9 / 25
出会い(奏斗side)
しおりを挟む
コンコンコン
「失礼いたします。お待たせしました。ほら奏斗くん挨拶して」
事務室に入るとそこには明らかに身なりの良い見たことのない男二人がいた。
「は、はじめまして。鈴木奏斗です。」
俺が挨拶をすると若くて美形のひとはとろけるような眼差しで俺のことを見てきた。
「はじめまして。奏斗くん。私は御園流夜と申します。こちらは息子の冬夜です。」
40代くらいに見える男の人は流夜と名乗り、となりの若い男の人を息子の冬夜だといった。
「単刀直入に言うと、君をうちで引き取りたいと思っている。」
「え?俺をですか?」
「ああ。冬夜がね、君をひと目見て気に入ったらしくて昨日相談してきたんだよ。うちは自分で言うのも何だが財力があるから、君に不自由な思いはさせないだろう。かなり条件は良いと思うんだがどうかね」
どうと言われても、そもそも冬夜さんが俺を気に入ったと言ってたけど俺が冬夜さんを見たのは初めてだ。こんなに美しい人、一度見たら忘れるはずがない。
それに、俺はこの施設から離れるのが少し怖い。みんなと一緒にいられなくなるのが。
「すいません。俺、ここにいたいです。施設のみんなと一緒にいたいんです。」
「そうか。じゃあ今日のところは帰るよ。また来るから、もし気が変わったら教えてね」
「はい、、、」
「本日はご足労おかけ致しました。」
「また来るよ」
「お待ちしております」
ガラガラピシャン
「奏斗くん、ほんとに良かったの?」
「はい。俺、ここにいるのが一番幸せなので!」
きっと俺の気が変わることはない。あの人たちは俺に不自由させないって言ったけど、俺は今の暮らしに満足してる。みんながいるから。
「奏斗、、、」
「光星?」
「ごめん。やっぱり気になって盗み聞きしちゃった。奏斗ほんとに行かない?ずっとここに居てくれる?」
「もちろんだよ!俺の居場所はここだから!」
「、、、」
このときの俺はこの出来事が運命を大きく変えることになるなんて思っても見なかった。
「失礼いたします。お待たせしました。ほら奏斗くん挨拶して」
事務室に入るとそこには明らかに身なりの良い見たことのない男二人がいた。
「は、はじめまして。鈴木奏斗です。」
俺が挨拶をすると若くて美形のひとはとろけるような眼差しで俺のことを見てきた。
「はじめまして。奏斗くん。私は御園流夜と申します。こちらは息子の冬夜です。」
40代くらいに見える男の人は流夜と名乗り、となりの若い男の人を息子の冬夜だといった。
「単刀直入に言うと、君をうちで引き取りたいと思っている。」
「え?俺をですか?」
「ああ。冬夜がね、君をひと目見て気に入ったらしくて昨日相談してきたんだよ。うちは自分で言うのも何だが財力があるから、君に不自由な思いはさせないだろう。かなり条件は良いと思うんだがどうかね」
どうと言われても、そもそも冬夜さんが俺を気に入ったと言ってたけど俺が冬夜さんを見たのは初めてだ。こんなに美しい人、一度見たら忘れるはずがない。
それに、俺はこの施設から離れるのが少し怖い。みんなと一緒にいられなくなるのが。
「すいません。俺、ここにいたいです。施設のみんなと一緒にいたいんです。」
「そうか。じゃあ今日のところは帰るよ。また来るから、もし気が変わったら教えてね」
「はい、、、」
「本日はご足労おかけ致しました。」
「また来るよ」
「お待ちしております」
ガラガラピシャン
「奏斗くん、ほんとに良かったの?」
「はい。俺、ここにいるのが一番幸せなので!」
きっと俺の気が変わることはない。あの人たちは俺に不自由させないって言ったけど、俺は今の暮らしに満足してる。みんながいるから。
「奏斗、、、」
「光星?」
「ごめん。やっぱり気になって盗み聞きしちゃった。奏斗ほんとに行かない?ずっとここに居てくれる?」
「もちろんだよ!俺の居場所はここだから!」
「、、、」
このときの俺はこの出来事が運命を大きく変えることになるなんて思っても見なかった。
0
あなたにおすすめの小説
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医
ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。
筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる