9 / 59
お守りをなくしたシンデレラ
しおりを挟む
そして一旦場面は変わり、恵が店を出た直後、
スカジャン男は痛い右手を一生懸命さすりながら、
サロンパス、オロナイン、ミニミニアイスノン……
と謎の詠唱をブツブツ唱えてゆっくりと
ヤクザ仕様の怪しい棚へと向かっていたのに
なんだか思った以上に右手がジンジン痛いから、
ヤクザの世界では結構よくあるプラシーボ効果の影響で
今度は両足がビリビリと痺れ始めた挙げ句の果てに
なんのこれしきと言わんばかりに無理してガンガン歩いたもんだから
この後わずか3秒で……
もう使い物にならない痺れた足がカッチカチに痙ってきて、
そして やっぱり案の定……
「ぐわああぁあ~!!」
と泣き叫ぶレベルの激しい激痛の中で
子供の頃にトンボを追いかけていた走馬灯を見ながらも、
「剛力の…兄貴…俺……
ちゃんと女のカードを…盗りましたよ?へへへ……」
とイミフな独り言を言い残し、
そして先ほど恵のポケットから盗んだ謎の会員カードを握りしめたその直後、
ガッシャーーン!と大きな音を立てながら
ガラス張りのキャビネットに頭をぶつけて意識を失ってしまったが……
**********
そんな事は全く知らない恵はビルを出た後で
とにかく今すぐ鞄の中身を確認する為に、
ビルの隣の小さな空き地でマンガみたいな土管に座り、
そして満面の笑顔でニコニコと微笑みながら、さっそく鞄のジッパーを開けて……
「お母さんの御位牌OK!お婆ちゃんの御位牌OK!
現金30万よ~し!ゲーム機よ~し!ももの缶詰よーし!アンパンよ~し!」
こうしてカオスな軍隊のマネをして
鞄の中の全ての私物を元気な声で暗唱していたのに
次の瞬間、最強シンデレラの危険アンテナが何かをキャッチして
そして このあと恵はハッキリと……!
(えっ??……誰っ??)
自分の背後に『誰かが居る』気配を感じたので、
慌てて後ろを振り向いてみたら、なんと、恵の目の前で……!
「えっ?またまたウイングスパイカーのお姉さん?」
「おやおや~?またお逢いしましたねぇ…可愛いお嬢さん?」
まるで奇跡の再会みたいにドラマティックな雰囲気で……
長い黒髪を春風に靡かせながら颯爽と現れた
謎のウイングスパイカーの美女がコチラに向かってニコニコと微笑んでいたから
とりあえずもう一度この女性に頭をさげた恵はあたふたしながらも
めっちゃ急いで位牌とアンパンを鞄に戻した後すぐに
またまた綺麗なお姉さんと見つめ合いながら、
「…て言うか、こんな所でまたまたお姉さんと再会するなんて、
なんて言うか そのぉ…まるでスポコン漫画みたいな奇跡ですよね~?」
「えぇ、もちろん私もそう思いますよ?小さなお嬢さん?フフフッ……」
て感じで ひょんな事から何度も出逢った綺麗な彼女と、
なんだかとっても自然な感じで楽しい世間話をする事になったけど……
今の恵はスポコン漫画の第一話みたいな、今の状況が少しだけ嬉しかったから
だから この後、まさか綺麗なこの女性と、
キンキラキンの龍崎なんちゃらホテルとやらで
めっちゃカオスな熱い時間を過ごす事になるとは夢にも思っていなかった。
**********
そして最後にまたまた再び画面はガラっと変わり
ここはバンブーファイナンスの事務所なのだが……
先ほど恵に腕を掴まれたスカジャン男はもうすっかり目を覚ましていて、
そして今の彼は掃除機を片手に事務所の中で
アチラコチラに飛び散っている危険なガラスを一人でせっせと掃除しながら
とある男を今か今か待っていたけれど、そんなスカジャン男の目の前で、
次の瞬間、カチャッと事務所のドアが開き、
そしてそのまま事務所の中へと足早に入ってきた
銀縁メガネの『もやし』みたいなキモい男から
「おや~?これは一体何があったんですか佐助、
キャビネットのガラスがメチャクチャに割れているではありませんか?」
と綺麗な敬語で話し掛けられたので
怪しい銀縁メガネとバッチリ目が合ったスカジャン男はこの直後、
「違うんですよ剛力の兄貴!
これをやったのは怪力女なんスよ!決して俺じゃないんスよ!」
こうしてチャッカリ恵の事をガラスを割った犯人に仕立てあげ、
心の中でシメシメ バーカ!アホがみ~る!とニヤニヤ笑っていたのだが、
そんな事よりも このタイミングで剛力の兄貴とやらは
応接セットのテーブルに置かれたレッドレトリバーのカードを手にとって……
「怪力女ねぇ…ところで佐助、これは一体なんですか?」
「あっ!そうだそうだ兄貴、これはですね?
あの女の犬猫戦隊のファンクラブ的な会員カードで、
俺があの女のジャンパーから盗んだんスよ?剛力の兄貴!」
「どれどれ?星野恵18歳……ほぉ?なる程ねぇ……
これはこれは可愛い女じゃありませんか佐助~…ウフフッ……
では今日の出逢いを記念して、可愛い怪力さんの恵には、
我が剛力組の裏ソープに沈んでもらいましょうかねぇ、アハハハハハーー!」
と楽しそうに笑いながらも銀縁メガネを光らせて
さっそく今夜あたりから
可愛い怪力さんの恵を風呂に沈めるトンデモナイ計画を立てていた。
スカジャン男は痛い右手を一生懸命さすりながら、
サロンパス、オロナイン、ミニミニアイスノン……
と謎の詠唱をブツブツ唱えてゆっくりと
ヤクザ仕様の怪しい棚へと向かっていたのに
なんだか思った以上に右手がジンジン痛いから、
ヤクザの世界では結構よくあるプラシーボ効果の影響で
今度は両足がビリビリと痺れ始めた挙げ句の果てに
なんのこれしきと言わんばかりに無理してガンガン歩いたもんだから
この後わずか3秒で……
もう使い物にならない痺れた足がカッチカチに痙ってきて、
そして やっぱり案の定……
「ぐわああぁあ~!!」
と泣き叫ぶレベルの激しい激痛の中で
子供の頃にトンボを追いかけていた走馬灯を見ながらも、
「剛力の…兄貴…俺……
ちゃんと女のカードを…盗りましたよ?へへへ……」
とイミフな独り言を言い残し、
そして先ほど恵のポケットから盗んだ謎の会員カードを握りしめたその直後、
ガッシャーーン!と大きな音を立てながら
ガラス張りのキャビネットに頭をぶつけて意識を失ってしまったが……
**********
そんな事は全く知らない恵はビルを出た後で
とにかく今すぐ鞄の中身を確認する為に、
ビルの隣の小さな空き地でマンガみたいな土管に座り、
そして満面の笑顔でニコニコと微笑みながら、さっそく鞄のジッパーを開けて……
「お母さんの御位牌OK!お婆ちゃんの御位牌OK!
現金30万よ~し!ゲーム機よ~し!ももの缶詰よーし!アンパンよ~し!」
こうしてカオスな軍隊のマネをして
鞄の中の全ての私物を元気な声で暗唱していたのに
次の瞬間、最強シンデレラの危険アンテナが何かをキャッチして
そして このあと恵はハッキリと……!
(えっ??……誰っ??)
自分の背後に『誰かが居る』気配を感じたので、
慌てて後ろを振り向いてみたら、なんと、恵の目の前で……!
「えっ?またまたウイングスパイカーのお姉さん?」
「おやおや~?またお逢いしましたねぇ…可愛いお嬢さん?」
まるで奇跡の再会みたいにドラマティックな雰囲気で……
長い黒髪を春風に靡かせながら颯爽と現れた
謎のウイングスパイカーの美女がコチラに向かってニコニコと微笑んでいたから
とりあえずもう一度この女性に頭をさげた恵はあたふたしながらも
めっちゃ急いで位牌とアンパンを鞄に戻した後すぐに
またまた綺麗なお姉さんと見つめ合いながら、
「…て言うか、こんな所でまたまたお姉さんと再会するなんて、
なんて言うか そのぉ…まるでスポコン漫画みたいな奇跡ですよね~?」
「えぇ、もちろん私もそう思いますよ?小さなお嬢さん?フフフッ……」
て感じで ひょんな事から何度も出逢った綺麗な彼女と、
なんだかとっても自然な感じで楽しい世間話をする事になったけど……
今の恵はスポコン漫画の第一話みたいな、今の状況が少しだけ嬉しかったから
だから この後、まさか綺麗なこの女性と、
キンキラキンの龍崎なんちゃらホテルとやらで
めっちゃカオスな熱い時間を過ごす事になるとは夢にも思っていなかった。
**********
そして最後にまたまた再び画面はガラっと変わり
ここはバンブーファイナンスの事務所なのだが……
先ほど恵に腕を掴まれたスカジャン男はもうすっかり目を覚ましていて、
そして今の彼は掃除機を片手に事務所の中で
アチラコチラに飛び散っている危険なガラスを一人でせっせと掃除しながら
とある男を今か今か待っていたけれど、そんなスカジャン男の目の前で、
次の瞬間、カチャッと事務所のドアが開き、
そしてそのまま事務所の中へと足早に入ってきた
銀縁メガネの『もやし』みたいなキモい男から
「おや~?これは一体何があったんですか佐助、
キャビネットのガラスがメチャクチャに割れているではありませんか?」
と綺麗な敬語で話し掛けられたので
怪しい銀縁メガネとバッチリ目が合ったスカジャン男はこの直後、
「違うんですよ剛力の兄貴!
これをやったのは怪力女なんスよ!決して俺じゃないんスよ!」
こうしてチャッカリ恵の事をガラスを割った犯人に仕立てあげ、
心の中でシメシメ バーカ!アホがみ~る!とニヤニヤ笑っていたのだが、
そんな事よりも このタイミングで剛力の兄貴とやらは
応接セットのテーブルに置かれたレッドレトリバーのカードを手にとって……
「怪力女ねぇ…ところで佐助、これは一体なんですか?」
「あっ!そうだそうだ兄貴、これはですね?
あの女の犬猫戦隊のファンクラブ的な会員カードで、
俺があの女のジャンパーから盗んだんスよ?剛力の兄貴!」
「どれどれ?星野恵18歳……ほぉ?なる程ねぇ……
これはこれは可愛い女じゃありませんか佐助~…ウフフッ……
では今日の出逢いを記念して、可愛い怪力さんの恵には、
我が剛力組の裏ソープに沈んでもらいましょうかねぇ、アハハハハハーー!」
と楽しそうに笑いながらも銀縁メガネを光らせて
さっそく今夜あたりから
可愛い怪力さんの恵を風呂に沈めるトンデモナイ計画を立てていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる