなかったら危なかったわ。もっと、私自身が力をつけていかないと」
「その気持ちがあれば平気だと思うよ」
「ええ、そうですよっ」
「ふふ、二人共ありがとう」
そんな会話をしていると、視界が開けて大きな川が目に入る。
自然豊かな森の中、日差しが指して水面がキラキラ光って幻想的だった。
近くに生き物の気配もなく、ここならのんびり出来そうだ。
「わぁ……綺麗ですっ!」
「ええ、本当に……ふふ、頑張った甲斐があったわ」
「しかも、貸切状態ってやつだ」
「みんな、まだ疲れてゆっくりしてるみたいですね」
「私達は適度に休憩してたから、そこまでじゃないし。ほんと、色々と学びがある演習だったわ」
……どうやら、セリスはほとんど迷いが晴れた様子だ。
これなら、もう心配する必要はないかな。
「それで、何をするの?」
「決まってるじゃない! カレン! 行くわよ!」
「はいっ!」
二人が長いスカートを巻くい、裸足になって川の中に入っていく。
「あはっ、冷たくて気持ちいい」
「えへへ、ほんとですっ」
「それっ!」
「きゃ!? や、やりましたねっ! えいっ!」
「ひゃん!? もう! カレンってば!」
「おおっ……」
水を掛け合って、美少女二人が水辺で戯れている……いい眺めだ。
というか、俺は見てていいのだろうか? とりあえず、生足が綺麗で目が離せないのですが?
「ユウマ、何をしてるの?」
「見てません! ごめんなさーい! だからつねらないでぇ!」
「も、もう! そんなことするわけないじゃない!」
「あれ? 普段のご自分の行動は?」
「あれは別っていうか……」
すると、気まずそうに視線を逸らした。
どうやら、自覚はあったらしい。
「ほら、ユウマさんも入ってください!」
「いいのかな?」
「ユ、ユウマしかいないから平気よ」
「……それじゃあ、遠慮なく」
俺もズボンをめくり、川の中に入っていく。
すると、ひんやりしてめちゃくちゃ気持ちいい。
「くぅー! これはいい!」
「ふふ、疲れが吹き飛ぶわよね」
「えへへ、こういう時間もいいです」
少し遊んだ後、近くに岩があったので、そこで三人で寄りかかって足を水に浸かる。
日差しのポカポカで表面が温まり、水で足元が冷たく、なんとも言えない気持ち良さを感じる。
「ユウマは、冒険者になるの?」
「どうだろ? とりあえず、なりたいとは思ってる」
「私も、一度はなってみようかしら。それも、民を守る一つの手よね」
「わたしも、こんな風に冒険者さん達が守ってくれてるって思ってませんでした。そこで頑張る人達を癒せたら素敵だなって」
基本的に冒険者は下に見られることが多い。
学歴や生まれが良くなく、仕方なくなったのだろうと揶揄されることも。
一攫千金や名誉を求めてなる者が多いことは否定しないけど、セリスやカレンみたいに思ってる人もいるだろう。
「じゃあ、三人でパーティーでも組もうか? 無論、そのためには良い成績を取らないとだけど」
「ふふ、それは良いわね」
「頑張りますっ!」
「さて……それじゃ、少し遊ぶわよ! それっ!」
「わわっ!?」
「ふふん、油断大敵ね」
いきなり、セリスが水をかけてくる!
「じゃあ、わたしも!」
「ちょっ!?」
「カレン、連携よ!」
「はいっ!」
左右から二人が水をかけてくる。
それはもう、息のあった連携だった。
すると、同時に放たれた水よりびしょ濡れになってしまう。
「あっ……やりすぎたわ」
「ご、ごめんなさい!」
「……ふふふ、二人共……これでもくらえ!」
「「きゃぁぁ!?」」
俺は魔力で強化した両手で水面を弾き、その余波で二人に水が飛びかかる!
「参ったか……あれ?」
「つ、つめたぁ……」
「び、びしょ濡れですっ……」
そこには全身ずぶ濡れの美少女が二人。
洋服がくっつき、体のラインが出てしまっていた。
端的に言って、えっちですね!
「あはは……少しやり過ぎたかも」
「ユウマ?」
「ユウマさん?」
「ご、ごめんなさーい!」
二人から睨まれ、俺は全面降伏することに。
ちなみに、結局二人からほっぺをつねられましたとさ。
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