【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした

犬野きらり

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4事件現場

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朝になってしまった。羊も数えたが眠れない。結局諦めて起きることにした。

「なんて顔をしているの?アーシャ」
「お祖母様、おはようございます。眠れませんでした」
と正直に話すと、お祖父様まで
「おや、珍しいな。王都の人の多さに驚いて興奮してしまったかな?」
と笑う。
「何か心配事かしら?王都に向かう道のりもたまにそんな顔をしていたわね」
とお祖母様は、私の頬に手をあてる。
「いえ、大丈夫です。楽しみなだけです」
と言えば、席に着き朝食を食べる。
心配しても、今日かどうかもわからないと言い聞かせて、足を前に進めなければいけない。

「本当に人が多いですね、王都は!迷子になりそうです」
「ハハッハ、安心しろアーシャ、護衛騎士を同行しておるよ」
とお祖父様は言い、
「あちらにもお店が並んでいるのですか?」
と質問すると
「あちらは、酒場だな。近づいてはいけないよ。最近昼間に賭博を行う店もあると聞く、決して二人とも大通り以外は入ってはならないぞ」
とお祖父様が真剣に言う。お祖母様は、軽やかな声で
「あら、私もですか?こんなお婆さんですけど」
と笑う。
「何があるかわからないだろう」
とお祖父様はフイと顔を横に向けた。馬車は大きな宿屋に止まった。
人の多さと騒音のように声や音に溢れていた。
「活気がありますね王都は。やはり私には落ち着かない街ですわ」
とお祖母様が言うとお祖父様は、軽くお祖母様の手を取りエスコートする。
今からダンスでもするかのような軽やかな歩みに憧れてしまう。
「お祖母様は絶対迷子にはならないですわね。お祖父様がいらっしゃるもの」
と言えば、同行の護衛も笑っていた。

「凄い量のドレスですね。この中から選ぶのは…」
時間がかかりそうだ。そしてお祖母様のスイッチが入ってしまった。着せ替え人形のように、あれこれそれを着る。脱いだらまた着る。寝ていない身体にこの作業はかなり効く。
「お祖母様、少し休憩したいです」
と申し出てみれば、お祖母様は既に店の人とお茶を飲みながら、何やら打ち合わせをしていた。
「いつの間にかドレス決まったのかしら?」
と言えばお祖父様は外にいた。
「お祖父様!」
「アーシャ、終わったかい?」
「どうかしら?少し喉が渇いたから休憩したいなと思って。お祖母様は店の人と何か話し合っているわ」
「そうか、少し先の出店に飲み物が売っていたよ、護衛と選びに行きなさい」
とお祖父様は送り出してくれた。
「ありがとう、お祖父様」

中央広場の出店で飲み物を買い、すぐ側の噴水の縁石に腰を掛け飲み干す。
「美味しいわ。このレモネード。酸っぱさがいい」
「お嬢ちゃん、嬉しい事言ってくれるね」
店のおじさんに聞かれていて、思わず笑いあっていれば、目の前をフードを深くかぶった子供が二人通った。
私は、飲み干したカップを落とした。まさかと驚きと恐怖が同時に来た。後ろの子供がカップの落ちた音に振り返る。顔が一瞬見えた。
顔が見えただけ、整った可愛いらしい子、男の子か女の子かもわからない。そもそも私は王子の顔を知らない。その後ろ姿を目で追う。そしてその子供達の後ろには護衛も付いている様子はなかった。
違う、かもしれない…
そう、だって顔を知らないもの。
目で追えなくなりそうになる二人の小さな背中を見て、私は走り出した。
「アーシャ様、駄目です」
走り始めてすぐに護衛に捕まった。
「どうしよう、どうしよう」
頭の中が不安と恐怖でいっぱいになった。
「アーシャ様!」
護衛に肩を掴まれ正気に戻った。まずはお祖父様の元へ。
「お祖父様、今、フードを深く被った子供が二人教会の細道に入って行きました。どうか、お願いします。様子を見て頂けないでしょうか?胸騒ぎがするんです」
と必死に言えば、お祖父様は、
「何を言っているんだアーシャ」
「お祖父様が動けませんでしたら、私と護衛で様子を見に行かせてくださいませ。お願いします。お願いします」
と頭を下げる。
「それで気が晴れるのですね?」
いつの間にかお祖母様がいた。思いっきり頷く。
「護衛から離れてはいけませんよ」

