あまりにもあまりにも偶然に墜落し、とんでもない上位生命体の一部となった彼らです。

栗菓子

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第16話 ソール宗教

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ルド大陸の小国、カリス国ではソール宗教を信仰している。岩と砂礫ばかりの僅かなオアシスで水を汲み、灼熱の太陽を黒い布で遮断して生きる民が多い。
過酷すぎる生活をいきるため、狂った灼熱の太陽の神を信仰した。

狂え狂え狂え。この世は太陽の神のため、全てを捧げよ。

彼らは殺しあった。より強いものが生き延びるために、奴隷も貴族も関係なく実力者が生き延びるように戦いあった。
その結果、ほんの少数の残虐な力ある者が生き延び、支配した。

その頂点に立った者は、『太陽神』の化身として崇められた。


今代のソールという少年は、目だけはギラギラした褐色の肌と、金色の虹彩をした獣のような存在だった。

しかし、その獰猛な気性と、残虐性は、すばぬけていて、敵をも味方も気に入らなければ容赦なく屠る性格だった。

それでも狂信者は多かった。この苛酷な地で、生は軽く、多くの死を与える者が一番尊い存在なのだ。


女子供は生きているのが不思議だった。 ほんの異質な力持つ者だけが生き延びる地だった。


しかし、そんな荒野でも育つのはいる。地下に穴を掘って、灼熱の太陽を避けている小動物とが、ほんのわずかな雨だけでも生き延びることができる地下に根を張った植物だった。


地下の根は深く、地下水を吸い取って生き延びる大きな樹や、針の山のような奇怪な植物もあった。


その中に迷い込んだ旅人が居た。
その子供は、植物に何か唱えたかと思えば、植物がみるみる成長したり、奇妙な実を実らせたりした。

子どもはその実を食べて過ごした。

呪力者? なにか変な力がある者は、ここではそう言われている。

あの子どもも? ソールは唸って、いきなり襲いかかった。
途端子どもは光を放って、ソールを太陽よりも熱い熱で滅ぼそうとした。
ずるずると爛れる皮膚を抱えてソールはいったん退却した。

子どもは無機質に去っていくソールを見ていた。

タネコとイチハの子孫の一人だ。

ここルド大陸に迷い込んでしまった一人である。何者かに攫われた記憶は或る。おそらく盗賊団だろう。
子どもは無表情に、大人しく従っていたが、ある日突然に、盗賊団を殺した。

性的な暴行を加えられたからだ。流石にこれには子どももたまらず反逆した。

力によって、盗賊団のテントは血に染まった。報いである。

子どもは、その血を吸収して、精気を漲らせた。丁度そのころ、ソールが襲いかかった。子どもにとっては運よく
力が増していたので、跳ね返すことが出来た。

ソールはギャアアと無様な悲鳴を上げながら逃走した。流石は、ここで生き延びただけあって、足もとても速い。


子どもは淡々と、その逃げていく様を見ていた。


気が付かなかったようだが、子どもはソールを負かしたのだ。 ソールはソールでなくなった。


子どもが新しいソールになった瞬間だった。

このように、新勢力が、旧勢力を倒し、新しい種族が各地へ根付いていった。


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