幼なじみギャル(偽)と異世界転移したら金髪ショタ(謎)に保護されました

定春

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ナルアポッドの族長たち

アウラの招待

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 『創世そうせい秘法ひほう』をれたゴルジは、だれあしれない禁足地きんそくち……"くらがりたに"へとかった。
 ほんあなくほどみこむと、ゴルジは地面じめん法陣ほうじん展開てんかいしていく。
 正確せいかく忠実ちゅうじつに。
 一心不乱いっしんふらん再現さいげんしていく。
 気付きづけば時間じかんくらがりたに夕陽ゆうひころ
 集中しゅうちゅう途切とぎれさせずに没頭ぼっとうしていたにもかかわらず、法陣ほうじん進行度しんこうど全体ぜんたい二割にわりほどだった。
 また明日あしたようと岩陰いわかげほんかくして帰路きろにつく。
 それをとおくからのぞかげひとつあったことに、ゴルジは気付かなかった。

 あさよるて。
 それを七度ななたびかえし、ついに法陣は完成かんせいした。
 だれにも邪魔じゃまされなかったのはかったが、たびに法陣がすこわっていたのは何故なぜだろう?
 そのせいで修正しゅうせい時間じかんられてしまった。
 あとはかみちから一滴いってきそそれれば法陣はうごはじめる……。
 はずだったのだが、限界げんかいまでちからそそいでもなにこらない。
 本のとおりに法陣を書き、手順てじゅんもしっかりとなぞっているのに。
 ……ここにきてゴルジはこうおもった。
 この本は誰かが自分じぶんのような未熟者みじゅくものだますために書いた偽物にせものだったのではないか?
 そうともらずに一生懸命いっしょうけんめい再現さいげんし、まんまとだまされてしまったのでは?
 馬鹿ばか馬鹿ばかしくなったゴルジは、法陣も本もそのままにしてかえってしまった。


 くる
 いつものように回廊書庫へかう途中とちゅうでゴルジはあること・・・・に気付く。

 ————イズナにいかけられていない。
 毎日まいにちのように追いかけられ、どんなみちえらぼうともかならめては追いかけられていたというのに。
 ……いつから?
 今思えば、もっとはやくおかしいとかんじるべきだった。
 最後さいごに追いかけられたのはあの本・・・を見つけた日。
 それ以降いこう一度いちどたりともイズナと遭遇そうぐうすらしていない。
 ……へんくわえられていた法陣のなぞけた。
 そしてゴルジはけた。これまで生きてきた中でもっとりょうあしに力を込めて駆けた。


 くらがりたにいたゴルジが見たのはひらかれて地面じめんかれた秘法の本とあやしくかがやく法陣と……ぬしだれかを主張しゅちょうするようにひか黄金こがねいろ髪束かみたば
 法陣は完成かんせいしていたのだ。
 ゴルジのちからだけではりてなかっただけで。
 イズナがちからを注いだことでたされ、秘法は発動はつどうした。
 あとは法陣にさだめられた言葉ことば詠唱えいしょうすることで、あらたな世界へとくことができる。
 つまりイズナはもう……。
 ゴルジはまようことなく詠唱えいしょうはじめた。
 イズナに孤独こどくってほしくないから?
 それとも自身じしん行動こうどう責任せきにんるため?
 どれもちがった。

 毎日のように追いかけられてもつづけた理由りゆう

 なくなったイズナをさがすために全力ぜんりょくはしった理由。

 そして今、イズナのもとへ行こうとする理由。

 それがなんなのか、もうゴルジは自分でも気付いていた。



 ゴルジが目を開けるとそこにはてんくようにそびえる巨木きょぼくと、悠々ゆうゆうながれる大河たいががあった。
 そして、そのほとりで退屈たいくつそうにすわ少女しょうじょ相対あいたいしてひざまずき。
 なにわずにきしめた。




「……とまぁ、所々ところどころ端折はしょりはしたが、だいたいこんなはなしじゃ」
 そとを見るとすでしずんでいた。
 さかずき何度なんどからにしたからか、はなしをえたアウラは気持きもちよさそうにっている。
「えっと……」
 なにからけばいいのか分からないくらい、僕のあたまなかにはたくさんの疑問ぎもん渦巻うずまいていた。
 ただ、一番いちばんになったのは……。
「アウラ神様かみさまえるのでござるか?」
 そこだ。
 この世界せかいには神様が存在そんざいするらしいうえに、アウラは実際じっさいに会ったことがあるかのように言っていた。
 もし会えるのであれば、僕達をもとの世界にかえしてくれるかもしれない。
夢の中で・・・・……じゃがの。それに、こちらからけて返事へんじるのはまれじゃ」
 おぜんうえさかずきいて、アウラはゴロリとよこになる。
とき先代せんだいむすめよ」
「はい」
 サーラさんが返事をする。
「もう魔界まかいはなさき。どこのくに追手おってそうともこちらがせんせんれる……ゆえに……」
 僕と灯花とうか交互こうごてアウラはすこかんがえ……。
「この二人ふたりをツギビキぞくさと一度いちどれてきたい」
「それは……」
 予想外よそうがい言葉ことばだったのか、サーラさんはあきらかに戸惑とまどっていた。
おそ らくじゃが……ほれ、混者まざりものよ。おぬしはなんと言う?」
「……天海あまがい ゆうと言います」
「ユウよ、魔王のうつわつお主のいかけなら、あの物臭ものぐさたちもすぐに返事へんじをするやもしれん。一日いちにちでよいからさとてくれぬか?」
 そう聞かれ、僕はまわりのみんなかおる。
「そうでござるな。魔界にいそ理由りゆう追手おってからの逃走とうそうであった以上いじょう、一日くらいなら余裕よゆうはありそうでござるが……」
 そう言いつつサーラさんを見る灯花とうか
わたしたち同行どうこう可能かのうでしょうか?」
 サーラさんがアウラにたずねる。
「もちろん。ただ、さと秘部ひぶまねくのはユウ一人だけじゃ」
「……わかりました。ユウさまければ明日あす、ここを出てかいましょう」
 サーラさんの言葉に僕はうなずいた。
「それでは明日あしたそなえて各自かくじ部屋へややすむのじゃ」
 どうやらアウラにおさけはこんでいたおんなひと案内あんないしてくれるらしい。
「……ユウよ」
「はい?」
体力たいりょく浪費ろうひするでないぞ」
「はぁ……わかりました」
 明日はあるくのかな? なんてかんがえながら、僕達はお屋敷やしきをあとにした。
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