走る、子供の足だ、進みは遅いはず。教会あたりを見回すが、それらしい子供はいない。なら、教会の裏側へ移動した。やっぱりあの子供達はいない。ただ泣いている子供達がいた。
「どうしたの?転んだの?」
と聞けば、
「何人かの大人の人が友達連れて行っちゃった」
「泣かないで、どの方向に向かったのかわかる?」
とゆっくりとあやすように聞けば、更に奥の住宅街と酒場方向を指した。
「ありがとう。様子を見てくるわ」
と言えば、護衛が
「これ以上は危険です。警備隊に知らせましょう。アーシャ様が行くような場所ではありません」
と真剣に止める。一か八か護衛に
「あのフードを被った子供達、私の勘違いかもしれないけど、オルビア王国の王子様達かもしれない。今の子供の話しからすると拐われた可能性があるわ。目の前から目で追った限り護衛らしき人がいなかったの」
と話す。護衛は呆然として、自分で判断が出来なくなっていた。私は、護衛の手を繋いだ。
すると、護衛は意識を私に向けた。
「親子のふりをしていけるところまでいきましょう」
と繋いだ手を引っ張る。細い路地は臭いがきつい。心身共にボロボロの私は、吐き気を抑える。暗記した紙を思い出す。行商風な盗賊…
いない、ここら辺には酒飲みか座り込んでいる人ぐらいしかいない。と思っていると数人の話し声が家の中からする。立ち止まりたい衝動を抑えながら、その家を通り越した。道に座り込んでいた人の目が一瞬ギラリとした気がした。そしてそこから大通りに出た。
「護衛さん、あの通りの家から複数人の声がしたわ。あと座り込んだ人から一瞬ギラリとしたものも」
と言えば、
「アーシャ様、あれは殺気です。そしてその男我々をつけております。いかが致しますか?」
「お祖父様の元までいけるかしら?」
「わかりません」
「なら、あの雑貨屋に入り様子を見ましょう」
と店に入る。緊張感が押し寄せる。
あれもこれも見ているようで何も見ていない。影に隠れた男は動かない。
「護衛さん、裏口から出てお祖父様を呼んで、私はここから絶対に動かないから、じゃないと連絡手段が取れないわ」
と護衛をお祖父様の元へ走らせ、私はわざと店員と窓側で商品の説明を求めて、隠れている男に自分の存在を印象付けた。

「アーシャ、どういう事だ。一体何が起こった?」
「お祖父様今から話すことは、私の勘違いかもしれませんが、オルビア国の王子達が拐われた可能性があります。怪しい場所は、あちら側の通りの二本向こう側、酒場と住居の建物が並んでいる家の中、複数人の声が聞こえました。内容はわかりません。そして今私達は見張られています。お祖父様しか動けません。私と護衛さんは、一旦外に出ます。この店に長くいるので怪しまれます。よろしくお願いします」
と私達は正面の扉から出た。そして食堂に入った。そのまま座り注文をしようとすれば見張りの男も中に入って来た。
おすすめを注文し、私はもう動かない方が良いと判断した。私の手を護衛さんが上から抑えている。
「わかっているわ、お父さん」
と言えば、護衛は目を丸くした後頷いた。後は任せよう。ゆっくり深呼吸をして、食事をとる。すると見張りの男はさっさと何かを食べて出て行った。
フゥーやっと息がまともに出来る気がした。緊張から解き放たれたかのように喉が渇き、目の前の水を一気に押し込んだ。
「あなた様は、本当に7歳ですか?」
と真正面で真剣に私に質問をする。
「手の大きさも身体の大きさも7歳だと思います。それよりも冷静に考えれば、護衛さんは、私のお父様にしたら若すぎたわね。ごめんなさい」
と言えば、護衛は
「確かに、私はエリオン様の護衛で城まで送迎をしておりますが、確かに変わらないですね。何を質問しているのでしょうね、私は」
「お祖母様の元に参りましょう」
ここからは、きっと大丈夫と思うより仕方なかった。護衛さんのいう通り7歳の私に出来ることなんてない。

「お祖母様!」
走り、お祖母様に抱きついた。急に涙が出てきた。恐怖に身体が震えた。
「何があったのかしら?ゆっくり説明をしてね、アーシャ」
と再びドレス屋に入り、並んでいるドレスや小物を横目で見ながら、私の予測の話をした。
「とても信じられない話だわ」
とお祖母様は溜息を吐きながら、扇子をパンと叩き、
「こちらでドレスも小物も決めました。黄色にするか水色にするかね」
と言われ、振り返った時に見えた横髪が黄色で
「黄色」
と口走った。お祖母様は
「とても良いと思うわ」
とまた店の人達と打ち合わせをし始めた。大通りの様子は変わらない。笑い声も人の多さもたくさんの声が聞こえてくる気がする。勘違いかもしれない、そうであって欲しい、初めて先を知る怖さを感じた時間だった。
お祖父様は待っても帰ってこない。私の不用意な発言で、お祖父様を危険な場面な会わせてしまったのだ。
「どうしよう…」
震える手や足を止めれない。
「アーシャ、顔色が悪いわ。心配ですか?」
とお祖母様が私の手を握り、温かい体温を感じて、お祖母様にしがみついた。そして、少し乱暴に扉が開いて、振り向くとお祖父様がいた。
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