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おっさん、異世界生活を始める
おっさん、人助けをする?
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軽く早歩きをしつつ、都市の南口に向かう。
そして、門の人に冒険者カードを見せる。
おそらく、俺と同年代くらいの男性だ。
「すみません、依頼で外に出たいのですが……」
「おっ、見ない顔だな?」
「申し遅れました、新人冒険者のソーマと言います」
「て。丁寧にどうも。俺の名前はモンドだ。しかし、その歳で新人か……頑張れよ?」
そう言い、俺の肩を軽く叩く。
表情や態度からいって、バカにしてるような感じではない。
どうやら、悪い人ではなさそうだ。
「お気遣いに感謝します。それと、申し訳ないのですが、薬草がどこにあるか聞いても良いでしょうか?」
「おいおい、そんなことも知らないのか……ったく、仕方ない。この門を出て少し南に行く。すると、そこから森に続く看板があるはずだ。あとは道を辿っていけば良い」
なるほど……確かに、ここにくる途中にいくつか看板があったな。
その時は他の話をしていたから聞けなかったが。
「ありがとうございます。それでは行ってみようと思います」
「おうよ、気をつけてな。行っておくが、一番近くの森に行くのは良い。ただ、奥の方には行くなよ? そこにはコボルトやオークなんかもいる。そいつらは弱いとはいえ、新人にとっては強敵だ」
「なるほど……わかりました、気をつけたいと思います。色々とありがとうございました」
「良いってことよ」
門番……モンドさんにお礼を言った俺は、都市を出て森へと向かうのだった。
その道中では、特に何もなく……すんなりと森の前に到着する。
「魔物も魔獣もいなかったな。まあ、都市周辺だから当たり前か」
都市に来られても困るし、冒険者達も都市が近い方が狩るのは楽だ。
おそらく、すぐに狩られてしまうのだろう。
「さて、目的の薬草を探すか」
依頼書に書かれた絵があるので、それを頼りに森を歩いていく。
その道中にて、キノコを発見する。
「おっ、キノコだ……ただ、食べられるか分からん。いや、俺は何を食べても問題ないんだっけ?」
そういえばステータスに書いてあったし。
体力が高ければ、身体が丈夫で状態異常になることもないとか。
「ふむ……とりあえず、少しだけ拾っておこう」
薬草を入れるように持ってきておいた籠とは別に、キノコを入れる。
「おっ、あれはなんだ?……どう見ても果物だな」
オレンジらしき果物があるので、それも籠に入れる。
「そういや、アイテムボックスみたいのはないのか? その辺も、あとで聞いてみるか」
そんなことを考えつつ歩いてると、目的の薬草を発見する。
「……おし、色や形共に問題なし。これを、根元から引き抜くと」
グッと掴んで、上ではなく横に引っ張るイメージで引っこ抜く。
そうすれば、こういう系は綺麗に取れると習った。
「よしよし、問題なしと……ん?」
その時、何か叫び声が聞こえたような気がした。
「……悲鳴か?」
さて、どうする?
冒険者とは、基本的に自己責任だ。
依頼を受けるのも自分だし、それで死ぬことになっても自分が悪い。
それに巻き添えを食う可能性もある。
「……だが、俺なら平気か。それに、知らんぷりをするような真似はしたくない」
そうと決めた俺は、その声のする方へと駆け出していく。
すると、何やら犬の化け物に襲われてる人を発見する。
「アルト! 私は良いから!」
「ガァァァ!」
おそらく、あれがコボルトとかいう魔物か。
二足歩行で全身が毛に覆われていて、生意気にも剣なんか持っている。
メンバーは二人で、一人が怪我をしているのか。
「く、くそ! なんでこんなところにコボルトソルジャーが! 俺が引きつけるからお前だけでも逃げろ!」
「い、いやよ!」
……助けに来て正解だ、良い若者じゃないか。
俺はそのまま、少年を庇うようにコボルトの前に立つ。
「だ、誰だ!?」
「ただのおっさんだよ」
「ガァァァ!」
「邪魔だ、若い芽を摘むんじゃない」
クレアさんに譲ってもらった剣で、相手が剣を振るう前に——叩き斬る!
「グギャァァァ!?」
身体に一直線の傷ができ……魔石となるのだった。
そして、門の人に冒険者カードを見せる。
おそらく、俺と同年代くらいの男性だ。
「すみません、依頼で外に出たいのですが……」
「おっ、見ない顔だな?」
「申し遅れました、新人冒険者のソーマと言います」
「て。丁寧にどうも。俺の名前はモンドだ。しかし、その歳で新人か……頑張れよ?」
そう言い、俺の肩を軽く叩く。
表情や態度からいって、バカにしてるような感じではない。
どうやら、悪い人ではなさそうだ。
「お気遣いに感謝します。それと、申し訳ないのですが、薬草がどこにあるか聞いても良いでしょうか?」
「おいおい、そんなことも知らないのか……ったく、仕方ない。この門を出て少し南に行く。すると、そこから森に続く看板があるはずだ。あとは道を辿っていけば良い」
なるほど……確かに、ここにくる途中にいくつか看板があったな。
その時は他の話をしていたから聞けなかったが。
「ありがとうございます。それでは行ってみようと思います」
「おうよ、気をつけてな。行っておくが、一番近くの森に行くのは良い。ただ、奥の方には行くなよ? そこにはコボルトやオークなんかもいる。そいつらは弱いとはいえ、新人にとっては強敵だ」
「なるほど……わかりました、気をつけたいと思います。色々とありがとうございました」
「良いってことよ」
門番……モンドさんにお礼を言った俺は、都市を出て森へと向かうのだった。
その道中では、特に何もなく……すんなりと森の前に到着する。
「魔物も魔獣もいなかったな。まあ、都市周辺だから当たり前か」
都市に来られても困るし、冒険者達も都市が近い方が狩るのは楽だ。
おそらく、すぐに狩られてしまうのだろう。
「さて、目的の薬草を探すか」
依頼書に書かれた絵があるので、それを頼りに森を歩いていく。
その道中にて、キノコを発見する。
「おっ、キノコだ……ただ、食べられるか分からん。いや、俺は何を食べても問題ないんだっけ?」
そういえばステータスに書いてあったし。
体力が高ければ、身体が丈夫で状態異常になることもないとか。
「ふむ……とりあえず、少しだけ拾っておこう」
薬草を入れるように持ってきておいた籠とは別に、キノコを入れる。
「おっ、あれはなんだ?……どう見ても果物だな」
オレンジらしき果物があるので、それも籠に入れる。
「そういや、アイテムボックスみたいのはないのか? その辺も、あとで聞いてみるか」
そんなことを考えつつ歩いてると、目的の薬草を発見する。
「……おし、色や形共に問題なし。これを、根元から引き抜くと」
グッと掴んで、上ではなく横に引っ張るイメージで引っこ抜く。
そうすれば、こういう系は綺麗に取れると習った。
「よしよし、問題なしと……ん?」
その時、何か叫び声が聞こえたような気がした。
「……悲鳴か?」
さて、どうする?
冒険者とは、基本的に自己責任だ。
依頼を受けるのも自分だし、それで死ぬことになっても自分が悪い。
それに巻き添えを食う可能性もある。
「……だが、俺なら平気か。それに、知らんぷりをするような真似はしたくない」
そうと決めた俺は、その声のする方へと駆け出していく。
すると、何やら犬の化け物に襲われてる人を発見する。
「アルト! 私は良いから!」
「ガァァァ!」
おそらく、あれがコボルトとかいう魔物か。
二足歩行で全身が毛に覆われていて、生意気にも剣なんか持っている。
メンバーは二人で、一人が怪我をしているのか。
「く、くそ! なんでこんなところにコボルトソルジャーが! 俺が引きつけるからお前だけでも逃げろ!」
「い、いやよ!」
……助けに来て正解だ、良い若者じゃないか。
俺はそのまま、少年を庇うようにコボルトの前に立つ。
「だ、誰だ!?」
「ただのおっさんだよ」
「ガァァァ!」
「邪魔だ、若い芽を摘むんじゃない」
クレアさんに譲ってもらった剣で、相手が剣を振るう前に——叩き斬る!
「グギャァァァ!?」
身体に一直線の傷ができ……魔石となるのだった。
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