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最高に幸せな花道
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そして長かった卒業式が全て終了した後で
再び教室に戻って最後のホームルームを済ませた玲は
担任の犬川先生から、丁寧な別れの挨拶をしてもらった後すぐに、
今日も急いで3年生の靴箱に向かい、そしてサッサと靴を履き替えて、
3年間ずっと通った校舎に別れを告げる為、
ゆっくりと歩いて正門に向かっていたのだが、
*****
なんと この後、いきなりドコかの茂みから
『玲~!卒業おめでとうー!』と可愛い声で
自分の名前を呼ばれた事に気が付いたので
思わず玲は辺りをキョロキョロと見回してみると
道の脇に植えられている桜の木の枝で
チョコンと止まってコチラを見ている笑顔のシンシアとバッチリ目が合ったから
もちろん玲もニッコリと微笑んで
「こんにちはシンシア、もしかして見送りに来てくれたの?」
と可愛い彼女に向かって返事をしたけれど、
なぜかシンシアは少し照れた表情で、
『まぁ見送りっちゃあ見送りなんだけど~』
と答えながら玲の近くに飛んできて
『…て言うか実は私のグループの雀メンバー達がね?
今日から龍崎プレジデントヒルズの公園に引っ越す事になったから
だから私も今日でこの学校とはお別れしなきゃいけないの。
でも玲はもう既に龍プレの住民だからさ?これからもずーっと仲良くしようね~』
て感じの嬉しい報告をしてくれので
思わず玲は人目を無視して雀のシンシアに、
「えっ?今からグループの皆で引っ越しをするの?
じゃあシンシアは今日から私の御近所さんになるんだから
いつでも気軽な気持ちで、最上階のベランダに遊びにきてね」
と返事をしてみると、
『ありがとう!もちろん毎日遊びに行くよ玲。
じゃあ私は今から引っ越しの作業があるからさ?
今日はこれで失礼するけど、また明日ベランダで逢おうねー』
パタパタパターー!
こうして忙しそうな彼女は小さな羽根をパタパタさせて、
明日も逢おうねと言ってくれた後すぐに、中庭の桜並木に向かって飛び立ったので
*****
きっと引っ越しの最中に、卒業のお祝いを言いに来てくれたであろう
優しいシンシアの後ろ姿を見送った玲は、彼女の姿が見えなくなった後すぐに
再び正門を目指して歩き始めていたけれど………
今度はなんと、いきなり突然、青い空から
バサバサバサバサーー!と大きな音を立てながら
『おーい玲!』とカラスのトムが舞い降りてきて
そしてそのままの勢いで、
『卒業おめでとうございまーす!つうか玲はさぁ……
「あの」シンシアの友達だったんだな~?ちょいビックリしたよー』
といつもの様に明るい声で
塀の上から玲の卒業を祝ってくれたその直後……!
今度はさらに間髪入れずに
大きな銀色の可愛い猫がトムの隣に現れて、
『さてさて玲殿よ。本日は拙者も喜んで、
そなたの御卒業を祝う為に参上させて頂いたのだが、
やはり卒業式と言う物は、いつの時代も良き習わしでごさるなぁ、玲殿~』
と侍の言葉でお祝いをしてくれた蛍丸の後に続いて
最後はなんと、キラキラと輝くシルバーブルーのレイピアが……!
『こんにちは玲、御卒業おめでとうございます。
これからも我が早瀬観光を翔共々よろしくお願いしますね』
て感じでニコニコしながら卒業のお祝いをしてくれて、
そして皆で横一列に、塀の上で仲良く並んだ状態で
『卒業しても毎週みんなで遊ぼうなぁ玲ーー!』
『それは良いアイデアでござるなぁトム殿』
『僕も賛成します玲。毎週このメンバーで集まりましょうね』
と次々に……
一人ぼっちで花道を歩く玲に向かって祝福の言葉を贈ってくれたから
あまりにも嬉しいサプライズをされて、一気に涙が溢れてきた玲は……
(まさかみんな……
私を見送る為だけに、この学校まで来てくれたの?
桜ヶ丘の駅からココまで歩いたら、猫の足だと2時間くらい掛かるのに、
こんな所に来ても何も貰えないのに、しかも私は皆にまだ何も、
まともな恩返しが全然出来ていないのに!どうして皆そんなに優しいの?)
と心の中で彼らに向かってお礼をしていたが……
涙で霞んだ視界の先で……玲おめでとうー!
玲がんばれー!と何度も何度もエールを贈ってくれるトム達を見ていたら
いつの間にかヘタレの心もコミュ障も、あっと言う間に綺麗サッパリ消えたので
これでもう何も怖くない玲は、しっかりと顔をあげた後すぐに
「みんな……ありがとう……
今日は本当に、ココに来てくれてありがとう!
私は皆の事が大好きだから!だから これからも……
永遠にいつまでも!ずっとずっと ずーっと私の友達でいて下さい!」
と大きな声で最大級の感謝を伝えながら
小さな身体の彼らに向かって何度も何度も手を振って……
そして勿論案の定、自分の周りを歩いている全ての生徒達から
ものすごく変な顔で見られてしまったが、
今の玲はドコの誰にジロジロ見られても、全く全然平気なので、
だから見知らぬ男子達に指をさしてゲラゲラと笑われながらも
長い長い花道を抜けたその先で、
世界中の誰よりも優しい瑠璃色の光を見付けた瞬間に……!
