Crimson Light~最強シンデレラと百戦錬磨の敬語的なイケメン副社長~

Pink Diamond

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朝のマフィンはスマイルゼロ円 前編

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こうして紆余曲折を

彰と一緒に紅茶味のシフォンケーキを食べた事で……

彰の事が世界中の誰よりも大好きになったアホの恵は、

パウダールームで出掛ける準備を済ませてすぐに

やたらとオシャレなリビングに向かって歩いていたけれど、

そろそろリビングのドアが見えてきたあたりの位置で、

地獄耳の恵はなんと!

*****

「ダメだ璃音、剛力組が一枚噛んでいる話が本当なら、
尚更お前はルビーの件には関わらないでくれ。お前の気持ちは嬉しいが、
もうアレの事はいいんだよ。それよりも近いうちに俺の恵を紹介するからさ?
お前と玲と、俺と恵との4人で食事会を開こうよ璃音」

と小さな声で誰かと話している彰の声を聞いたから、

もちろん恵は今日も元気に最強の脳内で


(剛力組ってまさか……
くるくるパンチの若頭でお馴染みの剛力組の事なの?)

と早くも冴え渡る推理を始めながら


(…て言うか彰さんの口からルビーの言葉が出た以上はさ?
そりゃあもちろん最強の私がルビーを取り返す事になるんだから、
ここで今回の件をハッキリさせておきたいんだけど……
外国でルビーをさばく予定だったマシンガン男はクルクル若頭の友達だよね?)

こうしてサッサとマシンガン男とクルクル若頭の関係性を見抜いたのだが

そうは言っても流石に今の状況は……

(でもそのルビーは今どこにあるの?
つうか男は昨日警察に捕まった訳だから、
今すぐ男を取っ捕まえてルビーの在処ありかを吐かせる事が出来ないし……)

それに そもそも、マシンガン男の名前すらも分からないのだから

とりあえず今はまだ情報不足と言う事で、ただちに動く事は出来そうにないけれど

でも恵は不可能を可能にする事が出来る最強シンデレラなので


(じゃあマシンガン男の件は取り敢えず置いといて~、
ルビーの保管場所はクルクル若頭に吐いてもらう事にしようかな)

て感じで手っ取り早く、

剛力竜を締め上げればいいんじゃね?と思いながら


(じゃあその為にはクルクル若頭の住所を探さなきゃいけないけど……
冷静に考えてみればクルクル若頭はバンブーファイナンスの住民だし、
いつでも気が向いた時に特攻をかければOKって事だから、こんなの楽勝じゃん!)

と勝手にクルクル若頭をバンブーファイナンスの地縛霊に仕立て上げ、

そして早くも完全勝利を決め込んだから、

この後サッサと頭を切り替えた恵は何食わぬ顔でリビングに戻り

アンディーよりもカッコいい彰と二人でマンションを出て、

広い駐車場に停めていた黒い高級車へと案内されたその後で


「さてと、小さなケーキだけでは昼までお腹が持ちませんから
デパートに行く前に、まずはサファイアホテルで軽く食事でもしませんか?」

「えっ?またサファイアホテルに連れて行ってくれるの?」

「えぇ勿論、恵が行きたいなら毎日でも連れて行ってあげますよ?フフフッ」

て感じの上機嫌な彰に今からホテルで食事をしないかと誘われたけど、


(いやいや~、流石に毎日レストランで豪遊生活はヤバいでしょ?)

とは言えない貧乏シンデレラの朝食なんて、安いバーガーセットで充分だから、

ここはひとつ若者らしく爽やかに、


「でもサファイアホテルには朝のマフィンセットがないから
とりあえずレストランはまた今度って事にして、今日はスマイルゼロ円の
マフィン的な朝食セットでワイワイと盛り上がりましょうよ彰さん」

こうしてお手頃なハンバーガーショップに行こうと彰を誘ったのに……


「なるほど朝マフィンですか、もう10年位行ってないけど……
じゃあ今日は久し振りに朝のマフィンを食べに行く事にしましょうか」

「えっ?いいんですか?
ありがとう彰さん、実は私、朝マフィンが大好きなんですよね~」

な~んて事をペラペラと喋る恵はメッチャ残念な事に

なんと一度も『まともな』ハンバーガー屋に行った事がない生粋きっすいの田舎女子なので

「朝のマフィンは最高ですよね~」と無理して彰にマフィンの話を振る恵は案の定、


「へぇ?じゃあ恵さんが作ってくれる朝食のマフィンが今から楽しみですねぇ」

「もももも勿論めっちゃ得意ですよ~、
だって春川村の村民は、入れ歯の人ですら朝はマフィンを食べていますからね~」

「ん?入れ歯のマフィン?
なる程そう言う事でしたか、フフフッ……」

こうして今日も華麗な自爆を遂げていたけれど、

なにはともあれ今から恵は上機嫌な彰が運転をする車に乗って、

憧れのハンバーガーショップへと向かう事になったのだ。
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