79 / 120
79 全て元に戻ったみたいです?
しおりを挟む
久しぶりに義兄が、笑顔で朝食の場にいる。侍女達もいつもより笑顔が増しているわ。
「ミランダちゃん、これで全て元に戻ったよ。あぁ、スッキリした。これ以上我が家がしてあげることはないんだ。日常を、学校生活を楽しめば良いよ」
機嫌が良い。声も明るい。
昨日王宮に行ったようだけど…
何か良い事?もしかして王子様達と仲良くできたのだろうか。
お義父様は、咳払いをしてその場の空気を切った。
「近々発表になるが、王宮で夜会がある。アンドル王子様も前回の夜会で、婚約者を決定出来なかったから、春に再び夜会を開くそうだ。今回は、侯爵家以上か伯爵家以上か決まっていないが、不参加も許可されるみたいだよ。ミランダも図書館を手伝わなくて良いそうだ」
お義父様が言うと、お義兄様が、
「侯爵家以上で決定しますよ。前回配慮が足りなかったのは、誰が見ても明らかだったのですから。結局は、王子一人に対して何十人もの令嬢を相手に出来るはずがないのです。侯爵以上が妥当です。みんな婚約者の座を狙っているのですから!」
でも前回お義兄様だって、側近として付き合わされてましたよね?グレゴリー様がマユリカ王女様を追いかけていたし。
「お義兄様は大丈夫なんですか?前回もしばらく帰って来られないぐらい忙しくしていましたから…」
と聞くと、
「確かに我が家からは、父上と私は依頼があれば協力する…」
複雑そうな顔した義兄に、お義母様が、すかさず、
「ディライド、あなたも婚約者を決めてきたら良いのではないかしら?アンドル王子様ばかりに言っているんじゃなくて!側近候補でしょう?あなただって婚約者がいてもおかしくないわ。人の事を心配するよりまず自分のことも考えて欲しいわ」
と、小さな溜息を吐いた。
そうよね、王子様と同年なのだから、義兄だってその目的を持ってパーティーに、望んでもいいよね。
「確かに私の方でも動こうか?」
お義父様もお義母様に合わせて話す。
一気に形勢が悪くなったのを感じてお義兄様は、
「では、学校の時間」
と逃げるようにダイニングを後にした。
その様子を見て、お二人は笑い合っている。
そんな光景を見て、素敵だなと素直に思った。
*
「ミランダちゃん、本当に良かったよ。今回は、パーティーに関係ないからね。もし招待状が来ても不参加を表明すればいい」
「そうですね。あの素晴らしい会場に私はどう考えても不釣り合いでしたから。煌めく世界ですからね、私には無理です」
「いや、そういう意味じゃないよ。マリングレー王国からティア王女様が来る予定だから…
もしパーティーがしたいなら、我が家で、親しい人間を呼べばいいんだよ。リリエット嬢とかクラスメイト達とか、気軽に声をかけれる友達とさ、ダンスをしたり、食事したり…楽しめるんじゃないかな。何も王宮の夜会ばかりがパーティーじゃない」
どうしたんだろうお義兄様…機嫌は良いのに、何か焦っているような、王子様に対抗してる?
「お義兄様、私は別にパーティー好きではありませんよ。そんなことしなくても十分友達と楽しく過ごしていますし、お茶会も開いてみたいと思っていたんです。お義母様と相談していたんですよ」
「そうか、ミランダちゃんは自分で、友達を招待出来るようになったんだね。私が地団駄を踏んでいる時も進んでいたんだね」
どうしたんだろう、本当に。
なんか変…
「今日の朝食は、イズリー家全体が明るく笑顔に包まれてキラキラしていましたね」
と話題を変えたけど、
「…怒ってないの?その王宮に行けなくなった事とか、私が昨日まで、あんなに態度が悪かったのに?」
と話を戻され、自分の態度の様を気にしているみたいで、そんな様子が可愛いらしかった。
「そんなこと気にしてませんよ。誰だって不機嫌にもなりますし、体調だって悪くなります。…自分がわからない時だってあります。聞きたくない話だって。それは当然です。私達は人間だから。絵本に描かれた人ではないから」
それに気づかせてくれたのは、アンドル王子様だ。人は生きていると色んな顔をする。大小悩みはあって、喜怒哀楽があって、迎えて逃げて…
それで藻搔いている。
それは、王子でも忌み子と呼ばれる私でも同じだと、彼と会話する中で気づいた。
「そうか、毎日いろんな気持ちに向き合っていたんだね、本当に凄いな。ミランダちゃんの方が、私より前にいるんじゃないか?そう思ったら、情けなくなってきたよ。全く何やっていたんだろう、私は」
サーシャさんの件からわかったこともある。
クラスメイトと話すのは楽しいけど、どこか違ってしまう、話すことを間違えると心配になって表情も見てしまう。
相手の表情が負に触れた時…
上手く表現出来ないけど、怖い、とも思っている。そんなこと考えてもみなかったのに。
考えて言葉を出さないといけない事を学んだ。
人を知れば知るほど、楽しいや嬉しいだけじゃなくて、怖いという感情を持つなんて…
人間関係って難しい。何となく義兄に言い辛いのは何故かしら?
つい、アンドル王子様に溢してしまう。同類意識があるから?
「ほら、お義兄様、しっかりして学校に着きました。人気者は、よく物語に出てきてかっこいいのですよ。お義兄様はいつでも、駄目な時も相変わらずかっこよかったですから!」
「ありがとうミランダちゃん。何回御礼を言っても足りないぐらいだよ。もう少しだけこのままでいていい…」
「馬車の中ですか?…仕方ないですね。少しだけですよ。御者さん、もうしばらく中にいますね」
「うん、覚悟が決まるまで…」
と言われた。覚悟?
*
いつも通りが戻ってきて良かった。義兄の笑顔はみんなを明るくする。歩く姿も挨拶も。
それは、私も嬉しい…
けど。
「おはよう、ミランダ。難しい顔をしていたけど、何かあった?」
「おはよう、リリエット。いえ、お義兄様が元に戻ったの。難しい顔じゃなく喜ばしい顔よ」
なんで私が難しい顔をするのよ!
「気配や醸し出す雰囲気でなんとなくわかる気がするのだけど?」
「あら、それは存在的な問題!気づかなかったわ。何かしら、胸に小骨が刺さったような感じかしら?」
そう、嬉しいのだけど、何かちょっと、みたいな、言葉にならない。
「そうなの?」
リリエットが遠慮しながら、私を見る。
「そうね、お義兄様と面と向かって話せるし、笑ってくれれば、屋敷の中が華やいで侍女達も喜んでいるし」
これじゃない…
「イズリー家がいつも通りってことでしょう?最近ずっとお悩み中だったもの、私も嬉しいわ。…最近マリアーノ様が、アンドル王子様の婚約者候補として振る舞っているでしょう。各学年のご令嬢と揉め事を起こしているのよ。その謝罪の仲介役に人手が足りないって、サーシャ様から命じられて、朝から嫌な気分だったから」
「皆さんが話している話題ね。リリエットが謝りに行くのは、東部の貴族だから?」
「そうね。ファンド侯爵家は東部のまとめ役として、夫人会もお茶会も頻繁に開催して、私達に縁を繋いでくれたご恩があるから…サーシャ様の言葉はわかるの。マリアーノ様は私達東部の領地にとって仕える方。その方の助けになるのが私達の役目って。でも…私、その為に学校に来ている訳ではないのにって思ってしまって。こんなのミランダには関係ないことよね。ごめんね、つい、ね。忘れて!」
リリエットは、話を切った。
…人には過去という縁があって、それに縛られるのは、一緒ね。
「難しいわね」
私に言える言葉はない、リリエットも私に言葉を求めていないのもわかった。
令嬢同士の揉め事に、義兄との関係…
アンドル王子様、大丈夫かしら?
また溜息を吐いていたりしないわよね?
喧嘩じゃないと言っていたけど謝罪しないと私に言っていたし。
人と関わるのは面倒的な事を言っていたのに、夜会となると…
またあの一人一人令嬢を迎えて話したり…
数多くのご令嬢と話すのか…
刺さった小骨のような違和感が、広がった。
「ミランダちゃん、これで全て元に戻ったよ。あぁ、スッキリした。これ以上我が家がしてあげることはないんだ。日常を、学校生活を楽しめば良いよ」
機嫌が良い。声も明るい。
昨日王宮に行ったようだけど…
何か良い事?もしかして王子様達と仲良くできたのだろうか。
お義父様は、咳払いをしてその場の空気を切った。
「近々発表になるが、王宮で夜会がある。アンドル王子様も前回の夜会で、婚約者を決定出来なかったから、春に再び夜会を開くそうだ。今回は、侯爵家以上か伯爵家以上か決まっていないが、不参加も許可されるみたいだよ。ミランダも図書館を手伝わなくて良いそうだ」
お義父様が言うと、お義兄様が、
「侯爵家以上で決定しますよ。前回配慮が足りなかったのは、誰が見ても明らかだったのですから。結局は、王子一人に対して何十人もの令嬢を相手に出来るはずがないのです。侯爵以上が妥当です。みんな婚約者の座を狙っているのですから!」
でも前回お義兄様だって、側近として付き合わされてましたよね?グレゴリー様がマユリカ王女様を追いかけていたし。
「お義兄様は大丈夫なんですか?前回もしばらく帰って来られないぐらい忙しくしていましたから…」
と聞くと、
「確かに我が家からは、父上と私は依頼があれば協力する…」
複雑そうな顔した義兄に、お義母様が、すかさず、
「ディライド、あなたも婚約者を決めてきたら良いのではないかしら?アンドル王子様ばかりに言っているんじゃなくて!側近候補でしょう?あなただって婚約者がいてもおかしくないわ。人の事を心配するよりまず自分のことも考えて欲しいわ」
と、小さな溜息を吐いた。
そうよね、王子様と同年なのだから、義兄だってその目的を持ってパーティーに、望んでもいいよね。
「確かに私の方でも動こうか?」
お義父様もお義母様に合わせて話す。
一気に形勢が悪くなったのを感じてお義兄様は、
「では、学校の時間」
と逃げるようにダイニングを後にした。
その様子を見て、お二人は笑い合っている。
そんな光景を見て、素敵だなと素直に思った。
*
「ミランダちゃん、本当に良かったよ。今回は、パーティーに関係ないからね。もし招待状が来ても不参加を表明すればいい」
「そうですね。あの素晴らしい会場に私はどう考えても不釣り合いでしたから。煌めく世界ですからね、私には無理です」
「いや、そういう意味じゃないよ。マリングレー王国からティア王女様が来る予定だから…
もしパーティーがしたいなら、我が家で、親しい人間を呼べばいいんだよ。リリエット嬢とかクラスメイト達とか、気軽に声をかけれる友達とさ、ダンスをしたり、食事したり…楽しめるんじゃないかな。何も王宮の夜会ばかりがパーティーじゃない」
どうしたんだろうお義兄様…機嫌は良いのに、何か焦っているような、王子様に対抗してる?
「お義兄様、私は別にパーティー好きではありませんよ。そんなことしなくても十分友達と楽しく過ごしていますし、お茶会も開いてみたいと思っていたんです。お義母様と相談していたんですよ」
「そうか、ミランダちゃんは自分で、友達を招待出来るようになったんだね。私が地団駄を踏んでいる時も進んでいたんだね」
どうしたんだろう、本当に。
なんか変…
「今日の朝食は、イズリー家全体が明るく笑顔に包まれてキラキラしていましたね」
と話題を変えたけど、
「…怒ってないの?その王宮に行けなくなった事とか、私が昨日まで、あんなに態度が悪かったのに?」
と話を戻され、自分の態度の様を気にしているみたいで、そんな様子が可愛いらしかった。
「そんなこと気にしてませんよ。誰だって不機嫌にもなりますし、体調だって悪くなります。…自分がわからない時だってあります。聞きたくない話だって。それは当然です。私達は人間だから。絵本に描かれた人ではないから」
それに気づかせてくれたのは、アンドル王子様だ。人は生きていると色んな顔をする。大小悩みはあって、喜怒哀楽があって、迎えて逃げて…
それで藻搔いている。
それは、王子でも忌み子と呼ばれる私でも同じだと、彼と会話する中で気づいた。
「そうか、毎日いろんな気持ちに向き合っていたんだね、本当に凄いな。ミランダちゃんの方が、私より前にいるんじゃないか?そう思ったら、情けなくなってきたよ。全く何やっていたんだろう、私は」
サーシャさんの件からわかったこともある。
クラスメイトと話すのは楽しいけど、どこか違ってしまう、話すことを間違えると心配になって表情も見てしまう。
相手の表情が負に触れた時…
上手く表現出来ないけど、怖い、とも思っている。そんなこと考えてもみなかったのに。
考えて言葉を出さないといけない事を学んだ。
人を知れば知るほど、楽しいや嬉しいだけじゃなくて、怖いという感情を持つなんて…
人間関係って難しい。何となく義兄に言い辛いのは何故かしら?
つい、アンドル王子様に溢してしまう。同類意識があるから?
「ほら、お義兄様、しっかりして学校に着きました。人気者は、よく物語に出てきてかっこいいのですよ。お義兄様はいつでも、駄目な時も相変わらずかっこよかったですから!」
「ありがとうミランダちゃん。何回御礼を言っても足りないぐらいだよ。もう少しだけこのままでいていい…」
「馬車の中ですか?…仕方ないですね。少しだけですよ。御者さん、もうしばらく中にいますね」
「うん、覚悟が決まるまで…」
と言われた。覚悟?
*
いつも通りが戻ってきて良かった。義兄の笑顔はみんなを明るくする。歩く姿も挨拶も。
それは、私も嬉しい…
けど。
「おはよう、ミランダ。難しい顔をしていたけど、何かあった?」
「おはよう、リリエット。いえ、お義兄様が元に戻ったの。難しい顔じゃなく喜ばしい顔よ」
なんで私が難しい顔をするのよ!
「気配や醸し出す雰囲気でなんとなくわかる気がするのだけど?」
「あら、それは存在的な問題!気づかなかったわ。何かしら、胸に小骨が刺さったような感じかしら?」
そう、嬉しいのだけど、何かちょっと、みたいな、言葉にならない。
「そうなの?」
リリエットが遠慮しながら、私を見る。
「そうね、お義兄様と面と向かって話せるし、笑ってくれれば、屋敷の中が華やいで侍女達も喜んでいるし」
これじゃない…
「イズリー家がいつも通りってことでしょう?最近ずっとお悩み中だったもの、私も嬉しいわ。…最近マリアーノ様が、アンドル王子様の婚約者候補として振る舞っているでしょう。各学年のご令嬢と揉め事を起こしているのよ。その謝罪の仲介役に人手が足りないって、サーシャ様から命じられて、朝から嫌な気分だったから」
「皆さんが話している話題ね。リリエットが謝りに行くのは、東部の貴族だから?」
「そうね。ファンド侯爵家は東部のまとめ役として、夫人会もお茶会も頻繁に開催して、私達に縁を繋いでくれたご恩があるから…サーシャ様の言葉はわかるの。マリアーノ様は私達東部の領地にとって仕える方。その方の助けになるのが私達の役目って。でも…私、その為に学校に来ている訳ではないのにって思ってしまって。こんなのミランダには関係ないことよね。ごめんね、つい、ね。忘れて!」
リリエットは、話を切った。
…人には過去という縁があって、それに縛られるのは、一緒ね。
「難しいわね」
私に言える言葉はない、リリエットも私に言葉を求めていないのもわかった。
令嬢同士の揉め事に、義兄との関係…
アンドル王子様、大丈夫かしら?
また溜息を吐いていたりしないわよね?
喧嘩じゃないと言っていたけど謝罪しないと私に言っていたし。
人と関わるのは面倒的な事を言っていたのに、夜会となると…
またあの一人一人令嬢を迎えて話したり…
数多くのご令嬢と話すのか…
刺さった小骨のような違和感が、広がった。
12
あなたにおすすめの小説
転生令嬢は腹黒夫から逃げだしたい!
野草こたつ/ロクヨミノ
恋愛
華奢で幼さの残る容姿をした公爵令嬢エルトリーゼは
ある日この国の王子アヴェルスの妻になることになる。
しかし彼女は転生者、しかも前世は事故死。
前世の恋人と花火大会に行こうと約束した日に死んだ彼女は
なんとかして前世の約束を果たしたい
ついでに腹黒で性悪な夫から逃げだしたい
その一心で……?
◇
感想への返信などは行いません。すみません。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
<完結>溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
本編完結済み。
続きのお話を、掲載中です。
続きのお話も、完結しました。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
本の通りに悪役をこなしてみようと思います
Blue
恋愛
ある朝。目覚めるとサイドテーブルの上に見知らぬ本が置かれていた。
本の通りに自分自身を演じなければ死ぬ、ですって?
こんな怪しげな本、全く信用ならないけれど、やってやろうじゃないの。
悪役上等。
なのに、何だか様子がおかしいような?
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる