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第2話 目覚め
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パンが焼けた匂い いつもの木の実の白い汁 かすかに甘味があるものをここではサシと呼ぶ。
栄養を補うため、昆虫をむいた身を塩で煮込むのは村人にとって貴重なものだ。
穀物や野菜は極僅かな畑で実っている。しかし強風や台風が多いためなかなか大量は取れない。
ここはなにもない。しかしとても時間がゆっくりしている。
外界では、戦乱など様々な歴史とやらは瞬間瞬間刻々と変容しているようだ。
性については、とてもおおらかだ。 嫉妬はなく淡々とした日常がある。
そんな中、無関心に彼女はこの閉鎖的な村で生きていた。
なんとなしに女は、家事や、料理をしたり、服をつくったりしている。 姉は木でできた織機でいつも布を織っている。そんな中、彼女はふとこの模様は姉が考えてつくったのかと思い、姉に尋ねた。
姉は違うと首を振って、いいからと手を振って仕事の邪魔をするなというように妹を追い払った。
よくよく見れば、奇妙な文字が書かれていた。 かすかに読めそうだったが読めない。
古代文字だ。これはここの文字だろうか?
そういえば物心ついたころから文字はあまりみない。 長老や大人たちはなんか長い長い紙を巻き付けたものを持っていた。あれになにか文字でも書いているのだろうか?
大人はずるい。 いつも子どもに大事なものは隠す。
妹は、月のものがでたら、通過儀礼で或ることをするらしい。 姉は?と聞いたら、わたしは機織機のものだから
大人にはなれないのよ・・と寂しげに俯いた。
大人になれない?なんだ。それは? 月のものがくると、股から赤い血が出ると、どうなるのだろうか?
こどもをつくって男と夫婦になるのだといわれたが大丈夫だろうか?
だれがわたしの夫となるのか? 妹は疑問が尽きることがなかった。
イドルだろうか。彼はわたしより年は重ねている。 イドルは確かに穏やかで村に貢献しているいい男だ。
しかしイドルは、村の一番美しい花のようなアドレアを溺愛していた。
わたしなどは歯牙に欠けなかった。いや、村が集まって祭りをしたとき、わたしは姉の織った見事な衣装で神様への舞をした。
あの時は、奇妙にも誰かに突き動かされるようにわたしは踊っていた。
たぶん精霊だ。先祖が乗り移ったのだ。
姉が言うには、いつもより美しく超然として見えたと神様があんたの身体を借りたのだとはじめてあんな踊りをみたのはおどろいたと興奮して喋った珍しく紅潮した姉の顔が忘れられなかった。
その時、イドルもアドレアを視ずに、私をずっと見ていたらしい。
かすかにわたしは嬉しくなった。女の芽生えであった。わたしは少しずつ、石からバナナへ、柔らかい女へと成長していった。
わたしは目覚めつつあった。
姉は石のように固くなであった。姉を柔らかくするのは誰だろうか?
わたしは時折水浴びをする。その時、だれかが覗きみするようになった。男だ。わたしの身体が気になるらしい。
そんなに珍しいだろうか? わたしは少し膨らんだ胸をさわる。
あそこはまだ毛ははえていない。 布で拭いていると、どのぐらい膨らんだと私の胸を指さした男が居た。
わたしは溜息をついて堂々と見せた。
性器もみせた。 わたしに恥は無かった。 彼が女のホトを見せろと言ったので、わたしは頷いて股を拡げた。
ほおと男は感嘆したように見た。これは綺麗なもんだな。生娘だ。
男は残酷な遊びを見つけたように、わたしのあそこをまさぐった。痛みはあったがわたしはこらえた。
わたしは無言で男の手を触った。それ以上は止めろと意志を示した。
男は渋々と手をひらひらとして遠さがった。もしかしたらあの男がわたしの夫になるのだろうか。かすかな不安がよぎった。
わたしの身体は、長ずるにつれて、良く触られるようになった。それも男どもばかりだ。 わたしだけじゃない。他の娘も、胸をまさぐられたり、執拗にあそこをいじくられるようになった。尻も食べ物のように舐められたり齧られる。
女の身体は男の嗜好物らしい。 果実のように喰らうのだ。
それを喜んでいる女もいれば、微妙な顔をしている女も居る。 適応するかしないかだ。
拒否はできない。したらなにか魔物がとりついたと言われる。そんな女は追放や、虐待される。
わたしはその道は歩みたくなかった。わたしは従順に男のままとなった。
わたしにはあまり感情はなかったし、わたしはこの世界の平凡な娘だった。
あえて過酷な道を選んだ女はいないだろう。ここでは男が主体的だった。
わたしは先祖がこれがいいとしたのだから今更 異論を唱える気はなかった。幸いにもわたしは男にあまりひどい目にはあわなかった。
わたしは恋をしたことはない。
親に言われて生きている愚かな女だ。
激しい気性をもった男と女はここにはあわない。ここは茶色の土と、緑の森、清浄な池に囲まれた単調な村だからだ。
わたしはここに不満はなかった。唯生きるのだ。
しかし時々疑問は浮かぶ。 文字や姉のこと。親はどうなったのか。わたしは何も知らない。知らされない。
わたしは無知な子どもとして生かされたのだ。
時折、ここが檻のようにもみえた。
あと数年わたしは通過儀礼を経て、夫を得る。 そして子供を産むのだ。
それがわたしの道だ。
栄養を補うため、昆虫をむいた身を塩で煮込むのは村人にとって貴重なものだ。
穀物や野菜は極僅かな畑で実っている。しかし強風や台風が多いためなかなか大量は取れない。
ここはなにもない。しかしとても時間がゆっくりしている。
外界では、戦乱など様々な歴史とやらは瞬間瞬間刻々と変容しているようだ。
性については、とてもおおらかだ。 嫉妬はなく淡々とした日常がある。
そんな中、無関心に彼女はこの閉鎖的な村で生きていた。
なんとなしに女は、家事や、料理をしたり、服をつくったりしている。 姉は木でできた織機でいつも布を織っている。そんな中、彼女はふとこの模様は姉が考えてつくったのかと思い、姉に尋ねた。
姉は違うと首を振って、いいからと手を振って仕事の邪魔をするなというように妹を追い払った。
よくよく見れば、奇妙な文字が書かれていた。 かすかに読めそうだったが読めない。
古代文字だ。これはここの文字だろうか?
