美形な兄に執着されているので拉致後に監禁調教されました

パイ生地製作委員会

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美形な兄に執着されているので拉致後に監禁調教されました

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 目が覚めると薄暗い部屋の中でベッドに横たわっていた。パンツすら剝ぎ取られた、文字通り一糸まとわぬ姿で。
 両手は頭上で枷に繋がれ鎖で固定され、両足も同様に自由を奪われているため動かすことができない。
 混乱する頭で辺りを見回せば、X字にこしらえられた大きなオブジェや、三角形の木馬、そして猛獣でも入れるほどの大きな檻、壁際に備え付けられた棚には使用用途の分からない器具が所狭しと並んでいる。地下室だろうか、この部屋に窓はなかった。すると、唯一の出入り口であろうドアから人影が。

「あ、起きた?」

 そこにはまるで何でもない事のようにつぶやく美しい青年の姿があった。

「に、兄さん?!」
「やあ、久しぶり。」

 長くて密集した綺麗な睫毛、二重の大きな瞳は凛々しく、口元の形は大変造りが良い。端正な顔の男はそう言って、にへらと笑った。
 しかしその笑顔はどこか作り物めいていて、人間味を感じさせないものだった。
 ……いや、そもそもこの青年には“人間らしい”部分など一つもないのかもしれないが。

「兄さん、これは一体………どういうこと?」

 震える声で状況を尋ねる。すると兄は、ああ、と思い出したように言った。
 そしてその口元が歪につり上がった瞬間、俺は全身の毛が逆立った。
 これからこの兄に殺されるのではないか?と。
 恐怖心のあまり自然と体はガタガタと震え出す。
 なぜなら兄は俺の唯一の肉親であり、誰よりも信頼していた人で、………そして誰よりも俺を憎んでいるはずの人なのだから。

「リャオリイ、そんなに怯えないで。僕は怒ってるわけじゃないんだ。リャオリイがすこし聞き分けの悪い子だから、躾をしないといけないだけで。」

 そう言って、兄は俺の頬に手を添えた。その手つきは優しく慈愛に満ちているように見えるが、どこか不気味で、俺は思わず身震いした。
 その様子を面白そうに眺めながら、兄は続ける。

「僕から逃げたこと、ちゃんと反省できるよね?」

 その目は笑っていなかった。
 ……ああ、これは本気だ。本気で俺を“教育”しようとしているのだ。
 そう悟った瞬間、全身からサァーッと血の気が引いていくのを感じた。
 逃げなきゃ!早くここから逃げないと!と本能的な恐怖心が頭を支配する。どうにか逃れられないかと身じろぎするも、ガチャガチャと虚しく鎖が鳴るだけだった。兄は俺をを見下ろしながら、口元だけに微笑みを浮かべて言った。
 そして一言。

「お仕置きだよ、リャオリイ。」

 ……その言葉を聞いた瞬間、俺は絶望した。
 ああ、俺はこれからどんなことが起こっても受け止めないといけないんだ……と。

     ▽

 俺は一条谷(いちじょうたに)リャオリイ。調理専門学校を卒業後、大手の三ツ星ホテルに勤務し、心身ともにボロボロになり退職。その後家政夫として資産家の次男坊でエリートの三ノ宮メイウェイの下で生活費と自分の葬式費用を稼ぎ、目標金額を達成。自殺を図るもメイウェイによって助けられ、そのまま彼の自宅で専属シェフとして永久就職していた(鎖&首輪付きだったので監禁されていたとも言うが)。

