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夢の一位指名
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そしてこの後、Clubベルサイユとアホの洞窟が
全く同じ種類の店だと思っているアホの恵はチーフの粋な計らいで
さっそく今日から仕事をさせてもらえる事になったけど、
*****
お水のカテゴリーが何なのかをサッパリわかっていないバカ子の目に映る
優雅でエレガントなClubベルサイユの光景は、そりゃあもうカオスの一言だったから
裕福な男性客と綺麗な女性スタッフが
なんだかワチャワチャと盛り上がっているキンキラキンの異様な店に、
「いらっしゃいませ涼宮会長、お久し振りでございます龍崎社長、
本日はご来店をいただきまして誠にありがとうございます。
ではいつものお席にご案内をいたしますので、コチラの方へどうぞ……」
て感じの丁寧な接客をされている、
めっちゃ背が高い二人のイケメン男性がドヤ顔で客席に座っても
恵は全く彼らに対して興味を持っていなかったのに
なぜかこの後、お店の綺麗なお姉さん達が
「えっ?鋼牙さんが来たの?超嬉しい~」
「あら?龍崎社長も御一緒にいらしたの?
じゃあ誰が指名をされるのかしら?誰も指名がないなら私がお席に付きたいなぁ」
「でも涼宮会長は余程の美人じゃないと指名をされない方だから
今夜もお席に付けるホステスは、いつもの上位の人達なんじゃないの~?」
「ですよね~、今日はナンバーワンの優香さんが
トリプル指名で忙しいから、きっと愛ちゃんあたりが呼ばれる事になるんでしょうね」
と皆でそわそわと浮き足立っていたから
彼女達の話が100パーセント理解できない恵はほんの一瞬だけ、
イケメン客の二人組をチラッと見たけれど、そんな事よりも何よりも、
今の恵が一番気になっている事は
店中に溢れ返ったフルーツの盛り合わせだったから!
(あっ!またあのお客さんにフルーツが運ばれてるし~。
…って言うかこの店のお客さんは、皆フルーツおたくなの?
どうして皆でフルーツをドカ食いしながら麦茶をガブ飲みしているの~?変な店~)
こうして今夜も冴え渡る最強の脳内で
トンデモナイ推理をしながらオシボリを持って客席へと向かっていたのにこの直後
「ほらほらメンバーさん
お客様が席に付かれたら、すぐにオシボリをお出ししなきゃダメでしょ?」
「あっ、はい分かりましたナンバーツー!」
「いや、だから私の名前はNo.2じゃなくて愛だから!
もういい加減に覚えてよメンバーさん!今度変な事を言ったら許さないからね!」
と結構大きな声で
売り上げランキング第二位の愛にガミガミと怒られたから
あまりの語気の強さにビックリした恵は少しションボリしたけれど、
このあと運良くチーフに呼ばれて、そしてそのままの勢いで
「まぁ今日は初日なんだから
多少のミスは気にしなくても大丈夫大丈夫。
じゃあ7番テーブルに灰皿と水割りセットを運んでもらおうかな?」
と優しい表情で言ってもらえたので
「はい、わかりました~!」と元気に返事をした恵はこの後さっそく
先ほど7番テーブルに座ったイケメン二人組の席へと向かい、
水割りセットとクリスタルの灰皿をテーブルの上に置いた後で床に片膝を付きながら
「失礼しゅました~」と明るく元気に舌を噛んで、
ペコペコと頭を下げて挨拶をしてからカウンターに戻ろうとしていたのに
次の瞬間、いきなり何故か……!
「今夜はお前を指名するから俺の隣に座れよ」
と諏訪部ボイスのイケメン客に謎の指名をされたので
思わず恵はクルッと後ろを振り向いて、謎のイケメン男を見つめながら
「こんばんはー、
イケメン&イケボのドラフトお兄さん。
いやぁ、こんなフルーツおたくのイミフな店で、
夢の一位指名が掛かるなんて、めっちゃビックリしましたよ~。
でも私は野球部出身じゃないからさ?メジャーで二刀流とか出来ないし、
そもそも私は中イチの頃からヒーロー研究会の会長で、
今は終身名誉会長をやっているからさ?
だから今回のドラフトの指名は却下させてもらうけど、
でも今日の指名は勇気ある行動だと思いました!
じゃあ私はこれでココから退場しますが、一日も早く日本の野球界に
剛速球を投げる女性のピッチャーが誕生するといいですね?エヘヘへ~」
こうして爽やかな笑顔で夢の1位指名を断った後すぐに
とにかくイケメン顔の彼らに向かって再び頭を下げたアホの恵は
急いで7番テーブルを離れる事にしたのだが
そんな事よりもこの瞬間に恵の最強センサーは……!
(…えっ?何これ?この鋭い気配はまさか!!)
と心の中で緊急サイレンを回し始めたので
昔から悪役のキャラクター(特に潜伏系)の炙り出しが誰よりも得意なヒーロー研究会の会長は
とてつもなく恐ろしい殺気の出どころを探る為に、トレーを片手に素早く辺りを見渡してみると……
(ん??あそこの席でビールを飲んでいるサングラスのお客さんは、
さっき私を指名した球団スカウトの知り合い?……じゃないよね~きっと。
だってあの人…めっちゃ分かりやすい殺気をイケメンスカウト達に向けているんだもん)
て感じの殺気にまみれた怪しい男を僅か2秒で発見したから
もちろん恵はこの勢いで、単独捜査を始める事にしたけれど
そうは言ってもココに居る人間は、怪しいビール男以外は全て普通の素人なので、
(まっ、とりあえず今はまだ様子見かな?)
と心の中で模範的な事を呟く恵は一旦この男を泳がせながら
(さてとー…じゃあ私は一足お先に網を張っておこうかな?
て言うか潜入捜査は久し振りだから、結構ワクワクしてきたよ お婆ちゃん)
て感じの余裕な態度でキンキラキンのホールを出てすぐに
悪人ならば必ずやって来る場所に先回りをして、男の到着を待つ事にした。
全く同じ種類の店だと思っているアホの恵はチーフの粋な計らいで
さっそく今日から仕事をさせてもらえる事になったけど、
*****
お水のカテゴリーが何なのかをサッパリわかっていないバカ子の目に映る
優雅でエレガントなClubベルサイユの光景は、そりゃあもうカオスの一言だったから
裕福な男性客と綺麗な女性スタッフが
なんだかワチャワチャと盛り上がっているキンキラキンの異様な店に、
「いらっしゃいませ涼宮会長、お久し振りでございます龍崎社長、
本日はご来店をいただきまして誠にありがとうございます。
ではいつものお席にご案内をいたしますので、コチラの方へどうぞ……」
て感じの丁寧な接客をされている、
めっちゃ背が高い二人のイケメン男性がドヤ顔で客席に座っても
恵は全く彼らに対して興味を持っていなかったのに
なぜかこの後、お店の綺麗なお姉さん達が
「えっ?鋼牙さんが来たの?超嬉しい~」
「あら?龍崎社長も御一緒にいらしたの?
じゃあ誰が指名をされるのかしら?誰も指名がないなら私がお席に付きたいなぁ」
「でも涼宮会長は余程の美人じゃないと指名をされない方だから
今夜もお席に付けるホステスは、いつもの上位の人達なんじゃないの~?」
「ですよね~、今日はナンバーワンの優香さんが
トリプル指名で忙しいから、きっと愛ちゃんあたりが呼ばれる事になるんでしょうね」
と皆でそわそわと浮き足立っていたから
彼女達の話が100パーセント理解できない恵はほんの一瞬だけ、
イケメン客の二人組をチラッと見たけれど、そんな事よりも何よりも、
今の恵が一番気になっている事は
店中に溢れ返ったフルーツの盛り合わせだったから!
(あっ!またあのお客さんにフルーツが運ばれてるし~。
…って言うかこの店のお客さんは、皆フルーツおたくなの?
