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彰編 少しずつ春
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そして人生初のケーキパーティーが終わった後で
「美味しいケーキをごちそうしてくれてありがとう彰さん。
それでそのぉ、このTシャツを私に着せてくれたのは彰さんですよね?」
「ん?Tシャツ?勿論そうだよ?」
「ですよね~、じゃあ私の服と鞄がドコにあるのかを教えてくれませんか?」
とハキハキ喋る恵に、私の鞄はドコなのかと聞かれたので
思わず彰は一瞬ヤバっと思ったが、この状況で不審者みたいにオタオタしたら
さいあく本物の不審者になってしまう危険があるので、
ここはひとつ、いつもの様に冷静な態度で優しく微笑みながら……
「ごめんごめん恵さん、
でも大丈夫だよ、服と鞄は俺がちゃんと預かっているからね」
と明るい声でTシャツ姿の恵に向かって返事をしてすぐに
わりと急いで書斎の部屋へと向かったが……
*****
このあと恵の荷物を持って、リビングに戻った彰が見た光景は
壁に飾ったオブシディアンの額縁ポスターを見ていた恵の姿だったので、
(ん?どうしたの恵さん。昔の俺に見とれているのかい?
そんなに夢中で昔の俺を見ないでよ…俺が俺に嫉妬をするだろ?)
なんて事を心の中で密かに呟く上機嫌な彰は
昔の自分に嫉妬をしながら恵の元へと向かっていたのに、
次の瞬間、彰の耳に届いた言葉は
『この写真は昔の彰さんなの?凄くかっこいいですね~』
ではなくて……
「あっ、私の鞄を持ってきてくれてありがとう彰さん、
て言うか、このポスターに写っている金髪のイケメン外国人がね?
私の大好きな乙女ゲームのアンディーにソックリだからビックしてたんですよ~」
と嬉しそうな声で少し照れながら
乙女ゲームのアンディーをカッコいいと褒める言葉だったので
たとえ二次元でも他の男に負ける訳にはいかない百戦錬磨の彰は勿論このままの勢いで
「あのね恵さん…そのポスターに写っている男は
乙女ゲームのアンディじゃなくて大学時代の俺だから、
こうなった以上は今からソイツと勝負をさせてもらうよ?」
「えっ?この金髪イケメンが彰さんなの?て言うか勝負って何?」
「そりゃあ勿論、俺とアンディのどちらが
お前を気持ち良くさせる事が出来るかの勝負だよ恵」
「えっ?はぃ?どちらが気持ち良くって、
なななな、何?……あっ!待って彰さ、…んん!」
こうして人生初の嫉妬に駆られて一人で焦った挙げ句の果てに
朝からディープなキスをして、そしてそのまま恵を抱き上げて再び寝室へと戻り、
この後ゆっくりと時間を掛けて
二次元キャラクターのアンディーとやらには決して出来ない
あんな事やこんな事をタップリとやって恵をメロメロにした後で……
*****
少し疲れた様子の恵と一緒に、
本日二度目のバスルームに向かった彰は、
久し振りに広いバスタブを泡泡にして
可愛い恵と一緒に湯船のお湯に浸かりながら
「ねぇ恵さん、今日からずっと永遠に
この部屋で俺と二人で暮らしてくれませんか?」
と真剣な眼差しで自分の気持ちを告白してみたら……
「えっと彰さんの気持ちはとっても嬉しいけど
残念な事に私は昨日でClubベルサイユをクビになっちゃったから……
せめて次の仕事が決まった後で、ココに引っ越す事にしてもいいですか?
だって流石にプー太郎のままで誰かのお世話になる訳にはいかないでしょ?」
て感じの律儀な答えが返ってきたので……
インディーズレコード会社とカーネリアンホールの社長である彰は二度と恵を離さない為に
「なるほど仕事ですか……
じゃあコンサートホールの軽食コーナーでコックさんをやってみませんか?」
と恵を誘ってみると……
「えっ?コンサートホールのコックさんになってもいいの?」
「えぇ勿論。カーネリアンホールは俺の店ですから、安心して働ける店だと思いますよ」
「わかりました彰さん、ちゃんと仕事をさせてもらえるなら
よろこんで彰さんとこの家~、じゃなくて、このマンションで暮らしたいです私」
こうして思った通りに二つ返事で恵は今回の提案を受け入れてくれたけど、
そもそも彰がカーネリアンホールの仕事を紹介した理由は勿論、
今この瞬間から絶対に恵を離さない為なので……
だからこんな風にケロッとした様子で分かりましたと言われても、
この時の彰は不安な気持ちだったのに、
そんな彰とは真逆の恵はアニメのヒロインみたいな明るい声で
「ありがとう彰さん、コンサートホールのコックさんになれるなんて
なんだか夢みたいでメッチャ嬉しいから、
彰さんと二人で幸せになる為にも、一生懸命仕事をがんばりますね?」
と春風みたいに爽やかな笑顔で、
少し切ない彰の顔をニコニコしながら見つめてくれたから
「こちらこそありがとう恵さん、もちろん俺も仕事を頑張るよ。
だって今日から俺はこの広いマンションで、この先何十年も
可愛い恵と一緒に暮らす事が出来るんだからね、フフフッ……
じゃあお互い元気になったところで、今から一緒にお風呂をあがりましょうか」
こうしてあっと言う間にいつもの元気を取り戻した彰はこの後すぐに風呂をあがって
とにかく可愛い恵と一緒にバスタオルで身体を拭いていたけれど、
まさかこの後、春風の様に清々しい恵から
突然の嬉しいサプライズがある事を、もちろん全く気付いていなかった。
「美味しいケーキをごちそうしてくれてありがとう彰さん。
それでそのぉ、このTシャツを私に着せてくれたのは彰さんですよね?」
「ん?Tシャツ?勿論そうだよ?」
「ですよね~、じゃあ私の服と鞄がドコにあるのかを教えてくれませんか?」
とハキハキ喋る恵に、私の鞄はドコなのかと聞かれたので
思わず彰は一瞬ヤバっと思ったが、この状況で不審者みたいにオタオタしたら
さいあく本物の不審者になってしまう危険があるので、
ここはひとつ、いつもの様に冷静な態度で優しく微笑みながら……
「ごめんごめん恵さん、
でも大丈夫だよ、服と鞄は俺がちゃんと預かっているからね」
と明るい声でTシャツ姿の恵に向かって返事をしてすぐに
わりと急いで書斎の部屋へと向かったが……
*****
このあと恵の荷物を持って、リビングに戻った彰が見た光景は
壁に飾ったオブシディアンの額縁ポスターを見ていた恵の姿だったので、
(ん?どうしたの恵さん。昔の俺に見とれているのかい?
