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2章
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しおりを挟むマリアとハルト皇子の去った庭園では暫く気まずい雰囲気が流れていた。
メアリーは気分が悪いと宿舎に戻ったようだった。
取り巻きの令嬢はというと、先程メアリーに向けていた勝ち誇った目を私に一瞬寄せるとどこかへ行ってしまった。
「本当に信じられない!」
と食べ物を頬張りながら怒っているアイリと
「喉詰まらせるわよ」
と私に気を使わないでいてくれるレイカを見て落ち着くことが出来た。
ランチ会も終わり、私たちは街に出るために着替えをしに部屋に戻っていた。
外に出ることも許されず、洋服も最低限しか与えられていない私にアイリとレイカは私に似合うワンピースを貸すと言ってファッションショーが行われていた。
「こっちもいい.....!でもこっちも捨て難いなあ.....!」
「カリナ様には落ち着いた色の方が似合うわ」
何着も着せられて目が回っている私は、最後に着せられた薄紫の花柄の入ったワンピースに無理やり決めた。
「たしかに!淡い紫がより大人っぽく魅せますね!タイトめなシルエットもとても色っぽいです!」
アイリが目をキラキラさせて褒めてくれる。
前の世界でもオシャレなんてした事がないし、褒められたことだってもちろん無い。
むず痒くなって『もういいでしょう?早く行きましょう?』と催促した。
「いいえ、まだお化粧をしないといけませんので!」
とレイカがニヤニヤしながら逃がすまいと私に近寄ってきた。
街に出る頃には私は疲れ切っていた。
しかしレイカにお化粧をして貰って鏡の前に立つと、また違った色気のあるカリナがそこには居た。
『人ってこんなに変わるのね.....』
感動しながら、鏡の自分に向かって言うと
「色んな意味で、変われるんですよ。」
と後ろからアイリがニコニコ笑っていた。
アイリもレイカもおめかしをしてとても可愛かった。
「さあ、遅くなるといけませんし出発しましょう!」
学園を出てずっとキョロキョロしている私に比べて、2人は慣れたものという顔をしていた。
街に出ると、可愛い雑貨屋さんや食べたことの無いものが露店に並んでいた。
「さあ!カリナ様、どこから行きたいですか?」
『お二人のオススメの場所に行きたいです。』
「ではまずあの雑貨屋に行きましょう!いつも行くところです!」
そう言って入ったお店は、値段からして宝石ではないのは分かるがキラキラとしたものが沢山置かれていた。
「これはガラス玉です。ガラスに色を入れてアクセサリーなどにされるのですよ」
レイカがそう教えてくれた。
ふと、手に取ったブレスレットが今日の洋服と合わせたように紫に光っていた。
「あ!ブレスレット!可愛いですね!気に入ったんですか?」
『ええ、とても綺麗で。』
「今日のお洋服とバッチリですね!3人で色違い、お揃いにしませんか?」
『お揃い......?』
「ダメですか..?」
『いえ!むしろ嬉しいです!そうですね、お揃い!しましょう。』
胸がホカホカと暖かくなって、ブレスレットを持っている手まで熱くなった気がして、キュッとブレスレットを握った。
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