御曹司に捕まった孤児

胡宵

文字の大きさ
20 / 25

お姫様(冬夜side)

しおりを挟む
「奏斗、愛してる」

そうつぶやいた声が奏斗に聞こえたかはわからない。

俺の下で乱れる奏斗は可愛かった。最後まで口だけは抵抗していたが、薬をいれた体は素直に俺を求めてきて、今まで興味のない女を抱いたときとは比べ物にならない満足感で満たされた。

奏斗の心はまだ俺に向いていない。だが、これから奏斗と一緒に過ごすのは俺だけだ。そうすればきっと奏斗は俺だけを見て俺だけのことを考えて俺だけのために生きるようになる。

「奏斗、俺を愛せ」

初めての情事を終えて意識を失った奏斗にそうつぶやく。
奏斗の孔からは先程冬夜が吐き出した精液が流れ出ている。

「風呂に入れてやらないとな」

せっかく奏斗の中に注いだ精液を出したくはないが、放っておくと奏斗がお腹を壊すかもしれない。それに奏斗の腹部やベッドには奏斗が出した精液がべったりついている。そんな場所に寝かせるのはさすがに可哀想だ。

部屋に組の幹部である笠原を呼びつけ、シーツ等を片付けさせている間に奏斗を風呂に入れて洗う。




ガチャ 
 
奏斗の体を拭いて部屋に戻ると笠原がベッドに腰掛けていた。

「なんだ笠原まだいたのか」
「そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃないですか~」
「ベッドはもう整えたのか」
「ベッドならもう寝かせれますよ。大体若は人使いが荒いんですよ、シーツベッタベタのグッチャグチャだし。」

笠原が退くと整えられたベッドに奏斗をおろし再び拘束具を取り付ける。

「文句を云うためにここに残ってたのか」
「違いますよ~ 若が溺愛するお姫様をひと目見てみたいな~と思いまして。」
「ちっ お前じゃなかったら殺してるぞ」
「それはどーも」

笠原は組の幹部で、俺が中学に上がった頃組のやつが拾ってきた。以来こいつはヤクザとしての才能を表し、歳が同じということもあって今では若頭である俺の有能な右腕と言える。
チャラついた性格をしているが、案外義理堅い一面を持っているこいつのことは信用している。が奏斗に手を出そうとするなら話は別だ。

「それにしても若が溺愛してるだけあってきれいな顔してますね。幼い顔してる割に風呂上がりの色気半端ないし」
「やっぱり今すぐ殺してやろうか」
「そんな物騒なこと言わないでくださいよ。もう出ていきますから」
「さっさと散れ」
「はいはい。じゃあお姫様元気でね~」

バタン

やっとうるさいやつが出ていった。

奏斗を見ると風呂に入って落ち着いたのか穏やかな顔をして起きそうにない。

「今のうちに仕事片付けるか。」

そうして俺は銃を持ち『掃除』をするべく夜の街へと出かけた。



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

牢獄で男は逃げ場無き淫獄に打ちのめされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

人気俳優に拾われてペットにされた件

米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。 そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。 「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。 「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。 これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。

処理中です...