そんなに夢中で昔の俺を見ないでよ…俺が俺に嫉妬をするだろ?)
なんて事を心の中で密かに呟く上機嫌な彰は
昔の自分に嫉妬をしながら恵の元へと向かっていたのに、
次の瞬間、彰の耳に届いた言葉は
『この写真は昔の彰さんなの?凄くかっこいいですね~』
ではなくて……
「あっ、私の鞄を持ってきてくれてありがとう彰さん、
て言うか、このポスターに写っている金髪のイケメン外国人がね?
私の大好きな乙女ゲームのアンディーにソックリだからビックしてたんですよ~」
と嬉しそうな声で少し照れながら
乙女ゲームのアンディーをカッコいいと褒める言葉だったので
たとえ二次元でも他の男に負ける訳にはいかない百戦錬磨の彰は勿論このままの勢いで
「あのね恵さん…そのポスターに写っている男は
乙女ゲームのアンディじゃなくて大学時代の俺だから、
こうなった以上は今からソイツと勝負をさせてもらうよ?」
「えっ?この金髪イケメンが彰さんなの?て言うか勝負って何?」
「そりゃあ勿論、俺とアンディのどちらが
お前を気持ち良くさせる事が出来るかの勝負だよ恵」
「えっ?はぃ?どちらが気持ち良くって、
なななな、何?……あっ!待って彰さ、…んん!」
こうして人生初の嫉妬に駆られて一人で焦った挙げ句の果てに
朝からディープなキスをして、そしてそのまま恵を抱き上げて再び寝室へと戻り、
この後ゆっくりと時間を掛けて
二次元キャラクターのアンディーとやらには決して出来ない
あんな事やこんな事をタップリとやって恵をメロメロにした後で……
*****
少し疲れた様子の恵と一緒に、
本日二度目のバスルームに向かった彰は、
久し振りに広いバスタブを泡泡にして
可愛い恵と一緒に湯船のお湯に浸かりながら
「ねぇ恵さん、今日からずっと永遠に
この部屋で俺と二人で暮らしてくれませんか?」
と真剣な眼差しで自分の気持ちを告白してみたら……
「えっと彰さんの気持ちはとっても嬉しいけど
残念な事に私は昨日でClubベルサイユをクビになっちゃったから……
せめて次の仕事が決まった後で、ココに引っ越す事にしてもいいですか?
だって流石にプー太郎のままで誰かのお世話になる訳にはいかないでしょ?」
て感じの律儀な答えが返ってきたので……
インディーズレコード会社とカーネリアンホールの社長である彰は二度と恵を離さない為に
「なるほど仕事ですか……
じゃあコンサートホールの軽食コーナーでコックさんをやってみませんか?」
と恵を誘ってみると……
「えっ?コンサートホールのコックさんになってもいいの?」
「えぇ勿論。カーネリアンホールは俺の店ですから、安心して働ける店だと思いますよ」
「わかりました彰さん、ちゃんと仕事をさせてもらえるなら
よろこんで彰さんとこの家~、じゃなくて、このマンションで暮らしたいです私」
こうして思った通りに二つ返事で恵は今回の提案を受け入れてくれたけど、
そもそも彰がカーネリアンホールの仕事を紹介した理由は勿論、
今この瞬間から絶対に恵を離さない為なので……
だからこんな風にケロッとした様子で分かりましたと言われても、
この時の彰は不安な気持ちだったのに、
そんな彰とは真逆の恵はアニメのヒロインみたいな明るい声で
「ありがとう彰さん、コンサートホールのコックさんになれるなんて
なんだか夢みたいでメッチャ嬉しいから、
彰さんと二人で幸せになる為にも、一生懸命仕事をがんばりますね?」
と春風みたいに爽やかな笑顔で、
少し切ない彰の顔をニコニコしながら見つめてくれたから
「こちらこそありがとう恵さん、もちろん俺も仕事を頑張るよ。
だって今日から俺はこの広いマンションで、この先何十年も
可愛い恵と一緒に暮らす事が出来るんだからね、フフフッ……
じゃあお互い元気になったところで、今から一緒にお風呂をあがりましょうか」
こうしてあっと言う間にいつもの元気を取り戻した彰はこの後すぐに風呂をあがって
とにかく可愛い恵と一緒にバスタオルで身体を拭いていたけれど、
まさかこの後、春風の様に清々しい恵から
突然の嬉しいサプライズがある事を、もちろん全く気付いていなかった。
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