Crimson Light~最強シンデレラと百戦錬磨の敬語的なイケメン副社長~

Pink Diamond

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シンデレラVS金融ヤクザ

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そして明らかに引きつった笑顔の恵はこの後も

いきなり壊れた美女の様子を無言で見つめていたけれど

この後30秒も経たないうちに、美女の笑いは一旦静かに落ち着いたので

これで恵も安心しながら美女に向かって本物の笑顔を向けていたのに

この直後……

*****

なぜか突然、長い指を恵の前に出した美女はそのままの勢いで 

わりと近くの信号を指さしながら


「まぁこの際、ヤクザを狩る話は置いといて、
あの信号を渡った所に5階建ての細いビルがあるでしょう?
そこのビルの3階の『バンブーファイナンス』と言う名前のサラ金会社で
集金係をやっているスカジャン姿の男が、貴女の鞄を盗んだ犯人だけど、
あそこの従業員は早い話が全員ヤクザですからね?可愛いお嬢さんの力では、
今回の件を丸く収める事は無理だと思いますよ?だから貴女さえ良ければ、
今から私が、貴女と一緒にあのビルの3階に行って……!」

とメチャメチャ優しい態度で親切に、

犯人の居場所をとても詳しく教えてくれたのだが

なんと、この後、このタイミングで唐突に!


「いやよアキラさん!
私やっぱり、こんな終り方なんて、とうてい納得が出来ないわ!
アキラさんは自分勝手よ!私にはもう用がないですって?
冗談じゃないわ!自分だけが満足すればそれでいいとでも思ってるの?」

て感じの物凄い剣幕で

さっき美女と喧嘩をしていた『ダイレクトアタックの彼女』が再びココに現れて、


「これはこれは、まだ帰ってなかったんですか?
しかし貴女も、化けの皮が剥がれた途端に、
蛇みたいな執念深い女になりましたよねぇ、フフフッ……
でも、そろそろいい加減にしないと~…本気で潰しますよ?」 

「はぁあ~?やれるものなら やってごらんなさいよ!」

と先程よりも大声で、

何やらメチャメチャ深刻な会話を始めたので……


(うわぁ~、本気で潰しますよって……
やっぱプロのポジション争いは迫力があるなぁ、
春川高校のコーラス同好会とはエラい違いだよ~。
じゃあ部外者の私がココに居たら邪魔だから、このまま静かに退場しようかな?)

と常識的な判断をした恵はこの後すぐに

激しいバトルで盛り上がっている美女の隣をゆっくり静かに そ~っと離れて、

ワイワイガヤガヤと騒ぐ彼女達の姿が見えなくなったあたりから、

やや小走りで信号を渡って、細長いビルの中にサッサと入り、

そしていざ!大切な鞄を取り返す為に、3階のバンブーファイナンスへと向かったが……

*****

今にも壊れそうなエレベーターで3階に出向いた恵が見た物は、

『無職OK!ブラックOK!
そんな貴方にバンブーファイナンス』

と書かれた怪しい事務所のドアだったから、

限りなく無職で果てしないブラックの恵は何も迷う事なく、

威風堂々とした態度で怪しい店のドアをガチャンと開けて

そしてこのままの勢いで部屋の中をグルっと見回してみると……

この後わずか3秒で……!

(あーっ!あの黒いソファーに置いてある、
レッドレトリバーのトートバッグはモロに私の鞄じゃん!)

こうして簡単に自分の鞄を見つける事が出来たので


(やっぱココにあったんだ~、
お姉さんの言った通りだったよ~、ありがとう綺麗なお姉さん!)

と思わず心の中で美人のお姉さんに感謝をしながら

レッドレトリバー参上と書かれた残念すぎる鞄を持って、

トットとサッサと怪しい部屋を出ようとしたのに、

またまた この後わずか3秒で!


「おい女ー!テメェここで何勝手な事をやってんだよ!あぁあ??」

と大きな声をあげながら

いきなり社長室と書かれたイミフの部屋から出てきたスカジャン姿の若い男に

いきなりジリジリと寄ってこられて、しかも一気にゼロ距離で!


「どう見ても客じゃねぇよなぁテメェ、
つうか早くその鞄から手ぇ離せよコラァ、
これ以上うちの事務所で勝手な事をするならタダじゃおかねぇぞコラ!」

こうして遂に、

胸ぐらを掴まれながら鞄を離せと脅されたので

もうこうなった以上は反撃せざるを得ない恵はとりあえず

「はぁああ?今すぐ手を離さなきゃいけないのはアンタの方でしょ?
そもそもこの鞄は私の物だし、それにレッドレトリバーの限定バッグは、
ファンクラブの会員だけが持てるレアアイテムなんだからね!
…て言うかもういい加減にさぁ~、その貧弱な手を離してよお兄さん!」

と一応警告をした後で

貧弱な力で恵が着ているジャンパーの襟を締め上げている男の腕を

「あぁあ?なんだよこのアマ!イーテテテテテテーー!」

こんな感じで軽~くひねってトットと華麗に払いけ、

そして真っ赤な顔で悶絶しているスカジャン男に背を向けながら


「もしも鞄の中身がひとつでも減っていたら、必ず私はココに戻ってくるからね!」

とラスボスみたいな別れの挨拶をしてすぐに

大切な鞄を両手で持って、サッサと事務所を出たけれど

実はこの時もう既に、ポケットの中に入れていた 大切なお守りの、

犬猫戦隊ファンクラブの会員カードがスカジャン男に盗まれていた事を

まだ恵は全く気付いていなかった。
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