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第七十一話
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――なんだよ、それ……。九尾も結局、ああいう女が好みってことか?
自分はこれでも九尾が目覚めてから毎日一緒に生活しているのに。スクリーン上で見ただけの美女モデルに夢中になられると、なんだか負けた気分になる。悔しい。
「アイツは芸能人だからそう簡単には会えないし、会っても仲良くはできねぇよ」
つい意地の悪いことを言ったら、九尾は真顔でこう言った。
「仲良くなりたいんじゃない。あの女に聞きたいことがあるだけだ」
「は? 聞きたいこと? 何を聞くんだよ?」
「それは……あの日のことを……」
少し視線を落とし、声を翳らせる。
「……あれから何度も考えたんだが、やっぱりあの夜は、みんな様子がおかしかった。私がいくら呪詛なんかかけていないと主張しても誰も話を聞いてくれなかったし……そもそも、晴明が私を封印したのも変だ。晴明だったら、私が呪詛をかけていないことくらいわかったはずなんだ」
「あー……それって九尾が封印された日の話か?」
「そう。逃げるのに必死だったから当時は気にする余裕もなかったけど、あの夜は何か嫌な雰囲気も漂っていて……。もしかしたら、あの女が何かしていたのかもしれない」
「あの女って誰だよ?」
「ほら、あそこに映っているだろう?」
と、九尾がスクリーンを指差す。そこには変わらず美女モデルが映っていた。
「たまおのことか? 彼女はただのモデルだぞ?」
「それが彼女の今の名前なのか? かつては玉藻前と名乗っていたのだが」
「……はっ? それどういうことだ?」
「あの女は人間じゃない。私と同じ妖狐だ」
「はあぁっ!?」
この情報には、さすがの晴斗もひっくり返りそうになった。
九尾と同じ妖狐が今に存在していて、しかもそれが芸能人として活躍している? そんな漫画みたいなエピソード、本当にあるんだろうか。まあ、九尾がこんな嘘をつくはずないから晴斗としては信じるしかないのだが……。
自分はこれでも九尾が目覚めてから毎日一緒に生活しているのに。スクリーン上で見ただけの美女モデルに夢中になられると、なんだか負けた気分になる。悔しい。
「アイツは芸能人だからそう簡単には会えないし、会っても仲良くはできねぇよ」
つい意地の悪いことを言ったら、九尾は真顔でこう言った。
「仲良くなりたいんじゃない。あの女に聞きたいことがあるだけだ」
「は? 聞きたいこと? 何を聞くんだよ?」
「それは……あの日のことを……」
少し視線を落とし、声を翳らせる。
「……あれから何度も考えたんだが、やっぱりあの夜は、みんな様子がおかしかった。私がいくら呪詛なんかかけていないと主張しても誰も話を聞いてくれなかったし……そもそも、晴明が私を封印したのも変だ。晴明だったら、私が呪詛をかけていないことくらいわかったはずなんだ」
「あー……それって九尾が封印された日の話か?」
「そう。逃げるのに必死だったから当時は気にする余裕もなかったけど、あの夜は何か嫌な雰囲気も漂っていて……。もしかしたら、あの女が何かしていたのかもしれない」
「あの女って誰だよ?」
「ほら、あそこに映っているだろう?」
と、九尾がスクリーンを指差す。そこには変わらず美女モデルが映っていた。
「たまおのことか? 彼女はただのモデルだぞ?」
「それが彼女の今の名前なのか? かつては玉藻前と名乗っていたのだが」
「……はっ? それどういうことだ?」
「あの女は人間じゃない。私と同じ妖狐だ」
「はあぁっ!?」
この情報には、さすがの晴斗もひっくり返りそうになった。
九尾と同じ妖狐が今に存在していて、しかもそれが芸能人として活躍している? そんな漫画みたいなエピソード、本当にあるんだろうか。まあ、九尾がこんな嘘をつくはずないから晴斗としては信じるしかないのだが……。
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