どうして皆でフルーツをドカ食いしながら麦茶をガブ飲みしているの~?変な店~)
こうして今夜も冴え渡る最強の脳内で
トンデモナイ推理をしながらオシボリを持って客席へと向かっていたのにこの直後
「ほらほらメンバーさん
お客様が席に付かれたら、すぐにオシボリをお出ししなきゃダメでしょ?」
「あっ、はい分かりましたナンバーツー!」
「いや、だから私の名前はNo.2じゃなくて愛だから!
もういい加減に覚えてよメンバーさん!今度変な事を言ったら許さないからね!」
と結構大きな声で
売り上げランキング第二位の愛にガミガミと怒られたから
あまりの語気の強さにビックリした恵は少しションボリしたけれど、
このあと運良くチーフに呼ばれて、そしてそのままの勢いで
「まぁ今日は初日なんだから
多少のミスは気にしなくても大丈夫大丈夫。
じゃあ7番テーブルに灰皿と水割りセットを運んでもらおうかな?」
と優しい表情で言ってもらえたので
「はい、わかりました~!」と元気に返事をした恵はこの後さっそく
先ほど7番テーブルに座ったイケメン二人組の席へと向かい、
水割りセットとクリスタルの灰皿をテーブルの上に置いた後で床に片膝を付きながら
「失礼しゅました~」と明るく元気に舌を噛んで、
ペコペコと頭を下げて挨拶をしてからカウンターに戻ろうとしていたのに
次の瞬間、いきなり何故か……!
「今夜はお前を指名するから俺の隣に座れよ」
と諏訪部ボイスのイケメン客に謎の指名をされたので
思わず恵はクルッと後ろを振り向いて、謎のイケメン男を見つめながら
「こんばんはー、
イケメン&イケボのドラフトお兄さん。
いやぁ、こんなフルーツおたくのイミフな店で、
夢の一位指名が掛かるなんて、めっちゃビックリしましたよ~。
でも私は野球部出身じゃないからさ?メジャーで二刀流とか出来ないし、
そもそも私は中イチの頃からヒーロー研究会の会長で、
今は終身名誉会長をやっているからさ?
だから今回のドラフトの指名は却下させてもらうけど、
でも今日の指名は勇気ある行動だと思いました!
じゃあ私はこれでココから退場しますが、一日も早く日本の野球界に
剛速球を投げる女性のピッチャーが誕生するといいですね?エヘヘへ~」
こうして爽やかな笑顔で夢の1位指名を断った後すぐに
とにかくイケメン顔の彼らに向かって再び頭を下げたアホの恵は
急いで7番テーブルを離れる事にしたのだが
そんな事よりもこの瞬間に恵の最強センサーは……!
(…えっ?何これ?この鋭い気配はまさか!!)
と心の中で緊急サイレンを回し始めたので
昔から悪役のキャラクター(特に潜伏系)の炙り出しが誰よりも得意なヒーロー研究会の会長は
とてつもなく恐ろしい殺気の出どころを探る為に、トレーを片手に素早く辺りを見渡してみると……
(ん??あそこの席でビールを飲んでいるサングラスのお客さんは、
さっき私を指名した球団スカウトの知り合い?……じゃないよね~きっと。
だってあの人…めっちゃ分かりやすい殺気をイケメンスカウト達に向けているんだもん)
て感じの殺気にまみれた怪しい男を僅か2秒で発見したから
もちろん恵はこの勢いで、単独捜査を始める事にしたけれど
そうは言ってもココに居る人間は、怪しいビール男以外は全て普通の素人なので、
(まっ、とりあえず今はまだ様子見かな?)
と心の中で模範的な事を呟く恵は一旦この男を泳がせながら
(さてとー…じゃあ私は一足お先に網を張っておこうかな?
て言うか潜入捜査は久し振りだから、結構ワクワクしてきたよ お婆ちゃん)
て感じの余裕な態度でキンキラキンのホールを出てすぐに
悪人ならば必ずやって来る場所に先回りをして、男の到着を待つ事にした。
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