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掃き溜めに鶴
第20話 鰐の涙
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カリン達をあれほどまでに苦しめた盗賊団は、貴族の追跡隊によって呆気なく数日で解決した。
ほとんどの盗賊は捕縛されたり、殺されたりした。
ジョンという追跡犬が執拗に盗賊、獲物となるものを追いかけていたのだ。
ジョンという隊長も犬を愛おし気にみて淡々と痕跡を探した。
1年してとうとう盗賊の根城を見つけた。心が高揚した貴族もいたが、ジョンはそれを抑止した。
逃げられないように、そっと静かに追い詰めた。
早朝、ジョン達追跡隊と盗賊は静かに戦いが始まった。ジョンを見た斥候が急いで追手が来たぞと叫んで助けを求めたが、背後から矢が飛んできた。見事に命中した。ジョンは見事な手腕にほれぼれした。弓の使い手はとても名人だ。
けたたましい叫び声が戦いの始まりとなった。
気づいた盗賊たちは、戦いはじめた。逃げたした者もいた。愚かな。全員捕縛してみせよう。
静かな決意を秘めてジョンは盗賊たちを狩っていった。
無辜の民を苦しめた害獣は駆除しなければと彼は冷ややかに殺害していった。血しぶきがあがった。
汚い血だ。女や子どもを食い物にした血だ。
ジョンは嫌いだった。こういう輩が。犬も主人に呼応したように獲物に襲い掛かった。
血と悲鳴が上がる。戦いのさわめぎ。物が大きく落ちる音。騒がしい事だ。
戦はいつも騒がしい。早く終わらせなければ。
ジョンは剣をひたすらに敵に斬りかかった。他の仲間も高揚したように敵を殺し続けた。
殺された仲間もいたが、戦の定めだ。仕方がない。非情に彼は戦い続けた。
気づけば、ほとんどの盗賊が殺されいた。倒れていた。無惨だった。
ジョンは生きていることに神に感謝した。
身なりの良い人、攫われた貴族などを探している人たちもいた。目的の人物は見つかったようで彼らは喜んでいる。
ボロボロになっているが、上品な顔立ちをした少年。 やつれ切った女たち。
少年が、彼女たちも安全なところへ連れて行くと言っていた。
好都合だ。人質が救出されれば、あとはジョンの一人舞台となる。
彼らが、助けられた人たちを連れて行ったあと、ジョンは歪んだ笑みを浮かべた。
盗賊たちを嬲り殺しにできる。
高揚した貴族の追手は、獲物の断末魔を見なければ気が済まなかった。
女を嬲った盗賊は、追手たちに執拗に死ぬまで嬲られ殺害された。
面白がって囃し立てられ逃げようとオロオロと迷う盗賊たちをゆっくりと追い詰めて執拗に殺した。潰した。
これがお前らに相応しい運命だ。
盗賊団の統領だけは少し違った。捕縛され、情報を聞き出そうと拷問人に連れられた。
あの大きな炎上。盗賊団の娼館への襲撃は少々不可解な点があった。
計画的だったような気がするのだ。それも大物の気配があった。
背景に黒い影が見え隠れしていた。多分貴族だな。
盗賊の一人は仕方がなかった。生きるために仕方がなかったと泣いた。
鰐の涙だ。 空々しい。嘘の涙。偽りの涙。 泣きながら女を面白がって殺した。
そうかそうかそうやって泣きながら面白がって女を玩具として壊したんだな。ジョンには盗賊の本性がありありと分かった。
彼らには慈悲など必要ない。あるのは裁きのみだ。
ジョンは地獄の鬼のような形相をした。
ほとんどの盗賊は捕縛されたり、殺されたりした。
ジョンという追跡犬が執拗に盗賊、獲物となるものを追いかけていたのだ。
ジョンという隊長も犬を愛おし気にみて淡々と痕跡を探した。
1年してとうとう盗賊の根城を見つけた。心が高揚した貴族もいたが、ジョンはそれを抑止した。
逃げられないように、そっと静かに追い詰めた。
早朝、ジョン達追跡隊と盗賊は静かに戦いが始まった。ジョンを見た斥候が急いで追手が来たぞと叫んで助けを求めたが、背後から矢が飛んできた。見事に命中した。ジョンは見事な手腕にほれぼれした。弓の使い手はとても名人だ。
けたたましい叫び声が戦いの始まりとなった。
気づいた盗賊たちは、戦いはじめた。逃げたした者もいた。愚かな。全員捕縛してみせよう。
静かな決意を秘めてジョンは盗賊たちを狩っていった。
無辜の民を苦しめた害獣は駆除しなければと彼は冷ややかに殺害していった。血しぶきがあがった。
汚い血だ。女や子どもを食い物にした血だ。
ジョンは嫌いだった。こういう輩が。犬も主人に呼応したように獲物に襲い掛かった。
血と悲鳴が上がる。戦いのさわめぎ。物が大きく落ちる音。騒がしい事だ。
戦はいつも騒がしい。早く終わらせなければ。
ジョンは剣をひたすらに敵に斬りかかった。他の仲間も高揚したように敵を殺し続けた。
殺された仲間もいたが、戦の定めだ。仕方がない。非情に彼は戦い続けた。
気づけば、ほとんどの盗賊が殺されいた。倒れていた。無惨だった。
ジョンは生きていることに神に感謝した。
身なりの良い人、攫われた貴族などを探している人たちもいた。目的の人物は見つかったようで彼らは喜んでいる。
ボロボロになっているが、上品な顔立ちをした少年。 やつれ切った女たち。
少年が、彼女たちも安全なところへ連れて行くと言っていた。
好都合だ。人質が救出されれば、あとはジョンの一人舞台となる。
彼らが、助けられた人たちを連れて行ったあと、ジョンは歪んだ笑みを浮かべた。
盗賊たちを嬲り殺しにできる。
高揚した貴族の追手は、獲物の断末魔を見なければ気が済まなかった。
女を嬲った盗賊は、追手たちに執拗に死ぬまで嬲られ殺害された。
面白がって囃し立てられ逃げようとオロオロと迷う盗賊たちをゆっくりと追い詰めて執拗に殺した。潰した。
これがお前らに相応しい運命だ。
盗賊団の統領だけは少し違った。捕縛され、情報を聞き出そうと拷問人に連れられた。
あの大きな炎上。盗賊団の娼館への襲撃は少々不可解な点があった。
計画的だったような気がするのだ。それも大物の気配があった。
背景に黒い影が見え隠れしていた。多分貴族だな。
盗賊の一人は仕方がなかった。生きるために仕方がなかったと泣いた。
鰐の涙だ。 空々しい。嘘の涙。偽りの涙。 泣きながら女を面白がって殺した。
そうかそうかそうやって泣きながら面白がって女を玩具として壊したんだな。ジョンには盗賊の本性がありありと分かった。
彼らには慈悲など必要ない。あるのは裁きのみだ。
ジョンは地獄の鬼のような形相をした。
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