「璃音……さん?」
きっと何も迷わずに、愛しい人の胸に向かって飛び込む事が出来たのだ。
再び教室に戻って最後のホームルームを済ませた玲は
担任の犬川先生から、丁寧な別れの挨拶をしてもらった後すぐに、
今日も急いで3年生の靴箱に向かい、そしてサッサと靴を履き替えて、
3年間ずっと通った校舎に別れを告げる為、
ゆっくりと歩いて正門に向かっていたのだが、
*****
なんと この後、いきなりドコかの茂みから
『玲~!卒業おめでとうー!』と可愛い声で
自分の名前を呼ばれた事に気が付いたので
思わず玲は辺りをキョロキョロと見回してみると
道の脇に植えられている桜の木の枝で
チョコンと止まってコチラを見ている笑顔のシンシアとバッチリ目が合ったから
もちろん玲もニッコリと微笑んで
「こんにちはシンシア、もしかして見送りに来てくれたの?」
と可愛い彼女に向かって返事をしたけれど、
なぜかシンシアは少し照れた表情で、
『まぁ見送りっちゃあ見送りなんだけど~』
と答えながら玲の近くに飛んできて
『…て言うか実は私のグループの雀メンバー達がね?
今日から龍崎プレジデントヒルズの公園に引っ越す事になったから
だから私も今日でこの学校とはお別れしなきゃいけないの。
でも玲はもう既に龍プレの住民だからさ?これからもずーっと仲良くしようね~』
て感じの嬉しい報告をしてくれので
思わず玲は人目を無視して雀のシンシアに、
「えっ?今からグループの皆で引っ越しをするの?
じゃあシンシアは今日から私の御近所さんになるんだから
いつでも気軽な気持ちで、最上階のベランダに遊びにきてね」
と返事をしてみると、
『ありがとう!もちろん毎日遊びに行くよ玲。
じゃあ私は今から引っ越しの作業があるからさ?
今日はこれで失礼するけど、また明日ベランダで逢おうねー』
パタパタパターー!
こうして忙しそうな彼女は小さな羽根をパタパタさせて、
明日も逢おうねと言ってくれた後すぐに、中庭の桜並木に向かって飛び立ったので
*****
きっと引っ越しの最中に、卒業のお祝いを言いに来てくれたであろう
優しいシンシアの後ろ姿を見送った玲は、彼女の姿が見えなくなった後すぐに
再び正門を目指して歩き始めていたけれど………
今度はなんと、いきなり突然、青い空から
バサバサバサバサーー!と大きな音を立てながら
『おーい玲!』とカラスのトムが舞い降りてきて
そしてそのままの勢いで、
『卒業おめでとうございまーす!つうか玲はさぁ……
「あの」シンシアの友達だったんだな~?ちょいビックリしたよー』
といつもの様に明るい声で
塀の上から玲の卒業を祝ってくれたその直後……!
今度はさらに間髪入れずに
大きな銀色の可愛い猫がトムの隣に現れて、
『さてさて玲殿よ。本日は拙者も喜んで、
そなたの御卒業を祝う為に参上させて頂いたのだが、
やはり卒業式と言う物は、いつの時代も良き習わしでごさるなぁ、玲殿~』
と侍の言葉でお祝いをしてくれた蛍丸の後に続いて
最後はなんと、キラキラと輝くシルバーブルーのレイピアが……!
『こんにちは玲、御卒業おめでとうございます。
これからも我が早瀬観光を翔共々よろしくお願いしますね』
て感じでニコニコしながら卒業のお祝いをしてくれて、
そして皆で横一列に、塀の上で仲良く並んだ状態で
『卒業しても毎週みんなで遊ぼうなぁ玲ーー!』
『それは良いアイデアでござるなぁトム殿』
『僕も賛成します玲。毎週このメンバーで集まりましょうね』
と次々に……
一人ぼっちで花道を歩く玲に向かって祝福の言葉を贈ってくれたから
あまりにも嬉しいサプライズをされて、一気に涙が溢れてきた玲は……
(まさかみんな……
私を見送る為だけに、この学校まで来てくれたの?
桜ヶ丘の駅からココまで歩いたら、猫の足だと2時間くらい掛かるのに、
こんな所に来ても何も貰えないのに、しかも私は皆にまだ何も、
まともな恩返しが全然出来ていないのに!どうして皆そんなに優しいの?)
と心の中で彼らに向かってお礼をしていたが……
涙で霞んだ視界の先で……玲おめでとうー!
玲がんばれー!と何度も何度もエールを贈ってくれるトム達を見ていたら
いつの間にかヘタレの心もコミュ障も、あっと言う間に綺麗サッパリ消えたので
これでもう何も怖くない玲は、しっかりと顔をあげた後すぐに
「みんな……ありがとう……
今日は本当に、ココに来てくれてありがとう!
私は皆の事が大好きだから!だから これからも……
永遠にいつまでも!ずっとずっと ずーっと私の友達でいて下さい!」
と大きな声で最大級の感謝を伝えながら
小さな身体の彼らに向かって何度も何度も手を振って……
そして勿論案の定、自分の周りを歩いている全ての生徒達から
ものすごく変な顔で見られてしまったが、
今の玲はドコの誰にジロジロ見られても、全く全然平気なので、
だから見知らぬ男子達に指をさしてゲラゲラと笑われながらも
長い長い花道を抜けたその先で、
世界中の誰よりも優しい瑠璃色の光を見付けた瞬間に……!
「璃音……さん?」
きっと何も迷わずに、愛しい人の胸に向かって飛び込む事が出来たのだ。
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