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1章
愚者の狂想曲 1 三級奴隷の小柄な少年
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パカパカガチャガチャ
今俺は荷馬車の上にいる。
あの変なゲームを起動してしまったせいで、異世界に飛ばされてしまったんだ。何故こうなったかは理由は解りません。元の世界に帰れる事も出来ず、右往左往しながら毎日を生きている。
この異世界に飛ばされて半年…本当色々あったよな~。
何も解らないまま生活を始め、やっとここまでこれた。
何故か解ら無いが、この世界の言葉や文字は理解出来たので必死になって頑張った。
そして、こちらの世界に持って来たダイヤの指輪がかなりの価格で売れたので、その資金で装備やら荷馬車やらを買う事が出来た。
今俺は冒険者として登録して、ダンジョンを探検したり、行商を行なって生活をしている。
最近やっとこの生活も安定して来たので、俺は自分にご褒美を上げたいと思うのです。
そう……ご褒美とは……自分だけの可愛い女の子の奴隷を買っちゃう事なのです!!
ま…堂々と宣言すると恥ずかしい気持ちになる…
でも気にしない!俺は強い子なんだ!やれば出来る子なんだよ!…多分…。
兎に角!自分の欲望に素直に生きるのだ!やっちゃうのだ!
ちっちゃくて、可愛らしい女の子が良いんだけどな~。12、3歳位の…
うん?ロリだって?ハハハ。そうです!ロリですが何か!?
可愛い物好きなのだ!苦情は一切受け付けません!
とりあえず落ち着こう。スーハー…深呼吸もしたし大丈夫だ!
…この世界には、まだ奴隷制度なる物が残っている。地球で言えば中世のヨーロッパ位の文化と言った所なのだ。王様や貴族なんてものも普通に居る。
地球と違う所は、この異世界は魔法があり、魔物がいて、様々な種族が生活してるって所かな。初めは戸惑ったけど、今は慣れっこになったよ!
現に目の前にあるのだから、認めないとダメだろう?考えても始まらないしさ。
そんな感じで俺は奴隷が売っている奴隷館のある街に来ている。
もう見慣れた洋風な感じの家々や商店を片目にしながら、石畳の道を荷馬車に揺られて奴隷館に向かう。
暫く来た所で、レンガ作りの割と大きい建物に到着する。
入り口には鎧を着た門番が4人、腰に剣をさげている。幾人もの人が出入りしている。
俺はその建物に有る看板を読み上げる
「ガリアス奴隷商店…か…」
この街、ラングースの街に唯一ある奴隷館だ。俺が荷馬車の上で看板を見ていると、一人の小太りの男が近寄って来た。
「どうもこんにちは!本日はどういったご用件で?」
小太りの男はニコニコしながら俺に話しかけて来た。如何にも商人やってます的な見た目に内心笑いがこみ上げてきそうになるが、ぐっと我慢しました。
「えっと…奴隷を買いに来たんですけど…」
愛想笑いしながら俺が言うと、さらにニコニコして
「そうですか!それはどうもありがとうございます!ささ!ご案内致しますのでこちらに!」
荷馬車から丁寧に降ろされる。
「荷馬車の方はこちらでお預かり致しますのでご心配無く!ほれ!お前達!」
そう小太りの男が言うと、2人の奴隷の少年が荷馬車を店の裏側に移動を始めた。
小太りの男に案内されるまま奴隷館の中に入って行く。ロビーの様な一階の広間に通された俺に小太りの男は言う
「本日はどのような奴隷をお求めなのでしょうか?」
ニコニコしながら言う小太りの男。
奴隷には種類がある。一級奴隷、二級奴隷、三級奴隷だ。この世界に有る奴隷法によって扱いが違う。
まず、一級奴隷。これは奴隷でありながら上級の職業にも就ける事が出来る。財産を持つ事も出来、生活も身分も一般庶民並み、又はそれ以上に奴隷法によって保証されている。主人は罰は与えられるが、殺すことは出来ない。殺したい時は役所に申立て、理由をきちんと説明して、役所が厳しく審査して受理してくれた時に、役所が処分すると言った感じだ。なので一級奴隷は奴隷でありながら差別を受ける事無く生活出来る。貴族や王族の持つ一級奴隷は、一般庶民などよりはるかに身分が高かったりもするのである。
次に、二級奴隷。これは俺達が奴隷と認識しているものに一番近いかも?いわゆる労働奴隷である。
職業は限定されていて、役所系、商取引系等の責任が発生する職業には就けない。財産は規定内で持てる。生活は必要最低限の衣食住しか保証されていない。身分は一般庶民より低く設定されており、罰を与える事が出来、主人は殺したい時に何時でも殺す事が出来るが、殺した後、役所に罰金として二級奴隷の人頭税の2倍のお金を役所に払わないといけない。勿論役所にきちんと申請して受理されれば罰金は発生せず、殺して処分する事は可能である。
そして最後は三級奴隷。この奴隷は、罪人と同じ位に身分が低く設定されている。
平たく言うと何をしても良い奴隷である。職業には就けず、主人の決めた事しか出来無い。財産は持てず、生活の保証はされていない。罰は当然の事、主人は何時でも殺して処分する事が出来る。殺して処分した後に、役所に処分した事を申請すればOKなのである。戦争に捨て駒として使われたり、魔法や武具の試し切り等の実験に使われたりと、使い捨ての奴隷である。宗教の生贄に捧げられたりとかもあるらしい。最下層の奴隷であり、一番数の多い奴隷である。
二級奴隷と三級奴隷は、主人(所有権者)以外も勝手に殺す事が出来る。但し、奴隷は財産であるので、殺した相手は各等級の奴隷の売買価格の相場の2倍のお金を、主人(所有権者)に支払わなければならない。二級奴隷にはこれとは別に役所に払う罰金もあるので、他人が二級奴隷を殺した時は、必要経費として、売買価格の相場2倍のお金と、2倍の人頭税が必要になる。なので、他人が他の奴隷を殺すというのは金銭的に負担が掛かるので余りする人は居ないらしい。三級奴隷はたまに殺されるらしい。
一級奴隷は上記に該当せず、他人が殺せば普通の人を殺した時と同じ殺人罪になる。一級奴隷は普通の人と同じ法律で他人から守られている。主人はこれには該当はしないが。
じゃ~みんな優遇されている一級奴隷で良いじゃないかってなるんだけど、そこはうまく出来ているみたい。何が違うかと言うと、各等級の奴隷では年一回払う奴隷の人頭税が違う。
三級奴隷は年間の人頭税は銀貨50枚、二級奴隷は年間の人頭税は金貨1枚、一級奴隷の年間の人頭税は金貨5枚なのである。法律で守られているだけあって、一級はずば抜けて税金が高い。
庶民の一日の平均賃金は銀貨2枚、年収で金貨7枚程度。税金で5割近くは持って行かれるので、実質は金貨3枚と銀貨50枚程度で生活をしている。家族3人で贅沢をしなければ暮らしていける金額だ。金貨50枚程で家が買える価格。そう考えると、一級奴隷はある程度の収入が無いと持て無い事が解ると思う。
ちなみに銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚となっている。
と、まあ~説明が長くなってしまったけどこんな感じなのです。こんな事を考えていたら、小太りの男がどうしたのかと俺の顔を見ている。少し恥ずかしくなった。
「えっと…女の奴隷が欲しいのですが…」
俺が気まずそうに言うと、ニヤニヤした顔を更にニヤっとさせて俺を見る。
…そりゃー女の奴隷って言ったら性奴隷しか無いだろうけどさ…勿論そういう事をする為に買いに来たんだけどさ…そこまで露骨に顔に出すな!この小太りの男め!
…なんか、深夜のコンビニにエロい本買いに行ってレジに持っていった時に、「フ…お前も好きだな」と、店員に思われる様な微妙な空気じゃないか!…くうう…
そんな少し気恥ずかしくなっている俺を、ニヤニヤしながら小太りの男は話を続ける。
「それでは、どの等級の奴隷をお求めでしょうか?」
小太りの男は俺を品定めする様に見ながら言う。
むう…そうなんです。女性の性奴隷を求めるなら、一級が一番品が良い。いわゆる美人や可愛い女の子が多いって事ですね。その分価格も高い。低い等級になるほど、その品質(美人度?)は落ちていく。
その分安くなるんですけどね。でも、初めての性奴隷だし、可愛い方が良い!
それに俺の求めているのは、可愛い小さな華奢な女の子!12~13歳の!
しかも、処女が良い!初めての性奴隷なんだから、他の野郎に使い込まれたのは嫌だ!俺色に染めたいのです!
そう…俺はロリコ○…ゲフンゲフン。以下省略。
「い…一級の女の奴隷が欲しいです…」
気恥ずかしそうに俺が言うと一瞬目をピクッとさせたが、すぐに表情を戻してニコニコしながら
「それはお目が高い!ではではこちらにどうぞ!」
小太りの男はそう言って俺を広間から別の部屋に連れて行く。二階に上がり、装飾の付いた扉の前に来た。
そして、部屋の中に入って、思わず感動した。モデルクラスの美女達が全裸で鳥籠の様な檻に入れられている。スタイルも良く、色々なタイプが居る。肌の白いのから褐色まで。胸の大きさや、体のラインも色々。
しかし、ここに居る20人近くが全員美女なのだ。思わず出現した楽園に、アソコが反応して少し前かがみになってしまった。トホホ…。
そんな俺を見てニヤニヤしながら小太りの男は言う
「お客様。どのようなタイプの奴隷をご所望でしょうか?」
嬉しそうに小太りの男が言う。俺のご所望?フン!そんなもの決まっているじゃありませんか!
「身長は130㎝から140㎝位で、歳は12~13歳位。華奢で可愛くて、処女が良いのですが」
また気恥ずかしそうにそう言うと、ニヤニヤした顔を今日一番ニヤーっとさせて笑う。
ううう…これは、深夜のコンビニにエロい本買いに行ってレジに持っていった時に、「ブ!おまえそんな趣味があるのかよ!」と、店員に蔑まれた様な微妙な空気じゃないか!…くうう…
良いだろう!どんな趣味でも!可愛ければ何でも良いんだよ!可愛さは正義だ~!!
…ちなみに、普通のセクシーな女性も好きなんだよ?俺は!
只、そっちよりも好きってだけなんです。…言い訳になったかな?ううう…ガク…
「解りました。ではこちらでお待ちください」
そう言うと、小太りの男は条件に会う性奴隷を探しに行った様だった。暫くその他の性奴隷を眺めながら悶々としていると、小太りの男が帰って来た。
「こちらが今当店で、お客様の条件に合うだろうと思う奴隷にございます」
そう言って小太りの男が連れて来たのは3人の少女であった。その3人を見た俺は思わず
『美少女キターーー!!!!!』
心の中で思わず叫んでしまいましたよ。3人共、俺の出した条件を見事にクリアしている。はっきり言って美少女だ。3人の違いといえば髪の毛の色位と言っても良い位である。それぞれが美少女。
こ…これは悩む!
そんな俺の顔を見て満足そうな小太りの男が
「どうですか?条件に合いましたでしょうか?」
俺の顔を見て条件に合っているのが解っているはずなのに聞いてくるなんて!意地悪だな!小太りが!
ま…仕事だから一応聞くよね…ガク…
若干?かなり見透かされたような感じになりながらも、俺は気になる事を聞く
「えっと…価格は幾ら位なんですか?後は…全員処女ですか?」
その言葉を聞いってニヤっと笑って小太りの男は言う
「彼女達は全員価格は同じに設定してあります。全員金貨25枚となっております。それと、当店で扱う女の一級奴隷は全員処女でございます。お買い上げ前に、処女である事を確認出来ますのでご安心下さい」
成る程…全員処女で、確認出来るのか。きっと…秘所を広げて目視で確認なんだろうな…
うは!エロす!美少女に自分で秘所を広げさせて、それを目視で処女膜の確認をするとかエロす!
は!…さっき迄美女を見ていたせいで悶々しすぎだねこりゃ~。…ううう…反省…
…価格は金貨25枚なら相場かな?聞いた話じゃ普通の女性の一級奴隷なら、相場は金貨15枚から50枚、二級奴隷なら、金貨3枚から8枚、三級奴隷は金貨1枚から金貨3枚っていうのが相場って言ってたからな。金貨25枚でこの美少女なら、納得の値段と言った所かな?
でも…俺も行商人として生活も行ってるんだし、このままじゃって感じもあるな…
「価格は納得ですね。でも…もう一声欲しい所ではありますね」
俺が微笑みながら言うと、ニヤッと笑い
「解りました。では、これでどうでしょう?価格は金貨25枚で、その他にメイド服一式と荷物鞄をお付けするというのは?」
ニコニコしながら言う小太りの男。
メイド服美少女キターーーーーー!!!…ゲフンゲフン…冷静に冷静に。
確かにメイド服一式(靴とかその辺もセット)と荷物鞄なら、物にもよるが最低銀貨20枚は行くだろう。この3人の美少女なら全く問題ないし、街にはここしか奴隷館も無い。他の街でこれ位の美少女に出会える可能性もあるかどうか解らないし…ここはこれで納得かな?
「解りました。じゃ~その条件で。でも、誰にするか暫く考えたいのですが良いですか?」
はっきり言って悩んでいます!顔立ちスタイルは同じ位、本当髪の毛だけなんだもん。
茶色かブロンドかグレー…それぞれ美少女に似合ってて悩んじゃいますよ!
そんな俺の言葉にウンウンと頷きながら
「解りました。この3人は予約と言う形で置いておきます。一階の広間でどちらの奴隷にするか考えて下さい」
そう言ってくれる小太りの男。俺は一階の広間に戻り、テーブル迄案内される。椅子に座り入れてくれた紅茶を呑みながら、誰にするか考えていた。
『誰にしようかマジ悩む~!!あの3人なら誰でもいいよ本当に!マジ美少女だし!…でも…あの内の誰か一人の美少女とこれからは…あんな事や…こんな事…ウフフ…調教三昧か~!』
そんな妄想をして恐らく顔はひどくにやけていたと思う。
そんなエッチで幸せな妄想をしている時に、ドカっと威勢良く奴隷館の扉が開いた。そのけたたましい音に、広間に居た全ての者が振り返った。
そこには190㎝位の大柄で体格の良いガサツそうな男が、鎖をジャラジャラ引きずりながら入って来た。その後ろに、鎖につながれた5人の奴隷服に身を包んだ男女が、引きずられる様に入って来る。
一目でその光景がどういう事か解る。ここは奴隷館。奴隷を売りに来たのであろう。
鎖を引きながら大柄な男は受付のカウンターまで歩こうとした時、その中の小柄の少年?がフラフラして倒れてしまった。その子柄の少年に近寄っていく大柄な男。
「おら!なに寝てるんだよ!さっさと起きねえか!この犬っころが!!」
そう言って倒れている小柄な少年の腹を蹴り飛ばす。呻き声を上げて腹を抑えて震えている小柄な少年。その蹴られた時に、小柄な少年の胸元から何かが転げ落ちた。それを拾う大柄な男
「あん?なんだこりゃ~?小汚ねえ石ころだな~?」
小さな黒くなった石のような物を見つめる。それを見た蹲っている少年が震えながら
「それは!か…返して!そ…それは大切な物なんです!」
腹を抑えながら必死にもう片方の手を、大柄の男に向ける小柄の少年。その言葉を聞いた大柄の男の表情が怒りに染まる
「何口答えしてるんだよ!犬っころの奴隷の分際で!!」
そう怒鳴り散らし、小柄な少年にありったけの怒りをぶつける。殴り飛ばされ、蹴られまくっている。小さな体は悲鳴を上げながら、大柄の男の暴力によって血に染まっていく。
『…あの首の印…三級奴隷の紋章…しかも、亜種か…』
俺は心の中でそう呟く。殴られて飛ばされた時に、小柄の少年の首に奴隷の印である黒い色の奴隷の紋章が見えた。
奴隷になると首に奴隷の紋章が刻まれる。一級奴隷は赤い奴隷の紋章、二級奴隷は青い奴隷の紋章、三級奴隷は黒い奴隷の紋章。
さっきも言った通り、三級奴隷は最下層の奴隷である。人権など全く無い。三級奴隷など主人の気分次第で気軽に殺せる存在なのだ。
しかも亜種。亜種というのは人間以外の種族を指している。そして、一部の高等な亜種のエルフ等以外は、人間より下等と位置づけられ差別を受けている。
あの小柄な少年も亜種だ。長く伸びた汚い髪の隙間から見える少し尖った耳に、かなり汚く汚れて黒ずんで居る尻尾。犬系の亜種であると思う。
三級奴隷でしかも亜種。彼の人生は何時終わってしまっても不思議ではない所に有るであろう。この世界で最低の位置に存在している。
こんな光景は、ここでなくても、たった半年この世界に居るだけで沢山見て来た。
この世界は…地球より理不尽な世界だ。金貨1枚の前に、何人もの命が散って、散らされ殺される。
当然の様に、金貨一枚より命の方がはるかに軽い世界…
俺はそれがどうのとは思っていない。思った所で、俺にどうする事も出来はしないと思っているし、それが現実であろう。
確かに遥かに進んだ文明の異世界から来たし、それなりの能力もこちらの世界に来た時に授かっている。しかし、それを使っても出来る事と、出来無い事がある。俺には世界を変えるなんてのは無理ですよ。そこまでのチートな力は有りませんから。それに俺は善者ではない…
俺が此処に来たのは、か弱き処女の美少女の奴隷をレイプして調教して、性の捌け口にする事なのだ。
大柄な男が小柄の三級奴隷の亜種の少年にしている事と、大して差は無い。同じレベルの事だ。
俺はそう思っているので、その光景から目を逸らして、あの3人の美少女の中から誰を選ぶか考えだそうとした時に…そう…目に入ってしまったんだ…
…必死に助けを求め縋り付く様なその虚ろな目を…
「もうやめろ!それ位で良いだろう!それ以上その子に暴力を振るうな!!」
椅子から立ち上がり咄嗟にそう叫んでいた。なぜか血が滾って居る。理由なんか解らない。只そうしたかったんだきっと。小柄な少年が俺を血だらけに震えながら俺を見ている。
俺の叫び声を聞いて、驚いていた大柄な男だったが、我に返って俺に近づいて来た。
「ああ~ん?兄ちゃんよ~これは俺の奴隷なんだよ。俺の三級奴隷なんだよ。兄ちゃんもこんな所に居るんだ。奴隷の事は良く知っているだろう?…俺が何を言いたいか解るよな?」
ニヤ~っと汚らしい笑いを浮かべて言う大柄な男。
十分解っている。人権の無い奴隷の中でも最下層の三級奴隷だ。ゴミに等しい存在。
主人の気持ち一つですぐに処分される、哀れな存在。
それが解ってても、何故か血が滾ってしまったんだ。善人では無いけど仕方無い。
小柄な少年は三級奴隷。主人の許可が無くても、俺が殺す事は出来る。金さえ払えば。
簡単に遊びの様に殺せるが…助ける方法は一つしか無い。俺は大柄の男に言う。
「ああ!解ってるよ?だがもう止めろ!…俺がお前からその奴隷を買う。それでどうだ?お前もここに奴隷を連れて来たって事は、ここにそいつらを売りに来たんだろう?だから俺がその子を買ってやる!これなら文句は無いだろう?」
俺が睨みながら言うと、驚いた顔をする大柄の男。そしてニヤっと笑って言う
「ああ!それなら文句はねえよ!」
笑いながら言う大柄な男。気に入らないと思いながらも、小柄な少年を買える事が解って安心した俺
「良し!では取引だ。幾ら…払えば良い?」
俺がアイテムバッグから金の入った袋を取り出すと、大柄な男は言う。
「ヘヘヘ…金貨20枚だ!」
笑いながら言う大柄な男
「金貨20枚だな……え!?き…金貨20枚だと!?」
思わず声を上げてしまった。周りに居た者達も困惑の顔をしている。
通常三級奴隷の相場は金貨1枚から金貨3枚って所だ。俺は金貨3枚程度で十分だと思っていた。
この大柄な男は、相場の実に約6~20倍の価格を要求して来たのだ。
この世界は弱肉強食が非常に強い世界。弱みを見せればたちまち食われてしまう。
それが解ってはいるが、今はどうしようも無い。焦って弱みを見せてしまったのだから。俺のせいである。実際大柄な男は金貨20枚が手に入るとは思ってはいないであろうが、普通の取引価格で買え無いである事を俺は理解し、覚悟した。そんな俺にしびれを切らした大柄の男が
「ああ~ん?どうした?この犬っころを買うんじゃなかったのか~?」
そう嘲笑ながら小柄な少年の顔を蹴った時、ボキっという乾いた音がした。
そして、小柄な少年はぐったりして動かなくなり、血を流しながらピクピクと痙攣を始めた。
それを見てかなりまずい状態になったと解った。一刻の猶予も無い。そんな小柄の少年を見て怒りの表情をする大柄な男
「おめえ犬っころ!勝手に死ぬんじゃねえ!この役立たずが!」
そう言って大柄な男が、小柄な少年に怒りをぶつけるように蹴ろうとしている。
「止めろ!その子は俺が買った!金貨20枚だな!受け取れ!」
俺は大柄な男の足元に、金貨20枚を投げつけた。その金貨に目を丸くしている大柄な男
ここで駆け引きをして価格を下げている場合では無くなった。駆け引きなんかしていれば少年の命が危ない。
「ネームプレートを出せ!そして、その子の所有権を俺に渡せ!」
俺はそう叫んで身分証明書であるネームプレートを取り出し、大柄の男につきつける
「あ…ああ…解った…」
呆然としている大柄の男は自身のネームプレートを取り出し、小柄な少年の所有権を俺に引き渡す。
ネームプレートが光り出し、俺に小柄な少年の所有権が無事移ったのを確認した。
「これで話は終いだ!この子を連れて行く!」
そう叫んで、俺は小柄な少年に駆け寄る。相変わらず血を流しながらピクピクと痙攣している
『かなりやばい!俺は治癒魔法は使えないから…急いで医者に見せないと!』
俺は心の中でそう呟いて、小柄な少年を抱き抱えた。
「う…」
思わず声を上げてしまった。小柄な少年は長い間水浴びや、体を拭くと言った事をしていないのであろう。髪の毛は油でバリバリになっていて硬くなっていて、肌も同じようにどす黒くなっている。それが強烈に腐ったドブ川の様な強烈な匂いを発していた。
それに、殴られて出た血の匂いが混じり、吐き気がする様な匂いになっていたのだ。流石は三級奴隷。過酷な生活を送っていたのであろう。
何とか吐き気のする匂いを我慢して、小柄な少年を抱きかかえながら奴隷館を飛び出した。
そして、奴隷館の裏手に停まっている荷馬車に乗り込む。手綱を握り、この街にある診療所まで一目散に駆け出した。小柄な少年は、相変わらず血を流しながらピクピク痙攣している
『死ぬなよ少年!すぐに助けてやるからな!』
俺はそう心の中で叫びながら必死で手綱を握り、荷馬車を走らせるのであった。
暫く荷馬車を走らせて、この街にある診療所についた。
俺は小柄な少年を抱きかかえながら診療所に駆け込んだ。何事かと診療所の人々がこちらに注目する。
医者を至急呼ぶ様に言うと、すぐに奥から医者が出て来た。そして、抱えている非常に汚い、血まみれで痙攣している三級奴隷の強烈な匂いを嗅いで、顔を歪めている。
「この子に治癒魔法をお願いします!」
俺が必死に言うと、見たくもない様な顔をして
「ここではその汚くて、臭い三級奴隷を診ることは出来無い」
顰めっ面で淡々と言う医者。俺は怒りが湧いてきて激しく言い立てる
「お前は医者だろうが!早く診ろ!さもないと、俺がお前をこいつと同じ目にあわせてやるぞ!」
俺の殺気だった言葉にギョっとした医者は慌てて言う
「こ…ここじゃ見れないと言っただけだ!あの荷馬車の荷台で診てやる」
そう言って玄関前に横付けされている、俺の荷馬車を指さす。そして、何処で診ても一緒だという医者。
今は一刻も争う事なので渋々承諾する。他の医者に回る時間は恐らく残されていないと思ったからだ。
仕方無く小柄な少年を荷台に寝かせる。すると医者は治癒呪文の詠唱を始める。
医者の両手から光が溢れる。それを小柄な少年に当てていく。
「…所で…金はきちんと払ってくれるんだろうな?」
医者は治療しながら流し目で俺を見ながら言う。医者の吐き捨てる様な言い方にイラッとしたが、今は邪魔を出来ない。払う旨を伝えると、フンと言って小柄な少年の回復をする。
暫く小柄な少年を治療していた医者が、治癒の魔法を辞める。どうやら治療し終わったらしい。
「…とりあえず、折れていた首の骨や、受けた傷は回復出来た。後遺症や傷も残ってはいない」
そう言う医者。俺はホッとして深い安堵の溜め息を吐く。しかし、言いにくそうに医者は話を続ける。
「しかし…この三級奴隷は元々弱っておった。恐らく栄養不足…餓死寸前であったんだろうな。そこに、あの怪我だ。沢山の血を流し、更に大きく生命力を削ってしまった。回復力の上がる魔法は施しておいたが…恐らく今夜が山場…明日まではもたんだろうな…」
淡々とそう告げる医者。
「このまま何もしなかったらだろ?…この診療所にある最上級の薬を買おう。…あるんだろ?」
俺が流し目で言うと、ハーッと溜め息を吐いて医者は言う
「そこまで知っているなら、その薬の値段も大体予測はつくだろう?さっきの治癒魔法代と薬代…こんな三級奴隷なら、沢山買える位の金額になってしまうのに。そこまでして、こんな汚くて臭い三級奴隷に価値が有るとは思えないが…」
また顰めっ面をして言う医者
「…こいつに価値があるかどうかは、金を払う俺が決める事だ。貴方じゃない…」
俺がイラっとしてそう言い放つと、フンと鼻で笑って医者が言う
「確かにその通りだな。私は金さえ払ってもらえれば良い。じゃ~薬を持ってくる。金を用意しておけ」
そう言って、診療所に戻る医者。俺は小柄な少年を見つめながら待っていると、医者が薬を持って出て来た。さっきの治癒魔法と薬代を払い、薬の用法用量を聞く。そして、この街に取ってある宿屋に戻ろうと荷馬車に乗った時、医者が言った
「…その薬を飲ませても、生き残る確率は半々だぞ…」
医者は淡々と告げる
「…いいさ。そのままじゃ死ぬのが半々まで確率が上がるのであれば上等だ」
小柄な少年を見ながら言う俺。再度フンと鼻で笑って医者が言う
「とりあえず、明日の昼にお前の泊まっている宿まで行くとしよう」
「…これ以上金を取る気か?…ったく…」
俺は呆れながら溜め息を吐くと、フフフと笑いながら
「今はこれ以上金は取らぬよ。…明日行くのは様子見じゃ。その三級奴隷は生き残ると思っておるんだろ?」
ニヤっと笑いながら言う医者
「当然!生きてもらわないと困る!こいつにどれだけ投資したと思ってるんだ?十分に元は取らせてもらわないとな!」
俺が笑いながら言うと
「それは生き残ってもかなりの仕事をしないといけなさそうだな」
そう言って苦笑いする医者。俺は医者に挨拶を済ませ、宿屋に帰って来た。
小柄な少年を抱きかかえて宿屋に入って行くと、余りの汚さと強烈な匂いで止められてしまった。
宿屋の主人に、汚し賃や迷惑料を払うのでと言って、何とか渋々この小柄な少年の宿泊を許可して貰った。
ベッドに小柄な少年を寝かせる。そして診療所で買った薬を用意する。
水に薬を溶かしコップで飲まそうとしたのだが、小柄な少年は眠っていてうまく飲ませる事が出来無い。価格も高く貴重な薬である。こぼしてしまっては元も子もない。俺は覚悟を決める。
「はあ~。やっぱり…アレしか無いよな…」
俺はコップに入っている水に溶かした薬を口に含む。
そして、小柄な少年の口を開き口移しで薬を飲ませる。小柄な少年の強烈な悪臭に薬を吐き出しそうになるが何とか我慢した。口の中に薬を流し込むと、コクコクと喉を鳴らして薬を飲んで行く。全ての薬を飲ませる為に、数回口移しをする。
その時、若干小柄な少年が目を開けていた様な気がしたが…気のせいかな?
とりあえず、薬を全て飲ませた事なので、小柄な少年をこのまま見守る事にした。
「お前…死んじゃうなよ?頑張って…生き残ってみせろよな…」
そう言って、小柄な少年の手を握っている俺であった。
今俺は荷馬車の上にいる。
あの変なゲームを起動してしまったせいで、異世界に飛ばされてしまったんだ。何故こうなったかは理由は解りません。元の世界に帰れる事も出来ず、右往左往しながら毎日を生きている。
この異世界に飛ばされて半年…本当色々あったよな~。
何も解らないまま生活を始め、やっとここまでこれた。
何故か解ら無いが、この世界の言葉や文字は理解出来たので必死になって頑張った。
そして、こちらの世界に持って来たダイヤの指輪がかなりの価格で売れたので、その資金で装備やら荷馬車やらを買う事が出来た。
今俺は冒険者として登録して、ダンジョンを探検したり、行商を行なって生活をしている。
最近やっとこの生活も安定して来たので、俺は自分にご褒美を上げたいと思うのです。
そう……ご褒美とは……自分だけの可愛い女の子の奴隷を買っちゃう事なのです!!
ま…堂々と宣言すると恥ずかしい気持ちになる…
でも気にしない!俺は強い子なんだ!やれば出来る子なんだよ!…多分…。
兎に角!自分の欲望に素直に生きるのだ!やっちゃうのだ!
ちっちゃくて、可愛らしい女の子が良いんだけどな~。12、3歳位の…
うん?ロリだって?ハハハ。そうです!ロリですが何か!?
可愛い物好きなのだ!苦情は一切受け付けません!
とりあえず落ち着こう。スーハー…深呼吸もしたし大丈夫だ!
…この世界には、まだ奴隷制度なる物が残っている。地球で言えば中世のヨーロッパ位の文化と言った所なのだ。王様や貴族なんてものも普通に居る。
地球と違う所は、この異世界は魔法があり、魔物がいて、様々な種族が生活してるって所かな。初めは戸惑ったけど、今は慣れっこになったよ!
現に目の前にあるのだから、認めないとダメだろう?考えても始まらないしさ。
そんな感じで俺は奴隷が売っている奴隷館のある街に来ている。
もう見慣れた洋風な感じの家々や商店を片目にしながら、石畳の道を荷馬車に揺られて奴隷館に向かう。
暫く来た所で、レンガ作りの割と大きい建物に到着する。
入り口には鎧を着た門番が4人、腰に剣をさげている。幾人もの人が出入りしている。
俺はその建物に有る看板を読み上げる
「ガリアス奴隷商店…か…」
この街、ラングースの街に唯一ある奴隷館だ。俺が荷馬車の上で看板を見ていると、一人の小太りの男が近寄って来た。
「どうもこんにちは!本日はどういったご用件で?」
小太りの男はニコニコしながら俺に話しかけて来た。如何にも商人やってます的な見た目に内心笑いがこみ上げてきそうになるが、ぐっと我慢しました。
「えっと…奴隷を買いに来たんですけど…」
愛想笑いしながら俺が言うと、さらにニコニコして
「そうですか!それはどうもありがとうございます!ささ!ご案内致しますのでこちらに!」
荷馬車から丁寧に降ろされる。
「荷馬車の方はこちらでお預かり致しますのでご心配無く!ほれ!お前達!」
そう小太りの男が言うと、2人の奴隷の少年が荷馬車を店の裏側に移動を始めた。
小太りの男に案内されるまま奴隷館の中に入って行く。ロビーの様な一階の広間に通された俺に小太りの男は言う
「本日はどのような奴隷をお求めなのでしょうか?」
ニコニコしながら言う小太りの男。
奴隷には種類がある。一級奴隷、二級奴隷、三級奴隷だ。この世界に有る奴隷法によって扱いが違う。
まず、一級奴隷。これは奴隷でありながら上級の職業にも就ける事が出来る。財産を持つ事も出来、生活も身分も一般庶民並み、又はそれ以上に奴隷法によって保証されている。主人は罰は与えられるが、殺すことは出来ない。殺したい時は役所に申立て、理由をきちんと説明して、役所が厳しく審査して受理してくれた時に、役所が処分すると言った感じだ。なので一級奴隷は奴隷でありながら差別を受ける事無く生活出来る。貴族や王族の持つ一級奴隷は、一般庶民などよりはるかに身分が高かったりもするのである。
次に、二級奴隷。これは俺達が奴隷と認識しているものに一番近いかも?いわゆる労働奴隷である。
職業は限定されていて、役所系、商取引系等の責任が発生する職業には就けない。財産は規定内で持てる。生活は必要最低限の衣食住しか保証されていない。身分は一般庶民より低く設定されており、罰を与える事が出来、主人は殺したい時に何時でも殺す事が出来るが、殺した後、役所に罰金として二級奴隷の人頭税の2倍のお金を役所に払わないといけない。勿論役所にきちんと申請して受理されれば罰金は発生せず、殺して処分する事は可能である。
そして最後は三級奴隷。この奴隷は、罪人と同じ位に身分が低く設定されている。
平たく言うと何をしても良い奴隷である。職業には就けず、主人の決めた事しか出来無い。財産は持てず、生活の保証はされていない。罰は当然の事、主人は何時でも殺して処分する事が出来る。殺して処分した後に、役所に処分した事を申請すればOKなのである。戦争に捨て駒として使われたり、魔法や武具の試し切り等の実験に使われたりと、使い捨ての奴隷である。宗教の生贄に捧げられたりとかもあるらしい。最下層の奴隷であり、一番数の多い奴隷である。
二級奴隷と三級奴隷は、主人(所有権者)以外も勝手に殺す事が出来る。但し、奴隷は財産であるので、殺した相手は各等級の奴隷の売買価格の相場の2倍のお金を、主人(所有権者)に支払わなければならない。二級奴隷にはこれとは別に役所に払う罰金もあるので、他人が二級奴隷を殺した時は、必要経費として、売買価格の相場2倍のお金と、2倍の人頭税が必要になる。なので、他人が他の奴隷を殺すというのは金銭的に負担が掛かるので余りする人は居ないらしい。三級奴隷はたまに殺されるらしい。
一級奴隷は上記に該当せず、他人が殺せば普通の人を殺した時と同じ殺人罪になる。一級奴隷は普通の人と同じ法律で他人から守られている。主人はこれには該当はしないが。
じゃ~みんな優遇されている一級奴隷で良いじゃないかってなるんだけど、そこはうまく出来ているみたい。何が違うかと言うと、各等級の奴隷では年一回払う奴隷の人頭税が違う。
三級奴隷は年間の人頭税は銀貨50枚、二級奴隷は年間の人頭税は金貨1枚、一級奴隷の年間の人頭税は金貨5枚なのである。法律で守られているだけあって、一級はずば抜けて税金が高い。
庶民の一日の平均賃金は銀貨2枚、年収で金貨7枚程度。税金で5割近くは持って行かれるので、実質は金貨3枚と銀貨50枚程度で生活をしている。家族3人で贅沢をしなければ暮らしていける金額だ。金貨50枚程で家が買える価格。そう考えると、一級奴隷はある程度の収入が無いと持て無い事が解ると思う。
ちなみに銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚となっている。
と、まあ~説明が長くなってしまったけどこんな感じなのです。こんな事を考えていたら、小太りの男がどうしたのかと俺の顔を見ている。少し恥ずかしくなった。
「えっと…女の奴隷が欲しいのですが…」
俺が気まずそうに言うと、ニヤニヤした顔を更にニヤっとさせて俺を見る。
…そりゃー女の奴隷って言ったら性奴隷しか無いだろうけどさ…勿論そういう事をする為に買いに来たんだけどさ…そこまで露骨に顔に出すな!この小太りの男め!
…なんか、深夜のコンビニにエロい本買いに行ってレジに持っていった時に、「フ…お前も好きだな」と、店員に思われる様な微妙な空気じゃないか!…くうう…
そんな少し気恥ずかしくなっている俺を、ニヤニヤしながら小太りの男は話を続ける。
「それでは、どの等級の奴隷をお求めでしょうか?」
小太りの男は俺を品定めする様に見ながら言う。
むう…そうなんです。女性の性奴隷を求めるなら、一級が一番品が良い。いわゆる美人や可愛い女の子が多いって事ですね。その分価格も高い。低い等級になるほど、その品質(美人度?)は落ちていく。
その分安くなるんですけどね。でも、初めての性奴隷だし、可愛い方が良い!
それに俺の求めているのは、可愛い小さな華奢な女の子!12~13歳の!
しかも、処女が良い!初めての性奴隷なんだから、他の野郎に使い込まれたのは嫌だ!俺色に染めたいのです!
そう…俺はロリコ○…ゲフンゲフン。以下省略。
「い…一級の女の奴隷が欲しいです…」
気恥ずかしそうに俺が言うと一瞬目をピクッとさせたが、すぐに表情を戻してニコニコしながら
「それはお目が高い!ではではこちらにどうぞ!」
小太りの男はそう言って俺を広間から別の部屋に連れて行く。二階に上がり、装飾の付いた扉の前に来た。
そして、部屋の中に入って、思わず感動した。モデルクラスの美女達が全裸で鳥籠の様な檻に入れられている。スタイルも良く、色々なタイプが居る。肌の白いのから褐色まで。胸の大きさや、体のラインも色々。
しかし、ここに居る20人近くが全員美女なのだ。思わず出現した楽園に、アソコが反応して少し前かがみになってしまった。トホホ…。
そんな俺を見てニヤニヤしながら小太りの男は言う
「お客様。どのようなタイプの奴隷をご所望でしょうか?」
嬉しそうに小太りの男が言う。俺のご所望?フン!そんなもの決まっているじゃありませんか!
「身長は130㎝から140㎝位で、歳は12~13歳位。華奢で可愛くて、処女が良いのですが」
また気恥ずかしそうにそう言うと、ニヤニヤした顔を今日一番ニヤーっとさせて笑う。
ううう…これは、深夜のコンビニにエロい本買いに行ってレジに持っていった時に、「ブ!おまえそんな趣味があるのかよ!」と、店員に蔑まれた様な微妙な空気じゃないか!…くうう…
良いだろう!どんな趣味でも!可愛ければ何でも良いんだよ!可愛さは正義だ~!!
…ちなみに、普通のセクシーな女性も好きなんだよ?俺は!
只、そっちよりも好きってだけなんです。…言い訳になったかな?ううう…ガク…
「解りました。ではこちらでお待ちください」
そう言うと、小太りの男は条件に会う性奴隷を探しに行った様だった。暫くその他の性奴隷を眺めながら悶々としていると、小太りの男が帰って来た。
「こちらが今当店で、お客様の条件に合うだろうと思う奴隷にございます」
そう言って小太りの男が連れて来たのは3人の少女であった。その3人を見た俺は思わず
『美少女キターーー!!!!!』
心の中で思わず叫んでしまいましたよ。3人共、俺の出した条件を見事にクリアしている。はっきり言って美少女だ。3人の違いといえば髪の毛の色位と言っても良い位である。それぞれが美少女。
こ…これは悩む!
そんな俺の顔を見て満足そうな小太りの男が
「どうですか?条件に合いましたでしょうか?」
俺の顔を見て条件に合っているのが解っているはずなのに聞いてくるなんて!意地悪だな!小太りが!
ま…仕事だから一応聞くよね…ガク…
若干?かなり見透かされたような感じになりながらも、俺は気になる事を聞く
「えっと…価格は幾ら位なんですか?後は…全員処女ですか?」
その言葉を聞いってニヤっと笑って小太りの男は言う
「彼女達は全員価格は同じに設定してあります。全員金貨25枚となっております。それと、当店で扱う女の一級奴隷は全員処女でございます。お買い上げ前に、処女である事を確認出来ますのでご安心下さい」
成る程…全員処女で、確認出来るのか。きっと…秘所を広げて目視で確認なんだろうな…
うは!エロす!美少女に自分で秘所を広げさせて、それを目視で処女膜の確認をするとかエロす!
は!…さっき迄美女を見ていたせいで悶々しすぎだねこりゃ~。…ううう…反省…
…価格は金貨25枚なら相場かな?聞いた話じゃ普通の女性の一級奴隷なら、相場は金貨15枚から50枚、二級奴隷なら、金貨3枚から8枚、三級奴隷は金貨1枚から金貨3枚っていうのが相場って言ってたからな。金貨25枚でこの美少女なら、納得の値段と言った所かな?
でも…俺も行商人として生活も行ってるんだし、このままじゃって感じもあるな…
「価格は納得ですね。でも…もう一声欲しい所ではありますね」
俺が微笑みながら言うと、ニヤッと笑い
「解りました。では、これでどうでしょう?価格は金貨25枚で、その他にメイド服一式と荷物鞄をお付けするというのは?」
ニコニコしながら言う小太りの男。
メイド服美少女キターーーーーー!!!…ゲフンゲフン…冷静に冷静に。
確かにメイド服一式(靴とかその辺もセット)と荷物鞄なら、物にもよるが最低銀貨20枚は行くだろう。この3人の美少女なら全く問題ないし、街にはここしか奴隷館も無い。他の街でこれ位の美少女に出会える可能性もあるかどうか解らないし…ここはこれで納得かな?
「解りました。じゃ~その条件で。でも、誰にするか暫く考えたいのですが良いですか?」
はっきり言って悩んでいます!顔立ちスタイルは同じ位、本当髪の毛だけなんだもん。
茶色かブロンドかグレー…それぞれ美少女に似合ってて悩んじゃいますよ!
そんな俺の言葉にウンウンと頷きながら
「解りました。この3人は予約と言う形で置いておきます。一階の広間でどちらの奴隷にするか考えて下さい」
そう言ってくれる小太りの男。俺は一階の広間に戻り、テーブル迄案内される。椅子に座り入れてくれた紅茶を呑みながら、誰にするか考えていた。
『誰にしようかマジ悩む~!!あの3人なら誰でもいいよ本当に!マジ美少女だし!…でも…あの内の誰か一人の美少女とこれからは…あんな事や…こんな事…ウフフ…調教三昧か~!』
そんな妄想をして恐らく顔はひどくにやけていたと思う。
そんなエッチで幸せな妄想をしている時に、ドカっと威勢良く奴隷館の扉が開いた。そのけたたましい音に、広間に居た全ての者が振り返った。
そこには190㎝位の大柄で体格の良いガサツそうな男が、鎖をジャラジャラ引きずりながら入って来た。その後ろに、鎖につながれた5人の奴隷服に身を包んだ男女が、引きずられる様に入って来る。
一目でその光景がどういう事か解る。ここは奴隷館。奴隷を売りに来たのであろう。
鎖を引きながら大柄な男は受付のカウンターまで歩こうとした時、その中の小柄の少年?がフラフラして倒れてしまった。その子柄の少年に近寄っていく大柄な男。
「おら!なに寝てるんだよ!さっさと起きねえか!この犬っころが!!」
そう言って倒れている小柄な少年の腹を蹴り飛ばす。呻き声を上げて腹を抑えて震えている小柄な少年。その蹴られた時に、小柄な少年の胸元から何かが転げ落ちた。それを拾う大柄な男
「あん?なんだこりゃ~?小汚ねえ石ころだな~?」
小さな黒くなった石のような物を見つめる。それを見た蹲っている少年が震えながら
「それは!か…返して!そ…それは大切な物なんです!」
腹を抑えながら必死にもう片方の手を、大柄の男に向ける小柄の少年。その言葉を聞いた大柄の男の表情が怒りに染まる
「何口答えしてるんだよ!犬っころの奴隷の分際で!!」
そう怒鳴り散らし、小柄な少年にありったけの怒りをぶつける。殴り飛ばされ、蹴られまくっている。小さな体は悲鳴を上げながら、大柄の男の暴力によって血に染まっていく。
『…あの首の印…三級奴隷の紋章…しかも、亜種か…』
俺は心の中でそう呟く。殴られて飛ばされた時に、小柄の少年の首に奴隷の印である黒い色の奴隷の紋章が見えた。
奴隷になると首に奴隷の紋章が刻まれる。一級奴隷は赤い奴隷の紋章、二級奴隷は青い奴隷の紋章、三級奴隷は黒い奴隷の紋章。
さっきも言った通り、三級奴隷は最下層の奴隷である。人権など全く無い。三級奴隷など主人の気分次第で気軽に殺せる存在なのだ。
しかも亜種。亜種というのは人間以外の種族を指している。そして、一部の高等な亜種のエルフ等以外は、人間より下等と位置づけられ差別を受けている。
あの小柄な少年も亜種だ。長く伸びた汚い髪の隙間から見える少し尖った耳に、かなり汚く汚れて黒ずんで居る尻尾。犬系の亜種であると思う。
三級奴隷でしかも亜種。彼の人生は何時終わってしまっても不思議ではない所に有るであろう。この世界で最低の位置に存在している。
こんな光景は、ここでなくても、たった半年この世界に居るだけで沢山見て来た。
この世界は…地球より理不尽な世界だ。金貨1枚の前に、何人もの命が散って、散らされ殺される。
当然の様に、金貨一枚より命の方がはるかに軽い世界…
俺はそれがどうのとは思っていない。思った所で、俺にどうする事も出来はしないと思っているし、それが現実であろう。
確かに遥かに進んだ文明の異世界から来たし、それなりの能力もこちらの世界に来た時に授かっている。しかし、それを使っても出来る事と、出来無い事がある。俺には世界を変えるなんてのは無理ですよ。そこまでのチートな力は有りませんから。それに俺は善者ではない…
俺が此処に来たのは、か弱き処女の美少女の奴隷をレイプして調教して、性の捌け口にする事なのだ。
大柄な男が小柄の三級奴隷の亜種の少年にしている事と、大して差は無い。同じレベルの事だ。
俺はそう思っているので、その光景から目を逸らして、あの3人の美少女の中から誰を選ぶか考えだそうとした時に…そう…目に入ってしまったんだ…
…必死に助けを求め縋り付く様なその虚ろな目を…
「もうやめろ!それ位で良いだろう!それ以上その子に暴力を振るうな!!」
椅子から立ち上がり咄嗟にそう叫んでいた。なぜか血が滾って居る。理由なんか解らない。只そうしたかったんだきっと。小柄な少年が俺を血だらけに震えながら俺を見ている。
俺の叫び声を聞いて、驚いていた大柄な男だったが、我に返って俺に近づいて来た。
「ああ~ん?兄ちゃんよ~これは俺の奴隷なんだよ。俺の三級奴隷なんだよ。兄ちゃんもこんな所に居るんだ。奴隷の事は良く知っているだろう?…俺が何を言いたいか解るよな?」
ニヤ~っと汚らしい笑いを浮かべて言う大柄な男。
十分解っている。人権の無い奴隷の中でも最下層の三級奴隷だ。ゴミに等しい存在。
主人の気持ち一つですぐに処分される、哀れな存在。
それが解ってても、何故か血が滾ってしまったんだ。善人では無いけど仕方無い。
小柄な少年は三級奴隷。主人の許可が無くても、俺が殺す事は出来る。金さえ払えば。
簡単に遊びの様に殺せるが…助ける方法は一つしか無い。俺は大柄の男に言う。
「ああ!解ってるよ?だがもう止めろ!…俺がお前からその奴隷を買う。それでどうだ?お前もここに奴隷を連れて来たって事は、ここにそいつらを売りに来たんだろう?だから俺がその子を買ってやる!これなら文句は無いだろう?」
俺が睨みながら言うと、驚いた顔をする大柄の男。そしてニヤっと笑って言う
「ああ!それなら文句はねえよ!」
笑いながら言う大柄な男。気に入らないと思いながらも、小柄な少年を買える事が解って安心した俺
「良し!では取引だ。幾ら…払えば良い?」
俺がアイテムバッグから金の入った袋を取り出すと、大柄な男は言う。
「ヘヘヘ…金貨20枚だ!」
笑いながら言う大柄な男
「金貨20枚だな……え!?き…金貨20枚だと!?」
思わず声を上げてしまった。周りに居た者達も困惑の顔をしている。
通常三級奴隷の相場は金貨1枚から金貨3枚って所だ。俺は金貨3枚程度で十分だと思っていた。
この大柄な男は、相場の実に約6~20倍の価格を要求して来たのだ。
この世界は弱肉強食が非常に強い世界。弱みを見せればたちまち食われてしまう。
それが解ってはいるが、今はどうしようも無い。焦って弱みを見せてしまったのだから。俺のせいである。実際大柄な男は金貨20枚が手に入るとは思ってはいないであろうが、普通の取引価格で買え無いである事を俺は理解し、覚悟した。そんな俺にしびれを切らした大柄の男が
「ああ~ん?どうした?この犬っころを買うんじゃなかったのか~?」
そう嘲笑ながら小柄な少年の顔を蹴った時、ボキっという乾いた音がした。
そして、小柄な少年はぐったりして動かなくなり、血を流しながらピクピクと痙攣を始めた。
それを見てかなりまずい状態になったと解った。一刻の猶予も無い。そんな小柄の少年を見て怒りの表情をする大柄な男
「おめえ犬っころ!勝手に死ぬんじゃねえ!この役立たずが!」
そう言って大柄な男が、小柄な少年に怒りをぶつけるように蹴ろうとしている。
「止めろ!その子は俺が買った!金貨20枚だな!受け取れ!」
俺は大柄な男の足元に、金貨20枚を投げつけた。その金貨に目を丸くしている大柄な男
ここで駆け引きをして価格を下げている場合では無くなった。駆け引きなんかしていれば少年の命が危ない。
「ネームプレートを出せ!そして、その子の所有権を俺に渡せ!」
俺はそう叫んで身分証明書であるネームプレートを取り出し、大柄の男につきつける
「あ…ああ…解った…」
呆然としている大柄の男は自身のネームプレートを取り出し、小柄な少年の所有権を俺に引き渡す。
ネームプレートが光り出し、俺に小柄な少年の所有権が無事移ったのを確認した。
「これで話は終いだ!この子を連れて行く!」
そう叫んで、俺は小柄な少年に駆け寄る。相変わらず血を流しながらピクピクと痙攣している
『かなりやばい!俺は治癒魔法は使えないから…急いで医者に見せないと!』
俺は心の中でそう呟いて、小柄な少年を抱き抱えた。
「う…」
思わず声を上げてしまった。小柄な少年は長い間水浴びや、体を拭くと言った事をしていないのであろう。髪の毛は油でバリバリになっていて硬くなっていて、肌も同じようにどす黒くなっている。それが強烈に腐ったドブ川の様な強烈な匂いを発していた。
それに、殴られて出た血の匂いが混じり、吐き気がする様な匂いになっていたのだ。流石は三級奴隷。過酷な生活を送っていたのであろう。
何とか吐き気のする匂いを我慢して、小柄な少年を抱きかかえながら奴隷館を飛び出した。
そして、奴隷館の裏手に停まっている荷馬車に乗り込む。手綱を握り、この街にある診療所まで一目散に駆け出した。小柄な少年は、相変わらず血を流しながらピクピク痙攣している
『死ぬなよ少年!すぐに助けてやるからな!』
俺はそう心の中で叫びながら必死で手綱を握り、荷馬車を走らせるのであった。
暫く荷馬車を走らせて、この街にある診療所についた。
俺は小柄な少年を抱きかかえながら診療所に駆け込んだ。何事かと診療所の人々がこちらに注目する。
医者を至急呼ぶ様に言うと、すぐに奥から医者が出て来た。そして、抱えている非常に汚い、血まみれで痙攣している三級奴隷の強烈な匂いを嗅いで、顔を歪めている。
「この子に治癒魔法をお願いします!」
俺が必死に言うと、見たくもない様な顔をして
「ここではその汚くて、臭い三級奴隷を診ることは出来無い」
顰めっ面で淡々と言う医者。俺は怒りが湧いてきて激しく言い立てる
「お前は医者だろうが!早く診ろ!さもないと、俺がお前をこいつと同じ目にあわせてやるぞ!」
俺の殺気だった言葉にギョっとした医者は慌てて言う
「こ…ここじゃ見れないと言っただけだ!あの荷馬車の荷台で診てやる」
そう言って玄関前に横付けされている、俺の荷馬車を指さす。そして、何処で診ても一緒だという医者。
今は一刻も争う事なので渋々承諾する。他の医者に回る時間は恐らく残されていないと思ったからだ。
仕方無く小柄な少年を荷台に寝かせる。すると医者は治癒呪文の詠唱を始める。
医者の両手から光が溢れる。それを小柄な少年に当てていく。
「…所で…金はきちんと払ってくれるんだろうな?」
医者は治療しながら流し目で俺を見ながら言う。医者の吐き捨てる様な言い方にイラッとしたが、今は邪魔を出来ない。払う旨を伝えると、フンと言って小柄な少年の回復をする。
暫く小柄な少年を治療していた医者が、治癒の魔法を辞める。どうやら治療し終わったらしい。
「…とりあえず、折れていた首の骨や、受けた傷は回復出来た。後遺症や傷も残ってはいない」
そう言う医者。俺はホッとして深い安堵の溜め息を吐く。しかし、言いにくそうに医者は話を続ける。
「しかし…この三級奴隷は元々弱っておった。恐らく栄養不足…餓死寸前であったんだろうな。そこに、あの怪我だ。沢山の血を流し、更に大きく生命力を削ってしまった。回復力の上がる魔法は施しておいたが…恐らく今夜が山場…明日まではもたんだろうな…」
淡々とそう告げる医者。
「このまま何もしなかったらだろ?…この診療所にある最上級の薬を買おう。…あるんだろ?」
俺が流し目で言うと、ハーッと溜め息を吐いて医者は言う
「そこまで知っているなら、その薬の値段も大体予測はつくだろう?さっきの治癒魔法代と薬代…こんな三級奴隷なら、沢山買える位の金額になってしまうのに。そこまでして、こんな汚くて臭い三級奴隷に価値が有るとは思えないが…」
また顰めっ面をして言う医者
「…こいつに価値があるかどうかは、金を払う俺が決める事だ。貴方じゃない…」
俺がイラっとしてそう言い放つと、フンと鼻で笑って医者が言う
「確かにその通りだな。私は金さえ払ってもらえれば良い。じゃ~薬を持ってくる。金を用意しておけ」
そう言って、診療所に戻る医者。俺は小柄な少年を見つめながら待っていると、医者が薬を持って出て来た。さっきの治癒魔法と薬代を払い、薬の用法用量を聞く。そして、この街に取ってある宿屋に戻ろうと荷馬車に乗った時、医者が言った
「…その薬を飲ませても、生き残る確率は半々だぞ…」
医者は淡々と告げる
「…いいさ。そのままじゃ死ぬのが半々まで確率が上がるのであれば上等だ」
小柄な少年を見ながら言う俺。再度フンと鼻で笑って医者が言う
「とりあえず、明日の昼にお前の泊まっている宿まで行くとしよう」
「…これ以上金を取る気か?…ったく…」
俺は呆れながら溜め息を吐くと、フフフと笑いながら
「今はこれ以上金は取らぬよ。…明日行くのは様子見じゃ。その三級奴隷は生き残ると思っておるんだろ?」
ニヤっと笑いながら言う医者
「当然!生きてもらわないと困る!こいつにどれだけ投資したと思ってるんだ?十分に元は取らせてもらわないとな!」
俺が笑いながら言うと
「それは生き残ってもかなりの仕事をしないといけなさそうだな」
そう言って苦笑いする医者。俺は医者に挨拶を済ませ、宿屋に帰って来た。
小柄な少年を抱きかかえて宿屋に入って行くと、余りの汚さと強烈な匂いで止められてしまった。
宿屋の主人に、汚し賃や迷惑料を払うのでと言って、何とか渋々この小柄な少年の宿泊を許可して貰った。
ベッドに小柄な少年を寝かせる。そして診療所で買った薬を用意する。
水に薬を溶かしコップで飲まそうとしたのだが、小柄な少年は眠っていてうまく飲ませる事が出来無い。価格も高く貴重な薬である。こぼしてしまっては元も子もない。俺は覚悟を決める。
「はあ~。やっぱり…アレしか無いよな…」
俺はコップに入っている水に溶かした薬を口に含む。
そして、小柄な少年の口を開き口移しで薬を飲ませる。小柄な少年の強烈な悪臭に薬を吐き出しそうになるが何とか我慢した。口の中に薬を流し込むと、コクコクと喉を鳴らして薬を飲んで行く。全ての薬を飲ませる為に、数回口移しをする。
その時、若干小柄な少年が目を開けていた様な気がしたが…気のせいかな?
とりあえず、薬を全て飲ませた事なので、小柄な少年をこのまま見守る事にした。
「お前…死んじゃうなよ?頑張って…生き残ってみせろよな…」
そう言って、小柄な少年の手を握っている俺であった。
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