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第七十二話
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――タヌキに続いて、これで二匹目かよ……。
妖怪は妖怪を呼ぶのだろうか。九尾に出会ってからというもの、次から次へと妖怪に遭遇している気がする。
しかしそうなると、別の疑問が湧いてきた。
「その……玉藻前か? アイツはどういう妖狐だったんだ?」
「彼女は……当時、鳥羽上皇の寵姫だったんだ」
九尾の説明によると、玉藻前はその美貌から鳥羽上皇に見初められ、貴族の姫たちに混じって後宮入りしていたという。
当時の後宮は女の競争が激しく、天皇や上皇から如何に寵愛を受け続けるかということが最重要課題だった。一時的に寵愛を受けられても、他のライバルに蹴落とされてしまっては意味がない。だから玉藻前はお得意の呪詛を使い、ライバルになりそうな姫たちを次々に排除していたそうだ。
「私は直接彼女に会ったことはないし、後宮の生活も経験したことはない。だけど晴明は陰陽師として宮仕えしていたから、時々話を聞かされていたんだ。『お前と同じ妖狐が後宮に住み着いているらしい、面倒なことになりそうだ』……と」
「……なるほどな。話を聞く限りだと、その玉藻前って明らかに怪しいぜ」
「ああ。だからどうしても話を聞いてみたいんだ。直接関わりはなくても、あの時の事情を少しは知っているかもしれないから……」
「ははあ、そういうことだったのか……」
晴斗は顎に手を当てて、スクリーンを見上げた。
「それならやっぱり、芸能界入りするのが一番手っ取り早いかもな。今は個人情報とかセキュリティーとか厳しいから、何のコネもない人がいきなり会いたいって言っても無理だし」
「せきゅりてぃー……こね……? よくわからないが、つまり芸能界に入って『もでる』をやるのがいいってことか?」
「そうだな。九尾の見た目だったら、売れっ子になるのはそんなに時間かからないと思うけどさ……」
「そうか……わかった」
九尾は心を決めたらしく、ハッキリした口調で言った。
妖怪は妖怪を呼ぶのだろうか。九尾に出会ってからというもの、次から次へと妖怪に遭遇している気がする。
しかしそうなると、別の疑問が湧いてきた。
「その……玉藻前か? アイツはどういう妖狐だったんだ?」
「彼女は……当時、鳥羽上皇の寵姫だったんだ」
九尾の説明によると、玉藻前はその美貌から鳥羽上皇に見初められ、貴族の姫たちに混じって後宮入りしていたという。
当時の後宮は女の競争が激しく、天皇や上皇から如何に寵愛を受け続けるかということが最重要課題だった。一時的に寵愛を受けられても、他のライバルに蹴落とされてしまっては意味がない。だから玉藻前はお得意の呪詛を使い、ライバルになりそうな姫たちを次々に排除していたそうだ。
「私は直接彼女に会ったことはないし、後宮の生活も経験したことはない。だけど晴明は陰陽師として宮仕えしていたから、時々話を聞かされていたんだ。『お前と同じ妖狐が後宮に住み着いているらしい、面倒なことになりそうだ』……と」
「……なるほどな。話を聞く限りだと、その玉藻前って明らかに怪しいぜ」
「ああ。だからどうしても話を聞いてみたいんだ。直接関わりはなくても、あの時の事情を少しは知っているかもしれないから……」
「ははあ、そういうことだったのか……」
晴斗は顎に手を当てて、スクリーンを見上げた。
「それならやっぱり、芸能界入りするのが一番手っ取り早いかもな。今は個人情報とかセキュリティーとか厳しいから、何のコネもない人がいきなり会いたいって言っても無理だし」
「せきゅりてぃー……こね……? よくわからないが、つまり芸能界に入って『もでる』をやるのがいいってことか?」
「そうだな。九尾の見た目だったら、売れっ子になるのはそんなに時間かからないと思うけどさ……」
「そうか……わかった」
九尾は心を決めたらしく、ハッキリした口調で言った。
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