 ………していたはずだったのだ。

 ところがある日、何の前触れもなく兄が現れた。鍵がかかっていたはずのドアを破壊せずに開け、俺が繋がれていた鎖を切断し、そして、俺はメイウェイの自宅から強制的に連れ出された。
 俺が突然居なくなったら、恋人であるメイウェイはきっと心配してしまう。そう思って抵抗したけれど、口元を甘い匂いのするハンカチで覆われれば全身の筋肉が弛緩し、意識が朦朧としたせいで叶わなかった。
 兄に連れられて来たのは、もと居た場所から車で一時間ほどのところにある別の高級住宅街だった。その中でもひときわ大きく豪勢な門構えの邸宅が兄の現在の家らしい。社会人になって以降兄とは疎遠だったため、初めて入ったそこはまるで貴族の屋敷のような立派な邸宅でびっくりした。兄曰く、俺を“躾”するためにここまで連れて来たのだという。

 ……意味が分からなかった。なぜ兄が俺をここに連れてきたのか、そしてなぜ俺がこんな目に遭わなくてはならないのか。しかしそんな疑問は口に出せず、俺は抵抗できない体で兄に連れられるがままに家の中へ足を踏み入れた。
 そして通されたのは兄の自室だった。そこには様々な器具が置かれていた。兄は工具を使って何かを自作するのが趣味で、昔から機械をいじっていた。その部屋の中でも一際目立つのは大きな三角木馬だ。しかも木製ではなく金属製で、光沢が冷え冷えとしていて重量感があった。
 兄はそれらの中から手頃なものを手に取りながら俺に言った。

 ……これからこの道具を使ってお仕置きをするからね、と。

 そうしてただでさえ気怠い体にスタンガンを当てられあまりの痛みに悶絶し床をのたうち回ったところまでは覚えているが、そこからの記憶がない。おそらく気絶してしまったのだろう。
 そして次に目が覚めた時、俺はこの地下室において全裸で手足を拘束された状態でベッドの上に転がされていたというわけだ。


 室内にぐちゅ♡ぐちゅ♡という粘着質な水音が響く。それと共に襲ってくる強烈な異物感と圧迫感に、思わず息がつまる。
 内臓を直接弄られているかのような感覚に吐き気を覚えた。
 しかしそんなことを気にする余裕もなく、ただひたすらにその行為を受け入れるしかなかった。

「大丈夫。洗浄は寝ている間に済ませてあるから。」

 兄によって無理やり組み敷かれ、拘束された足を大胆にもM字に開かされたかと思うと、いきなり後孔にローションを纏った指を突き立てられた。最初は一本だけだったはずのそれは次第に本数を増やしていき、今では三本もの太い指がバラバラと動き回っている状態だ。

「に、にいさん。ダメッ!そこに入れちゃ、ヤダ…!だって俺、か、彼氏がいて…!ひぅ゛ッ!」

 ごりゅん!!
 突然、前立腺を相当な力を込めて押しつぶされ、あまりに快感に悲鳴を上げてしまう。

「もしかしてリャオリイの大切なココもあの男に開かれたのかな?……妬けるなあ。」

 兄が言う人物とは、おそらくメイウェイのことだろう。

 ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐぽっ♡ずろろろ♡

 下品な音を立てて兄の指が出入りする。その度に腸内が引きつり、何とも言えない快感を覚えてしまう自分がいた。
 まるで生き物のように動くそれは次第に俺の中で存在感を増していく。そしてついにはその指がある一点に触れた瞬間、ビリリとした電流のような衝撃が走った。
 その反応を見てとったのか、兄は執拗にそこばかりを攻め立ててきた。グリッグリッと押し潰すようにして刺激され続けるうちに段々と思考が蕩けてくるような感覚に陥る。

「あ゛う゛う!!だめ、にいさ、俺、イっちゃうからあ゛~!」

 初めての感覚ではない。メイウェイの所でも毎日前立腺をいじめられていたからだ。
 しかし現在感じているのはその感覚とは少し異なる。気持ち良〝すぎる〟のだ。今までとは比べ物にならないほどの快感が押し寄せてきた。

「や、な、んでッ!こんなッ…!」
「効いているようだね、媚薬。」
「び……や、く?」
「そう。お前が素直になるためのお薬だよ。」

 ……ああ、これはダメだ。この快楽に堕ちてはいけない。戻れなくなる。
 そう思っていても身体は正直で、もっと欲しいと言わんばかりに腸内が激しく収縮を繰り返す。するとそれに答えるかのように兄の指の動きも激しくなった。ぐちゅ♡ずぽっ♡じゅぷっ♡と卑猥な音を立てながら出し入れされる度に甘い痺れが走る。

「や、やだ。兄さんッ!やだよッ…!」

 やがて限界を迎えた俺は、勢いよく射精してしまった。びゅくびゅくと吐き出される白濁とした液体が腹の上に飛び散り、独特の青臭さが鼻腔をつく。
 しかし兄はそれを気にする様子もなく、むしろどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。そして俺の中からズルリと指を引き抜くと、今度は自分のベルトに手をかけ始めた。
 カチャカチャという金属音が鳴り響き、ズボンを下ろすと同時に兄の怒張が露わになる。赤黒く変色したグロテスクな見た目のそれはビクビクと脈打ちながら反り返っていた。血管が浮き出たそれは凶器のようにも思えてしまうほどに太く長いもので、先端からは先走り汁が溢れ出しテラテラと光っている。
 そのあまりにも卑猥な光景に思わず目を逸らそうとするが、無理やり頭を掴まれて正面を向かされた。すると兄はベッドに上がって来て、自身のモノを俺の口元へ押し付けてきて言った。「舐めて。」と。

「や、やだ!やだやだやだやだ!俺を家に帰して!メイウェイのところに帰してよぉ!」

 愛する人の名前を出した途端、兄の額にピクリと青筋が浮かび上がる。そして次の瞬間、パンッ!と乾いた音が聞こえた。兄に頬を張られたのだと気づいたのは痛みが走った後のことだった。

「だめだよ、我儘を言っちゃあ。お仕置きを追加しないといけなくなるじゃないか。………それにしても呼び捨てだなんて、あのお坊ちゃんとずいぶん仲が良かったんだね。でももうアイツは関係がない。他人だもの。これからは兄弟水入らず、この家で安心して過ごそう?ここがリャオリイのお家なんだから。」

 兄はそう言って再び俺の頭を掴むと、無理やり自分の股間に押し付けてきた。息を吸うと、鼻孔に青臭い匂いがいっぱいに広がる。
 俺は一瞬躊躇したが、これ以上逆らうことは許されないと思い素直に口を開いた。そして兄のソレを口に含む。独特の苦味のある味が口内に広がり吐き気を覚えるがなんとか耐えた。そのまま舌を使って裏筋を舐め上げるようにずろろろ♡と吸い上げた。
 すると、兄が小さく呻いた。それに気を良くして更に強く吸って舐めると、今度は頭を撫でられる。
 良かった、ちゃんと感じてくれているみたいだ。
 恐怖心を感じつつも同時に心の中で安堵しつつ、一生懸命奉仕を続けていると突然喉奥まで押し込まれてしまった。苦しくて息もできず苦しいはずなのに何故か気持ちよくて仕方がないこの浅ましい体が嫌いだ。口内を犯すように激しく出し入れされ続けた結果、遂に限界を迎えてしまう。

 びゅくッ♡どぴゅっ♡びゅるるるるるっ♡♡

 勢いよく放たれた大量の白濁液を飲み干すことができずに口から溢れ出す。それでもなお止まらない射精の勢いに鼻からも逆流してくる。

「ゴホッ!ゲホッゲホッ……、ガハッ……!」

 咳き込みながら呼吸を整えていると、兄が俺の顎を持ち上げて言った。

「あーあ、溢しちゃったね。昔教えたこと、忘れちゃった?」と。

 兄さんは……どうして俺をこんな目に合わせるのだろう?もう何も考えられない頭で必死に考えたが答えは出ず、ただ涙を流して泣くことしかできなかった。
 そんな俺に兄は容赦なく追い打ちをかけるようにさらなる責め苦を与えた。

「もう少しお薬を足しておこうか。その方が、快感が……拷問になりやすいから。」

 恐らく媚薬だろう、ショッキングピンク色の液体が入った注射器を取りに行って、兄が笑顔で戻って来る。

「え?嘘。や、やだ、こわい、やめて、やめて兄さん!こわいよ!」

 俺は泣きながらも抵抗しようとするが、拘束のせいでそれは叶わなかった。筋肉質な兄の腕が俺を抑え込み、あっけなく上腕にチクリと鋭い痛みが走ると同時に液体が体内に注入されていくのを感じた。その途端ゾクゾクとした快感が込み上げてきて頭が真っ白になったかと思うと目の前がチカチカとして意識が遠退きそうになった。

 もう嫌だ……誰か助けて……!
 心の中で助けを求めているといつの間にか下半身に違和を感じていた。尻の穴がひくつき何かを求めているかのような感覚に陥る。どうやら先程の薬によって俺の身体は完全に発情してしまったらしい。
 そんな俺の様子に気が付いたのか兄はクスリと笑う。

「メスアナルで誘ってくれてるの?…ふふ、可愛いね、僕のリャオリイ。」

 俺の熱を持つ体はもはや言うことをきかなかった。くたりと力が抜け、自分で立つことすらままならない。

「わ、ちょ、ちょっと!お願い、兄さん。降ろして!こわい…!」

 そんな俺の拘束を解き、兄は新しい拘束具(今度は革ベルト製)で俺の両手を天井に吊るし上げ、足首を太腿に固定し、座部に大きな電動ディルドがついた三角木馬に座らせた。地面に足がつかないせいで体重がディルドにかかり、深く結合してしまう。先ほど兄の指で散々慣らされたのとローションの助けもあって、胎内にずっぽりと抱え込んだ腹はその部分だけぽこりと膨れていたのだった。

「あっ…ふ、う…、く、苦しいよ…」
「お仕置きなんだから苦しくないとだめでしょ?さあ、スイッチを入れるよ。射精できないように尿道にもバイブを嵌めようね。」
「尿道は、ダメっ、あ、痛い!痛いよ、やめっ!」

 少しだけ頭をもたげた俺の中心にツプリと戒めがあてがわれる。これで兄の許可なくしては自由に精を解き放つこともできなくなってしまった。

 カチリ、と無慈悲な音がしてディルドのスイッチが押される。

 ヴヴヴヴヴヴヴ~~~!!♡
 ずぷん♡ぐちゅん♡ぶちゅ♡ぐりゅんっ♡♡

「ひぁ゛ああああああ~~~~!!♡」

 前立腺から結腸まで、無理やり内臓を抉られるような感覚に悶え苦しむ。しかし体は正直で、既に自身は勃ち上がり先端からは透明な汁が溢れていた。
 兄はそれを嘲笑うように冷たい笑みを浮かべながら言った。

「……さあ、これからが本番だよ」

 兄はポケットからもう一つのリモコンを取り出す。激しくうねるディルドと同時に尿道口から飛び出ている棒状の機械も振動を始めた。その二つの刺激に俺は絶叫した。

「うあ゛!あああ゛~~!!や゛め゛てぇ゛!!ああ゛ーー!!」

 ヴヴヴヴッ♡ぐぽぐぽぐぽっ♡ごりゅっ♡♡ ずちゅっ♡ずぷぷっ♡どちゅんっ♡♡

 胎内のディルドが回転し腸壁を押し広げながら暴れ回り、同時に尿道バイブによって前立腺を押し潰される。あまりの激しさに意識を失いそうになるも、過ぎた快楽によって強制的に覚醒させられるせいでそれすらも許されない。

 ずちゅ♡ぐちゅ♡じゅぽぉ~~♡♡ ぶちゅっ!どちゅっ!ごりゅっ!ぐぽっ!! ヴヴッヴヴヴッ!!

 機械音と肉とディルドが擦れ合う音、そして俺の絶叫だけが部屋に響き渡る。もう何度絶頂を迎えたか分からないほどになっていたがそれでもなお止まらない責めに気が狂いそうになったその時だった。兄の手にあるリモコンからピピッという音が聞こえたかと思うと、今まで以上に激しい振動を始めたのだ。

 ヴヴヴッ!!♡ごりっ!ぐりぃ~♡♡ずぽぉ~~♡♡♡ どちゅん♡ぐちゅっ!ごりゅんっ♡♡ ヴィィイイン!!!♡♡♡♡ ぷしゃああぁあっ♡♡♡♡♡

「ぁ゛ああ゛あ~~!♡」

 もはや言葉にならない獣のような声を上げながら盛大に潮を吹き出す。同時に尿道バイブが引き抜かれ、塞き止められていた精液が溢れ出した。

 びゅーー!!♡どぴゅっ!どぷっ……♡♡とろ……♡♡

「あ゛~~♡、あー……♡」

 もはや焦点が合っていない俺はただ喘ぐことしかできず、そのままがっくりと体の力が抜ける。しかし腕を頭上で吊り下げられているため気を失うと上半身の体重が手首に集中してしなうため痛みで気を失うことができない。

「……さぁてと、これからがお仕置き本番だからね。リャオリイの泣き顔が見られると思うとゾクゾクするなあ……。」

 そう言いつつ兄は俺の体を持ち上げると別の器具―――自作の分娩台へと移動させた。そして再び拘束具で固定し直すと、今度は足を大きく開き肩に乗せる形で開脚させるような姿勢を取らせてきた。まるでおしめを変えられる赤ん坊のような、大事なところが全て見られている体勢だ。

「や、やめ……!兄さん、お願いだからっ!こんな格好嫌だよ……!」
「ごめんねリャオリイ。これからもっともっと恥ずかしいことをするけど我慢してね。」

 兄はそう言うと、俺の尻穴にローションを流し込み再び指で解し始めた。先ほどまで極太ディルドで辱められていたそこは、いとも簡単にそれを飲み込んだ。

「そろそろいいかな?それじゃあいくよ?」
「え……?」

 ずぷ……っ♡ぬぷっ♡ぐぽっ♡♡

「あ゛あ~~!!♡♡♡」

 兄の怒張と同じサイズの梁型が押し入ってきた瞬間、今までとは比べ物にならないほどの快感に襲われて目の前が真っ白になった。あまりの質量に息ができないほどだ。しかし兄はそんなことはお構いなしといった様子でその無機物を動かし始めた。パンッ♡パンッ♡パァンッ!!♡と肉と玩具がぶつかり合う音が響く中、俺はただひたすら喘ぐことしかできなかった。

「あ゛~~!♡♡お゛っ♡んぉおお゛~!!」
「はぁ……とってもいい顔だねリャオリイ……」
「や、やらぁ!♡あっ!♡」

 パンッ♡パァンッ♡ズチュッ♡パンパンッ♡♡

 兄は俺の腰を掴むとオモチャを激しく打ち付けてきた。その度に電流が流れるような快感が身体中を駆け巡り、俺はただひたすら喘ぎ続けた。すると兄が突然動きを止めたかと思うと今度は浅いところをぐりぐりと責め始めた。まるで何かを探しているかのようだ。やがてある一点を掠めた時だった。

 ごりゅっ♡♡♡ ビクビクビク~~!!♡♡♡ぷしゃああぁっ♡♡♡

 突然の強すぎる快楽に耐えきれず再び絶頂を迎えてしまった。しかしそれでもなお兄は止まらない。それどころかさらに強く突き上げてきたのだ。

 ごりゅっ♡ぐぽっ!ずぷぷっ♡どちゅっ♡♡ ビクッ!!ビクンッ♡♡♡ぷしゃああぁっ♡♡♡♡♡ びくんっ!!びくびく……♡♡びくん……♡♡♡

「も、もう無理ぃ……!」

 ピタリ。

「はぇ?」

 突然、全ての動きが止まって困惑する俺をよそに、兄は言い放つ。

「どうしたの?物欲しそうな顔をして。止まって欲しいんじゃなかったの?リャオリイ。」
「そ、それは、そ……だけど…!」

 だからってなぜこんな中途半端なところで…。俺の中心はイけそうでイけていない宙ぶらりんの状態。切なくて、じれったくて、ヒクヒクと震えており、後ろの蕾は静止したディルドを咥えて切なそうにしている。

 すると、兄は俺の耳元に顔を近づけると囁いた。

「ふふ……欲しいなら強請ってごらん? ほら、どうして欲しいのか言ってみて? イかせてください、ってさ。」

 囁かれた瞬間ゾワリとした快感が全身を走る。羞恥心で死にそうだ。でもそれ以上に快楽への渇望の方が勝っていた。
 早く楽になりたい一心で俺は口を開いた。しかし羞恥の感情からかなかなか言葉が出てこない。でも言わないとずっとこのままだ…。

「う…に、にいさん、俺、おしりが寂しくて…、まッ、前もシてほしくて…そのっ!」

 羞恥で耳まで真っ赤にする俺を見て兄はクスリと笑い言った。

「ああ、よかったねリャオリイ。ちゃんとおねだりできたじゃない。……じゃあ、ご褒美あげないとね?」

 その瞬間、止まっていたディルドが再び動き始めた。先程よりも激しく速いスピードで出し入れされる。そして同時に俺の中心にも手が伸ばされたかと思うと上下に扱かれ始めたのだ。
 ズチュッ!ぐぽっ!!ずぷぷっ♡♡パンパンッ!!♡♡♡ ビクビクビク~~!!!♡♡♡♡♡プシャァアッ!!♡♡♡♡どぴゅっ!!♡♡♡びゅるるっ!♡♡♡ぶしゃああぁっ!♡♡♡

 先程とは比べ物にならない程の強い刺激に、俺は絶頂を迎えた。しかしそれでもなお止まらない責め苦にひたすら喘ぎ続けることしかできなかった。

 ヴヴヴヴ~~!!♡♡♡ごりごりっ!♡♡♡♡ばちゅっ♡ぐぽっ♡♡パンパンッ!!♡♡♡♡♡ どちゅんっ♡♡グチュグチュッ♡♡ズブブッ!!♡♡♡ ビクビクゥウウッ!!♡♡♡ぷしゃああぁっ!!!♡♡♡♡ビクビクビクッ!!!♡♡♡♡ぶしゃああぁっ!!!!♡♡♡♡♡ びくっ……びくんっ……♡♡♡ぷるっ……♡♡

 ようやくディルドが引き抜かれ、拘束具も外された。しかし俺はぐったりとしたまま動くことができなかった。そんな俺に対して兄は優しく声をかける。
 そして俺の頭をなでながらこう言ったのだ。
 よく頑張ったね、と。
 その一言を聞いた途端、『兄に褒められた』という絶対的な幸福感に包まれながら意識を手放したのだった……。


     ▽


 俺の両親は田舎で旅館を経営している。二人にはなかなか子ができなかった。そこで彼らは親戚の幼な子を、まだ生まれて間もない赤ん坊を、一条谷家の長男として養子に迎え入れた。それが年の離れた兄だった。その後数年してようやく俺が生まれたわけだが、兄にとって俺は自分の血のつながった弟ではなかった。だからだろう、俺が物心ついた時、兄の中にどこか壁を感じたのは……。
 とは言え、彼は実の弟ではない俺に、あの人なりに優しくしてくれたと思う。厳しくもかなり心配性な人で、昔から俺を異常なほどに気にかけてくれていた。俺が小学生の高学年に上がってもなお俺と兄は二人して風呂に入っていた。それが不自然だという認識もなかった。その日俺たちはいつものように湯船に浸かっていたのだが、突然兄に後ろから抱きしめられたのだ。そして耳元でこう囁かれた。
 ねえリャオリイ、今日も一緒に寝ようね?と……。

 ガチャリ…と兄が鍵を開けて部屋に入る。次いで俺も後を続いて部屋に入ったのだが、今までとは比べ物にならない異様な雰囲気に思わず立ち竦んでしまった。ベッドの脇には今までなかった姿見と粘性のある液体が入ったボトル、そして……壁一面の、俺の姿を映したポスターの数々。
 カメラを向けられて俺がピースをしているものもあれば、どこから撮ったのかわからない、隠し撮りされたような写真もたくさん見受けられた。
 困惑している俺をよそに、兄は俺の手を引いてベッドの上に座るように言う。言われるがまま腰をかけた途端、背後から抱きしめられた。そして耳元へ唇を寄せながら囁かれる。

「兄さんはね、お前のことを愛しているんだよ……。」

 俺はそこで初めて気付いたのだ。彼は俺に対して家族以上の感情を抱いていたということに。しかしだからといってどうということもなかった。俺も兄が好きだし尊敬している。だから彼と一緒に寝るのも特に疑問を持つことなく承諾したのだった。どうせいつもと同じようにキスをされるのだろうと高をくくっていたのだ……。
 しかし、その予想は外れた。
 なぜならその日は今までで一番激しい夜だったからだ。
 親の居ない夜を見計らい、兄は用意周到に準備をしていたらしかった。永遠とも思える程長い時間を前戯に割き、ぐずぐずになった俺の後孔に自らの剛直を挿入してきたのだ。痛みで悲鳴をあげる俺をお構いなしにそのまま抽挿を始めたのだ。結合部からは血が滴り落ちシーツに染みを作るが兄は気にも留めず行為を続ける。そして何度も中出しされた頃には俺の意識は朦朧としており抵抗する気力など残っていなかった。ただされるがままになっていたのだが、それがいけなかったのかもしれない……。
 兄は行為の最中、ずっと俺に愛の言葉を囁き続けた。好きだ、好きだよ、愛してる……と。それはまるで呪詛のように俺の脳内に響いていった。
 結局その夜は意識を失うまで抱き潰されたのだった。
 最初はキスや愛撫から始まった。次第に行為は過激さを増していき、そして今日、とうとう挿入を伴う性行為にまで発展してしまった。
 どうしよう。血がつながっていないとは言え、兄弟なのに繋がってしまった。俺は幼いながらもこれがいけない事だと本能的に分かってしまっていた。
 しかし、次の晩も兄からの誘いを断れなかった俺はまた同じ事を繰り返したのだが、今度は違った意味で地獄を見ることになった。
 兄の行為は緊縛やオモチャの使用など、日に日にエスカレートしていったのだ。俺はもう既に処女ではなく、兄の手によって後ろの快感をも教え込まれてしまっていたため、抵抗らしいことは何もできなかった。兄のモノを受け入れる度に俺の体は作り変えられていった。最初は痛みしか感じなかった行為だったが次第に快感を覚え始め、最終的には自ら強請って求めるまでになったのだ。兄はそんな俺を愛してくれた。それがとても恐ろしかった。兄との秘密の行為は、彼が高校を卒業して大学入学と同時に家を出るまで続いたのだった。しかし、大学生になっても兄は時おり実家に帰って来ては俺を抱いた。俺はそれがとても苦しかったから何度も抵抗したが、その度に躾と称して『兄に逆らってはいけない』ことを散々体に教え込まれた。

 そんな実家から、高校を卒業するとともに俺は逃げるように出て、専門学校を卒業し就職。職場で病んだことで一度は躓いた人生も、メイウェイがいてくれたおかげで何とか立て直すことができた。これからゆっくり時間をかけて回復していこうと思っていた矢先に、ついに兄に見つかってしまった。
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