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*絶えねば絶えね
しおりを挟むだって許して欲しい。
かぁいい下着くらい、喪女だって欲しい。
問題なのは、修羅場続きからまともに洗濯スケジュールを組めず普段の下着とは違う下着を着てしまったこと。
そしてそれを、こいつの前に晒していることだ。
「白レースかぁ、いいねぇ」
「ま、雅俊くん、もうここらへんでやめよ?ね?」
「え、やめないよ。ここでやめようとか生殺しすぎるよ。ほら、」
と、彼が私の手をひっぱって、
もにゅ。
もにゅ。って。
もにゅっ。って。
下半身、足の付け根に、手を置かせた。
な、なに。
なにこれ。
いや、ナニだけど、
って、何触らせてくれてんの!?
「俺、こんなんなっちゃってるし。この状態で帰ったら変態さんもいいとこだよ。」
いわゆる半勃ち、というやつか。
それは硬くはないけど、完全に正常な状態ではなくて。
「付き合ってない女に触らせる時点で変態さんだよ、」
という反論は、また口付けに飲み込まれて消えた。
ナニを触らせた手に、自分の手を重ねたまま。もむもむ、と無理やり揉ませてくるうちに、だんだんもにゅ、じゃなくてがちがち、というかぎつぎつになってくる。
その感覚が恥ずかしくて、
じゅん、と濡れた感覚がする。
あの、生理の時みたいな、液体が私の下半身から染み出す感覚。
「解けてきたね。」
え、ばれてる!?
「ねぇ、脱ごうか、ほら、バンザイして、ね?」
え、ととまどってるうちに、寝転がっているのに、しゅるり。とシャツが抜かれて行った。
え、いまのどうやったの。
マジックみたい、と思ってぽけーとしてしまった。
その、ぽけーを、彼はでも、見逃してはくれなかった。
しゅる、っとそのままパンツも脱がされる。
出勤日だったので、動きやすさ重視で選んだワイドパンツは、脱がせやすかったろう。
ショーツの上から、なぞられる。
「ひ、ぁ、」
「…かぁいい、」
思わず、くすぐったさに声が漏れる。
ぴん。と伸ばした人差し指が、私の胸に伸ばされて、いつのまにやら下にズラされたブラからのぞいている、乳首を触るか触らないかくらいの、もじょもじょした、感覚の、
「や、ぁ、まさと、」
「おもいだした?」
唐突に、聞いてきた。
「なっ、んっ、なにを、」
その間もショーツと、胸に伸ばしている手を、休めてはくれない。
「そっかぁ、覚えてないかぁ。じゃあ、断ち切って、始めなおそうか」
ぐしゅ、とショーツの横から、指が侵入して、クリストスを、押さえた。
「や、ぁぁぁあ!」
「ねぇ、ぐしょぐしょだよ、奈々。」
消えれるもんなら消えてしまいたい。
ぐっしょり、濡れている。
「ねぇ、奈々。ここ、なんでこんなにぬれてるのかな?お漏らしでもしちゃったの?」
意地悪。
いじわる。
こんな雅俊くん、知らない。
私の知ってる雅俊くんは、カメラの中に風景を切り取る人だ。
静かに微笑んでいる人だ。
こんな、えっちな、変態な、すけべさん、知らない。
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