そういえば物心ついたころから文字はあまりみない。 長老や大人たちはなんか長い長い紙を巻き付けたものを持っていた。あれになにか文字でも書いているのだろうか?
大人はずるい。 いつも子どもに大事なものは隠す。
妹は、月のものがでたら、通過儀礼で或ることをするらしい。 姉は?と聞いたら、わたしは機織機のものだから
大人にはなれないのよ・・と寂しげに俯いた。
大人になれない?なんだ。それは? 月のものがくると、股から赤い血が出ると、どうなるのだろうか?
こどもをつくって男と夫婦になるのだといわれたが大丈夫だろうか?
だれがわたしの夫となるのか? 妹は疑問が尽きることがなかった。
イドルだろうか。彼はわたしより年は重ねている。 イドルは確かに穏やかで村に貢献しているいい男だ。
しかしイドルは、村の一番美しい花のようなアドレアを溺愛していた。
わたしなどは歯牙に欠けなかった。いや、村が集まって祭りをしたとき、わたしは姉の織った見事な衣装で神様への舞をした。
あの時は、奇妙にも誰かに突き動かされるようにわたしは踊っていた。
たぶん精霊だ。先祖が乗り移ったのだ。
姉が言うには、いつもより美しく超然として見えたと神様があんたの身体を借りたのだとはじめてあんな踊りをみたのはおどろいたと興奮して喋った珍しく紅潮した姉の顔が忘れられなかった。
その時、イドルもアドレアを視ずに、私をずっと見ていたらしい。
かすかにわたしは嬉しくなった。女の芽生えであった。わたしは少しずつ、石からバナナへ、柔らかい女へと成長していった。
わたしは目覚めつつあった。
姉は石のように固くなであった。姉を柔らかくするのは誰だろうか?
わたしは時折水浴びをする。その時、だれかが覗きみするようになった。男だ。わたしの身体が気になるらしい。
そんなに珍しいだろうか? わたしは少し膨らんだ胸をさわる。
あそこはまだ毛ははえていない。 布で拭いていると、どのぐらい膨らんだと私の胸を指さした男が居た。
わたしは溜息をついて堂々と見せた。
性器もみせた。 わたしに恥は無かった。 彼が女のホトを見せろと言ったので、わたしは頷いて股を拡げた。
ほおと男は感嘆したように見た。これは綺麗なもんだな。生娘だ。
男は残酷な遊びを見つけたように、わたしのあそこをまさぐった。痛みはあったがわたしはこらえた。
わたしは無言で男の手を触った。それ以上は止めろと意志を示した。
男は渋々と手をひらひらとして遠さがった。もしかしたらあの男がわたしの夫になるのだろうか。かすかな不安がよぎった。
わたしの身体は、長ずるにつれて、良く触られるようになった。それも男どもばかりだ。 わたしだけじゃない。他の娘も、胸をまさぐられたり、執拗にあそこをいじくられるようになった。尻も食べ物のように舐められたり齧られる。
女の身体は男の嗜好物らしい。 果実のように喰らうのだ。
それを喜んでいる女もいれば、微妙な顔をしている女も居る。 適応するかしないかだ。
拒否はできない。したらなにか魔物がとりついたと言われる。そんな女は追放や、虐待される。
わたしはその道は歩みたくなかった。わたしは従順に男のままとなった。
わたしにはあまり感情はなかったし、わたしはこの世界の平凡な娘だった。
あえて過酷な道を選んだ女はいないだろう。ここでは男が主体的だった。
わたしは先祖がこれがいいとしたのだから今更 異論を唱える気はなかった。幸いにもわたしは男にあまりひどい目にはあわなかった。
わたしは恋をしたことはない。
親に言われて生きている愚かな女だ。
激しい気性をもった男と女はここにはあわない。ここは茶色の土と、緑の森、清浄な池に囲まれた単調な村だからだ。
わたしはここに不満はなかった。唯生きるのだ。
しかし時々疑問は浮かぶ。 文字や姉のこと。親はどうなったのか。わたしは何も知らない。知らされない。
わたしは無知な子どもとして生かされたのだ。
時折、ここが檻のようにもみえた。
あと数年わたしは通過儀礼を経て、夫を得る。 そして子供を産むのだ。
それがわたしの道だ。
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