Crimson Light~最強シンデレラと百戦錬磨の敬語的なイケメン副社長~

Pink Diamond

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カーネリアンホールの女神 後編

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そしてアベルの話を全て聞いた後……

「ねぇアベル、盗聴器だらけのライブハウスなんて聞いた事がないし、
もうこうなった以上は絶対に私が『そいつ』をやっつけるから、
だから今すぐ盗聴器が隠されている場所を全部私に教えてくれない?
今日中に全部叩き壊すから!」

と敢えて普通に声を出した恵は

全ての盗聴器を取りはずす事を心に決めながら

アベルに向かって自分の気持ちを素直に打ち明けてみると……

*****

『ん?おやおや?おやおやおや~?
ねぇ恵ちゃん…まさかお前は……
俺の話す言葉が分かっているのかい?』

「うん勿論!バッチリわかるよ?
だって貴方は彰さんにそっくりな、名誉店長のアベルなんでしょ?」

『嘘だろ?じゃあつまりアレかい?
難攻不落の彰を落としたお前の正体は……
カーネリアンホールの赤い女神と言う事なのかい?』

「いや~、流石に女神とかじゃないけど、
でも私はいつでも動物と話をする事が出来るし、
いざと言う時は普通の人よりも遥かに力が強いから、
彰さんとアベルを守る為ならば、私は本気で敵と戦うつもりだし、
そもそも盗聴器を仕掛ける様なズルい奴には絶対に負けないから、
だからアベル、私に協力してくれない?」

『あぁいいよ恵、もちろん喜んで協力させてもらうよ恵ちゃん
だってきみは…きみこそがカーネリアンホールの女神だからね!』


こうして光の速さで可愛いアベルと友達になって

そして誰よりも頼りになる名誉店長のアベルに協力してもらう事が決まったので

この後さっそくアベルのアドバイスに従って


『じゃあまずは 
この鳥カゴの屋根に付いてる音符のオブジェと、
鳥籠の中に置いてあるオモチャの置物を調べてごらん?』

「うん、わかった!あっ!これだね?」

と急いでふたつの盗聴器を握り潰した後すぐに

厨房の冷蔵庫やらカウンターの椅子などに張り付いていた盗聴器もサッサと壊して

そして勿論この後も、アベルに教えてもらった通りに全ての盗聴器を叩き壊す事が出来たけど

全部の盗聴器を取り外した恵は驚愕せずにはいられなかった。

なぜならカーネリアンホールに仕込まれていた盗聴器の数は……

全部で38個もあったからだ!

*****

こうして初めての仕事を終えた恵は午後の4時を過ぎた頃、

先輩のスタッフにお疲れ様の挨拶をしながらロッカールームにトットと向かい

そして人生二度目のタイムカードをガチャンと押したその後で、

(つまり38個の盗聴器を仕込んだ犯人はもう既に
私が盗聴器を取り外した事を知っている訳だから
…って事は優香さんと私の戦いはもう既に始まっているんだよね……)

と心の中で呟いていたけれど、

そんな事よりもメッチャ可愛いフクロウのアベルを今すぐ彰のマンションに連れて帰りたいので

ここはひとつ、いつもの様にラインを開いて高速打法で文字を打ち込みながら

☆ー☆ー☆ー☆ー☆

『お疲れ様です彰さん。

今日も良い天気で良かったですね。

では早速本題に入りますが、私はフクロウが大好きです。

だから勿論アベルと私は、今日の昼休憩が終わった後で友達になりました。

でも今日のお昼に、一階のカフェで食事をしていた数名のお客さん達が

「…て言うかアベルはここ最近~、
ずーっと鳥カゴの中で暮らしているからさぁ、
名誉店長のくせに運動不足のデブ体型だよね~、アハハハハ~」

「うんうん私もそう思う、
だってオモチャみたいなフクロウでもさぁ……
一応アベルはカーネリアンホールの名誉店長なんだから、
毎日ガンガン空を飛んでダイエットをするべきだよね?」

と楽しそうに話していたのを偶然バッチリ心の中で聞いたので、

もうこうなった以上はアベルのプライドを取り戻す為にも私が責任を持って

今日から愛情を込めてアベルを育てたいと思いました。

と言う事で今日から早速アベルを龍崎プレジデントヒルズに連れて帰りますから

今夜はアベルの歓迎会をしましょうね。では無駄に文章が長くなりましたが、

今日も脳内秘書の村上さんと一緒に仕事を頑張って下さいね。星野恵とアベルより』


て感じのイミフなラインを送ってすぐに、

『えっ?今日から俺は彰のマンションで暮らしてもいいの?凄く嬉しいよ恵ちゃん!』

とメッチャ嬉しそうなアベルと二人でカーネリアンホールを出たけれど、


(じゃあ今夜はアベルの歓迎会をするんだから
めっちゃ美味しいケーキを作ってパーティーをしてもいいよね?)

な~んてワクワクしながらアベルを連れて

彰の自宅マンションに向かう恵はメッチャ幸せだったから

だからこの時の恵はまだ、まさか彰が本物のロックシンガーだった事や、

彼の両親が交通事故で他界していた事を今からアベルが教えてくれるだなんて、

もちろん夢にも思っていなかった。
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